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タラちゃん「銃弾は残り一発です」
Part2


203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 15:52:40.34 ID:goTjjm+k0
タラオ「嫌です・・・・タマを・・・タマを虐めないで下さい」
カツオ「何言ってるんだタラちゃん・・・こいつは・・・・こいつはもうタマじゃない」
タラオ「タマです・・・首輪してるです・・・」
その獣の首につけられた首輪。その先に揺れる鈴。悲しい音色。
マスオ「おい・・・頼む・・・・頼む・・」
マスオの肩が痙攣していた。
カツオ「手をどけろ、だからと言って・・・この・・・・化け物っっ」
タラオ「タマは化け物じゃないです・・・ねえタマ・・・話を聞いて・・・・」
その時、カツオが掴んでいたタマの体が、何かが抜け落ちたかのように
・・・ふぅっと軽くなった。
タマの爪はしまわれ、腕をだらんと垂れ下げた。
マスオは顔を紅潮させて荒い息を吐いている。
カツオの首を絞めた手が震えた。
タラオ「タマ・・・」
タラオは泣いていた。
そしてタマもその片目から涙を流していた。
タマはゴキゴキと渇いた音を鳴らしながら、顔を百八十度回転させ、
カツオに向けて一声鳴いた。
カツオ「タマ・・・・・」

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 15:55:35.75 ID:goTjjm+k0
その顔にカツオは見覚えがあった。
自由気ままで、餌を貰う時だけ愛らしく擦り寄ってくる飼い猫
カツオは首を掴んでいた手を緩め、その崩れた頭を撫でた。
タマ「にゃ・・・」

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 15:59:29.50 ID:i9MexdP20
(;゚д゚)……

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:04:34.70 ID:goTjjm+k0
弛緩した空気が流れたその時
カツオに細く、尖り、吹き出る血がかかった。
カツオ「え・・・・・・・」
タマがマスオの首に喰らいついていた。
マスオ「あ・・・・あああ・・・・」
カツオとタラオの二人はいったい何が起きたのか分からなかった。
肉を混ぜ込むような音を立て、タマがマスオの首から顔にかけて
爪と牙を踊らせている。肉片が飛び散り、目玉が抉り出されている。
カツオ「おい・・・やめろ・・・やめろよっっ」
カツオはそう声を発してタマに蹴りを繰り出したが、
タマはその重い体からは想像できぬ動きで宙を舞い、その場から飛びのいた。
あとに残ったのはミミズのような蠕動をして片目で虚空を睨むマスオだった。
マスオは声にならない声を上げながら、やっと視界に捉えた二人にゆっくりと手を伸ばす・・・・。
しかし、二人がその手を握ろうとした時、マスオの手は地を着き
苦しそうにもがく体はその動きを止めた。

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:08:26.22 ID:i9MexdP20
ぎゃああぁぁぁぁぁ!!

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:09:32.01 ID:uJ7ey57WO
アナゴ「フグ田くん!!」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:08:54.53 ID:goTjjm+k0
カツオ「マスオ兄さん・・・・マスオ兄さーーーーーーーーーんっっ」
タラオ「パパ・・・パパ・・・・」
カツオ「こ・・・この野郎・・・」
タマはゴロゴロととてもリラックスした様子で毛づくろいをしていた。
カツオは立てかけてあったスコップに手を伸ばし、タマに向けて力一杯振り下ろした・・・・が・・・・。
タマは軽々と身を交わし、庭の柵を飛び越え、闇夜の街へと消えた。

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:15:04.08 ID:goTjjm+k0
タラオ「パパーーーーーーパパーーーーーーーーーーー」
カツオ「くそっくそっ僕のせいだっ僕が気を許したから・・・」
タラオ「嫌ですーーーパパーーーー」
カツオ「黙れっっ・・・・
タラオ「えっ・・・・」
カツオ「黙れって言ってるんだ・・・・静かにしろ」
タラオ「うっ・・・・」
タラオはカツオの鋭い声に泣き声を引っ込めた。
カツオ「ごめん・・タラちゃん・・・」
カツオは気が狂いそうになりながらも、何とかタラオの義兄として苛立ちを抑えた。
泣き叫びたいのは自分も同じだった。
タラオ「うう。。。」
カツオ「タラちゃん・・・・姉さんの所に戻っているんだ・・・」
タラオ「えっ・・・・」
カツオ「こうなったらもう・・・・引き下がることは出来ない・・・」

