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タラちゃん「銃弾は残り一発です」
Part3


406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:42:28.52 ID:goTjjm+k0
?「さて、これでこの魂の役目は終わった」
それはカツオであってカツオの声ではなかった。
老齢を思わせるしゃがれていて、重く耳に引っ掛かるような声。
もう一つ作ってあった穴にカツオは自ら頭を胴体に投げ入れさせた。
胴体はその体を潜り込ませ、自らに土を少しづつ、
少しづつかき入れていく。
「墓はこれで三つ」

411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 18:47:09.51 ID:TZP3GaRxO
な、なんだ?何者なんだ

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:45:55.44 ID:goTjjm+k0
三郎は三河屋の御用聞きをやって長い、もう何年になるのか
毎日毎日近所のババアのご機嫌を伺い、媚び、へつらう。
慣れたものだが、当然楽しくはなかった。
今日もお得意先の一つをまわりに
ダサいバイクを走らせる。
あの磯野家へ――。

412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:47:18.26 ID:cmzXrJ9+0
ついにサヴちゃんか…

416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:48:14.86 ID:gtkmZ1cMO
全ての運命が交差する

438 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:11:31.20 ID:FSU9gj0lO
>>1はいささか先生

435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:08:35.91 ID:goTjjm+k0
忘れられた補完エピソード1
乳幼児用のベッドはタラオがサザエに頼んで出してもらっていた。
タラオ「小さなベッド楽しいです」
補完エピソード2
最近太りがちで、世間で言うメタボリックシンドロームを気にしたマスオ。
肉体改造をしてサザエを驚かせようと内緒で筋トレを開始する。
マスオ「ええと・・・このダンベルは何処かに隠しておこう何処が良いかな・・・?」
補完エピソード3
バラバラになったベッドはタラオの手により、庭の片隅に放置されている。

448 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:27:07.88 ID:mjoPL0wqO
今おまえらの後ろに誰が居る?

453 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:31:07.20 ID:goTjjm+k0
フネ「さあお父さん、逝きましょうね」
家に戻ったフネが肩をかし、書斎でうな垂れた波平を持ち上げた時。
勝手口から声が飛んできた。
「ちわーーーーーーーーーーー」
「おやおや・・・まあ良いでしょう。なら、お父さんはあと回しで・・・」
勝手口へと向かうフネを・・・波平は割れた眼鏡の奥の奥でじっと見つめていた。

454 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:32:03.00 ID:goTjjm+k0
サブ「ちわーーーーー三河屋でーーーーーーーーすっっ」
台所に人は居ない。裏口に一人立つサブ。
サブ(ったく早く出て来いよ・・・この後も何軒か回んなきゃなんねえんだからよ・・・・)
サブ「ちわーーーーーーーー」
(おかしいな・・・留守か? 買い物にでも出かけたか?)
サブ「すいませ・・・・」
フネ「あらあらどうしたのそんな大声出して」
サブ「えっいや・・・すいません・・・あの・・・大丈夫ですか?」
サブが初めにそう聞いたのも無理は無い。
フネは右手でタオルを顔にあてがっていた。
抑えたところからタオルに赤い血が広がっている。

456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:34:02.33 ID:goTjjm+k0
サブ「いや・・・ちょっとそれ普通じゃないですよ・・・救急車呼びましょう」
フネ「大丈夫だよ」
サブ「でも一応・・・」
フネ「ダイジョウブだよ」
サブ「なら応急処置でも・・・傷口はどんな感じですか?」

459 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:35:27.86 ID:FCG+3V/8O
サブターン回し

462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:43:07.09 ID:goTjjm+k0
フネ「こんな感じかねえ」
その瞬間、臭気と共に血の塊がボトリと落ち、奇妙な形をした頭が姿を現した。
髪は振り乱れ、鼻は潰れ、口は無理矢理に曲がっていた。
そしてよくよく思えばフネの顔のパーツは異様に中心に片寄っていた。
「うわ・・・・わ・・・ああ・・・」
フネ「どうしたんだい?」
その柔らかい声で何とか保たれた平静。
何で生きているんだ・・・?そう心の隅でサブが呟いた。
サブ「えっと・・・ハハ。。。やっぱり僕救急車・・」

