Part6
つかさ「覚せい剤って気持ちいいなぁ〜」
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1226139448/
48 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 19:57:33.33 ID:
YxzfBjec0
かがみ「……何、これ」
かがみ「注射器……ライター、スプーン、それに……この袋に入ってるのって」
かがみ「…………うそでしょ?」
58 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:01:58.01 ID:
YxzfBjec0
…プルルルル…プルルルル…
みゆき『はい、高良です』
かがみ「み、みゆきっ…グスッ…ウッ…たすけてっ」
みゆき『かがみさん!?どうされたんですか?落ち着いて状況を説明してください!』
かがみ「つかさの…部屋から…グスッ…注射器がっ」
みゆき『つかささんの部屋を調べてしまったのですか!?あれほど止めたのに……』
みゆき『私が詮索を止めた理由にはつかささんを刺激しない為もありましたが』
みゆき『一番の理由は、かがみさんがパニックに陥る事を防ぐ為だったのですよ』
かがみ「グスッ…そんなこといっても…私っ…こうするしかっ…」
みゆき『やはりモノが出てきましたか……しかたありませんね…………かがみさん、よく聞いてください』
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 20:03:28.58 ID:yApsfzIR0
モノwwwww
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 20:03:54.99 ID:yN7r6SRVO
みゆきみたいな友達いいな
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 20:05:58.63 ID:7IXm/cG/0
みWikiさんが素敵過ぎる
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 20:06:48.62 ID:Pzroqt320
みWikiが手馴れてるなwwwww
知識だけじゃこうはいかないだろwwwww
72 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:07:41.63 ID:
YxzfBjec0
みゆき『つかささんでしたら私の目線の少し先に立ってます……といいますか、正確には私が尾行している形になるのですが』
かがみ「どういうこと?」
みゆき『先ほど歯医者の帰りに偶々つかささんを見かけまして…失礼ですがそれからずっと後を付けさせてもらっています』
みゆき『普段のつかささんがこのような時間帯に一人で出歩くなんて事はまず有り得ませんから……嫌な予感がしまして』
かがみ「つかさは今どこにいるの!?私はどうすれば?」
みゆき『現在つかささんは東武伊勢崎線で浅草方面へ向かっています、私も同じ車両に乗り込んでいます』
みゆき『ですからあまり大きな声では話せませんが、かがみさんも可能であれば今すぐこちらへ向かう準備をしてください』
みゆき『位置については随時連絡します、万が一に備えてすぐに警察に連絡できる心構えもしておいてください』
かがみ「浅草方面ね、わかったわ、…グスッ……私もすぐに向かうっ!」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 20:09:49.68 ID:AGkmzm1JO
みゆきさんwwww
クライマックスの予感!!!!
83 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:10:16.49 ID:
YxzfBjec0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
つかさ「あっ!あきちゃん!こっちこっちー」
あきら「悪い、遅くなった」
つかさ「気にしないで、ここのカフェでココア飲んでたから全然平気だよ〜」
つかさ「一緒に行こう〜」
あきら「あんた痩せた?」
つかさ「そ、そうかなぁ? 気のせいだと思うよ〜」
86 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:11:50.69 ID:
YxzfBjec0
つかさ「えへへ〜」
つかさ「あきちゃんと遊ぶの楽しみだなぁ」
あきら「……」
つかさ「つい最近あったばかりなのに、なんだか久しぶりな気がするよ〜」
あきら「……」
つかさ「……あきちゃん?」
あきら「……」
つかさ「どうしたのあきちゃん?さっきから静かだけど……」
あきら「………………あんたさ、知り合いにツリ目のツインテールとかいる?」
つかさ「……えっ(……それって)」
あきら「あんたつけられてるよ」
99 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:17:38.95 ID:
YxzfBjec0
つかさ「うそっ!?お姉ちゃ…」
あきら「振り返るな……気づいてない振りして歩きな」
つかさ「……うん」
つかさ「(……どうしてお姉ちゃんが)」
あきら「……」
あきら「……ここを少し進んだら左手に古い居酒屋がある、そこのトイレに入って鍵をかけな」
あきら「中に子供一人通り抜けれるほどの換気窓が備え付けられてあるから……そこを抜けて別の路地へ出られる」
つかさ「あきちゃんは?あきちゃんはどうするの?」
あきら「あたしは別の通りから先に向かってる……つけられてるのはあんただからね」
あきら「ほらそこの居酒屋だよ、早く入んな」
つかさ「わかった、あきちゃんも気をつけてね!」
あきら「撒いたと思ったら連絡して、それ聞いて安全だと判断したらこっちからナビするから」
つかさ「ありがとう!」タタタタ……
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 20:20:03.34 ID:N6rgt2GV0
あきら様さすがだわ…
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 20:20:52.66 ID:Pzroqt320
あきらプロすぎるだろ
111 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:21:49.53 ID:
YxzfBjec0
あきちゃんに言われたとおり、私は居酒屋のトイレから抜けて裏の路地をひたすら走りました。
途中何度も何度も振り返りながらお姉ちゃんがつけて来ていないか確認して
ようやく私はあきちゃんと合流をはたしました。
お姉ちゃんはいつから私の事をつけていたんだろう?
