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求人広告「奇声をあげて威嚇するだけの簡単なお仕事です」
Part1


1 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:12:58.03 ID:9YZzFpZv0
求人広告「奇声をあげて威嚇するだけの簡単なお仕事です」

社名:ショッカー

職種:世界征服

待遇:一般職・月収14万〜(幹部登用制度あり) 総合職・月収70万〜

必要資格:無し(ただし経験者優遇)

募集人数:若干名
※世界征服を目指す悪の組織です! 明るく元気な職場が、アナタのやる気を待ってます!

採用:簡単な筆記試験と集団面接
先輩社員からのメッセージ
5年目・企画部 Aさん
昔から悪の組織に憧れていたので、業界最大手であるショッカーを選びました。
若手とベテラン社員が壁がなく、風とおしのいい社風です。
私の所属する営業部は怪人となって作戦を実行するいわば前線チームです。私がこれまで参加したプロジェクトでは貯水池へ毒を(略

ニート「うーん。なんかわからないけど、とりあえず面接受けてみるか、カーチャンがうるさいしな」

3 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:13:51.75 ID:9YZzFpZv0
元ニート「ここが面接会場か。どきどきするな。集団面接ってことはあそこのイケメンと美少女とブサイクも就職希望ってことか…」
面接官「どうぞみなさん、おかけください。…えーっと、まず、イケメンさん、当社への志望動機を教えてください」
イケメン「はい! 私は、かねてより御社の経営理念に興味をもっておりました。世界征服という壮大な夢の実現に、私も参加したいと思い、志望にいたりました」
面接官「なるほど。ではイケメンさんは当社のどういった部門で力を発揮したいとお考えでしょうか?」
イケメン「はい! どの部門に所属しても全力を尽くすつもりですか、私の希望は企画部です。怪人を使った侵略作戦の立案に勤めたいと考えております」
元ニート(やべぇ、あいつ、なんだよ。あんなにハキハキして優秀そうなやつも受けるとか、
まじありえねぇだろ。電通にでも入れよカスが)
イケメン「私は防衛大を卒業しており、近代戦争を熟知しておりますので、その経験も生かせるかと思います」
面接官「自己PRをお願いします」
イケメン「はい、私は学生時代、剣道でインターハイに出るなど、体力には自信があり、またイベントサークルを運営するなど…」
元ニート(くされリア充イケメン死ね)

4 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:13:56.52 ID:GNxXfKE20
いぃー!

5 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:14:37.26 ID:9YZzFpZv0
面接官「ありがとう。では美少女さん、アナタはどうですか? 志望動機と資格や特技があれば教えてください」
美少女「私は、御社のライバルの存在である仮面ライダーを倒したいと考えています。その力になれば、と志望いたしました。
私は、米国の大学で飛び級をしており、生物学の博士号を持っております。御社の怪人の造成に役立つものだと自負しております」
元(かわいい)
面接官「はい、結構です。ではブサイクさん。あなたの志望動機と自己PRをお願いします。
ブ「はい。まず、私はグロンギです。そして依然は御社と同業界のザンギャックにおりましたが(略」
面接官「はい、結構です。では元ニートさん。志望動機を教えてください」
元ニート「えっと、はい、あの…御社の経営理念にカンメイをうけまして…」
面接官「当社のどういった理念にですか?」
元「えっと…あの…」」
面接官「では、趣味や特技を教えてください」
元「しゅ、趣味は、ネットで…特技は…ピーナッツの投げ食いです」
面接官「はぁ…。ではありがとうございました。結果は後日連絡いたします。イーッ!」
面接が終わった元ニートは、せめてもの八つ当たりにショッカー本社ビルのトイレでウンコした。

6 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:15:22.70 ID:9YZzFpZv0
トイレから出ると美少女と遭遇
美少女「あ、さっきの、お疲れ様です、えっと、名前もう一度きいていいですか?」
元「え、ニ、ニートです。…ショッカーがんばってね。掲示板に書き込んで活動を支持するよ」
美少女「ニートさんも入社するつもりなんじゃないんですか?」
元「はは…ムリムリ。受かるわけ無いよ」
美少女「そんなこといわないでください」
清掃員「ん? どうしたんじゃ? 若いの?」
元「え? いや、今日面接だったんですけど、まあ、ぜんぜんダメだったんですよね」
清掃員「そうかい。そりゃぁ残念じゃの」
元「はーっ…まったく、イケメンとかリア充とか、まじで爆発しねぇかな…。童貞をバカにするやつらも死ねばいいのに。
大企業も全部つぶれてみんなニートになればいいのに…。世界滅びればいいのに。ヒャッハーたちが現れる世紀末になればいいのに」
清掃員「ほほお」

