女「シュレーディンガーの猫って知ってる?」男「なにそれ」
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Part1
女「シュレーディンガーの猫って知ってる?」男「なにそれ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1372857098/
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:11:38.13 ID:
REdgY/Cr0
女「知らない?」
男「聞いたこともないよ」
女「だったら、実際にやってみた方が早いわね」
女「こんなこともあろうかと、準備しておいてよかったわ」
男(準備……?)
女「ちょっとこっち来て」スタスタ
男「うん」スタスタ
※シュレーディンガーの猫とはwikipediaより
シュレーディンガーの猫(シュレーディンガーのねこ)とは、物理学者のエルヴィン・シュレーディンガーが提唱した量子論に関する思考実験の名称である。シュレディンガーの猫とも表記される。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:15:24.76 ID:
REdgY/Cr0
女「まずはこれぐらいの箱を用意します」スッ
男「うん」
女「続いて猫を一匹用意します」スッ
猫「ミャーミャー」
男「お、可愛い猫だね」
女「そして猫をこの箱の中に入れて、閉じ込めます」ヒョイッ
猫「ミャーミャー」カリカリ
男「うんうん」
女「そしたら──」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:16:45.04 ID:WgecOURoO
ふむ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:17:13.30 ID:V+IEnfIX0
理系女子って良いよね
顔と趣味嗜好はともかく
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:20:24.13 ID:
REdgY/Cr0
女「箱の横にある小さな穴から、青酸ガスを入れます」シュウウウ…
男「!?」
女「たっぷり入れます」シュウウウ…
男「オイオイ、そんなことしたら猫が死んじゃうじゃないか!」
女「あら、そうかしら?」シュウウウ…
女「箱を開けてみるまで、猫が生きてるか死んでるかは分からないじゃない」シュウウウ…
男「いやいや、分かるって……」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:21:44.87 ID:EM3GUtb4O
青酸ガスってなんだ
9 :
◆Void00xMl6 :2013/07/03(水) 22:21:46.22 ID:POFQrjJc0
直接入れるのかよ。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:23:48.25 ID:Y2mxrJcq0
直接入れたら確実に死ぬだろ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:25:26.27 ID:
REdgY/Cr0
一時間後──
女「そろそろいいかしら」
女「じゃ、箱を開けるわよ」
男「う、うん」
男(かわいそうに……猫の死体なんか見たくないなぁ)
女「えいっ」パカッ
男「…………」ゴクリ…
猫「ニャーン」ピョンッ
男「えっ、生きてた!?」
女「やっぱりね……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:26:42.43 ID:MrQHuYik0
いや自分でガス入れたら100%死んでるだろ
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:28:27.48 ID:kG60CnrWO
俺には死んでるように見えるよ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:28:47.84 ID:EM3GUtb4O
どう解釈するの
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:29:24.66 ID:
REdgY/Cr0
男「な、なんで生きてるんだ!?」
男「もしかして──」
男「さっきまで入れてたのは、青酸ガスじゃなくただの空気だったってオチ?」
女「ちがうわ……あれはまちがいなく青酸ガスよ」
男「だったらなぜ──」
女「説明してるヒマはないわ! 気をつけて! 来るわよ!」
男「来るって……な、なにが!?」
猫「……やれやれ」コキッ
猫「この吾輩もナメられたものだ……」
猫「あの程度の量の青酸ガスで、この吾輩を絶命させようなどと……」ゴゴゴ…
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:29:47.85 ID:M8wCecNQ0
いや量子力学関係なくなってるじゃん
重ね合わせは量子力学のミクロの中でだから出来るわけで
ただガス入れたんじゃ意味ない
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:30:21.17 ID:Wh6huO1d0
えっ
どういうこと
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:31:08.64 ID:cPzDirIf0
>>20
ちげーよ
マクロでも起こりうるが確立が極端に低いだけ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:39:31.69 ID:M8wCecNQ0
>>24
古典物理学と区別する意味でのマクロなんだが
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:31:14.67 ID:wqKXFtH40
吾輩は猫である
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:31:24.31 ID:/2QaqOii0
俺は好きだよ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:31:29.18 ID:WgecOURoO
!?
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:35:20.00 ID:
REdgY/Cr0
男(なんて殺気だ……こうして睨まれてるだけで皮膚をえぐられるようだ……)ゾクッ
女「もちろん通じるなんて毛ほども思っちゃいないわ」
女「だけど……可能性が1パーセントでもあれば、やってみるのが人間でしょう!?」
猫「人間とは愚かな生き物よ……」
猫「やはりこの世を統べるのは、我々猫こそ相応しい」
猫「貴様ら人間は、吾輩の手で一匹残らず駆逐してくれるわッ!」ギンッ
男「お、お前は──」
男「お前はいったい何者なんだ!?」
猫「吾輩は猫である!」
ド ン ! ! !