どこまで私の事をうたがってるんだろう?
今朝からずっと何気ない顔で接してきたお姉ちゃん……あの顔はウソだったんだね。
気づいていない振りをして……心の中では私の事をうたがっていたんだ。
だんだん、お姉ちゃんの事が信じられなくなってきたよ。
そんなことを考えていると気づけば目的地でした。
120 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:25:47.88 ID:
YxzfBjec0
ズンズンズンズンズンズン
ズンズンズンズンズンズン
つかさ「……ここがクラブって言うんだ…………す、すごいところだね」ゴク…
つかさ「(……音が大きすぎて耳が痛いよ〜)」
あきら「まぁ、六本木の中じゃ大きな方ね」
つかさ「私、こういうとこ初めてだからなんだか緊張するよ、、」
あきら「だろーね、見た目ですぐわかるよ」
つかさ「えー、ひっどーい!」
126 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:28:25.80 ID:
YxzfBjec0
若者A「お!あれ、あきらちゃんじゃね?」
若者B「うお、マジだ!おーぃ!あきらちゃーん!」
あきら「(はぁ……)」
あきら「つかさ、ちょっとここで待ってな」
つかさ「う、うん(…あきちゃんのお友達かな?)」
あきら「おっはらっき〜☆ ふたりともおひさしぶりぃ〜!あきらさみしかったよぅ><」
つかさ「……」
137 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:33:27.81 ID:
YxzfBjec0
若者A「俺達の方が寂しかったよ〜、最近あきらちゃん顔見せてくれねーんだもーん」
若者B「どうするあきらちゃん、結構ユキネタそろってるぜ? エス?バツ?コーク?」
あきら「えぇ〜、あきらエスとかコークとか怖いのキライ〜><」
あきら「あきら草食動物だからぁ〜ハッパとかがいいなぁ〜☆」
若者A「おっけおっけ!ハッパならうちで育てたのあるよ!ほら!」
若者B「あ、おいテメェ!抜け駆けしてんじゃねーよ!」
あきら「わ〜い!ありがとう〜>< 若者Aくん大好きだよ〜☆」
あきら「じゃあ、あきら友達待たせてるから〜、ばいにぃ〜☆」
若者A「お、おう、ばいに〜!」
若者B「あきらちゃん、紙とキノコもあるからまたいつでも呼んでくれよーっ」
153 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:38:38.34 ID:
YxzfBjec0
つかさ「あきちゃんモテモテだね……」
あきら「まぁね、あいつらここの常連、ああやってネタ貢いでくれるからたまに声かけてるの」
つかさ「そうなんだ、、……いつもあんなノリなの?」
あきら「あたし昔アイドルやってたからね、染み付いてんのよ」
つかさ「ええっ、そうだったんだ!……すごい、テレビとにも出てたの??」
あきら「あたりまえじゃん、深夜枠だけど、自分のラジオ番組とかも持ってたよ」
つかさ「そうだったんだ……今はもうやってないの?」
あきら「何年も前に事務所ブッチしてやめt」
あきら「!?」
つかさ「……どうしたのあきちゃん?急に固まって…」
つかさ「あっ!?」
あきら「…………なんでこいつがここにいんのよ」
162 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:41:27.99 ID:
YxzfBjec0
小野「やあやあやあやあ、こんばんはつかさちゃん」
小野「と、その隣にいるのは、小神あきらさん、かな?」
つかさ「えっ!?あきちゃんとだいちゃんって知り合いなの??」
つかさ「(っていうかだいちゃん今日仕事でこれないって…)」
あきら「…………」
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 20:42:35.98 ID:EXVKh1bp0
小野だと・・・
183 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:46:05.67 ID:
YxzfBjec0
あきら「……つかさ、よく聞きな」
あきら「この通路をまっすぐ行った右の角にVIPルームがある、中にあたしの仲間が2人いるから先に入ってて」