7 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:15:50.52 ID:9YZzFpZv0
面接官「イケメンと美少女は採用でいいですね」
役員「そうだな」
面接官「ブサイクは?」
役員「うーん。元ザンギャックだろ? 産業スパイの可能性が」
面「このニートはどうしましょう?」
役員「まことに残念ですが…でいいんじゃないの」
清掃員「待ちなさい」
面接官「ん? 清掃員がなにを…あ、しゅ、首領!」
首領「ほっほ、会社の清掃がわしの趣味じゃてのぅ…。ところであのニート、
あれほどの負のオーラを出せる負け組みはそうはおらん。あの求人広告は普通の人間にはみえんようになっとるしのう。
磨けば光る玉やもしれん。どうじゃ、わしに免じて採用にしてみぬか?」
役員「もちろんであります、イーッ!」

8 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:16:37.93 ID:9YZzFpZv0
後日
元「え? 採用ですか? は、はい。ありがとうございます」
さらに後日、内定社説明会
イケメン「あれ? お前も受かったの?」
元「えっ、あっ、うん」
イケメン「ふーん。ま、よかったね。総合? 一般?」
元「あ、え…、一般」
イケメン「ああ、はいはい。なるほどね。よかったね」
美少女「あ! ニートさん! 受かったんですね! よかったー。えっと、たしか…フツメンさんも」
イケメン「俺はイケメンだ」
美少女「あ、す、すいません」
総務課の人「おそろいですね。では内定者説明会を始めます」
ニート(一般職は俺だけか…、そうだよな…。でも給料違いすぎだろJK)
すまん。思いつきで書き始めた。とりあえず書き溜めた分は投下させて。

10 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:17:43.16 ID:9YZzFpZv0
会議室
役員「配属はどうしましょうか?」
部長1「イケメンはぜひウチ(企画部)にほしい人材ですね。前任の関東侵略担当者が異動になりますし。本人の希望もあります」
部長2「美少女は造成部の怪人担当志望ということですが…、まだ少し早いですよね」
部長3「そうですね。まずはウチ(総務)ですこしショッカーのことを勉強してもらいましょう」
部長4「異議なし。イーッ!」
部長1「ニートはどうします?」
部長2〜4(いらんなぁ…)
部長2「資料編纂室とかどうでしょう…」
専務「彼の配属は決まっておる。庶務課だ」
一同「え? 彼がですか? やめちゃわないかなぁ?」
専務「別にいいんじゃないの?」
一同「ですな」

9 : 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2012/02/13(月) 20:17:31.28 ID:V9oNXRjz0
イィィィィィッィ〜(機体&4円
ω・`)∩

11 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:18:29.32 ID:9YZzFpZv0
>>9
さんくす
入社式
役員「ニート、庶務課への配属を命じる」
ニ「は、はい」
役員「以上、配属発表を終了する。イケメンと美少女は新入社員研修へ出発してくれ」
ニ「あの…俺は」
役員「庶務課はすぐに現場にでるのが普通だ」
ニ「そ、そんな」
イケメン「あ、そーなんだ。パン職は大変だね。じゃ、俺らは汐留の研修施設に行こうか、美少女。ニートはせいぜいがんばってよ」
美少女「ニートくん…、きっと大丈夫ですよ。仕事は習うより慣れっていうじゃないですか。元気だしてください」
ニ(…死ねばいいのに)

ニート:総務部庶務課:平社員 初任給 14万(手取り12万5千円)

