お嬢様「お手洗いで食べるご飯がこんなに美味しかったなんて!」
|
Part4
153 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:25:13 ID:
PJEBMrR2
男「〜〜〜ッ!!」ガタン!
お嬢様「きゃ・・・!?」ビクッ
ドタドタドタッ
男「ぅ、ぐ・・・っ、ォぇ・・・っ!!」
お嬢様「え、え・・・?」
お嬢様「! ねえ、だ、大丈夫!?」トタタッ
154 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:26:25 ID:
PJEBMrR2
男「はぁ、はぁ、ぐ・・・ぅぇ・・・ッ」
お嬢様「どっ、どうして・・・。なんで? やっぱり・・・」
男「ちが・・・、キミの、せいじゃ・・・なくて」
お嬢様「お、お医者様よぶ?」
男「へいき・・・だいじょうぶ、だいじょ・・・ぅ゛、・・・ェっ!」
お嬢様「大丈夫に見えないわよ! ねえ、お母様、どのくらいで戻ってくるの?」
155 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:28:10 ID:
PJEBMrR2
男「・・・・・・いよ」
お嬢様「え?」
男「・・・戻ってなんてこないよ」
男「はじめから、いないもの」
お嬢様「いない・・・、え?」
男「この家には、僕一人で・・・」
男「母さんなら、とっくに死んでるよ」
156 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:29:03 ID:
PJEBMrR2
お嬢様「・・・うそ・・・」
お嬢様「! あの・・・っ、ご、ごめんなさい・・・!」
男「どうして、キミが謝るの?」
お嬢様「だって、わたしずっと・・・無神経なことを・・・」
男「・・・不公平だよね」
お嬢様「え・・・?」
男「キミは、ちゃんと理由を教えてくれたのに」
157 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:29:30 ID:
PJEBMrR2
男「僕・・・誰かと一緒に物を食べることが、すごく苦痛なんだ」
男「特に、こうやって卓を囲んで食べるっていうのが、無理みたい」
男「拒否反応がね、でちゃうんだ・・・。ずっと、ここの胃の辺りがぎゅうって」
お嬢様「そんな・・・」
男「それに、人が作った料理を食べるのも、じつは苦手なんだ」
男「スーパーで出来合いのものとか、殆ど買うことないし・・・」
男「自分が食べる物は、自分で全部作ってる」
158 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:30:11 ID:
PJEBMrR2
お嬢様「うそ・・・」
男「調子のいい時はね、少し気持ちが悪くなるくらいで済んじゃうこともあるんだ」
男「一口二口くらいなら・・・我慢できるし」
男「でも、そんなの続かないでしょ?」
男「ひどい時は、さっきみたいに吐き戻しちゃうし。みんな、すぐに気味悪がって・・・」
男「僕も・・・しょうがないかなって」
159 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:31:08 ID:
PJEBMrR2
お嬢様「でも・・・だって、あなたはわたしと・・・!」
男「うん。・・・だから、心のどこかで期待してた」
男「もしかしたら、キミが作ったものならって」
男「あんな距離で食事ができるの、友達の家族以外じゃ、初めてだったから・・・」
男「それも、やっぱり楽じゃなくって・・・、苦しいの、我慢して・・・それが、申し訳なくて」
男「でも、キミと食べてる時は、イヤな気持ち悪さも感じなくて」
160 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:31:29 ID:
PJEBMrR2
男「もしかしたら一緒に、普通に・・・食べれるんじゃないかって。僕も、自分で手伝えば・・・って」
お嬢様「・・・」フルフル
男「はは・・・馬鹿だ、僕。そんな保証なんて、どこにだってないのに」
男「素直に言えば良かった・・・。自分で勝手に期待を持って、こうしてキミにイヤな思いを・・・」
お嬢様「・・・」フルフル
男「・・・・・・ごめんね」
男「僕はこんなだから・・・ダメで、食べてあげられないけど・・・、キミは――」
161 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:32:01 ID:
PJEBMrR2
お嬢様「っ・・・!」ダキッ
男「え・・・」
お嬢様「わたし、何も知らないし・・・何も訊かないわ」
お嬢様「世間知らずだし・・・お嬢様だし・・・」
お嬢様「もし話を聞いても、分かってあげられないかもしれないから」
162 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:32:33 ID:
PJEBMrR2
お嬢様「でも・・・っ」
お嬢様「何も知らなくても、こうすることはできるわ」
お嬢様「だって・・・っ、きっとわたしなら、悲しいとき、誰かにこうして欲しいって思うもの・・・!」
男(正面から彼女に抱きすくめられた僕の首筋に、冷たい感触・・・)
男「泣いているの?」
お嬢様「・・・そうよ・・・」
男「・・・どうして・・・」
お嬢様「あなたが、泣かないから・・・」