あきら「仲間にはあんたの事一度話してあるから…入ったら白い特攻服の女に話しかけな、相手してくれるわよ」
つかさ「えっ、あきちゃんはどうするの? ……だいちゃんも」
小野「すまないつかさちゃん、僕は少しあきらさんと大人の話をするから先に行っててもらえるかな?」
小野「僕たちも後で入るから」
つかさ「う、うん、わかった ……ふたりともすぐにきてね」
あきら「ほら、さっきのハッパもっていきな、あいつらに渡すと喜ぶから」
つかさ「ありがとう!じゃあ行ってくるねっ」トタタタ…
198 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:51:57.97 ID:
YxzfBjec0
つかさ「(ここがVIPルームかぁ…………なんかお線香みたいなにおいがする……)」
そこは10畳ほどの広さの、ちょうどカラオケBOXを少し広くしたような部屋でした。
天井には大きなスピーカーのようなものがぶら下がっていて電子音をゴムみたいに引き伸ばしたような音楽を奏でていました。
真っ黒で高そうな革張りのソファーが壁沿いにズッと並んでいて、その上に眠たそうな目をした若い男女が座ったり寝転がったり
お酒を飲んだり、水タバコを嗜んでいたり、おのおの自由にくつろいでいました。
その中でひときわ目立っていたのが一番奥の席に腰をすえていた白い特攻服の長身の女性。
間違いない、あの人があきちゃんの言っていた人だ。
つかさ「あのぅ……」
女の人「あァ?」
つかさ「ひっ……、あの、私、柊つかさといいます……あきちゃんの友達の、、」
男の人「あぁ!君がつかさちゃんか! あきらから話は聞いてるよ」
女の人「ああ、あきらが言ってた子ね……『トロくて頭悪そうなオカッパ』だっけ?」
つかさ「ええっ!……酷い、、(オカッパ??)」
211 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 20:56:17.19 ID:
YxzfBjec0
男の人「とりあえずうちらの紹介もしないとな」
男の人「俺の名前は杉田だ、よろしく、 それと、このおっかない姉ぇさんが後藤……ゴットゥーザって呼んでやって」
つかさ「……杉田さん、ゴットゥーザさん、始めまして…よろしくお願いします」
つかさ「ええっと……このマリファナ、あきちゃんからの差し入れです、よかったら」
杉田「おおすげぇ!これなかなかのユキネタだぞ、見ろよこのキラキラの樹脂!つかさちゃんなかなかいい子だな」
つかさ「あ、あのぅ……それ、あきちゃんが手に入れたものだから、お礼ならあきちゃんに」
杉田「さっそく試して見るか、つかさちゃんもどうだ?一本」
つかさ「ごめんなさい、私ケムリが出るのはちょっと……」
ゴットゥーザ「ポンプやるのにクサが無理とかめずらしいわね」
杉田「そっか、つかさちゃんはシャブ専門らしいもんな……じゃあコークとか好きなんじゃないか?」
つかさ「コーク?」
239 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:04:03.44 ID:
YxzfBjec0
杉田「コカインの事だよ、シャブと同じアッパー系なんだ、試して見る?」
ゴットゥーザ「あんた……この子にハードなの勧めたらダメだって、あきらから言われてたでしょうが」
杉田「シャブをポンプで打つよりは全然ソフトっしょ? それにシャブなんかよりずっと楽しいぜ?」
ゴットゥーザ「あんたシャブやったことないくせに……」
つかさ「……やってみます」
杉田「お!」
つかさ「シャブに……似てるんですよね? どんな風になっちゃうのか気になるので……試して見たいです」
杉田「よしきた!まってなすぐに用意してやるから!」カチャカチャ…
ゴットゥーザ「ちょっと、大丈夫なの?」
つかさ「……だいじょうぶです」
つかさ「(私はこなちゃんとは違うんだ、逃げたりなんかしないんだ)」
297 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:18:38.37 ID:
YxzfBjec0
杉田「よし出来た!この白い粉を鼻からスッと吸い込むんだ、お札をこうやって丸めて鼻に差し込むと吸い易いよ」
つかさ「やってみます」
杉田「よっしゃ!いったれ!」
つかさ「スッ……ズズズ………」
つかさ「うえっ!?げほっ!けほっ!…けほっ!…………ぅぅっ、何これぇ…鼻が痛いよ、、」
杉田「ははは、最初はそんなもんだって、すぐに効いてハイになってくるよ」