12 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:18:57.47 ID:9YZzFpZv0
現場
ニ「今日から庶務課に配属されたニートです」
主任「あ、はいはい。じゃあとりあえぞコレに着替えて」
ニ(これは…全身黒タイツ…ってことは…庶務課って、つまり…)
主任「えっと…どうしようかな…おーいデブ君! ニート君の面倒見てあげて」
デブ「え?  俺っすかー。…ちっ、わーりあしたー。おい新人、こい、すぱーっ」
ニ「は、はい…(なんだこのデブ。これで戦闘員務まるのか?つか、なに職場でタバコすってんだよこの人)」
デブ「おまえバク転できる?」
ニ「は? あ、いやバク転はできませんけど」
デブ「ちっ、はあ、マジ使えねぇ。いいか? バク転できねぇやつは現場にでれねぇんだよ。明日までに出来るようにしとけ、いいな?」
ニ「は、はい」
デブ「俺は忙しいから、勝手に練習しとけ バサッ←(スポーツ新聞広げる音ね)」

14 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:21:13.35 ID:9YZzFpZv0
数時間後
ニ(くそっ、マットも補助もなしでバク転の練習なんて出来るかよ…。あのデブ)
デ「おい、新入り!」
ニ「はい」
デ「ジュースかってこい。マウンテンデューな」
数時間後
デブ「おつあれしたー(電話を取り出す) え? あ、マジで? 相手何人? まーじで? マジマジ。余裕。ぎゃはは、マジうけるんだけど。おっけー、駅前の和民な」
ニ(まじかよ…あのデブ…帰りやがった。もうムリだ。こんな職場やめよう…)
中年ショッカー「若いの。今日はもう上がれ」
ニ「え?いやでも、バク転がまだ…」
中年「いいんだよ。そんなもんは、俺がバク転成功したのを見たことにして評定に書いてやるよ。どうせ役にたちゃしねぇよ。上の連中は現場がわかってねぇんだよ」
ニ「は、はぁ」
中年「メシも食ってねぇだろお前。おごってやるから、飲みにつきあえ」
ニ「はぁ…」

15 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:21:19.96 ID:XRzeRs2j0
イイイーッ!!!!!

18 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:22:57.16 ID:9YZzFpZv0
公園前、おでん屋
中年「お前も、災難だったな。いきなり庶務課なんてよ」
ニ「い、いえ」
中年「正直に言えよ。これがショッカーかって思っただろ」
ニ「…はい。少しは」
中年「はは、少しか。俺なんて年中思ってるよ。上の連中は現場のことをよく知りもしないで無茶な目標ばっかり立てやがる。
実際、やってらんねぇよ。給料も安いしよ。俺の給料なんざ、企画の3年目社員より低いんだぜ。人員もどんどん削減されるしよ。
そのくせ、やれ集合が遅いだな、CS(怪人サティスファクション)が低いだのよ。
組合の連中も上の顔色うかがってばっかりだ。なにが健全な労使関係だよって話だよな」
デブみたいにヤル気なくすのも、まぁ無理ねぇわな」
ニ「…中年さんはどうしてそれなのに、働いてるんですか?」
中年「ま、女房子どもを養わなきゃなんねぇしな…」
ニ「そうですか…」
中年「それに、世界征服ってのにも、まだ思いがあんだよ。
わけぇときに悪の組織ってやつにあこがれて入社したからな…これでも、一応、な。ははっ、たかが下っ端の戦闘員が、バカみてぇか?」
ニ「いえ、そんなことは…」
中年「ま、お前もあんまり腐らずやれよ」
そのとき、おでん屋の外の公園からで怒声が聞こえた。

20 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:23:37.48 ID:9YZzFpZv0
警官A「おい! こんなところにかってにダンボールハウスを建ててすむな!! ただちに撤去しろ!!」
ホームレス「そ、そんな…ここから追い出されたら、わしらどうしたら…。この寒さじゃ凍死しちまうだ…」
警官B「知ったことか! 条例違反なんだよ! さあ出て行け。逮捕するぞ」
警官C「はー、まったく。いいから早くしてくれないかな。隣町の公園にいけば、ウチの管轄じゃないから見逃してあげるよ」
ホームレス「この寒空のなか…」
中年「警官ってやつは、これだからよ…」
ニ「あ、どこいくんですか中年さん」
中年「おい、そこのポリ公、悪いけどお前ら、殴らせろ」
警官「な、なんだと? 一体どういうつもりだ!?」
中年「俺はなぁ…ショッカーなんだよ。ショッカーが悪いことするのに理由がいるかってんだよ」
警官「ショッカーだと!? 逮捕してやる」
ニート(あわわわ…大変だ…)

