大野(16)「さくら!!」まる子(16)「おっ、大野君!?」
|
Part3
24 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:00:03.92 ID:
lPa3ox8s0
大野「すーはーすーはー…よしっ、
好きだ!お前に惚れた!」
まる子「え、えぇぇぇぇええ!?!?」
大野「杉山はやめといて俺にしとけ。不満にはさせない」
まる子「いや、ちょっとなんでそこに杉山君がでてくんのさ…」
大野「は!?お前がいったんだろ!お前の学校で昨日の条件に当てはまってる奴といったら杉山しか居ねぇだろ」
まる子「まってまって!なんで学校限定なのさ!あたしはあんたの事言ってたんだよ!?」
大野「…え」
まる子「引いた?あたし小学校の時からずっと大野君の事…」
大野「引いてない!引くわけない!な、泣くなよ」
まる子「大野君…これ、夢かな…」
大野「…夢でもなんでもいいから抱きしめていいか」
まる子「きゅ、急に」ぎゅ
大野「ちっちぇーな」
まる子「あんたがデカイだけだよ!」
大野「さくら…」
まる子「なにさ」
大野「俺、東京帰りたくねぇな…ホントはずっとここに居たかった」
まる子「さ、寂しくなること言わないでよ!」
大野「帰ったら、電話してもいいか」
まる子「あんま長電話すると怒られちゃう」
大野「わかった、声聞きたくなったらかけるから」
まる子「ちょっとカッコイイこと言わないで」
25 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:00:44.42 ID:
lPa3ox8s0
大野「いや、こんな俺カッコ悪いだろ…」
まる子「いや…かっこいいよ…大野くん東京帰ったら告白されまくるんだろうなー…。私も東京行きたいよ」
大野「次告白されたら彼女いるって言うからさ…お前も彼氏いるって言えよ。」
まる子「されないから大丈夫」
大野「危機感持て」
まる子「ん、わかったよ大野君…」
大野「さくら…」
大野(こ、これは…いったほうがいいのか?わかんねぇ!!仮にもここ杉山の家だぞ…)
まる子(き、キスぐらいするんじゃないの!この流れでいくと…あたしゃ心臓が爆発しそうだよ)
大野「さくら」
まる子「大野君」
大野「…さくら」
まる子「大野君」
大野「…」
まる子「…」
大野(俺には無理だ…!いく勇気がない!)
まる子(何コイツ…)
大野「おいさくら…き、キスしてもいいか?」
まる子「ばっか、あんたそんなこと聞くもんじゃないよ!こーいうのは黙って」ちゅ
まる子「あわわ」
大野「よっしゃ!やりきったぞ俺は!」
26 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:02:00.51 ID:
lPa3ox8s0
まる子「はぁ、あんたこのペースでいくと一生童貞かもね」
大野「女子がそんなこと言うな!」
まる子「馬鹿だね、あんたが一生童貞なら私だって巻き添えくらうんだからね。」
大野「そ、それは困るよな…」
まる子「…うん」
大野「ていうか東京に帰ったらまた暫く会えないよな、俺ら」
まる子「うん」
大野「…」
まる子「…」
大野(これは進むべきか、退くべきなのかわかんねぇ!!まずさくらが何考えてるかもわかんねぇ!!)