163 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:33:48 ID:
PJEBMrR2
男「・・・」
お嬢様「ごめんなさい・・・ごめんね。 悲しいわよね、ずっと、辛かったわよね・・・」
お嬢様「あなたの苦しい気持ちの、半分でもって思うのに・・・!」
お嬢様「なにも知らなくて、何もできない・・・、こんなわたしを、許して・・・っ」
男「僕は、・・・っ」ポロッ
男「怖いんだ、僕は・・・ずっとこのままなのかなって・・・っ」
164 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:34:19 ID:
PJEBMrR2
男「そのうち、食事だけじゃなくて、何をするのも無理になっちゃって」
男「そうしたら、ずっと一人でいないといけないのかなって・・・!」
お嬢様「・・・うん」
男「毎日ずっと、僕は・・・僕だけで・・・! 一人きりで・・・生きてるんだって、実感がなくて」
男「平気じゃないのに、平気な振りをして・・・、いつかそれが当たり前になっちゃうんじゃないかって」
お嬢様「・・・うん」
165 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:34:42 ID:
PJEBMrR2
男「キミが、このことを知ったらって思って・・・想像したら、どうしようもなく不安になって」
男「キミと出会って、話せて・・・嬉しかった。もう一度、頑張れるかもって・・・」
お嬢様「・・・うん」
男「でも、ダメだったっ! ・・・寒いんだ・・・っ、胸の辺りが、ずっと・・・」
男「どこにいても、何をしていても!」
男「ずっと、寒いんだよぅ・・・っ」
166 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:35:19 ID:
PJEBMrR2
お嬢様「なら・・・」
お嬢様「わたしが暖めてあげる!」ギュッ
男「・・・っ」
お嬢様「わたしが、あなたを暖めるから」
お嬢様「・・・ほら、聞こえる? わたしの鼓動、とくんとくんって」
男「・・・・・・うん」
お嬢様「ね。・・・あなたのも、聞こえるわ」
167 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:35:50 ID:
PJEBMrR2
男「・・・」
お嬢様「あなたは生きてる、ちゃんと生きているのよ・・・」
お嬢様「あなたはここにいる。わたしがしっかり抱いているもの」
お嬢様「ね? だいじょうぶ、大丈夫だから」
お嬢様「あなたが、寒くなくなるまで・・・ずうっと、こうしてるから」
男「・・・っ」
お嬢様「涙、拭いてあげる」ゴソ
168 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:36:47 ID:
PJEBMrR2
男「ハンカチ・・・」
お嬢様「あなたのハンカチよ」
お嬢様「わたしの涙も混じってしまってるから・・・少し、冷たいかもしれないけれど」フキフキ
男「・・・・・・あったかい」ギュ
お嬢様「・・・」ソッ
男「あったかい・・・よ・・・っ」
お嬢様「よかった」
169 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:37:09 ID:
PJEBMrR2
男「・・・」
お嬢様「・・・ねえ、ごはん・・・食べましょう?」
男「え・・・でも、僕は・・・!」
お嬢様「わたしが、食べさせてあげる」
お嬢様「きっと食べれるわ。・・・わたしが、あなたに食べて欲しくて作ったんだもの」
170 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:37:49 ID:
PJEBMrR2
男「・・・」
お嬢様「怖い? 寒い?」
お嬢様「ほら、こうして手を握っていてあげる」
お嬢様「ちょっと・・・お行儀はよくないけれど・・・」クスッ
お嬢様「ほら、あーん。・・・ね?」
男「・・・っ」
男「・・・・・・あむ」
171 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:38:13 ID:
PJEBMrR2
お嬢様「・・・」
男「・・・、っ・・・」モグ、モグ
お嬢様「・・・」ギュッ
男「・・・ん」ゴクン
男「・・・できた・・・」
お嬢様「ね?」ニコ
172 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:38:59 ID:
PJEBMrR2
男「食べれた・・・気持ち悪くない・・・」
お嬢様「おいしかった?」
男「・・・よく、わかんなかった・・・」
お嬢様「もう、しょうがない人ね」
男「もう一回! 次は、しっかり味わって食べるから・・・」
お嬢様「ふふっ、いいわよ。また同じものでいい?」
男「えっと・・・こっちのも美味しそうだし・・・。あ。でも、そっちのも・・・!」
173 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/07/31(火) 11:41:42 ID:
PJEBMrR2
お嬢様「そんなに慌てないで」ナデ
お嬢様「心配しなくても、ちゃんと全部食べてもらうつもりよ?」クス
男「う、うん・・・///」
お嬢様「ずっと、こうして・・・」
お嬢様「もうあなたが一人で震えないように、寒い思いをしないように」
お嬢様「あなたの横にいて、わたしが暖めてあげるわ」
