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お嬢様「お手洗いで食べるご飯がこんなに美味しかったなんて!」
Part5


194 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:14:43 ID:PzFs0mHs
お嬢様「もういっかい」
男「えっ?」
お嬢様「・・・もう一回、言って?」
男「・・・どこを?」
お嬢様「あの、一緒に・・・ってとこ・・・///」ゴニョゴニョ
男「ずっと一緒にいたい」
お嬢様「っ/// そ、それから・・・っ?」ドキドキ
男「・・・家族に、なって欲しい」

195 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:21:42 ID:PzFs0mHs
お嬢様「〜〜〜っ///」ダキッ!
男(抱きついてきた・・・)
お嬢様「・・・もういっかい」
男「・・・ずっと一緒にいたいよ・・・」
お嬢様「よく聞こえないわ、もっと大きな声で言って・・・?」
男「ていうか、布団の中の僕の胸に顔うずめてたら、聞こえづらいよね?」

196 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:23:04 ID:PzFs0mHs
お嬢様「〜〜♪」ギュ〜
男「・・・人のこと言えないけどさ。キミ、スイッチ入るとけっこー変わるよね」
お嬢様「? ねえ、はやくいって?」
男「・・・・・・ずっと、一緒に・・・」
お嬢様「ふふ、ふふふっ♪」
男(はやく眠ってくれないかなぁ・・・)

197 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 12:34:02 ID:RYcXQImY
ふぉ!?ふぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!?

200 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 17:19:26 ID:i4kzebWM
えんだあああああああああああああああああああああああ

201 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:51:58 ID:BHBzB302

友「そうか・・・」
男「今まで、黙っててごめん」
友「・・・どうして、言ってくれる気になったんだ?」
男「彼女がね・・・」
男「お嬢様さんが、知らないままでいる方が、悲しいことなんだって」
友「お嬢様ちゃんが?」
男「うん」
友「・・・そうか」

202 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:52:47 ID:BHBzB302
友「・・・・・・俺も、な」
友「ずっと、男には遠慮してたのかもしれない」
友「なまじ距離が近かったからってのを、言い訳にするつもりはないけどさ」
友「口ではなんのかんの言ったところで、結局は、腫れ物を扱うみたいにしてよ・・・」
友「負担っていうのなら、きっとそういうの、男には良くなかったんだろうな」
男「・・・良いとか悪いとか、僕には分からないよ」
男「でも友がいたから、彼女に会うまで、僕は僕のままでいれたんだ」

203 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:53:36 ID:BHBzB302
男「何も知らない外の人から見れば、それでも歪に映ったんだろうけど」
男「・・・定期診断から任意診断に切り替わったのも、中学を卒業して普通の高校に入れたのも・・・」
男「みんな友のおかげだよ。・・・本当に、ずっとありがとう」ニコッ
友「・・・・・・はは、まいったなぁ」
友「お嬢様ちゃんに、感謝しないといけないな」
男「え?」

204 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:54:27 ID:BHBzB302
友「どんなに図々しくて世間知らずでもさ」
友「男を・・・一人ぼっちのトイレから、手を牽いて外へ連れ出したのは、彼女だってことだ」
男「・・・うん」
友「それじゃあ、お嬢様ちゃんには、全部話したのか?」
男「僕の、体のことだけね」
男「そうなった理由は・・・話してないんだ」

205 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:55:40 ID:BHBzB302
友「話さないのか?」
男「話したくないわけじゃないんだけど、向こうが、あまり気にしてないみたいで」
友「聞いてこないか」
男「うん」
友「まあ、敢えてしなくちゃいけない話でも、ないのかもな」
男「もし訊かれたら、ちゃんと話すつもりだよ」

206 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:56:03 ID:BHBzB302
男「お嬢様さんには、僕のこと、みんな知っていて欲しいから」
友「・・・ゾッコンなわけだ?」
男「そうみたい」クス
友「・・・」ポカーン
友「ハハッ・・・ホント、まいったぜ」

207 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:56:30 ID:BHBzB302
男「ねえ、友は昨日、あの後大丈夫だった?」
友「ん?」
男「どこも、怪我とかしなかった?」
友「ああ、問題なかったぜ。 あちこち強く引っ張られて、制服が少し伸びたくらいだな」
男「よかった。心配してたから・・・」
友「さすがに、あそこで手を出してくるほど浅慮じゃないだろうよ」
友「しっかり分別を弁えた大人だったってことさ」