231 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:19:10.26 ID:goTjjm+k0
カツオはマスオをその背に担ぎ、路地を歩いていた
何の力も加えられていない大人一人の死体はとんでもない重さだった。
汗がマスオの血とともに路地にシミをつくる。
息を切らしながら、カツオは歯を食いしばり、裏山へと向かう。
あのペットセメタリーへと・・・・・

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:20:57.90 ID:i9MexdP20
おいぃぃぃぃ!!

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:24:02.04 ID:goTjjm+k0
カツオは何故タマがあんな行動を取ったのかを考えていた。
恐らく自らの死を理解出来なかったタマは錯乱し、
本能から住みかに戻っては来たものの・・・あんなことになってしまったのだろう
しかし、あの力・・・・・そうあの力は何だろう?
ただの猫が、まるで虎のような膂力を身につけたのだ。
その謎は解けぬまま、カツオはタマを埋めたあの場所へと戻って来た。
(中嶋・・・お前の言うとおりあったよちゃんと・・・
此処がそうだったんだ・・・此処がペットセメタリーだったんだ)

245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:29:49.12 ID:goTjjm+k0
カツオはマスオを土で埋めながら、彼の顔を見た
絶命する瞬間のマスオの顔は苦悶の表情を浮かべ、もう生前の面影は欠片も残っていなかった。
優しかったマスオさん・・・マスオさんは僕の憧れだった。
優しく常に場を和ませ、カツオを庇ってくれたマスオ。。。
そのマスオが居なくなることはカツオには考えられなかった。
そしてふと・・・この状況を見られたなら・・・・
まるで本当に僕がマスオ兄さんを殺したみたいだな・・・
カツオは口だけを歪ませ奇妙に笑った。
墓標の無い墓、作り上げたのは今日で二度目だった。

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:37:09.87 ID:goTjjm+k0
同刻、磯野家――。
サザエ「タラちゃん・・・マスオさん遅いわねえ何してるのかしら」
タラオ「トイレですか・・・何してるですか・・・・」
サザエ「タラちゃん・・・隠し事してるでしょ」
その声の響きと表情で母は分かってしまう。
タラオ「何にも無いです」
サザエ「嘘よ、ったく見てくる、タラちゃんは待ってて」
タラオ「嫌です・・・ママ寂しいです」
サザエ「すぐ戻ってくるから・・・ね・・・」
タラオ「ママ・・・ママー嫌です嫌ですーーー」
タラオは子供ながらに言葉では言い表せぬ凶兆のようなものを感じていた。
母を行かせてはならない。そう直感したのだ・・・・。
しかし・・・・その母は息子をベッドに横たわらせると、
襖の向こうへと・・・行ってしまった。

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:39:36.61 ID:P7QqkiCSO
サザエぇえええ!!!

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:41:59.14 ID:goTjjm+k0
サザエは何かが起きているということを感じ取っていた。
深夜、ガラスの音、様子のおかしい息子、そして――
縁側に残る赤黒い染み・・・これは血ではないだろうか。。。。
サザエ「あなた・・・・あなたーーー」
トイレにもいない。和室にも、台所にも居ない。
(そうだ・・・玄関)
マスオの靴は玄関にあった。少し外に出ているというわけでは無さそうだ
しかし・・・家の何処にもマスオは居ない
そして・・・カツオの靴が無くなっていた
(あの子・・・・)
カツオが居なくなっていることを確かめると、サザエは夜の街へと
疑惑の答えを探しに外へと出かけた――

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:51:19.56 ID:goTjjm+k0
クリスマス近い冬空。音の無い夜の山に
白い息が一つ上がっていた。
かじかむ手に息を吐きかけ、カツオは夜の山を降りていた。
マスオの声がカツオの胸中に浮かんでは消え、
脳裏に焼きついた暖かな映像は繰り返し流れて、彼を苦しめた。
カツオ「マスオ兄さん・・・僕、これからもしマスオ兄さんが生き返って・・・大変な思いしたら・・・
    僕も一緒に背負うよ。だから・・・帰って来てよ・・・」
カツオはまた手に息を吐きかけると、
泥にまみれた暗い足元を一歩一歩進めていく。
その様子を照らす月が一つ。黒い山に落ちる影が二つ。