22 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:25:43.14 ID:9YZzFpZv0
ニート(あわわわ…大変だ…)
中年「ガタガタいわずに来いよ。こら」
警官「逮捕だー!!」
ズカッ、バキッ!!
中年さんは庶務課で鍛えた格闘技で、警官を一蹴した。
ニート「つ、強い!」
中年「けっ、雑魚が。最近までちゃらちゃら大学生やってたやつに現場暦20年の俺が負けるわけねぇだろうが」
中年「おい、ホームレスさんよ。さっきのおでん屋があまりにもクソまずかったからよ。嫌がらせにてめぇらにくれてやるよ」
ニ「中年さん…はっ」
ニートは叩きのめされた警官の一人が起き上がり、銃をぬいたのに気づいた
ニート「うわあああああっ!!」
体当たり
警官「ぶはっ!」
中年「やるじゃねぇか、新入り。助かったぜ」
ニートは、もう少し、この仕事を続けてみようと思った。

23 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:26:57.26 ID:dMVMALAF0
に、ニート・・・やるじゃんか・・・

24 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:27:43.48 ID:9YZzFpZv0
主任「出動がかかりました。では、今回は中年、デブ、ニートで行ってください。相手は仮面ライダー1号です。バイトショッカー15人がつきますから」
中年「わかりました」
デブ「ま、まじかよ」
ニ「?」
同じころ〜本社〜
イケメン「美少女ちゃん、費用申請ここにおいとくよ」
美少女「あ、はい…これは…」
イケメン「ん? 企画部の部長のはんこはもらってるし、稟議書も通ってるよ?」
美少女「この作戦って…」
イケメン「ああ、いいだろ? 俺が立案したんだ。江ノ島攻略作戦と同時に、庶務課のやつらを1号に突撃させる。
そうすれば江ノ島の防衛に1号が回るのが半日は遅らせられるんだよ?」
美少女「でも、これじゃ出動した庶務課の人たちは…」
イケメン「ああ、全滅だろうね。まぁ、庶務課はそれが仕事だから」
美少女「ど、同期のニートくんもいるんですよ?」
イケメン「ああ、そうだね。でも、彼はまだ実戦にはでてないんじゃないかな? たいして仕事できそうにないしね。それより、今夜食事でもいかない?」
美少女「ニートくん…」

25 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:28:25.25 ID:9YZzFpZv0
現場
中年「いいか、デブはAポイントでバイトを指揮して後方支援だ、一番安全なポジションだけど気を抜くなよ」
デブ「…」
中年「返事はどうした」
デブ「…うぇーっす」
中年「ニートは俺と一緒にV3に突撃だ。いいな」
ニート「了解です」
待機中
中年「へ、すまねぇな。こんな作戦に、若いお前らをまきこんじまって」
ニート「そんな、中年さんのせいじゃないですよ。それに死ぬって決まったわけじゃ」
中年「そうだな。俺はともかく、お前らは生き延びろよ…」
ニート「いやですよ。中年さんも一緒に生き残らなきゃ、奥さんと子どもがいるんでしょ。
今日終わったら飲みにつれてってくださいよ!」
中年「ははっ、そうだな。よっしゃお前、童貞だろ? 今日はソープもおごってやるよ」
ニ「まじすか?」
中年「おお…、着やがった、1号だ。まずは俺が行く」
ニート「了解っす」

26 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:29:07.98 ID:9YZzFpZv0
間違えた。突撃するのはV3じゃなくて、1号な。

28 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:30:08.72 ID:9YZzFpZv0
ポイントA
デブ「こんな作戦やってられるかよ。V3と闘うとか無理だろ。おい、バイト、お前らもう適当にやれ。
俺帰るから(電話取る)あ、俺、今日仕事中止になったわ。まーじで? おー。じゃあすぐいくわ。駅前の和民な」
前線
風見「きたな。ショッカーめ、さあかかって来い! 正義の拳をお見舞いしてやる。変身!」
1号「さあかかって来い!」
中年「いまだ! デブ! 撃て!」
中年「どうした!? デブ! デブ!!」
バイト「あ、なんか帰りましたけど」
中年「なにっ…?」
1号「とうっ!」
ちゅどーん
中年「ぶはぁっ!!」
1号「悪は去った」 変身といてスタスタ立ち去る