208 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:56:54 ID:BHBzB302
男「あの人たち、なにか言ってた?」
友「どうかな。すぐに教師が来て、連れ立って校舎へ入って行ったからな」
友「俺は俺で、その場で事情を説明しないといけなくってさ」
友「男とお嬢様ちゃんについては、知らぬ存ぜぬを通してみせたけど・・・」
友「あの人たちが、本当にお嬢様ちゃんの家の関係者なら、今頃大騒ぎだろ?」
男「きっと、そうだろうね」

209 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:58:03 ID:BHBzB302
友「そっちは、なんにもないか?」
男「たぶん。・・・少なくとも、目に付く範囲では」
男「僕としては、むしろ昨日のうちにでも、何かあるんじゃないかって思ってて・・・」
友「・・・どういうつもりなんだろうな?」
男「・・・わからない」

210 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:58:32 ID:BHBzB302
友「お嬢様ちゃんは?」
男「僕の家にいるよ。学校には、きてない」
友「教師からは、何も訊かれなかった?」
男「うん」コク
友「不思議だな。かえって怪しいというか」
友「俺は当事者なわけだけど・・・。あんなにギャラリーがいたんだぞ?」
友「いくら俺がトボけてみたところで、男やお嬢様ちゃんを見たって人は、いっぱいいるだろうに」

211 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:59:04 ID:BHBzB302
男「・・・」
友「そんな顔するなよ。 考えたって、仕方ないさ」
友「もし何かあったら、迷わず相談してくれよ?」
友「たとえ何があっても、世界で俺だけは、お前の味方でいるんだからな」
男「友・・・」

212 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/03(金) 08:59:27 ID:BHBzB302
友「あー・・・、っと? もう俺一人だけじゃないのか」
男「?」
友「お嬢様ちゃんもなんだろ? ・・・世界で、二人だな」
男「! ・・・はは、そうだね」
男「昔からずっと・・・これからも、頼りにしてるからね、友」ニコ
友「ああ、任せとけ」ニッ

213 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:08:16 ID:3FFfBojY

お嬢様「ごちそうさまでした」
男「ごちそうさま、美味しかったよ」
お嬢様「ふふっ、ありがとう」ニコ
男「なんだか、朝からやけに豪勢だったけど・・・」
男「なにかあったの?」

214 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:09:27 ID:3FFfBojY
お嬢様「とくに、なにかあったわけじゃないんだけどね」
お嬢様「今日は、わたしがこの家に来て、はじめての休日でしょう?」
お嬢様「それでね? その・・・いろいろ考えていたら、なんだか浮かれてしまって」
お嬢様「き、気が付いたら、こんなことに・・・」
男「考え事って?」
お嬢様「それは・・・」

215 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:10:25 ID:3FFfBojY
お嬢様「それは・・・」
男「僕には言えないこと?」
お嬢様「そうじゃなくって・・・」
男「あ。もしかして、あれ?」
男「この前、買い物に行った時、キミがこっそりカゴに入れた生理用品ならトイレの収納スペ――」
ダンッ!!
お嬢様「すこし、黙っていてくれる?」ニコ
男「・・・はい」

216 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:11:19 ID:3FFfBojY
お嬢様「あなたって・・・」
お嬢様「意地が悪いだけじゃなくて、デリカシーにも欠けるわよね///」
男「ごめんなさい・・・」
お嬢様「まったく。 本当に、仕方のない人なんだから」
お嬢様「わたしが考えていたのはね、今日は休日でしょう? だから、一日中・・・」
お嬢様「あ、あなたと一緒にいれるんだなって・・・あの、そういう・・・ことよ///」ゴニョゴニョ

217 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:12:51 ID:3FFfBojY
男「・・・・・・ぷっ」
お嬢様「! わ、笑ったわね!?」
男「だって、キミがあんまり可愛らしいこと言うから・・・」
お嬢様「な、なによぉ///」
男「ごめんね。 ・・・でも、そっか」
男「キミが来て、もう五日なんだね」
お嬢様「・・・」

218 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:13:29 ID:3FFfBojY
男「・・・本当に、キミの家の人、だれも来てないの?」
お嬢様「ええ、来てないわ」
男「学校も、いつもどおり。 まるで、本当に何にもなかったみたいだ」
お嬢様「そう・・・」
男「・・・心配じゃあ、ないのかな?」
お嬢様「お父様は、なによりも面子を気にする方だから」