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:54:31.22 ID:t9M8zUEsO
影が二つ、だと・・・

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 16:59:27.44 ID:goTjjm+k0
「カツオくん」
懐かしい声が脳内に響いた。優しいマスオの声。
カツオはその声が聞こえただけで、安心することが出来る。
「カツオくん」
カツオは以前、デパートに行った時
内緒でドーナツを買って貰ったことを思い出した。
サザエには内緒だよ。。。マスオのこのフレーズはもう何度も聞いた。
「カツオくん、ねえ・・・カツオ君・・・」
記憶の中に眠るその声は確かに背後からする。
カツオは精一杯の笑顔で振り向いた
「か・・・カツオ君・・・」
カツオは何の驚きもしなかった。
片目が無くても、首が横から食いちぎられていても・・・
土と血だらけの顔でも・・・・・
(だって・・・失礼じゃないか・・・ねえマスオ兄さん)
カツオはおどけるようにして、明るく大きな声を出した。
「おかえりっっ!マスオにいさんっっ!!」

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 17:02:19.51 ID:KOTg3Gfg0
マスオゾンビ怖い

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:01:45.54 ID:ZdCkVcgW0
これは・・・・

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:08:34.23 ID:goTjjm+k0
マスオ「いヤあ・・・ハハはハハ・・・参っちゃったなもう」
カツオ「・・・大丈夫?」
マスオ「これガ大じょう夫なヨゥに見えるカイ?」
マスオはおかしな抑揚で・・・笑顔を作り答えた。
悲しみと喜び。複雑な感情。カツオの目から枯れた涙がまた溢れた。
マスオ「あンマリ・・上マくシゃベれナイやーー」
カツオ「直そう・・・一緒に直そうよ・・・」
マスオ「手ツダってクぅれるノかい?」
カツオ「勿論だよ・・・そんなの・・・当然だよ・・・
     あっそうだコレ・・・やっぱりマスオさんにはこれが無くちゃ」
マスオはカツオから差し出されたその眼鏡を受け取りかけると、
純朴な笑顔を浮かべ、優しく微笑んだ
マスオ「アリガトウ・・・・・・・・・・じゃあ・・・・・」

286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:09:24.53 ID:1n+5ERrW0
じゃあああああああああああ

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:10:00.60 ID:t9M8zUEsO
カチュオおおおおおおおおおおおおおお!!!

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:21:34.64 ID:x9RGjIm2O
ワァァァァァァ
怖ぇぇぇぇぇぇ

306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:24:00.14 ID:goTjjm+k0
マスオ「まズは・・・ヲ前のノドを代ワりに寄コせっっ!!」
カツオは喉に食らいついたその手を掴んだ時、悟った。
もう助からない。でも・・・・何だろうか・・・・悲しいけれど・・・
悔しいけれど・・・・少し肩の荷が下りた気がした。
この先、続くであろう悪夢を、もう見ないで済むのだから――
握り潰される頚椎、カリカリと骨と肉が擦れ合う音を出しながら凹む喉仏。
その喉が勝手にカヒュッッと空気を押し出すような音を出した。
次の場面、首と胴体が離れた時の状態をカツオは最期にその目で見た。
マスオの嬌声が遠くなっていき・・・
焼けるような熱はやがて全てを真っ白に吹き飛ばし、
カツオの命は潰えた。
マスオ「ハカモリ・・・ワレはハカモリの血ナリ・・・・」

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:26:32.17 ID:goTjjm+k0
マスオはくぐもった声でそう呟くと、
右手にカツオの頭を持ち、左脇に胴体を抱えて・・・
また・・・・元居た場所へと帰っていく・・・・・。

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 17:26:51.25 ID:TZP3GaRxO
うわああああああああああああああaaaaaaaaaa!!!!!!

