クッパ「ガッハッハ、珍しいカメだな」宇水「何が可笑しい!!!」
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Part2
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 20:55:30.54 ID:
5NsTYBrk0
ザワザワ…… ドヨドヨ……
「うわぁ、目がいっぱいあるぞ……」
「なんだ、あの不気味なカメは!?」
「きっとクッパの手下だ!」
宇水「……ふざけるな、私はクッパの手下などではない」
宇水「目的のため、奴にあえて利用されてやってるだけのこと」
宇水「マリオとルイージとやら、いるのならば名乗り出ろ!」
宇水「さもなくば、この国の住民を皆殺しにしてもかまわんぞ?」ヒュッ
ズシャアッ!
ピーチ「ああっ!」
キノピオ「姫が作った料理が!」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 20:59:49.28 ID:
5NsTYBrk0
マリオ「やめないか!」ザッ
ルイージ「ぼくたちがマリオとルイージだ!」ザッ
宇水「ほう……お前たちか」
宇水(ふむ……気持ちの昂ぶりはあるが、かなり落ち着いている)
宇水(なるほど、それなりの使い手ではあるようだ)
宇水(だが、骨格も筋肉も平凡、クッパのような威圧感はまるでない)
宇水(まともな戦闘では、私の敵ではなかろう)
宇水(おそらくクッパは実力ではなく、策略で敗北しているのであろう)
宇水(しかし、初めて出会う私に対し、策を持ち合わせてはいないはず)
宇水(つまり……私の勝利は間違いないということだ!)
宇水「マリオとルイージ、相手にとって不足無し」ズゥゥン
宇水「ここで死んでもらう」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:00:43.60 ID:a1hLEoZ40
そいつらも火出すぞ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:00:59.85 ID:GsaZ0gZL0
うすいさんて全く強そうなイメージないんだけどなんで
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:02:22.61 ID:112M97Hg0
ただの踏みつけでどんな怪物も倒せる基地兄弟
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:03:15.71 ID:hCy1tD/40
巨大化キノコで巨大化されて踏み潰されても知らんぞ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:06:27.27 ID:
5NsTYBrk0
マリオ「行くぞ!」ピョイン
ルイージ「うん!」ピョイン
宇水「!?」
宇水(た、高いッ! なんという跳躍力だ!)
宇水(だが──)
ルイージ「よくもパーティーを台無しにしたな、許さないぞ!」
宇水「微温(ぬる)いわ!」サッ
グサッ!
ルイージ「ぐぅっ……!」
ルイージ(踏みつけを、トゲ甲羅でガードされた……!)ドサッ
マリオ「このカメ、トゲゾーの一種だったのか……!」スタッ
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:09:07.25 ID:wOviKENXO
トゲゾーじゃなかったら1up地獄食らうとこだったな
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:12:35.79 ID:
5NsTYBrk0
マリオ「ルイージ、大丈夫か?」
ルイージ「う、うん……なんとかね」
宇水「クックック、この新ティンベーに敵などないわ!」
マリオ「よぉし、こうなったら……!」
ボッ!
宇水「え?」
ボッ! ボッ! ボッ!
宇水(な、なんだ!? 私の耳がたしかなら、手から……火の玉が出ている!?)
宇水(志々雄の秘剣のようなものなのか!?)
ボッ! ボッ! ボッ! ボッ! ボッ!
宇水(大きさはクッパの炎ほどではないが、数が多い!)
宇水(いったいどういう原理で!? こいつ妖術使いか!?)
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:15:28.43 ID:Xp4M5PdA0
スマブラ NEW チャレンジャー 宇水
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:15:47.18 ID:2WgVluDbI
トゲゾー踏みつけてもなんとか大丈夫なルイージ無敵すぎワロタ
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:15:49.73 ID:wOviKENXO
トゲゾーってファイアボールに弱かったよな・・・・
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:17:46.33 ID:
5NsTYBrk0
ボッ! ボッ! ボッ! ボッ! ボッ!
宇水(──だが! 新ティンベーに火の玉が当たる瞬間!)
宇水(素早くさばけば、火の玉をかき消すことは可能!)バシュッ
宇水(……可能ではあるのだが)
ボッ! ボッ! ボッ! ボッ! ボッ!
