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ワカメ「堀川君何持ってるの?」堀川「これ?僕の妹さ」
Part1

ワカメ「堀川君何持ってるの?」堀川「これ?僕の妹さ」
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1 :名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)14:46:37 ID:6Up
ワカメ「い、妹って」
堀川「どうだい?カワイイだろう?」
堀川が抱いていたのは可愛いとは程遠い見た目をした人形であった
顔は熱で焼けただれたように崩れており、口の部分は縫い合わされていた
ボロボロの服を着せられておりホラー映画に出てきそうな風貌の人形だった
堀川「カワイイ妹だろう?『ワカメ』って名前なんだ」

3:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)14:49:48 ID:6Up
人形の名前を聞いた瞬間ワカメの全身は虫が這ったかのような悪寒に襲われた
急いでこの場から離れないと危険だそうワカメは判断した
ワカメ「わ…私お姉ちゃんにお使い頼まれてるんだった…じゃあね堀川君!」タタタッ!
堀川「あ!待ってよぉ!そうかぁ僕の妹がかわいすぎて直視できないんだな意外とシャイなんだなワカメちゃんって…なぁ『ワカメ』ぇ
不気味な人形の曇った瞳は走り去るワカメを映していた…

4:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)14:53:05 ID:6Up
〜磯野家〜
マスオ「えぇーっ!堀川君は人形にワカメちゃんと同じ名前をつけて妹みたいに可愛がっているのかいぃ!?」
ワカメ「そうなの!すごく気持ち悪くて逃げてきちゃった」
カツオ「そういえば昔堀川君壁のシミを弟だとかお父さんの写真を見ながら勉強とか猫の死体をお婆ちゃんとか…色々狂ってたよな」
サザエ「堀川君って頭の病気なのかしらねぇ?」
ワカメ「もう!その話題はやめましょう!食欲なくなっちゃう!」
その頃堀川家では
堀川「ほーらワカメごはんだよたんとお食べ」
堀川は人形の口に何かを押し込んでいた
それは家の庭でむしった雑草をすりつぶしたものに泥を加えたものだった

5:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)14:53:40 ID:i2k
ひえっ……

6:東の吸血鬼◆EV/EV/.wQ2:2015/03/08(日)14:53:49 ID:bf2
ひぇぇ

7:東の吸血鬼◆EV/EV/.wQ2:2015/03/08(日)14:53:59 ID:bf2
流石サイコパス堀川

8:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)14:56:14 ID:6Up
次の日学校
中島「どうしたんだ磯野ぉ元気ないじゃないかさてはオナ禁に失敗したな」
カツオ「違うよ中島ぁ実は堀川君の事でちょっとね」
中島「堀川君って三年生の堀川だよな」
カツオ「知ってるのか中島?」
中島「この学校で堀川の名前を知らない奴なんていないよ怪しい噂しかない奴だからね」
カツオ「怪しい噂って何だよ」
中島「最近一人で裏庭にスコップ持って徘徊してるとか、河原でひたすらタニシの中身をくり抜いては野良犬に食わせてるとかよくない評判しか聞かない奴だよ…」

9:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)14:58:52 ID:tjz
くそwwwww

10:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)14:59:07 ID:6Up
カツオ「その堀川君が最近人形にうちのワカメと同じ名前をつけて可愛がっているらしいんだ」
中島「うっひゃー!相変わらず狂ってるねー!ワカメちゃんに何か起こらなきゃいいんだけど…」
カツオ「や、止めてくれよぉ縁起でもない…」
その頃堀川は学校をサボり自宅で妹モノのエロゲで自慰行為に耽っていた
堀川「はぁっ…はぁっ…ワカメっ…!ワカメっ!!出すよっ!!」
醜い人形の顔に堀川のパトスが注がれた

11:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:01:29 ID:C9f
チョコレートのCMに未来の堀川くんが出てたら誰になってたんだろうな

12:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:03:20 ID:6Up
堀川「はぁ…はぁ…最高だったよワカメ…」
堀川は己のザーメンまみれの人形の頬にキスをした
人形「……」
人形は堀川に応じない当たり前だ生きていないのだから
堀川「君と一緒に気持ちよくなれたらどんなに幸せな事か…」
その瞬間堀川の脳裏にワカメの顔が浮かぶ
堀川「そうだ僕は賢いなぁワカメちゃんを彼女にすればワカメとセックスできる…だって同じ『ワカメ』だもんね…ふふふ…」
今まさに狂人の牙がワカメに迫ろうとしていた…

13:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:06:30 ID:6Up
ワカメ「ねぇお兄ちゃん今日一緒に帰ろう」
カツオ「どうしたんだワカメ顔が真っ青だぞ」
ワカメ「うん…昨日の堀川君の事考えたら一人で外歩くの怖くなっちゃって…」
カツオ「分かった中島も一緒に帰るから安心しろよワカメ!」
中島「ああ!あんなキチガイ僕と磯野がいればへっちゃらさぁ!」
ワカメ「ありがとう二人とも」

14:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:11:03 ID:6Up
その日の下校中三人の前に堀川は現れた
堀川「やぁワカメちゃん」
ワカメ「ひっ…!」
中島「何の用だよキチガイ」
カツオ「おい中島刺激するような事言うなよ」
堀川「君に話があるんだけどいいかな?」
ワカメ「何?話って」
堀川「君の事が好きになったんだだから僕の妹になってよ」
堀川以外の全員が戦慄した
堀川の異様な告白、そして堀川自身の瞳からは生気が感じられなかった
まるであの醜い人形のように

15:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:13:34 ID:w4u
面白い

16:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:17:03 ID:6Up
次の瞬間中島は堀川の襟首を掴み、地面に叩き付けた
堀川「痛いなぁ…何をするんですか」
中島「何をするんですかだぁ!?それはこっちのセリフだ!気持ち悪いセリフ吐きやがって!」
カツオ「おいやめろ中島!!」
殴りかかろうとする中島を制止するカツオ、その光景の隅で恐怖に震えるワカメ
誰の目から見てもこの光景は明らかに異常だ
中島「今日の所は磯野に免じて許してやる…でもなもし、もしだワカメちゃんに何かしたら…俺はお前を絶対に許さない!!」
堀川「許さない?許さないのはこっちのセリフですね」
そう言うと堀川はどこかへ消えて行った
中島「大丈夫かいワカメちゃん!いやーっ僕がついてるから大丈夫だっただろ?」
ワカメ「う、うん…」
中島は精一杯の笑顔でワカメの不安を拭おうと必死だった
だがこれがきっかけであの悲劇が起こる事になるとは誰も思わなかった
堀川「…ない」
堀川「ユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイ」ブツブツブツブツ
後半へ続く

17:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:23:37 ID:Tyq
続けて

18:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:24:47 ID:6Up
堀川の異常な告白から一か月…あれから何事もなく平和に時が過ぎていた
かのように思えた
甚六「っひゃーバイト遅くなっちゃったよー!」
甚六「ったく父さんも母さんも早く大学合格しろってうるさいんだよ…俺は天才なんだ…やれば出来るんだよ合格できてないのだって本気を出してないから…」ブツブツ
???「へぇ君天才なの?」
甚六「ああ?何だお前ッ…」プチュッ!
再びこの町に混沌が訪れた…
???「まず脳から…待っててね」

22:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:28:37 ID:6Up
次の日の早朝河川敷にパトカーが大量に停まっていた
黄色いテープの向こうではブルーシートが「何か」を隠すかのように張られていた
刑事「うげぇ…こりゃひでぇな」
鑑識「仏さんは首をナイフでひと突きそれでぽっくり…でもそれよりも…」
刑事「ああ…この遺体の状態は異様だ…」
警察たちの前にあった遺体はかつて伊佐坂甚六だった肉塊だった
首にはナイフが突き刺さっており、額から上は切断されており脳が抜き取られている状態だった

23:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:31:01 ID:6Up
中島「知ってるか磯野また例の臓器殺人あったらしいぜ〜!」
カツオ「またかよー!この町も物騒になったな」
臓器殺人とはこのあさひが丘で起こった連続猟奇殺人事件の名称だ
被害者は全員殺された後に臓器を一つ摘出されているのだ
最初の被害者は肺を、次に腸を、次に胃を、そして今回は脳だ

24:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:34:03 ID:6Up
花沢「もう!そんな話題より今度のキャンプについて話し合いましょうよ!」
カツオ「そうだねじゃあ花火は花沢さん達に持ってきてもらって重たいものとかは僕らとマスオ兄さんが持ってくるよ」
今度の休みカツオ達はマスオ同伴でキャンプしに行く予定なのだ
メンバーはカツオ、中島、花沢、カオリ、早川、ワカメ、マスオ、サザエ、タラオ
あとどこから嗅ぎつけたのかノリスケも参加する予定だ

25:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:37:05 ID:6Up
中島「キャンプ楽しみだなぁーっ!!うまくいけば童貞卒業だぜひゃっほう!」
カツオ「中島!大声で何言ってんだよ!!」
カオリ「中島君サイテー!」カァァァァ
中島「なーに言ってんだよこんな時に性に開放的にならなくていつ解放するんだよ!変な意地張ってるといつまで経っても童貞処女だぜ?」
花沢「失礼ね!私は磯野君にもらってもらうんだから余計なお世話よ!」ボゴッ
中島「ぶげぇっ…花沢さんのパンチはすげぇや」

27:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:40:11 ID:6Up
そして時は過ぎキャンプ前日事態は急展開を迎える
ウキエ「い…やぁ…」ガク
???「その美しい眼球はもらっていくよ」
例の殺人鬼はまた人を殺したこれで15人もの人間が殺されている
???「後は心臓だ…心臓さえあれば僕の妹は人間になれるんだ…」
月明かりが殺人鬼の血に塗れた顔を映し出した
堀川「待っててね次は君だよ…ワカメちゃん…」

28:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:44:35 ID:6Up
キャンプ当日、彼らはキャンプを楽しんでいた
ノリスケ「大自然で飲むビールは美味しいなーっ!!いやー!すみませんね!僕まで参加しちゃって!」
一同(なら参加するなよハイエナ…)
サザエ「じゃんじゃん切るからどんどん食べてねー!」ジュウウウウウ
カオリ「磯野君のお姉さんの料理美味しいー!」
早川「私もこんな料理上手になるかしらー!」
花沢「はい磯野君!あーん」
カツオ「う…うん…」
ワカメ「このお肉美味しいー!」
純粋にキャンプを楽しんでいる彼らを見つめる者の影が…
血まみれのレインコートに身を包んだ堀川だった
堀川「……」

29:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:47:57 ID:6Up
その夜キャンプファイヤーが行われる事になった
タラオ「わーい花火綺麗デース!」
ワカメ「タラちゃん後で打ち上げ花火しようね」
タラオ「ハイデース!」
カツオ「よかった中島がキャンプしようって言ってくれたおかげでワカメ元気になったよありがとう」
中島「いいって事よ」
カツオ「でもどうしてお前ワカメの事よくしてくれるんだ?」
中島「へへ…実は俺ワカメちゃんの事が好きなんだ」
カツオ「本当かよぉ!」
中島「ああこのキャンプの間に俺、ワカメちゃんに告白しようと思うんだ」

30:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:50:21 ID:6Up
カツオ「…そうか僕はお前を応援するよ親友として」
中島「ありがとう磯野!俺達ずっと親友だぜ!」
マスオ「そろそろキャンプファイヤーするよー!」ボゥッ!
タラオ「わーい!キャンプファイヤーすごいデスー!」キャッキャッ
???「そうだね…でもこうするともっとすごくなるよ」
次の瞬間キャンプファイヤーにタラオの全身が投げ込まれた

31:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:51:33 ID:J6E
焼きタラか..........ジュルリ

32:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:52:51 ID:6Up
タラオ「ぎゃあああああああああああああああああああああっ!!」メラメラメラ
ノリスケ「なっ…なんだぁーっ!!」
サザエ「きゃああああああああああっ!!タラちゃぁぁぁっん!!」
堀川「こんばんわそしてさようなら」シュッ!
早川「ぎっ!」
早川の頸動脈が鋭い刃物で切られ早川の首からは血のシャワーが吹き出しそれがキャンプファイヤーの炎を消した
彼らの世界が暗闇に包まれた

33:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:54:34 ID:xju
早川の血の川で消火

34:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:54:55 ID:6Up
カツオ「な…お前は…!!」
堀川「皆さんお久ぶりですね」
彼らの目の前にはサバイバルナイフを持った堀川の姿が
ワカメ「ひっ…ひぃぃ」
中島「何の用だよ異常者!」
堀川「何の用って…僕はワカメを人間にしに来たんですよ」
中島「何を言っているんだ…」

35:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:57:27 ID:6Up
カツオ「ワカメを人間に…?ワカメは人間だ!」
堀川「違いますよお兄さん僕が言っているのはこっちの方ですよ」
堀川が懐から取り出したのは例の不気味な人形だった
ただし以前ワカメが見たものより不気味さが増していた
人形の全身は赤黒い液体に染まっており腹部は一度切り開かれた跡があり
綿ではない「何か」が無理矢理詰められていた
人形の全身にはウジが這っていた
堀川「僕は妹のワカメを人間にするためにワカメちゃんの心臓を失敬しに来ただけですよ」

37:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)15:59:07 ID:dte
ヒエッ…

39:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)16:00:32 ID:6Up
サザエ「ふざけないでよ!そんな気持ち悪い事のためにタラちゃんを殺したって言うの!?」
堀川「僕の通る道にタラちゃんが立ってたのが悪いんですよ」ニコ
堀川の笑顔はまるで無邪気な少年のようだったそれがかえってその場の人間に恐怖を植え付けるには十分だった
マスオ「ふざけるなっ!!死ねキチガイ!!」
マスオは薪割り用の斧を手に取ると堀川に襲い掛かった
堀川「通行の邪魔です」シュッ
次の瞬間マスオの両手がマスオの肉体から分離した
マスオ「ぎ、ぎ、ぎやあああああああああああああああっ!!」ブシュゥゥゥッ

41:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)16:02:36 ID:6Up
堀川はマスオの手首から斧を引き剥がすともがき苦しんでいるマスオに近づいた
堀川「へぇーこれで薪を割るんですか僕もやってみたいなぁあ、でも薪がないやしょうがない『コレ』で我慢するか」
堀川は斧でマスオの首をはねた
堀川「うん癖になる感触だ薪割りを趣味にしようかな」

42:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)16:03:09 ID:i2k
なんで堀川そんなに強いんだよwww

43:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)16:04:54 ID:6Up
カツオ「に、逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
カツオは力を振り絞って叫んだのがそれだった
とりあえず堀川から離れないと危険と本能が理解したのだ
カオリ「きゃああああああああああっ!!」
ノリスケ「うわっ!邪魔だガキ!」ゴッ!
ノリスケは近づいてきたカオリを突き飛ばした
カオリ「ひっ!ひどぉい!」
ノリスケ「生憎まだ死にたくないんだよね」
この男畜生である

45:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)16:07:44 ID:6Up
ノリスケは乗って来た車に向かって逃走した一人だけで逃げるつもりだ
ノリスケ「あった!車だ!これで僕だけでも…!」
車のドアを開けようとした瞬間ノリスケは転倒した石につまづいたわけじゃない
ノリスケ「え?」
ノリスケの左足にはサバイバルナイフが突き刺さっていた
堀川「いけないなぁ…女の子を突き飛ばすなんて…男のする事じゃないですよ」

46:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)16:10:39 ID:6Up
ノリスケ「ぎゃああああああああああっ!痛いっ!痛いぃぃぃぃぃっ!!」ジタバタ
堀川「我慢してくださいよ男ですか?」
ノリスケ「ふ…ざけるな…ナイフを刺されて我慢できるわけないだろぉぉっ…!!」
堀川「出来ますよ?」
堀川は何を思ったのかもう一本のナイフを己の右腕に突き刺した堀川は笑顔を一瞬たりとも崩さない
堀川「ね?出来るでしょ?」ザシュッ!
堀川はナイフを引き抜くと即座にノリスケの頭部を貫いた

47:名無しさん@おーぷん:2015/03/08(日)16:12:59 ID:6Up
堀川「大丈夫ですかカオリさん?」
カオリ「ひっ!!」ビクッ!
堀川「大丈夫ですよあなたに酷い事した乱暴者は僕が懲らしめておきましたから」ニコ
カオリ「こ、来ないでぇ…誰か…誰か助けてぇ…」
堀川「酷いなぁ助けてあげたのにそんな態度取るなんて…これはもう…」
 
「 死 ぬ し か な い じ ゃ な い か 」
カオリの意識はその瞬間途絶えた