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:26:52.35 ID:Tfi7IsW5O
うわぁあああああ!!!!

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:27:36.72 ID:t9M8zUEsO
中島「磯野ォオオオオオオオオオオオオ!!!」

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:27:40.73 ID:ZdCkVcgW0
うわあああああああああああ

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:30:09.67 ID:goTjjm+k0
深夜三時半、磯野家――。
タラオは布団の奥深くに潜り込み、恐怖でその身を震わせていた。
明日になれば・・・・明日になれば・・・・
朝が来れば・・・・皆元通り・・・・皆笑っているです・・・・
これは夢です・・・・・コレは・・・・
タラオはそう言い聞かせると、興奮冷めやらぬまま、
全身を支配する疲労に急かされるようにして眠りにおちた。

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:36:48.52 ID:goTjjm+k0
翌朝、異変にまず気づいたのはフネだった
フネ「あら・・・あの子遅いわね起きてくるの・・・全くもう・・・」
そう思えば、最近久しくしていなかったが、
寝坊は本来娘サザエの専売特許のようなものだった。
フネ「サザエーーサザエーーーーー」
呼びかけるも返事は無い。フネは我が娘ながら情けなかった。
(仕方ない、起こしに行ってあげようかね)
フネは割烹着に身を包みながら、娘夫婦の寝室へ足を運んだ。
フネ「サザエ、マスオさん入りますよ・・・・あら?」
娘は部屋にも居ない。
そして何故かマスオも部屋に居ない。
子供には少し広いその部屋で、タラオがすやすやと寝息を立てていた。

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:37:41.61 ID:cmzXrJ9+0
サザエまで…

328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:40:53.01 ID:aO5o/dG50
サザエは夜に出かけたままか…

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:46:12.10 ID:goTjjm+k0
「かあさーーーんかあさーーーん」
波平の声がした、フネは声のした方へと向かう。
縁側で波平が首を傾げていた。
波平「ああ、かあさん。これはどういうことだろう」
フネ「あらやだ・・・割れてる・・・」
ガラスの破片が飛び散り、ガラス戸は全開になっていた。
フネはそこでハッと思い出し、
「あなた・・そう言えばサザエとマスオさんが何処か出掛けているみたいなの」
と波平に告げた。
波平「何だって・・・今日は平日だぞ」
フネ「本当どうしたのかしら」
波平「ゴミ捨てにでも行ったのかもしれん」
フネ「今日はゴミ捨ての日じゃあありませんよ」
波平「どういうことだろう・・・」
二人が首を捻っていたその時、玄関のチャイムが鳴った。

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:53:19.96 ID:goTjjm+k0
波平「誰だろう、母さん出てくれんか?」
フネ「きっとあの二人ですよまったく」
チャイムは鳴り止まず、ずっと鳴り続けている。
フネ「はいはい」
玄関を開けると、そこにはカツオの顔・・・・。
顔だけのカツオが玄関の前に置かれていた。

346 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 17:55:23.62 ID:KOTg3Gfg0
中嶋「磯野のことかああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:05:44.69 ID:Ujvawa2+O
フネ「あらあら、カツオったら首から下がなくなってるじゃないの。しょうがない子ねぇ」

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 17:58:22.84 ID:TZP3GaRxO
逃げてぇぇぇぇぇEEEEEEEE!!!!!!

354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 17:59:26.85 ID:goTjjm+k0
カツオ「何だよ母さん、そんなに驚くことないじゃあないか」
カツオは笑顔でそう言った。
フネ「か・・・・カツオ・・・・」
首だけの息子を見て、フネは気を失いその場に倒れこんでしまった。
カツオ「ったくだらしないなあ・・・息子が顔だけになっても頑張っているっていうのに・・・なあ」
呼びかけた玄関の脇から出て来た胴体が、
倒れこんだフネの首根っこを掴んで持ち上げた。
カツオ「交代だよ母さん・・・次は母さんの番だ・・・生き埋めなら綺麗なままだから楽で良いよね」

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 18:00:23.38 ID:KOTg3Gfg0
こええええええええええええええええええええええええええ

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 18:00:45.96 ID:6kgMhWO0O
タラヲだ・・・全てタラヲが悪いんだ・・・