464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:50:47.79 ID:goTjjm+k0
フネ「ダイジョウブだって言ってるだろうっっ!!」
ザグ・・・・
右手に握り込んだそのフォークはサブの右目を視神経ごと引きずり出した
サブ「あ・・・ああああああああああああ」
目を抑えて呻くサブを見てフネは嬉しそうにして、目玉を頬張った。
フネ「次は何にしようかネ」
サブ「ち・・・ちきしょう・・・てめえ・・・
   何しやがるババア・・・・クソいてえええええよっクソがああああああ」
フネ「汚い言葉を使うのはおよしヨ」
フネは鼻歌交じりにそう言った。
サブはこの時、現在起こっている出来事の異常性や非現実を
片隅に置いて、自分の命が危険に晒されているということを理解出来た。
サブはその点、磯野家の誰よりも適切に、情に流されることなく
行動できた筈だった。

474 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:54:49.97 ID:goTjjm+k0
サブはやろうと思えば勝手口から逃走を図ることも出来た
しかし、それをしなかった。
サブはまだ、目の前にいる老婆が死んでいることや
その圧倒的な怪力の存在も知らなかった。
動いているなら生きている。
そう、頭を打ち付けたかなんかでおかしくなっちまった
サブはそう考えたのである。
サブ「かかって来い、ババア・・・殺してやる・・」

477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:55:42.28 ID:ZdCkVcgW0
ああ死亡フラグ

479 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 19:57:30.23 ID:goTjjm+k0
自分の右目がババアの口の中でクチュクチュと美味そうな音を立てる度、頭痛が酷く響いた。
(死ぬのか・・・俺は・・・)
サブは痛いみに顔を歪めた。けれど、左目はしっかりとフネを捉えて離さない。
フネ「あら・・・大丈夫かい・・・・?」

483 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:01:49.06 ID:goTjjm+k0
サブ「だ・・・・大丈夫な訳ねーーだろうがババアッッ」
サブの渾身の力を込めた一撃はフネの右頬にねじ込むようにして入った。
硬い。。。サンドバッグを殴っているような。。。砂を殴るような。。。
サブは笑った。放出されたアドレナリンが右目の痛みと頭痛を
忘れさせてくれる。
(・・・ざまあみやがれ・・・・殺っちまったよ)
フネの顔は吹き飛び、顔が逆方向に曲がっていた。

481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:00:26.20 ID:Ujvawa2+O
サブちゃん頼もしい

488 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:05:32.47 ID:goTjjm+k0
フネ「大丈夫みたいだねえ・・・」
フネは顔の位置を元に戻すと、優しくサブの顔を掴んだ。
サブは震えていた。
「や・・・やめてくれ・・・頼む・・・頼むから」

485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:04:09.29 ID:udgcpL6N0
サザエさんということがグロさを増幅させるな

490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:07:08.96 ID:D1p736vnO
優しそうな様子がより怖いな

499 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:17:23.32 ID:goTjjm+k0
サザエ「起きなさい、朝よタラちゃん」
タラオ「ふわぁああ・・・マ・・・ママ・・・?」
サザエ「どうしたのそんな顔して・・・?」
タラオ「うわあああーーーん」
サザエ「どうしたの急に泣き出したりなんかして・・・」
タラオ「怖い・・・とても怖い夢を見たんです」
サザエはタラオを優しく抱いて囁いた。
サザエ「そう、でももう大丈夫よ・・・ほら泣かないで・・・」
タラオ「はいです・・・あっそうだ・・・カツオにいちゃーーん」
タラオは寝ているカツオを起こしに行った。
カツオ「うううん・・・おはようタラちゃん」
カツオは眠そうに瞼を擦り、タラオに話しかけた
タラオ「おはようです・・・エヘへ・・・」
サザエ「朝食出来てるわよー早く来なさーい」
ワカメ「はーーーい」
タラオの隣をワカメが通り過ぎていった。
タラオはその後につづいて居間へと向かった。
タラオ「パパ・・・パパーーー」
マスオ「タラちゃんおはよーーー」
タラオはマスオの胸に飛び込んだ
マスオ「どうしたんだい?タラちゃん?」
サザエ「何か怖い夢を見たんですって」
波平「それは大変だったねタラちゃん」
フネ「まだパパとママに甘えたいんだねえ」
一同「ハッハッハ・・・」