大野「…ここじゃ流石にまずいよな。」
まる子「まずいね。」
大野「…」
まる子「…」
大野「…高校卒業したら」
まる子「うん」
大野「家賃半分こしようぜ」
27 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:02:39.01 ID:
lPa3ox8s0
まる子「…うん。」
大野「約束な。」
まる子「わかった、約束だかんね。だれにもあげちゃだめだよ」
大野「何を?」
まる子「童貞」
大野「ばーか!ばーか!…お前もだぞ」
まる子「何を?」
大野「処女、誰にも渡すんじゃねーぞ」
まる子「うわー!!変態だ!!!」
大野「大きい声出すな!!」
まる子「…今、ずっとあんたのこと好きでいて良かったと思ったよ私」
大野「おう」
まる子「もう少しであたしゃ人生諦めてはまじあたりで妥協しちゃうとこだったよ」
大野「俺から浜崎って…」
まる子「じゃ、まずは」
大野「…まずは?」
まる子「宿題教えてっ!一人じゃできない!!」
28 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:03:14.97 ID:
lPa3ox8s0
ーーー
杉山「ビックリしたぜ、お前がそこまで度胸あるとは思わなかった!」
大野「あったりまえだろ、俺はやるときは締める男だ。」
杉山「さくらずっとお前のこと好きだったから、ほんとに良かったと思う」
大野「…あぁ、お前にもあいつにも穂波にも感謝しきれねぇ」
杉山「じゃ、最後のプレゼントな。」
大野「何かくれるのか?」
杉山「それがしりたきゃ早く寝るこったな。」
大野「?おう。」
ーーー
大野「…さくら」
まる子「やっほー」
杉山「ごめんな大野!じつは本当はさくら今日も暇だったんだ!」
まる子「嫌な言い方に聞こえるのはあたしの気のせい?」
大野「お、おれ昨日でお別れかと…」
まる子「あー!もう何もそんなに感動することないじゃないの!」
杉山「…行ってこいよ。最後に過ごせる時間だろ。」
大野「一生の別れみたいに言うなよ…」
まる子「…でも私にとっちゃ一生にも等しいほど長いよ」
大野「大袈裟だって」
杉山「じゃーな、俺は穂波と遊んでくるから。」
大野「おう。…じゃ、いくか」
まる子「うん」
29 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:03:57.74 ID:
lPa3ox8s0
ーーー
まる子「ねぇ、どっか行きたい場所ある?」
大野「特にねぇな」
まる子「…そう」
大野「…」
まる子「…あたしんちくる?」
大野「へっ、おまえんちか?」
まる子「お姉ちゃん今いないし…まぁお母さんとおじいちゃんはいるけど。おばあちゃんも出掛けてる。」
大野「じゃ、行かせてもらうことにするぜ。ちょっと早いけどお前の母さんに挨拶もしとくか」
まる子「ちょっと、あんた一体なんの挨拶するつもりだい」
大野「…あなたの娘さんの幸せは確約されたのでご安心ください」
まる子「あんたほんと恥ずかしい男だね…」
大野「…流石に今のは自分でもないと思ったわ」カァア
まる子「じゃあ、家あっちだから」
大野「おう」
ーーー
まる子「おかあさーん」
まる子母「なによ」
まる子「大野くん来たよ」
まる子母「えっ!あらまぁおっきくなっちゃって…」
まる子「おかぁさん。オヤツはちゃーんと豪華なのだしてよね。なんてったってこのイケメンは私の男なんだから」
まる子母「えっ!?大野くんが!?まる子と!?」
大野「こ、こんにちは。娘さんにお世話になってます」
まる子母「って、まる子ったら!あんた昼ドラの見すぎだよ!
…大野君、まる子なんかには勿体ない気がするけど…オホホ」
大野「いえ、足りてます」
まる子「あんたたち緊張しすぎだよ!」
まる子母「じゃあ、居間だと落ち着かないだろうし部屋に行っててね。まる子、あんた後でおやつ取りに置いでね。じゃあゆっくりしていってね」パタパタ
まる子「…なーにが娘さんの幸せは確約されたのでご安心くださいだよ」
大野「いや、緊張しちまってよ」
ーーー
まる子「おやつとってきたよ」
大野「あぁ、サンキュ」
まる子「…」
大野「…」
まる子「今日で遊べんの最後だね。」
大野「…あぁ。」
まる子「…」
大野「さくら、もっとこっち来いよ」
まる子「な、なんか恥ずかしい」
大野「馬鹿いうな、早く来い」
まる子「あんたがこっちくればいいじゃんか」
大野「…じゃあ同時に近寄ろうぜ」
まる子「ふふ、なにそれ」
30 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:04:41.18 ID:
lPa3ox8s0
まる子「」にじり
大野「」にじり
大野「…どうする?キスするか?」
まる子「勝手にやれ〜!」
ちゅ
大野「…あーー、恥っずこれやべぇ」
まる子「ほんとだよ…」
大野「抱き合おうぜ」
まる子「恥ずかしいよあたしゃ」
大野「…しばらく会えないから」
まる子「あー、うん。そうだね」
大野「…じゃあ」
まる子「…うん」
大野(やべーな、昨日はすべて勢いだったけど改めて抱きしめるとなるとそうとう恥ずかしいぞこりゃ)
まる子(何やってんのかね、この人…ガバッと早くくりゃいいのに…ん?もしかして大野君、あたしから行くの待ってる!?)
