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幼女「お医者さんごっこするれす」 メイド「嫌です」
Part1

狙撃手「観測手ってレズなの?」 観測手「ふっへっへ」
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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/11(水) 01:01:08.99 ID:7z6gfKS20
幼女「私のしょうらいの夢はりっぱなお医者さんになることれす」
メイド「はい」
幼女「共和国くっしの名医であるお母様みたいになりたいのれす」
メイド「きっとなれますよ、お嬢様なら」
幼女「今はまだ20くらいしか文字がよめないけれど、いっぱい勉強してがんばるのれす」
メイド「頑張ってくださいね」
幼女「というわけで、お医者さんごっこするれす」
メイド「嫌です」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/11(水) 01:08:05.84 ID:7z6gfKS20
幼女「なぜ嫌なのれすか?」
メイド「職務外ですので」
幼女「メイドの仕事は私のお世話……違うれすか?」
メイド「違いませんね」
幼女「なら私の言う事を聞くのも仕事のうちれす」
メイド「いいえ、私の今の最優先事項はお嬢様にご飯を食べていただくことです」
幼女「むう」
メイド「さあ、今日の夕食を持ってきますので、しばらくお待ちください」
幼女「お母様は一緒に食べないれすか」
メイド「ご主人様は隣町の流行り病を調べに行っておられます、今日はお戻りにならないかと」
幼女「流石はお母様なのれす?」
メイド「そうですね、ご立派です」
メイド「お嬢様も沢山ご飯を食べて早く成長しないといけませんね」
幼女「はー、気が乗らないのれす」

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/11(水) 01:14:17.20 ID:7z6gfKS20
メイド「はい、こちらが本日のご夕食です」
幼女「はー……やっぱりなのれす」
メイド「何かご不満でも?」
幼女「……何時も言ってるのれす」
幼女「このお皿の真ん中にあるのは、何れすか」
メイド「何って……」
肉「オラァ」
メイド「ステーキですが」
幼女「はぁー……」
メイド「ちゃんと噛み切れるよう切れ目も入れてますから大丈夫ですよ」
幼女「お肉とか、ないれす、ありえない」
幼女「もっとアスパラガスとかピーマンとか持ってくるれす!」ドンドン
メイド「何でお嬢様は全国の子供が食べたがらない野菜を率先して摂取しようとするのですか」
幼女「好きだからに!決まってるのれす!早く!持ってくるのれす!」ドンドンドン
メイド「お肉を食べないと大きくなれませんよ」
幼女「ううー……」ギリギリ
メイド「ご主人様からも厳重に命令されていますので、好き嫌いをなくさせるようにと」
幼女「……」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/11(水) 01:26:46.01 ID:7z6gfKS20
幼女「つまり、メイドは私がお肉を食べないと困る、という事れすね」
メイド「まあ、そういう事になりますね」
幼女「くっきっきっきっ」ニタア
メイド「何時も思うんですけど、お嬢様って普段は愛らしいのに笑う時だけ悪魔みたいですね」
幼女「私がお肉を食べないと、メイドがお母様に叱られる……」
メイド(叱られるのはお嬢様もですけどね)
幼女「ここで私がお肉を食べてあげれば……メイドに一つ借りが出来ると言うことれす?」
メイド「……まあ、そうなりますね」
幼女「ならばギブアンドテイク……取引と行くのれす」
メイド「はあ」
幼女「私はステーキを食べてあげるのれす、その代わり……」
メイド「その代わり?」
幼女「お医者さんごっこするのれす」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/11(水) 01:38:08.69 ID:7z6gfKS20
メイド「……どうしてそんなにお医者さんごっこに固執するんです?」
メイド「夢を壊してしまうようでなんですが、ごっこ遊びしてもお医者様には近づけませんよ?」
幼女「単純に自分以外の人間の身体に興味があるだけれす」
幼女「昔、お母様の身体は散々観察したれすし、今度はもう少し若い人間の身体を観察したいのれす」
メイド「……」
幼女「どうしても、いやれすか?」
メイド「いえ、どうしても、というわけではありませんが……」
幼女「ひょっとして……」
メイド「え?」
幼女「ひょっとして、貧相な胸を見られるのが嫌なのれすか?」
メイド「……」ピクリ
幼女「大丈夫なのれす、メイドはまだ若いし、これから成長する可能性もないではないれすよ?」
幼女「私みたいに毎日ミルクを飲むとよいのれす?」
メイド「あはははは、お嬢様はお優しいですねえ」グリグリ
幼女「ぷぷっ、口にお肉を突っ込んでくるのはやめるれす、や、やめっ」ジタバタ