宇水(火の玉が止まらん!)バシュッ
宇水(こいつは何発火の玉を撃てるんだ!? まさか……無限!?)バシュッ
ヨッシー「えぇ〜い!」ビュッ
キノピオ「今だっ!」ブンッ
宇水(しまった! 横から──でかい卵と、野菜!?)
グワッシャッ!
宇水「ま、またしても心眼が……敗れる……とは……」
宇水「悪夢だ……」ドサッ
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:18:50.40 ID:N4+IFmYC0
正直4対1とか無理だろ
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:20:58.24 ID:wOviKENXO
薄いさん強すぎwww
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:21:42.87 ID:
5NsTYBrk0
宇水「うぅ……ここは……」ムクッ
キノピオ「お城のベッドです」
キノピオ「あなたの分もキノコ料理を用意しましたから」スッ
キノピオ「これに懲りたら、二度とこういうことはしないで下さいね」
宇水「…………」
宇水(志々雄と瀬田宗次郎を除けば敵などいない私が、二度も敗北するとは……)
宇水(……悪くない匂いだ)クンクン
宇水(もう、どうにでもなれ)モグモグ
宇水(ほう、なかなかの味だ。体から馬力が湧き出てくるようだ)モグモグ
宇水(しかし、失われた自信が戻ることはなさそうだ……)モグモグ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:23:03.44 ID:sACFUyj90
初期の配管工ならまだいけたけど
今アイツ等何でもアリだからな〜
薄いさんただの人間だし無理ゲ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:24:05.46 ID:z5Swe2ML0
メタルになったら打撃で負けるな
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:27:29.08 ID:
5NsTYBrk0
<クッパ城>
宇水「戻ったぞ」
クッパ「ガッハッハ、どうだった? マリオはやっつけられたか?」
宇水「いや……」
クッパ「だからいっただろう! ワガハイですら奴らには何度もやられているのだ!」
クッパ「これからはワガハイの命令に従ってもらうぞ」
宇水「ああ、分かった……」
宇水(これほどの醜態をさらしておいて、とても志々雄たちの顔など見られん)
宇水(元々私は国盗りなどに興味はないし、しばらくここで過ごすとするか……)
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:30:31.03 ID:
5NsTYBrk0
しばらくして──
クッパ「ウスイよ、今度マリオたちと戦うことになった」
クッパ「オマエにも参加してもらう」
宇水「ほう、いよいよ戦闘か」
宇水(ここにいる間も腕は磨いたが、まだクッパやマリオに勝てる気はせん)
宇水(しかしやるとなれば、なんとしてもこいつらに一矢を報いねば……)
クッパ「いや、レースだ」
宇水「!?」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:30:59.83 ID:4bC+wTNz0
マリカwww
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:34:20.82 ID:tl06szzo0
マリカじゃねぇかwwwww
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:35:37.29 ID:wOviKENXO
マジでスマブラあるかもしれんwwww
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:36:27.61 ID:
5NsTYBrk0
宇水「なんだ、レースというのは」
クッパ「レースとは、カートで誰が一番早くゴールにつくかを競い合うことだ」
宇水(カート? なにをいっているんだ、こいつは)
宇水「なんだ、カートというのは」
クッパ「ウスイ、オマエ……カートも知らんのか!?」
クッパ「ガッハッハッハッハッ!」
宇水「何が可笑しい!!!」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:37:12.06 ID:52ExEM68i
目が見えなくても何とかなるのか
78 :
忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) :2012/10/03(水) 21:39:42.75 ID:7f8NZTV50
平和だな
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:39:53.80 ID:2WgVluDbI
いくら心眼とはいえ宇水さんは幕末の人間だぞ、カートなど・・・
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:40:49.20 ID:JNiE9liU0
誰も宇水が盲目って気づいてないのなwww
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:42:07.26 ID:N4+IFmYC0
>>80
たくさん目があるって言ってたから模様を本物と勘違いしてるかと
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:42:40.30 ID:
5NsTYBrk0
クッパ「ワガハイの古いカートを貸してやるから、練習するのだ」
宇水「う、うむ」
宇水(蒸気も出さず、馬に引かせもせず、車が走るとは信じがたいが……)
宇水(この世界に来てからは信じがたいことしか起こっておらんしな)
宇水「えぇと……右を踏むと進み、左を踏むと止まるんだったな?」
クッパ「そうだ」
宇水「どれ、踏んでみるか」グッ…
ドギュゥゥゥゥンッ!