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:37:28.21 ID:9lI+57EP0
なんだこれ・・・
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:38:14.04 ID:/HeTq6KlT
ちょっとおもしろい
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:38:16.15 ID:FFQhfSsh0
最後まで頑張れよ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:39:39.03 ID:
REdgY/Cr0
男「もしかしてお前は、夏目漱石の小説のモデルになった猫か!?」
猫「夏目? そんな輩は知らぬ」
男「ほら、『ぼっちゃん』や『こころ』の作者の……」
猫「知らぬ!」
男「ほら、昔千円札に記載されてた……」
猫「知らぬ!」
男「ほら、東大に脳味噌が保存されてる……」
猫「あ〜夏目漱石! 知ってる知ってる!」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:45:23.79 ID:
REdgY/Cr0
猫「たしか重さは1,425グラムだったんだよなぁ」
男「そうなんですか……詳しいですね」
猫「どうやら貴様らはなかなか話せる人間のようだな」
男(よかった、戦いは避けられそうだ……)ホッ…
女「でも聖徳太子は知らないんでしょ?」
猫「!」ピクッ
猫「なにいってんだッ!!!」
猫「聖徳太子を知らない? そんな無礼な質問があるかァッ!」
猫「ゆ、許さん……じわじわとなぶり殺しにしてくれる!」
女「ど、どうしよ……怒らせちゃった」
男「君も君だが、猫も猫だな」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:49:07.83 ID:vZVYU8Av0
なんだこの猫w
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:49:21.96 ID:
REdgY/Cr0
女「来るわよ!」サッ
男「……くっ!」サッ
猫「『地獄の爪(ジェノサイド・ディスティニー・クロウ)』!」シャッ
ザシュッ! ズバッ!
女「きゃああっ!」
男「ぐおぁっ!」
猫「ふふふ、一撃で心臓をえぐり取るつもりだったが……大した防御力だ」スタッ
男「……さっきと話がちがうぞ!」
男「じわじわとなぶり殺しにするんじゃなかったのか!?」
猫「気が変わった!」
ド ン ! ! !
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:50:38.05 ID:rt4vi81d0
文系には分からん
これがシュレーディンガーのぬこか
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:51:23.93 ID:PLAbGTr20
>>57
理系の俺にもわからん
多分もう>>1は俺たちが知ってる世界にはいない
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:53:23.65 ID:
REdgY/Cr0
猫「『煉獄の脚(ファイナル・ジャイアント・キック)』!」ブオンッ
ドゴォッ!
女「いやぁっ!」
男「ぐうっ!」
猫「『天国の尾(ハピネス・カタストロフィ・テイル)』!」ヒュバッ
バシィッ!
女「あぐっ!」
男「ぐわあっ!」
猫「キャットパンチ!」シュッ
ボゴォッ!
女「いやぁんっ!」
男(いきなり技名が適当になった!)
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 22:58:20.20 ID:
REdgY/Cr0
猫「二人とも瀕死だな……そろそろあの世に送ってやろう」
女「うぅっ……!」
猫「ちゃんとドナー登録はしているか?」
女「もちろんしてるわよ!」
男(回復する時間が欲しい……。なんとかして……時間を稼がないと!)
男(猫の弱点といえば──『猫に小判』!)