大野「…さくら」ぼふっ
まる子(大野君の匂いだ…腹筋やば)
大野(昨日俺はなんでこんな恥ずかしいこと平然とやってのけたんだ…とりあえず腕まわさないと不審がられるな)ぎゅ
31 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:06:02.76 ID:
lPa3ox8s0
まる子「…絶対他の女の子にこんなことしないでよね」
大野「お前もだぜ」
まる子「…」
大野「…心臓もたねぇ」
まる子「でもあたしゃこれから会えない分まで埋めとかないと」ぎゅ
大野「埋まるもんでもねぇだろ」
まる子「…そうだね」
大野「東京、帰りたくねぇな」
まる子「ふふっ、また言ってるよこの人」
大野「家賃半分この約束わすれんなよ」
まる子「わかった分かった」
大野「あと、東京に遊びに来い。いろいろ連れてってやるから。美味いもんも食わせてやるから。」
まる子「行きたい」
大野(こいつ絶対食いもんに釣られてるな…)
まる子「大野君も、またこっち来てね」
大野「…あぁ。」
まる子「可愛い女の子がいてもついてっちゃだめだよ。」
大野「お前もカッコイイ男がいても着いてくなよ」
まる子「…もうここにいるし。」
大野「いや、それをいったらこっちだって…」
まる子「ばか!」
大野「いて」
32 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:06:50.18 ID:
lPa3ox8s0
まる子「…女の子にあんまり期待させちゃだめだよ」
大野「お前もあんまり男子ばっかりに絡むなよ」
まる子「うん」
大野「約束な」
まる子「うん、ぜったい。」
大野「指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます」
まる子「大野君やっぱ歌上手いね」
大野「そりゃどーも」
そっからなにも言わずに1回だけキスをした。
俺もさくらも緊張で震えてたと思う。
ーーー
杉山「大野、お前またあそび来いよ。俺も行くからな!」
大野「あぁ、約束だぜ。大学はこっちで受けるから。」
たまえ「気をつけてね、大野君!」
大野「穂波、杉山を宜しくな。」
たまえ「うん!」
大野「あと…さくら、泣くな。」
まる子「うーっ、だって…」
大野「昨日穴埋めたんだろ?」
まる子「埋まるもんじゃないって言ってたのあんただしっ…」
大野「お前、昨日の約束全部守れよ」
まる子「わかってるよう」
大野「色々ありがとうな。3人とも。
…俺静岡いる間、考えたんだ。東京戻っても何も変わらないままでいいのかって」
まる子「…」
杉山「大野」
33 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:07:23.53 ID:
lPa3ox8s0
大野「俺、東京戻ったらまたサッカーするよ」
まる子「!」
杉山「ほんとか!?大野!」
大野「あぁ、目が覚めたよ!こんなんで諦めて逃げるなんて俺じゃねぇ。
それに…気がついた。さくらにサッカーしてる姿が好きだったって言われて」
まる子「大野君」
大野「絶対戻ってくるから、それまでお互い何とか頑張ろうぜ」
まる子「…うんっ、うん!」
大野「じゃ、電車きたから行くな。
…こんどは乗ってくんなよ、さくら!
また乗ってきたりしたら今度は帰さねぇから。」
まる子「まーたカッコつけて!辞めてよ!」
大野「はは、じゃあな!お前ら!」
まる子「うん、ばいば」
杉山「うぉおおお!大野ぉおお!!」
まる子「ちょ、暴れないでよっギャァー!」
\ドアが閉まります/
まる子「え、嘘でしょ…いゃぁあああ」
キートン『杉山の暴走におされてまたも電車に乗ってしまったまるこ。
呆然として呆れたような表情の大野は、帰さねぇからと最後にカッコつけたのも虚しく次の駅でまる子をおろしたのであった。』
終わり
34 :
◆wIGwbeMIJg :2016/09/05(月) 01:09:31.08 ID:
lPa3ox8s0
先週メモ帳を生理してたら出てきた残骸を書き直して供養
では暇な人ありがとうございました。
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/05(月) 08:42:01.73 ID:e2tOuZORo
乙
キュンキュンした
確か本人はそうでもないけど姉は結構綺麗なんだよな
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/05(月) 22:28:43.70 ID:eITOVZpoo
可愛くかいたら自画自賛になるからな
まあ単行本の成長したさくらとかは割りと女の子してたけど
37 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/09/05(月) 23:31:52.71 ID:IPcOHI39O
なんだろうこの神崎さんのAVで抜いてしまった感は
……しかも割と良かったっつー