219 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:14:31 ID:3FFfBojY
男「・・・苦手なの?」
お嬢様「人間としてはすごく立派な方よ。とても尊敬しているし、誇らしいわ」
お嬢様「でも、父親としては・・・」
男「・・・」
お嬢様「わたしが小さい頃は、違ったんだけどね・・・」
お嬢様「お母様が病気で亡くなってからは、あまりわたしのことを見てくれなくなったわ」
男「そうなんだ・・・」

220 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:15:28 ID:3FFfBojY
お嬢様「そんな顔しないで? ありがちな話よ」
お嬢様「人間って、そんなに強くないもの・・・。 わたしお母様似だったから、尚更ね」
お嬢様「・・・あなたの前で、不幸自慢なんてできないわよ」クス
男「そんなの、比べるようなことじゃないよ」
男「・・・ホントは、寂しいんじゃないの?」

221 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:15:50 ID:3FFfBojY
お嬢様「仕方ないわ。いつだって、多忙な方だもの」
お嬢様「でも・・・そうね。 『寂しい』『わたしを気にかけて欲しい』って気持ちが、ないわけじゃないわ」
お嬢様「だって、わたしのたった一人のお父様だもの」
お嬢様「血の繋がった・・・家族なんだもの・・・」
男「・・・」ギュッ
お嬢様「なんだか、考えていたら心配になってきてしまったわ」
お嬢様「ダメね、わたし。 自分でそうするって言って、その結果がいまの状況なのに・・・」

222 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:19:00 ID:3FFfBojY
お嬢様「でもね、あまり体が丈夫な人ではないから」
お嬢様「去年から、胃潰瘍を患ってしまって・・・」
お嬢様「・・・・・・お薬、ちゃんと飲んでいるかしら」
男「連絡してみる?」
お嬢様「でも・・・」
男「やっぱり僕たち、ずっとこんなこと続けていたらダメだと思う」
男「そもそもは、僕がキミに甘えてしまったのが悪いんだけど・・・」
男「どこかで、しっかりケジメは付けないと」

223 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:19:57 ID:3FFfBojY
お嬢様「・・・そうね。・・・あなたの言うとおりだわ」
男「じゃあ、」
お嬢様「でも・・・待って!」
男「?」
お嬢様「あの、今日だけ・・・今日だけは、一緒に・・・」
お嬢様「最後だから、今日で、最後だから・・・!」
お嬢様「あなたと、一緒にすごしたいの」

224 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:21:33 ID:3FFfBojY
お嬢様「・・・これで、最後のワガママにするから・・・」
お嬢様「そうしたらわたし、お父様とちゃんと話せるから」
男「・・・うん」
男「わかった・・・今日は、ずっと一緒にいよう」
お嬢様「! い、いいの?」
男「もちろん」

225 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:22:02 ID:3FFfBojY
男「・・・僕も、同じこと言おうと思ってた」
お嬢様「そうだったの? ・・・同じことを考えていたのね」
お嬢様「ふふ、なんだか嬉しいわ」
男「それじゃあ、どうしよう?」
男「どこか行きたいところとか、したい事とかある?」
お嬢様「あなたは、なにか考えているの?」
男「いくつか案はあるけど、できれば二人で決めたいな」

226 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:22:51 ID:3FFfBojY
男「僕たちの、初めてのデートなわけだし」
お嬢様「でっ、デート・・・っ!?///」
男「そうでしょ? あれ、違う?」
お嬢様「ちがわないわ! ええ、なんにも、ちがうことなんてないわね!///」ブンブン
男「あ、うん・・・」
お嬢様「でーとっ・・・好きな人と・・・お出かけ・・・ふ、ふたりでっ・・・」ブツブツ

227 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:24:02 ID:3FFfBojY
男「まだお昼前だし、定番だけどレジャーランドとか・・・」
男「ちょっと早いけど、イルミネーションを見に行ってもいいし・・・」
男「都心まで出て、ショッピングっていうのもあるんだけど・・・」
お嬢様「///」ポー
男「お嬢様さん、聞いてる?」
お嬢様「! き、聞いていたわよ?」アセアセ
男「それで、キミの方はなにかある?」