503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:20:10.78 ID:cmzXrJ9+0
これが夢です

501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:19:13.19 ID:krn0zp4YO
まさかの夢オチだと…?

519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:25:55.61 ID:goTjjm+k0
タラオ「あれ?朝からオムライスですかーー」
サザエ「ええ、大好物だったでしょタラちゃん・・・」
タラオ「うん大好きですーーー」
トロトロの卵に閉じられたチキンライスを掻き出そうと
タラオは一生懸命にフォークで卵を咲き、突き、切り裂く。
しかし、いつまで経ってもチキンライスは出て来ない。
ずっとドロドロとした黄色い卵・・・卵黄が・・・・
段々と血の気を帯び・・・・脳漿へと変わりゆく
タラオ「ま・・・まま・・・ママーーーーーーーーーッッッ」
タラオの絶叫を聞き、朝食を囲んだ一堂は一斉に笑い出した。
サザエ「駄目よ残しちゃ」
カツオ「自分で始末しなきゃタラちゃん」
フネ「タマも可哀想にねえ」
ワカメ「美味しそう・・・良いなあタラちゃんだけ」
波平「栄養あるぞ」
マスオ「僕の肉も食うかい?」
タラオがタマのオムライスから顔を上げると、そこには
首の抉れたマスオが笑顔で座っていた。
タラオ「ああ・・・ああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああ」

523 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 20:27:27.13 ID:rbvPlUDu0
うおおおおおおおおお

526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:27:48.41 ID:goTjjm+k0
タラオは自分の叫び声で目を覚ました。
酷く疲れている・・・体がだるかった。
タラオ「夢じゃ・・・・ないです・・・」

528 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 20:28:20.11 ID:6s7gDFKsO
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 20:28:37.86 ID:TZP3GaRxO
ひいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃいいぃぃぃぃ!!!!!!!

531 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 20:29:04.70 ID:6s7gDFKsO
ついに来るか

534 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 20:30:30.82 ID:1Atbv7KoO
地獄へようこそ

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:19:51.80 ID:goTjjm+k0
良しっっ予告だ!!
これからのサザエさんは・・・
タラオ、死亡
タラオ、死亡
タラオ、死亡
のどれかだ。

596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:20:57.96 ID:b6+vyNy4O


606 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:26:08.87 ID:goTjjm+k0
タラオは今が何時か分からなかった。
随分寝ていた気がする
そっと襖を開ける
何の音もしない・・・誰の気配もない家・・・
タラオ「み・・みんなーーーー・・・みんな何処ですかーーー」
呼びかけてみたが返事は無い。
タラオ「みんなーーーー何処ですかーーーーー」
台所、寝室、居間、誰も居ない。
縁側の外にも居ない・・・・・。
(皆は・・・皆はどうしたんですか・・・・・?)

613 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:29:44.00 ID:goTjjm+k0
ゴトリ・・・という何か重たいものが倒れたような音が耳に入った。
その音は庭の物置から聞こえてきたようだった。
タラオ「だ・・・誰か居るデスカ?」
タラオはそっと物置のドアを開いた。

616 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:31:30.54 ID:hyHFv149O
面白いけど切ない話しだな

615 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:31:05.01 ID:qA38PB/3O
そこでまさかのー?