宇水「!?」
ドガッシャーンッ!
クッパ「おお、いきなりロケットスタートとは! オマエは才能があるぞ、ウスイ!」
宇水「が、がは……っ!」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:48:50.18 ID:
5NsTYBrk0
レース当日──
<マリオサーキット>
ジュゲム「本日はこの1レースのみ、行います!」
ジュゲム「正式なカップ戦ではありませんが、上位入賞者には賞品が出ますので」
ジュゲム「優勝めざして頑張って下さい!」
パチパチパチパチ……
宇水(猛特訓の末、どうにかカートとやらの運転と)
宇水(聴覚だけで、競争に使用する道路の内と外の区別ができるようになった)
宇水(だが……なぜ敵同士でこんなのんきな遊戯をやるのだ?)
宇水(この間会ったマリオやルイージ、ピーチとかいう女の声も聞こえる)
宇水(あと……巨大な猿らしき生物もいるな)
宇水(まったくわけが分からん……)
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:50:07.71 ID:XgHFkraB0
盲目で運転するとかさすが宇水さんや
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:50:12.78 ID:66iIWezI0
聴覚が成長したw
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:53:29.37 ID:
5NsTYBrk0
レース出場者──
マリオ、ルイージ、ピーチ、ヨッシー
クッパ、ドンキーコング、キノピオ、魚沼宇水
ブロロロロ……
宇水(全員が開始地点に着いた途端、気配が変わった!)
宇水(な、なんだこの張りつめた空気は!?)
宇水(あの頃を……幕末を思い出す!)
宇水(そうか、こいつらにとっては遊戯といえど死闘ということか!)
宇水(面白い! ならば、この“盲剣”の宇水も全力をもって挑んでくれるわ!)
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 21:57:25.14 ID:
5NsTYBrk0
ピッ
マリオ「…………」
ピッ
ルイージ「…………」
ポォーン!
ブォォォォンッ!
ジュゲム『各車、一斉に飛び出したぁっ!』
ジュゲム『先頭におどり出たのは……なんとレース初参戦のウスイだぁーっ!』
宇水(ロケットスタート……成功!)
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:04:28.59 ID:
5NsTYBrk0
ブオォォォォ……!
宇水(この妙な塊に触れれば、道具を一つ入手できるんだったな)
宇水(これはなんだ!?)ニュルッ
宇水(私の道具は──バナナとかいう果物の皮か!)
宇水(……私の真後ろに、巨大猿の車がついておるな)
宇水(喰らえッ!)ポイッ
ドンキー「ウホッ!?」ズルッ
ドンキー「ウホォォォ!」ギュルルルッ
ジュゲム『ウスイ、後ろを見ることもせず、背後のドンキーをバナナの皮で滑らせた!』
宇水「フハハハハ! 我が心眼の前に敵はない!」
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:08:33.90 ID:
5NsTYBrk0
ブオォォォォ……!
ルイージ(あのウスイってカメ、すごいや!)
ルイージ(ドリフトといいアイテムの使い方といい、とても初レースとは思えないぞ!)
ルイージ(ただの悪者ガメというわけじゃなかったのか!)
ルイージ(でも、ぼくの緑甲羅は避けられまい!)
ルイージ「いけっ!」ビュッ
宇水「無駄だ!」ヒョイッ
ルイージ「そんな、ミラーの死角から投げたのに!?」
宇水「バカめ、こんな鏡など最初から見ておらんわ!」
宇水「心眼でお前の筋肉の動きを読み取っただけのこと! 我が心眼に死角なし!」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:09:16.91 ID:jWccooP10
宇水さん調子に乗ったら…
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:09:23.61 ID:DdqzH3vS0
宇水さんが楽しそうでなによりです
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/10/03(水) 22:11:52.78 ID:jeSjO7gP0
これは赤甲羅投げられてテンパるフラグ