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/11(水) 01:55:39.49 ID:7z6gfKS20
幼女「ぺっぺっぺ、ううー、口に残る汁がキモイのれす」
幼女「けど、食べてやったのれす」
幼女「これでお医者さんごっこは……」
メイド「では食器を片づけますね」
メイド「それが終わったら湯浴みをして就寝です」
幼女「え?」
メイド「はい、浴場に行きましょうね」グイッ
幼女「ううう、約束が違うのれす……」ズルズル

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/11(水) 02:05:05.43 ID:7z6gfKS20
〜浴場〜
メイド「はい、ごーしごーし」
幼女「うう、もっとゆっくり髪洗うれす、泡が眼にはいるれす」
メイド「眼を開けているからですよ」
幼女「眼を閉じれない理由があるのれす」
メイド「言っておきますが、私は服を着てるので裸とか見えませんよ」
メイド「お嬢様は丸見えですが」
幼女「むききききー!」ブンブン
メイド「暴れないでください」

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/12(木) 01:47:28.44 ID:mV0cSVU40
〜寝室〜
幼女「離すれすこのばかぢから!」ジタバタ
メイド「はいはい、馬鹿力でわるうございました、大人しくベットに入ってくださいな」ズルズル
幼女「ううううー……」
メイド「ちゃんと布団かぶって、今日は寒いですからね?」
幼女「……」
メイド「では、また明日の朝起こしに来ますので」
メイド「おやすみなさいませ、お嬢様」
幼女「……」ギュ
メイド「お嬢様?裾を離してください」
幼女「……おいしゃさんごっこ」
メイド「……はぁ、もう、判りましたよ」
メイド「明日、お付き合いしますから……今日はもう休んでください」
幼女「……ほんとれすか?」
メイド「本当です」
幼女「約束、れすよ?」
メイド「約束です」
幼女「ちょろいれす」
メイド「はいはい……」

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/12(木) 23:23:35.72 ID:mV0cSVU40
〜翌日〜
幼女「ようし、朝ごはんも食べたので始めるれす」
メイド「……本当にするのですか?」
幼女「約束れすしね?」
メイド「……判りました、判りましたよ」
メイド「けれど、後悔しても知りませんよ?」
幼女「随分自信があるようなのれす、その根拠、全て暴いてやるのれす」

12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/12(木) 23:31:51.83 ID:mV0cSVU40
幼女「はい、今日はどうしたれすか、どこか痛いところとかあるのれすか」
メイド「いえ特には」
幼女「自覚症状なしれすね、これは重症れす」カキカキ
メイド「はぁ」
幼女「じゃあ、そこのソファーに横になってくらさい」
メイド「……」
幼女「はやく」
メイド「……」フゥ
ゴロン
幼女「さて、おねむの音を聞くれす!」
メイド「……いいですけど」
幼女「はい、痛くしないれすからね、緊張しては駄目れすよ〜」ゴソゴソ
メイド「……」
幼女「ほーら、メイドの貧相なおねむ……が」ガバッ
メイド「……」
幼女「……」
メイド「……」
幼女「……なにこれ」

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/12(木) 23:44:33.98 ID:mV0cSVU40
「私は、言ってしまえば実験動物だったんです」
「お嬢様には刺激が強いので具体的には言いませんが」
「簡単に言うと、悪魔と人間の力を併せ持つ存在を生み出そうとしたらしいですね」
「私の身体が傷だらけなのも、胸が文字通り存在しないのも、全てその実験のせいです」
「勿論、大半が失敗してしまいましたが、私は何とか生き残る事が出来ました」
「生き残って、逃げ延びて、ご主人様に助けていただきました」
「ああ、こんな酷い有様ですが、今はもう痛くはないのですよ」
「私が人よりも少し頑丈で力持ちなのは、実験の恩恵でもあるのです」
「お陰で、食料を買い出しに行くときとか、とても助かっています」