27 : 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 :2012/02/13(月) 20:29:51.67 ID:V9oNXRjz0
イケメンがむかつくの。

30 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:32:24.85 ID:9YZzFpZv0
>>27
仕方ないよ。だってイケメンだもん。
ニート「ちゅ、中年さん! 中年さん!!」
中年「俺は…もう、ダメだ…。お前だけでも…逃げろ」
ニート「イヤだ! 中年さん! 飲みに連れて行ってくれるっていったじゃないですか!? 中年さん!!」
中年「すまねぇな…ぶはっ…」
ニート「そうだ! 奥さんとお子さんが待ってますよ! 意識をしっかりもって!」
中年「…女房と子どもなら、先週出て行ったよ…。公務員の男と再婚するつもりらしい…いいから、お前は逃げろ…俺をつれてちゃ1号からは逃げられねぇ」
ニート「俺一人でもやってやる。すぐにV3を倒して、戻ってきます。だから!」
中年「…無理だ…。だが、気持ちだけはうれしいぜ…ありがとうよ」
ニ「変身前に攻撃すれば!」
中年(!コイツ! 誰もが気づいていながらも、そりゃ卑怯すぎだろ、と思って避けていたことをいとも簡単に…! 
この数ヶ月で見せた素質といい…コイツは化けるかも…しれねぇな…見届けられないのが…残念だ…)
ニート「死んじゃダメだー!」
中年「いいか…。このおっさんの最後の教えだ…。お前には素質がある。いつか…ショッカーの上にたて…そして…悪の道を…(ぱたっ」
ニート「中年さん? 中年さーん!! わああああ!! 嫌だあああああ!!!」

29 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:32:06.77 ID:qnPifSW40
デブうぜぇぇええええ
サランラップの芯で思いっ切り殴りてぇぇえええ

32 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:33:40.01 ID:9YZzFpZv0
>>29
仕方ないよ。デブだもん。
本郷「まだゴミのごときショッカーがいたか。この悪め。滅ぼしてやる」
ニート「この人はなぁ…いい人だった。奥さんと子どもを養って、家のローンを20年も払い続けて、
正義を憎み、まじめに悪の道を歩み続けた…世界征服に役立とうとした…! それをキサマは…」
本郷「ふん。すぐに後を追わせてやる。あの薄汚い中年のようにな。ショッカーめ。変…」
ニート「うりゃああああああ!!」
マシンガン乱射
本郷「なにっ!?…ひでぶっ!」
ニート「ぶっ殺してやる! 庶務課をなめんじゃねぇ!! 中年さんを侮辱すんじゃねぇ! このリア充が!!」
本郷「おのれっ! 変身前に攻撃するとはなんて卑怯な…悪め!」
ニート「黙れこのイケメン野郎! 俺はショッカーだ! 悪いことして何が悪い!死ね!」
本郷「くっ、負傷してしまった。ここは撤退だ。とうっ」
ニート「はぁ…はぁ…」

35 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:37:17.36 ID:9YZzFpZv0
数時間後
イケメン「ふっ、江ノ島攻略はうまくいったようだな。やは1号の到着が遅れたことが勝因だろう。何分遅れたんだ?」
一般職「いえ、1号は来ませんでした。庶務課の人間が、1号を負傷させた成果だそうです」
イケメン「なんだと!? その庶務課の者の名前は?」
一般職「ニートです」
イケメン「なっ…」
美少女「あ、作戦の報告書の部内回覧が…ニートくん、無事だったんですね…よかった」
ニートは1号を負傷させた功績が認められ、異動となった。

36 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:38:16.67 ID:9YZzFpZv0
ニート「今日から、諜報部に配属されましたニートです。」
拍手
部長「ニート君は現場の叩き上げだ。その経験を生かして、活躍してほしい。あそこが君のデスクだ。とりあえず君には関東エリアの情報収集をお願いしたい」
ニート「はい(見ていて下さい…中年さん。俺、やるよ!)」

ニート:諜報部諜報2課:平社員 月収16万3千円(+残業費1時間あたり850円)