ゴットゥーザ「あんたはやんないのかよ」
杉田「いやあ、自分でやるより人がキマッてるの見る方が楽しいって言うかね?…………それにほら、俺ハッパ派だから、サーセンw」
つかさ「あ…あ…あぁ…………」ゾクゾクゾク…
310 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:21:30.96 ID:
YxzfBjec0
杉田さんに教えてもらったコークのハイはシャブのそれとはまったく違っていました。
シャブのようなキレはなかったけどその全身を包み込むような多幸感はまさにこの世のモノとは思えませんでした。
神仏級の力を手にしたかのような……まさにそんな感じでした。
つかさ「むぎぃぃぃぃいいいいいいいい!!!!ふひぃいいいい!!!!」
つかさ「話しがっ!話しがっ違うよっ!このトビっ!!こんなのシャブのトビとはぜんぜん違うよおおおあああ!!!」
杉田「でも良いでしょ?」
つかさ「すっごい、良いっ! 良すぎいいいいぃぃぃぃぃぃいいいいいいいい!!!」
杉田「あははは、ウケルw」
ゴットゥーザ「……」
323 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:24:11.53 ID:
YxzfBjec0
ゴットゥーザ「そう言えばあきらどうしてるのよ?一緒に来たんじゃないの?」
つかさ「あきちゃんは表でお友達とお話ししてるよ〜」
杉田「へぇ、あきらって俺ら以外に友達いたんだ?」
ゴットゥーザ「ファンは多いみたいね、まぁ、いつも適当に相手してほったらかしてるみたいだけど」
杉田「一昔前なら俺たちより例の3人組とつるむ事の方が多かったんだけどな〜、あきらの奴」
つかさ「へぇ、あきちゃんって知り合いたくさんいるんだね!その3人組みは今日遊びに来てないの〜?」
ゴットゥーザ「もういないよ」
つかさ「えっ?」
杉田「死んだ、殺されたよ……3人とも」
330 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:27:30.34 ID:
YxzfBjec0
つかさ「…………どうして」
杉田「あいつさ、その仲間3人組と共謀してヤクザの事務所から金とシャブを強奪したんだよ……もう何年も前の話だけど」
つかさ「!?」
ゴットゥーザ「ちょっとあんた!何話してんのよ!」
杉田「いいじゃねーか、ここらの連中はみんな知ってるよ」
つかさ「……どうしてそんなこと」
杉田「あいつが昔アイドルやってたのは知ってるだろ?その事務所ってのがどうやらヤクザつながりでさ」
杉田「事務所の連中、ギャラをピンハネして散々あきらの事働かせた挙句、売れなくなったらAVに移行させたんだよ」
つかさ「……AVって、まさか」
杉田「アダルトビデオだよ、今度見せてやろーか? 俺DVD持ってるぜw」
ゴットゥーザ「杉田っ!」
杉田「ジョ、ジョークだって、、」
杉田「でな、その次が…………シャブだ」
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 21:28:25.02 ID:8W2oFoh60
杉田おしゃべりwwww
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/11/08(土) 21:29:08.37 ID:+cj1A+XY0
杉田性格悪杉www
339 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:31:59.66 ID:
YxzfBjec0
つかさ「(……えっ)」ドクン
杉田「例の事務所、タレントが不眠不休で働けるように仕事で弱った娘にはシャブを入れてたんだよ」
杉田「それもバレない様に、初めのうちは差し入れのブラックコーヒーに混ぜたりね」
杉田「もちろんあきらも例外じゃなかった」
杉田「つかさちゃんも知ってるだろ? シャブが入ったら疲れなんて吹っ飛んでそれこそ不眠不休で動けるって」
杉田「当時のあきらのスケジュール帳見てドン引きしたぜ、一昔前のアイドルでもありえない仕事量だったからな」
つかさ「……」
つかさ「……それで、どうしてあきちゃんは事務所を襲おうとしたの?」
344 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:36:35.88 ID:
YxzfBjec0
杉田「あいつの両親、組に借金してたんだよ、それも組からの一方的なやり方でな」
杉田「あきらがそこの事務所に入ったのもそのため、子供なりに考えて自分の稼ぎで少しでも親の借金を賄おうとしたんだ」
杉田「期日までに埋め合わせできないと両親を埋めるってマネージャーからも脅されてたからなw」
つかさ「……あきちゃんの、お父さんとお母さんは………助かったの?」
杉田「間に合わなかった、……殺されたよ、ダムの一部にされたらしい」
杉田「あいつが事務所潰しに出た一番のきっかけはこれだな」
つかさ「………………そんな」
ゴットゥーザ「あいつらは最初から約束なんて守る気なかったのよ」
杉田「それでブチ切れちまったあきらは初め単身で事務所に乗り込む気だったらしいが」
杉田「その時クラスメイトだった仲良し3人組がどうしても協力したいって言い寄ってきたらしくてな」
杉田「人望の厚いあきららしい話しだよな」
353 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:39:12.74 ID:
YxzfBjec0
ゴットゥーザ「結局現金とシャブの強奪には成功、実質事務所に報復することはできたんだけど」
ゴットゥーザ「あきら以外の3人は組員に居場所を嗅ぎ付けられ、それぞれ別の場所で惨殺……」
杉田「見せしめって事で、3人の死体はバラバラにされて敢えて街の目立つところに晒されたんだ」
杉田「それからだな……あいつがあまり人と関わらないようになったのは」
つかさ「(…………そんな)」
つかさ「(…………私、全然知らなかった)」
363 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:41:39.99 ID:
YxzfBjec0
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あきら「スパー…」
あきら「相変わらずお店のほうは繁盛してるの?」
小野「ええ、お陰様で」
あきら「昔とやり口は変わらないんでしょうね、どうせ、未だに怯える娘の口に飴玉を入れてるんでしょ?」
小野「基本的には昔からやり方は変わってませんね、以前に比べて少々好奇心旺盛な子が増えましたが」
小野「僕があきらさんのマネージャーだった頃が懐かしいですねぇ、あの頃のあなたはまだウブで可愛かったっけ……」
あきら「……」
あきら「つかさもあんたのとこから引いてるわけね」
小野「つかさちゃんはいいお客さんですよ、いつもご贔屓にして貰ってます」
あきら「……だと思ったわ」
371 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:44:25.64 ID:
YxzfBjec0
あきら「ところでどういう風の吹き回し? 六本木はあんたのシマじゃなかったはずだけど?」
小野「よくご存知ですね、そうなんですよ、おかげでこの街の情報がこっちに全然入ってこなくって……困っていたんです」
小野「別の組の人間もうろうろしてますし……正直怖くて怖くて、早くここから出たいくらいですよ」
あきら「つかさから聞いたの?」
小野「つかさちゃんを責めないであげてください、彼女は何も知らなかっただけなんです」
あきら「……チッ」
あきら「……あたしをどうする気?」
あきら「消しに来たんでしょ?」
377 :
1 ◆wivGPSoRoE :2008/11/08(土) 21:48:38.04 ID:
YxzfBjec0
小野「そうですねぇ、ボスからは『連れて帰れ』と言われてます」
小野「でもそこから先は僕の管轄外なんですよ、あくまで僕はただの売人ですから」
あきら「……」
小野「あきらさん、僕の下につきませんか?」
小野「僕は能力のある人間を消すのは正直馬鹿げてると思うんです」
小野「あなたの持っている知識と情報は組にとって大きな武器となる、消してしまうにはあまりに惜しい」
小野「一緒に行きましょう、ボスには僕の方から話して見ます、……大丈夫ですよ、ボスは法も警察も怖くない場所にいるんです」
あきら「……」
あきら「警察にパクられる気なんてサラサラ無いけど、あんたらの仲間になる方がよっぽどゴメンだわ」
あきら「いっそ今ここであたしの頭を撃ち抜いたら? チャカ持ってるんでしょ?」
小野「…………まいったなぁ」
バタン!!!!!!!
警察「警察だ!!!!音をとめろ!!!!!」