625 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:35:09.96 ID:goTjjm+k0
それは頭から血を流した波平だった。
タラオ「お、おじいちゃん・・・大丈夫ですかーーー」
波平「た・・・たらちゃんか・・・・たらちゃんは・・・・本当にたらちゃんなのかい・・・・?」
タラオ「僕は僕ですーーー」
波平「今まで何処に・・・」
タラオ「寝てたですーーー」
波平「な・・・奇跡か・・・それとも・・・一人づつじゃなければいけない理由でも・・・・
    しかしワシは・・・」
タラオ「お・・・おじいちゃん」
波平はタラオの頭をゆっくりと撫でて言った。
波平「いいかいタラちゃん・・・今な・・・お家が大変なことになっている・・・分かるかな」
タラオはその大変なことがどういう類のものかを既に知っていた。
そうして二回・・・確かめるように強く頷いた。

633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:43:15.26 ID:goTjjm+k0
波平「いいかい・・・おばあちゃんな・・・少し疲れたのかもしれない・・・
   思えば結婚してから今まで苦労のかけどおしだった
   憎まれても仕方ない、嫌われても・・・」
波平は言葉に詰まり、頭を押さえた。
タラオ「おじいちゃん・・・・」
(血が・・・血が出ている・・・また・・・血が出ている・・・・・)
タラオはその流れる血を止めようと着ている服を破り、
その布を波平の頭にあてた。
それが単なる気休めであることはタラオにも分かっていた。
波平「でもな・・・おじいちゃんは信じない。あんな母さんは信じない・・だからね・・・
    きっと何か悪い誰かが・・・きっと姿を借りて悪さをしているんだ・・・」
タラオ「そうです・・・きっとそうです」
波平「それでな・・・どうやら・・・おかしくなると・・・一人づつ・・・やってくるみたいなんだよ・・・
    このお家に・・・だからね、タラちゃんは追い払わなきゃならないその悪い奴を・・・」
タラオ「僕が・・・ですか・・・」
波平「そうとも・・・・」

638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:45:21.85 ID:cmzXrJ9+0
泣いた

635 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:44:15.40 ID:hZ7jm6J20
そこは「左様…」だろう!!!!!

647 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:56:02.36 ID:goTjjm+k0
波平は時々辛そうに咳き込みながらも優しい微笑を浮かべて話を続けた。
まだ幼い孫に対してのせめてもの配慮だった。
波平「書斎の掛け軸の裏に・・・鍵がはりつけてある・・・
    それでおじいちゃんの寝室の引き出しの一番下の中の奥・・・
    そこを開けてごらん・・・銃がしまってある」
タラオ「銃ですか?」
波平「そう・・・ワシぐらいの年のもんは有事の際の護身用として
   昔から受け継がれていたりするものなんだ・・それをタラちゃんに託す
   でも決して撃ってはいけないよ・・・タラちゃんは人殺しになっちゃいけない
   人を殺すということは人生が・・・つまり自分が死ぬということと同じだ
   相手を威嚇して・・・逃げるんだ・・・まだそこら辺に潜んでいるかもしれない」
タラオ「大丈夫です・・・さっき誰もいませんでした・・・」
波平「なら・・警察に連絡を・・・・すぐに行きなさい誰か戻ってくるかもしれない」
タラオ「分かったです・・・さっおじいちゃんも行くです・・・」
波平「駄目だおじいちゃんはもう動けない・・・・」
タラオ「嫌です・・・嫌ですーーーー」
波平「馬鹿モン・・・泣く奴があるか・・・タラオ・・・こういう時・・・漢は・・・漢なら・・・
    ただ黙って・・・言うんだ・・はい・・・と・・・」
タラオ「・・・・・はい」

653 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 21:58:41.57 ID:FCG+3V/8O
……はい……!