38 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:39:30.25 ID:9YZzFpZv0
ニートは、「仮面ライダーだけど、質問ある?」というスレを立てた。
「変身後の腹筋うp」
「どこ住んでんの?」
「嘘確定。一号は世田谷区在住。これ豆な」
「おととい喫茶店で一緒だった人彼女?」
「だから偽者だっていってるだろww」
「大学どこ?」
「ライダースレにまで学歴厨かよ」
「1号とV3とクウガは城南大学」
「ソースうp」
「学生名簿に載ってるぞ低脳」
ニートは情報を収集したのち、外回りにでて確認を繰り返し、数ヶ月をかけてライダーのプライベート情報を暴き出した。
ニート「と、いうわけで、一号の本郷とV3の風見の住所調べました。企画部に渡して、作戦考えさせましょう」
部長「あ、ああ(こいつ…ライダーの個人情報を調べるなどと…今まで役に立つとわかっていながらもさすがにあくどすぎるから誰もやらなかったことを…
なんて薄汚い悪いヤツだ…)」
ニート「部長?」
部長「あ、いや。じゃあ合同会議を開こう。君も参加してくれ」

39 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:40:04.56 ID:9YZzFpZv0
合同会議
イケメン「なるほど、ではこの住所に怪人を送りましょう。ヤギ怪人を一体と庶務課から20人程度でいいでしょう?」
一同「異議なし。イーッ!」
企画部長「なにか意見のあるものはいるかね?」
ニート「あの…」
イケメン「おいおい。誰も現場上がりの一般職の意見なんて求めてないよ。自重したまえ」
企画部長「いや、いってみたまえ」
ニート「なんで怪人を一体ずつしか送らないんですか?」
一同「!?」
ニート「一体ずつ何対も送って、何回も殺されてますよね? 最初から複数送って袋叩きにすれば…」
イケメン「なにを言ってるんだ君は! そんな悪いことが出来るか! 卑怯すぎるだろう!一対一が戦いの基本だ!」
ニート「でも庶務課はつけてるじゃないですか?」
イケメン「庶務課はただのやられ役だ! 数にはいらん」
中年のことを思い出したニートは激昂した。
ニート「なんだとこの野郎! ふざけるな! だいたい悪いことして何が悪い! 俺たちは悪の組織じゃねぇのかよ!!」
部長「落ち着きたまえ。二人とも。たしかにニートの言うことはもっともだ。その決断をした悪の素質はみるべきものがある。
今回は怪人を3体使おう。このプロジェクトは諜報部、企画部の合同プロジェクトとする。担当はイケメンとニートだ」
イケメン「なんで私が一般職と…」
ニート「わかりました」

41 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:40:55.31 ID:9YZzFpZv0
議のあと、イケメンとニートは会議室に残り、作戦を話しあったが、二人は並行線だった。
コンコン
イケメン「どうぞ」
美少女「お疲れ様」
ニート「び、美少女!」
美少女「ひさしぶりですね。ニートさん。本社に異動おめでとう。3人そろうの久しぶりですし、同期で飲みにでもいきませんか?」
イケメン「ふん、まあいいだろう。銀座のル・レーブ(なんか高級店)に予約を取ろう」
ニート「ごめん。俺お金ないから、帰るわ…また明日ね」
一般職と総合職では大きく給料が異なるのもショッカーの特徴だ。
イケメン「あ、そう? 残念だね」
美少女「ニートくん…」

42 :名も無き被検体774号+:2012/02/13(月) 20:41:28.42 ID:9YZzFpZv0
イケメン「さ、美少女。じゃあ二人で行こうか…」
美少女「あ、すいません! 私も帰ります!」
新橋、ガード下。安居酒屋
ニート「すいません。黒霧島のお湯割りください」
店長「兄さん、飲むねぇ。なにかあったのかい?」
ニート「はは…。仕事の悩みってやつですかね?」
店長「仕事について悩めるのは若者の特権さ。はいよ(コトッ」
ニート「あれ? チーイリチーなんて頼んでないですけど…」
店長「ああ、悩める若者におせっかいのジジイからおごりだ」
ニート「ありがとうございます。これ、食べてみたかったんですよね」
店長「あんた、ショッカーだろ? 血くらい食えなきゃな」
ニ「? どうして俺がショッカーだって…」
店長「20年くらい前によ。あんたと同じ目をしたやつが好きだったんだよ、ソレ。そいつもショッカーでな。あんたもがんばって出世しろよな」
ニ「はは、俺は一般職だから…」