お嬢様「・・・そう、決めたからね?」ニコ
174 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:37:10 ID:
PzFs0mHs
□
男「やっぱり、よくないと思う」
お嬢様「どうして?」
男「どうしてって」
お嬢様「わたしは、あなたの横にいるって決めたわ」
男「だからって、一緒のベッドで寝るのは違うと思うよ」
175 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:40:44 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「なにか問題あるかしら?」
男(問題だらけだと思うけどなぁ・・・)
お嬢様「わたしがいいって言ってるのだから、いいじゃない」
男「でも、恥ずかしくないの・・・?」
お嬢様「べつに、恥ずかしいことなんて、なにもないわよ?」
男「そっぽ向いたまま言っても、説得力ないし」
男「それと、耳赤いよ」
お嬢様「うそっ、部屋暗いのに、そんなのわかるわけ・・・!」
176 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:42:18 ID:
PzFs0mHs
男「・・・」
お嬢様「ぁ・・・///」
男「ほら? やっぱり恥ずかしいんじゃない」
男「僕、やっぱり床に布団敷いて、そっちで寝るよ」
お嬢様「待って、行かないで・・・!」
男(彼女の指が、僕のシャツの裾を掴んだ・・・)
男「そんなに無理することないよ」
お嬢様「無理なんてしてないわ! ・・・あの、恥ずかしいのは認めるけど・・・」
177 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:44:31 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「あなたになにかあった時に、そばに居ない方がイヤ」
男「いや、気持ちは嬉しいんだけど・・・」
男「僕の場合、食事以外は問題ないから」
お嬢様「一人だと、寒いって言ってたじゃない」
男「うん。でも、キミがいれば大丈夫」
お嬢様「じゃ、じゃあ・・・いいじゃない、このままで・・・///」
178 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:47:08 ID:
PzFs0mHs
男「いくらなんでも極端すぎるっていうか・・・、正直、かえって眠れくなっちゃうよ」
お嬢様「・・・なぜ?」
男「意識しちゃうから」
お嬢様「・・・わたしを?」
男「キミを」
お嬢様「! へっ、変なことしないわよね・・・!?」
男「しないよ・・・するわけないでしょ」
お嬢様「そう・・・? それはそれで、なんだか釈然としないわね」
179 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:49:20 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「ねえ、どうしてもダメ?」
男「うーん・・・」
お嬢様「わたし、頑張るから」
男「え、なにを?」
お嬢様「ドキドキさせないように、頑張るからっ」
男「・・・」
180 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:49:53 ID:
PzFs0mHs
男「・・・じゃー、いいよ。わかったよ。とりあえずこれで・・・」
お嬢様「・・・!」コクコク
男「やっぱり眠れそうになかったら、布団敷くからね?」
お嬢様「わ、わかったわ・・・」
男「それじゃ・・・」ゴソゴソ
男「おやすみ」
お嬢様「・・・お、おやすみなさい」ゴソ
181 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:51:18 ID:
PzFs0mHs
男「・・・」
お嬢様「・・・」
男「・・・そうだ」
お嬢様「なっ、なに?」
男「学校で、一緒にごはん食べてる間に、キミから分けて貰った物なんだけど」
男「あれ、殆ど食べれないまま、捨てちゃってたんだ・・・」
182 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:53:02 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「いいのよ。 何も知らなかった、わたしがいけないんだもの」
お嬢様「でも、全然気付かなかったわ。 いつも、わたしの前では食べてたし・・・」
男「少しなら・・・。 いつも、先に出て行くのがキミで助かったよ」
男「今更だけど、ごめんね」
お嬢様「ううん。気にしないで」
男「・・・」
お嬢様「・・・」
183 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:55:08 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「ねえ? あなたの体のこと知ってるのって、わたしだけなの・・・?」
男「友っていう、幼馴染がいるんだけど・・・」
男「それから、友のお母さんと、友姉さんに友妹ちゃん。友の家族だね」
お嬢様「そう・・・」
男「でも、僕が人の作ったものが苦手だっていうのは、ずっと言ってない」
お嬢様「どうして?」