377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:09:06.33 ID:goTjjm+k0
フネの悲鳴が聞こえて、波平は玄関へと向かった。
そこで・・・波平はおぞましい光景を目にした。
服を見れば分かる、あれは息子の体。首から上が無い・・・・。
右手にカツオの顔、左手には母さんを抱えている。
波平はその場にへたり込み、声を上げることも出来ずに、
その異形の化け物を見送った。
波平「ど・・・どういうことだ・・・警察・・・・警察だ・・・」
黒電話の受話器を手に取り、ダイヤルを回す。
しかし、気が動転していて上手く回すことが出来ない。
1 1 0 を回すだけ、たったそれだけなのに・・・・
慌てる波平の後頭部をがっしりと掴んだのは・・・・
波平「お前は・・・・」
次の瞬間ヒューズが飛ぶように波平の視界暗くなった。
カツオ「父さん順番は守らなきゃ
    邪魔だから一目につかないトコでくたばっていてよ」
顔はペラペラと饒舌に喋った。

384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 18:15:33.20 ID:TZP3GaRxO
カツヲちゃん、ああ、カツヲちゃんが…何故こんな事を……

387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:17:05.85 ID:goTjjm+k0
ワカメが起きたのは朝九時を回ろうかという頃だった。
ワカメ「あれ?嘘っ嘘でしょーーーー何で起こしてくれないのよーーー」
泣きそうになりながら、大急ぎで着替えを済ますと、
ワカメは居間をちらりと覗いた。
(誰もいない・・・皆酷い・・・今日って・・・平日だよね)
朝食を諦め、ワカメは台所に怒りを込め、声をかけた。
ワカメ「もう、何で起こしてくれないのっっもうっっ」
フネとサザエがいるのだと思った。いなくても、
この家のどこかにいるのだろう・・・・と・・・・
ワカメは行って来ますとは言わなかった。なかなか怒りは収まらなかった。
(お兄ちゃんも酷いよっ一人で行っちゃうなんて・・・)
ワカメはこの時、静まり返る家と、学校の遅刻を秤にかけて
然したる疑問も持たずに学校へと登校していった。

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:18:40.60 ID:MiIgsbUxO
ついにワカメ

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[sage] 投稿日2008/12/15(月) 18:31:29.21 ID:TZP3GaRxO
タラオ、未だ爆睡中

397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:32:00.70 ID:goTjjm+k0
カツオ「大きな空を眺めたらーっと」
カツオは胴体に穴を掘らせていた。
カツオ「よしこんぐらいの大きさで良いかな・・・良いよ、放り投げて」
胴体がフネを放り投げて入れた。
裏山のふもとではサイレンが鳴り響いている。
カツオ「クソっ何てこったい・・・誰かに通報されたかな・・・顔ちゃんとくっつけていったのに・・・」
叩きつけられた衝撃で目を覚ましたフネがカツオの生首と胴体を交互に見比べていた。
フネ「カツオ・・・あんたカツオなのかい?」
カツオ「そうだよ母さん・・僕だよ」
フネ「あんた・・・あんた・・・何が・・・」
フネはとても状況を理解することは出来なかった。
カツオ「母さん・・・シネバ分かるよ・・・」
胴体は機械的に掘り返した土をフネにかける。
フネ「ぺっぺっ・・・・ちょっと・・・やめて・・・」
胴体は土をフネにかける。
フネ「お願い・・・お願いだから・・・・」
這い出ようとするフネを胴体がスコップで力任せに殴りつけた。
濁った声を発して、フネは鼻と口から鮮やかな血を流した。
フネ「か・・・・・か・・・・つお・・・・」
腰の砕けたその母に、息子の胴体はさらに土をかける。
その目が最期に映したその恨みの篭った目、
その表情は息絶えるその時まで、土の中で・・・

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:35:30.10 ID:x9bCc36RO
フネ………

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:35:32.41 ID:ZdCkVcgW0
きれいなまま埋めるのでないのかよ・・・・・

404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:[] 投稿日2008/12/15(月) 18:41:36.85 ID:u3sux6v+0
一体何が起きているんだろうか