658 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:00:57.65 ID:x9bCc36RO
波平かっこいいなぁ…

661 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:01:22.29 ID:goTjjm+k0
タラオは眠りについた波平を振り返らなかった。
涙を腕で拭い、書斎へと走り向かった。
遠くからバイクの音が近付いていた・・・・。

663 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:04:13.24 ID:v1KMBlkH0
サブが…

667 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:07:35.34 ID:gKecvj9cO
これが>>1に繋がる訳か・・・

675 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:12:31.09 ID:goTjjm+k0
波平の瞼がゆっくりと開いた。
波平「ハハハ・・・嫌な予感が止まらん・・・孫をほっぽりだして・・・眠りこけようとした矢先に・・・
    この老体にもまだやることがあるみたいだな・・・・」
サブ「ちわっすーーー三河屋っすーーー誰か生きている人ーー手挙げてーーー注文聞きますよーーー」
波平「ここに・・・ここにおるぞーーーーーーーーーっっ」
波平は腹の底から声を張り上げた。聞きつけたサブが庭に回る。
サブ「あれー今声したような気がしたんですけど・・・」
波平「ここだ・・・」
波平は体を捻るようにして物置から転がり出・・・
よろよろと立ち上がった。
サブ「あれえ?かくれんぼですか?良い歳した大人が」
サブは青白い顔で腸の飛び出た腹を抱えて笑った。
波平「お前も良い年して・・・出とるぞ・・・ハシタナイ・・・」
サブ「しかも、何か勝手に致命傷なんですけど・・・ハハはハハはハハは
   こいつはおもしれえーーー」
狂ったように笑うサブに波平は苦笑いをした。
(タラちゃん・・・・これ相手に逃げるのは叶わんかもしれん・・・これは・・・化け物じゃ・・・
わしが時間を稼いでいる間に警察を・・・)

685 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:18:06.74 ID:gfdS703/0
おお……

694 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:23:39.13 ID:A8wA6H72O
BACK COME ON!!!!

695 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:24:26.52 ID:goTjjm+k0
タラオの手は震えていた。
電話のコードの先が鋭利な刃物によって切られている。
タラオの手に力が篭る。
その手には波平のニューナンブが握られていた。

697 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:25:52.01 ID:FCG+3V/8O
ナンブとはセンスあるな

706 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 22:34:50.40 ID:IUXvp9fO0
官給品をどこでせしめた

711 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:36:48.12 ID:Jyxq7va9O
波平は陸軍に所属してたらしい

703 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:32:00.24 ID:goTjjm+k0
サブ「脆い・・・・脆いよ・・・こいつ・・・」
波平「あ・・あああ・・・ガアアアアアッ」
サブは右の足の親指から順に波平の骨を折って遊んでいた。
一本折る度に、波平の体が激しく弾んだ。
サブ「人間の骨っていくつあんだろうなあ・・・習った気するけど忘れちゃったから・・・・
   ちょっと体で教えてくれよ・・・な・・・」

707 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:34:56.79 ID:1n+5ERrW0
ミカワヤァアアアアアアアア

709 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:35:35.68 ID:goTjjm+k0
サブ「よぉーーし・・これで・・・ええと何本だっけ・・・」
波平「く・・・か・・・」
サブ「両足指と両手指で二十本だろお?あとは肋骨と・・・めんどくせえな・・
   次は太いのいってみよう・・な・・・太腿いこう・・・〆は頭だから・・・な・・・頑張ろうぜ」
ニヤニヤとサブは笑って聞くが、
波平はもう正常な思考を保つことすら難しかった。

712 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 22:40:25.15 ID:goTjjm+k0
その波平の姿を震える体で・・・
歯をガチガチと鳴らして・・・タラオはただ柱の影から見ていた。
何も出来ない
殺されるに決まっている
無駄なことはやめた方が良い
おじいちゃんは僕に生き延びて欲しいと願っている
タラオの脳内に泡のように思考が湧き起こり、すぐに消え、残るのは絶対的な恐怖だった。

728 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 22:50:36.45 ID:6kgMhWO0O
そういえばサザエどこに消えたんだ?