228 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:24:58 ID:3FFfBojY
お嬢様「・・・あなたと・・・」
お嬢様「・・・遊園地で遊んだり、ライトアップされた街を歩くのも、買い物をするのも・・・」
お嬢様「みんな、きっと楽しくて素敵だと思うわ」
お嬢様「でも今日は・・・あなたと二人、ゆっくり過ごしたい」
お嬢様「・・・近所に、小さな公園があるでしょう?」
男「うん」

229 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:25:33 ID:3FFfBojY
お嬢様「あそこへ行って、二人でベンチに腰掛けてね?」
お嬢様「手を繋いで・・・とりとめのない話をしながら、たまに、あなたの肩にもたれたりして・・・」
お嬢様「小さな子供やその兄妹、その子たちと遊ぶ父親に、迎えに来た母親、その光景を見守る老夫婦・・・」
お嬢様「・・・そうやって、あなたと二人、たくさんの『家族』を見て過ごしたいの」
男「・・・」
お嬢様「だめかしら?」

230 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:27:03 ID:3FFfBojY
男「なんだか、年寄りくさい気がする」
お嬢様「もうっ! そういうことは、思っていても言わないものよ?」
男「はは。でも、僕たちらしいや」
お嬢様「・・・ふふっ、わたしも同じこと思ったわ」
男「ついさっきも、似たようなやり取りしたね」
お嬢様「こういうの、フィーリングっていうんでしょう?」クス
男「そうだね」ニコ

231 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:28:15 ID:3FFfBojY
男「よし。初デートは、公園に決まりだ」
お嬢様「外は寒いから、温かいお茶を淹れて行きましょう」
男「僕、着替えてくるよ。 ついでに、キミの分のマフラーも持ってくる」
お嬢様「ええ。ありがとう」
男「・・・あのさ」
お嬢様「なぁに?」

232 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:28:48 ID:3FFfBojY
男「僕、キミに会えてよかった」
お嬢様「どっ、どうしたのよ、急に?」
男「なんだか、言っておきたい気分になって」
お嬢様「変なこと言わないでちょうだい。縁起でもないんだから・・・」
お嬢様「・・・それとも、またわたしを泣かせるつもり?」
男「純粋な、感謝の気持ちなのになぁ・・・」

233 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:30:22 ID:3FFfBojY
お嬢様「あんまり泣かせると、嫌いになってしまうからね?」クス
男「はは・・・気を付けます」
ピンポーン!
お嬢様「あら・・・お客様?」
男「友かな? でも、事前に何の連絡もないのは、らしくないし・・・」
お嬢様「わたし、見てくるわね」
男(訪問販売か新聞屋か、宗教勧誘かなぁ・・・)

234 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:33:19 ID:3FFfBojY
お嬢様「どちら様でしょうか?」
お嬢様「・・・」
男「・・・?」
お嬢様「誰かが、間違って押してしまったのかしら?」
?「・・・私だ」
お嬢様「――!!」

235 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/04(土) 10:33:56 ID:3FFfBojY
?「ここを開けて、出て来るんだ」
男「え・・・だれ?」
?「聞こえたのだろう? 同じことを二度も言わせるな」
お嬢様「・・・」
男「? お嬢様さん?」
お嬢様「・・・・・・お父様」
大旦那「家族ごっこは、終わりだ」

239 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/05(日) 11:05:26 ID:qd.ytklY

メイド「お帰りなさいませ、お嬢様」
お嬢様「・・・」
大旦那「何をしているんだ。早く行かないか」
お嬢様「・・・っ」チラ
男「あ・・・」
大旦那「あまりモタモタするな。客人を待たせているんだぞ」

240 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/05(日) 11:06:03 ID:qd.ytklY
お嬢様「お父様・・・!」
大旦那「メイド」
メイド「はい」
大旦那「娘を着替えさせろ。それから広間へ来い」
メイド「かしこまりました。 ・・・お嬢様、行きましょう」
お嬢様「待って、待ってくださいお父様! わたしは、この方と・・・っ」

241 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/05(日) 11:06:34 ID:qd.ytklY
大旦那「この男を連れてきたのは、おまえがどうしてもとゴネたからだ」
大旦那「あんなところで大騒ぎして、衆目の目に晒されるのは、こちらも望むところではないし」
大旦那「・・・彼にとっても、無体なことだろう? 特段の理由があったわけではない」
お嬢様「お願いです、お父様。どうか、わたしの話を聞いてください!」
大旦那「お前のくだらない話に貸す耳は持ち合わせておらん!」
男「あの!」
大旦那「部外者は、黙っていてもらおう」ジロッ
男「う・・・」