【ことわざ豆知識 Vol.1 『猫に小判』】
小判の価値を知らない猫に、小判を与えても無駄だというたとえ。
転じて、価値の分からない人に価値のある物品を与えても無意味だということ。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:03:40.01 ID:
REdgY/Cr0
男「オイ!」
猫「ん?」
男「君はたしかにスゴイ」
男「青酸ガスに耐え、猫なのに日本語を話せて、しかもこれだけ強いんだからね」
猫「当然である」ムフッ
男「だけど弱点がある!」
男「いくら賢いといっても猫は猫、君にはこの100円玉を活かす能力はない!」チャリン
男「だって君は、お金の使い方なんか分からないはずだからね!」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:05:44.55 ID:
REdgY/Cr0
猫「安い挑発だ……」
猫「安すぎて、かえって高級感すら漂っておるわ!」
猫「よかろう、この100円玉を一年で一億円にしてやろう」スッ…
猫「ここで動かず待っていろよ!」タタタッ
男「…………」
男「さ、帰ろうか」クルッ
女「そうね」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:06:25.21 ID:WgecOURoO
猫がキャッと驚いた
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:09:53.95 ID:
REdgY/Cr0
一年後──
猫は大成功を収めていた。
世界経済の五分の二を牛耳る巨大企業、
『キャット・コーポレーション』の総帥となっていた。
猫「どうだね?」
猫「この高さ1,000メートルを誇る『キャットビル』最上階からの景色は……」
男「いや、もうスゴイとしかいえませんよ」
男「ところで、あなたはこの一年で得た巨万の富でなにをしようというのです?」
猫「世界中のキャットフードの買い占めだ」
男(やっぱ猫に小判じゃねーか)
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:14:45.42 ID:
REdgY/Cr0
猫「ところで、君の相方の女性はどうしたのだ? 彼女も招待したというのに」
男「とっくに別れました」
猫「なぜ?」
男「理由は……分かりません」
男「半年ぐらい前、いきなり彼女の方からもう別れようって……」
猫「どうして君は追いかけなかったのだ?」
男「彼女の方が足が速いんですよ」
猫「なるほど……」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:15:18.91 ID:+JpjnyQl0
>>1はセンスある
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:19:41.16 ID:G7zE1bE20
もう俺たちの領域に>>1はいないんだ……
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:20:20.53 ID:
REdgY/Cr0
猫「聞こうッ!」
猫「今でも彼女とヨリを戻したいという気持ちはあるか?」
男「そりゃもちろんありますよ。俺は今でも彼女が好きです」
男「向こうが俺のことを嫌いになったとしても──」
男「せめて俺と別れたくなった理由を聞かなきゃ……スッキリできません」
男「かといって、人探しなんかやったことないですし……」
猫「……彼女を探すのを、吾輩に手伝わせてはくれないか?」
男「えっ、いいんですか?」
猫「もちろんだ。こうして総帥になれたのは、貴様の100円のおかげだからな」
猫「ぜひ協力させてくれ!」
男「……ありがとうございます!」ガシッ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:23:22.23 ID:
REdgY/Cr0
猫「秘書!」
秘書「はい」
猫「吾輩の、今日の午後の予定は?」
秘書「特にありません」
猫「全てキャンセルしろ!」
秘書「分かりました」
男「案外ヒマなんですね」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:23:35.06 ID:WgecOURoO
なんか熱い展開に
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:24:10.36 ID:kxtsJkrl0
なんか面白いとつまんないの真ん中あたり
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:28:15.65 ID:9lI+57EP0
しいて言えばカオス
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:28:21.69 ID:
REdgY/Cr0
男と猫は、女探しの旅に出た。
東京都──
猫「東京か……。自然は少なく、人ばかりが多く、空気も汚れていて、どうも好かんな」
男「まあまあ、きっとここなら手がかりがあるはずです!」
猫「オイ、そこの都民」
都民「なんや? しゃべる猫とはけったいな猫やな」
猫「この写真の女を見たことはないか?」ピラッ
都民「どれどれ……」
都民「知っとるで!」
男(はえーなオイ!)
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:32:58.42 ID:
REdgY/Cr0
男「ど、どこにいるんですか!?」
都民「兄ちゃん、この女のなんなんや?」ジロッ
男「恋人です」
男(元、だけど)
都民「なんやて!?」
都民「一人の女のためにわざわざ東京まで……ごっつ泣ける話やでぇ」グスッ
男「──で、この人はどこにいるんですか?」
都民「聞いて驚くなや……兄ちゃん」
都民「秋葉原(アキバ)や」ボソッ
男「ええええええええええっ!!?」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:33:29.45 ID:vAuwXfBh0
何で関西弁なんだよ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:36:23.32 ID:
REdgY/Cr0
猫「アキバとはなんなのだ?」
男「ええええええええええっ!!? アキバも知らないんですか!?」
猫「日本の地理は不勉強でな」
男「ええええええええええっ!!? 怒ると思いきや案外素直ですね」
男「神田の隣にある駅ですよ」
猫「ええええええええええっ!!?」
都民「そや! ワイも兄ちゃんらの旅に連れてってくれや!」
男&猫「ええええええええええっ!!?」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:36:52.99 ID:09OxJm/E0 BE:2867673784-2BP(0)
よくわかんないけどここまでコロコロ話動かせるのは凄い気がする
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:38:56.52 ID:BZ6VLL0NO
そもそも最初何の話だったっけ?
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:40:46.21 ID:IqsIXeqsO
猫を男と女が倒そうとしてた話じゃないか?
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/07/03(水) 23:41:31.91 ID:G7zE1bE20
>>93
猫が無双する話だろ