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/13(金) 00:02:58.68 ID:AZ7fK3rY0
幼女「はー、メイドにそんな過去があったなんて、知らなかったのれす」ペタペタ
メイド「はい、話す必要もありませんでしたので」
幼女「それにしても、お母様はやっぱり格好いいれすね、正義の味方みたいれす」ペタペタ
メイド「私にとっては文字通り救世主でした」
幼女「この、お腹のでっかい傷もその時のものなのれすか」ツー
メイド「……そうですけど、お嬢様?」
幼女「なんれす?」
メイド「えっと、その……気持ち悪くないのですか、さっきから平気でさわってますが」
幼女「いや、べつに」
メイド「けど、あまり……見ていて楽しい物でもないでしょう?」
幼女「楽しくはないれすね」
メイド「……はい」
幼女「けど、これはメイドが頑張った印なのれす?」
メイド「は?」

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/13(金) 00:04:21.56 ID:AZ7fK3rY0
幼女「メイドはさっき言ったのれす、大半が失敗したと」
幼女「実験に失敗した人は、死んでしまったのれすよね」
幼女「けれどメイドは生き残った」
幼女「生き残って傷を与えられ続けて」
幼女「……それでも」
幼女「それでも諦めなかったのれすよね」
幼女「頑張ったのれすよね」
メイド「……」
幼女「じゃあ、私はその印をちゃんと見てあげたいのれす」
幼女「他人じゃないのれすから」
幼女「それとも、私に傷を見られるのはいやれすか?」
メイド「……別に、平気ですけど」

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/13(金) 00:09:26.33 ID:AZ7fK3rY0
幼女「この背中の傷も酷いのれす」ペタペタ
メイド「……はい」
幼女「痛かったれすか?」
メイド「……はい」
幼女「そうれすか」
メイド「……」
幼女「良く頑張ってくれたれす」
メイド「……」
幼女「メイドが頑張らなければ、私はメイドに会えなかったれす?」
メイド「……はい」
幼女「こうしてお話しする事も、できなかったれす」
メイド「……はい」
幼女「だから、この傷を見てても楽しくはないけど」
幼女「気持ち悪となんて思うはずがないのれす」
メイド「……は、い」

17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/13(金) 00:14:11.30 ID:AZ7fK3rY0
メイド「お嬢様、申し訳ありません」
幼女「何がれすか」
メイド「いえ、私はお嬢様はもう少し……えっと、頭が……」
幼女「……え、ひょっとして頭が悪いと思ってたとかそんな感じの感想が出そうなのれすか?」
メイド「……いえ、そうではなく」
幼女「じゃあ何なのれすか」
メイド「……」
幼女「……」
メイド「……正直、怯えられると思っていたのです」
メイド「私は……それが怖かった」
幼女「……ぷふー!」
メイド「え?」

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/13(金) 00:38:46.89 ID:AZ7fK3rY0
幼女「怯えるって、そんなはずないじゃないれすか」
幼女「私はこっそり隠れてお母様の人体解剖図艦とかを覗き見しても平気なんれすよ」
幼女「そんな私が怯えるって、ぷふー、ぷふふー!」プクク
メイド「……」
幼女「ぷっぷすすー!」
メイド「……確かに怖がっていた私が馬鹿でしたね」ハァ
メイド「お嬢様の精神力は一級品です」
幼女「当たり前なのれす、私を誰だと思ってるれすか?」
メイド「……そうでしたね」
メイド「貴女は好き嫌いが多くて、我儘で、自信過剰で……」
幼女「あー、うるさいれす、うるさいれす、小言は聞かないれす、あーあー」ミミガード
メイド「……勉強家で、可愛くて、優しくて」
幼女「あーあー、聞こえないれす、あーあー」ミミガード
メイド「大切な、大切な、私のお嬢様です」
幼女「あーあーあー」ミミガード
メイド「……」クスッ

19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2017/01/13(金) 00:58:09.24 ID:AZ7fK3rY0
〜数日後〜
幼女「お母様が帰ってきたれす!帰ってきたれす!」ピョンピョン
メイド「はいはい、お行儀よく待ちましょうね」
メイド「市長さんへの報告が終わればご帰宅されるそうですし」
幼女「歓迎式をするのれす!野菜料理でもてなすのれす!」
メイド「いえ、ご主人様は普通に肉の方がお好きですので」
幼女「ぶー」
メイド「けど、早く戻れてよかったですね」
メイド「もう冬季ですし、雪が降り始めれば来春まで戻ってこれない可能性もありました」
幼女「今年も冬籠りするのれすか?」
メイド「ええ、食料の貯蔵ももう終わってます」
メイド「井戸水の温度も測りましたが、例年通り温度高めですし、凍結の心配はなさそうです」