184 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 10:57:58 ID:
PzFs0mHs
男「余計に心配して、きっと、もっともっと気を遣わせちゃうから」
男「すごく、大事な友達で・・・なんでも出来て。小さい頃の夢を、今も持ち続けて・・・」
男「叶えて欲しいんだ。 これ以上、僕が負担になりたくない」
お嬢様「・・・」
男「友の家族も、みんないい人ばっかりでね?」
男「母子家庭なのに、元気で明るくて、笑顔の絶えない家なんだよ」
男「すこし、羨ましいくらい・・・はは」
185 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:01:08 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「負担なんて・・・」
男「え?」
お嬢様「負担になんて、きっと思ってないわ」
お嬢様「大事なお友達なんでしょう? きっと、向こうだってそう思ってるわよ」
お嬢様「それなのに・・・あなたがそういう風に一人で考えてしまって、距離を取ったら・・・」
お嬢様「もしそれを知ったら、すごく寂しくて、悲しむと思うわ」
お嬢様「少なくとも、わたしだったら悲しいもの。あなたに、そんな風に思われたら」
男「お嬢様さん・・・」
186 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:01:47 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「だから、すぐでなくてもいいから・・・」
お嬢様「その人にも、話してあげて?」
お嬢様「・・・ね?」
男「・・・うん、そうだね。・・・そうする」
お嬢様「・・・」
男「・・・」
187 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:03:38 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「あの・・・」
男「・・・」
お嬢様「・・・ね、寝てしまったの?」
男「・・・起きてるよ」
お嬢様「あの・・・寒くない?」
男「ん。だいじょうぶ」
188 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:05:35 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「じゃ、なくって・・・その。・・・な、なんだか寒くない?」
男「毛布もう一枚持ってくる?」
お嬢様「い、いいわよ」
男「エアコンつける?」
お嬢様「そ、そういうのはいいから。・・・ちょっとだけ・・・」モゾモゾ
お嬢様「ちょっとだけ、そっちに行ってもいいかしら・・・?」ピトッ
男「もう、きてるじゃない」
お嬢様「こ、こうした方が、あったかいもの」
189 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:06:35 ID:
PzFs0mHs
男「あったかいけど・・・」
お嬢様「・・・ドキドキしちゃう?」
男「うん・・・」
お嬢様「・・・離れたほうがいい?」
男「そのままで・・・」
お嬢様「・・・こっち、向いて?」
男「・・・」モゾモゾ
お嬢様「・・・ぁ///」
190 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:08:12 ID:
PzFs0mHs
男「顔、真っ赤だよ」
お嬢様「暗いから分からないはずよ・・・」
男「これだけ近かったら、さすがにね」
お嬢様「ぅ・・・///」
お嬢様「あのね?」
お嬢様「さっきの、あなたの言葉なんだけど・・・」
お嬢様「家族が、羨ましいって。あれね・・・」
男「うん」
191 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:10:14 ID:
PzFs0mHs
お嬢様「その、わたしが・・・あなたの家族に・・・なるわ」
男「え?」
お嬢様「ば、バカなこと言ってるのは、自分でも分かっているのよ?」
お嬢様「でも、わたしの今の、素直な気持ちっていうか・・・」
お嬢様「あなたと、ずっと一緒にいれたらって思ってるの。本当よ?」
お嬢様「・・・わたし、ここにずっといたら・・・だめ?」
男「・・・それは」
192 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:12:14 ID:
PzFs0mHs
男「難しいよ・・・。キミの問題は何も解決してないし、僕たち学生だし、生活力ないし・・・」
お嬢様「・・・やっぱり、そうよね」シュン
お嬢様「ごめんなさい。いまのは、わすれて――」
男「――でも」
男「僕も、キミとずっと一緒にいたい」
お嬢様「ふぇ・・・っ!?///」
193 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/01(水) 11:12:51 ID:
PzFs0mHs
男「僕の今の、素直な気持ち。 ・・・キミに、僕の家族になって欲しい」
お嬢様「ぁ・・・ぅ///」
男「帰り辛いなら、ここにいていいよ。・・・ううん、いて欲しい」
男「僕は、ずるい人間だから・・・」
男「こんなの長続きしないって分かってても、甘えちゃうんだ」
男「だから・・・」