Part1
おーい磯野野球しようぜ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1346044824/
1 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 14:20:24 ID:
eZ/28dTM
実況「ピッチャー中島投げました!!・・・・空振り三振!!」
実況「ゲームセット!! 夏の第○○回甲子園
優勝はかもめ第二高校の優勝です!!」
カツオ「中島〜!!」
中島「磯野!! とうとうやったな!!」
2 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 14:22:43 ID:
eZ/28dTM
数か月後
カツオ「中島・・・ここだけの話だが、数球団スカウトが挨拶にきたんだ!」
中島「そ、そうか! よかったじゃないか!」
カツオ「中島もプロ志願届出せばいいのに」
中島「お、おれはプロには向いてないんだ・・・実業団のある会社に
内定もらってるから働くよ。」
3 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 14:25:31 ID:
eZ/28dTM
カツオ「そうか・・・しかし、夢にまで見た巨人のスカウトが・・・
1位指名してくれるかもしれないし・・・」
中島「そ、そりゃ磯野は高校野球のHR記録を軽く塗り替えたからな。
どこの球団も欲しいだろう」
カツオ「お前と一緒にプロでもしたかったんだけどな・・・・」
中島「ま、まぁドラフトが楽しみだね。」
カツオ「巨人に行ければいんだけどなぁ。」
4 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 14:30:01 ID:
eZ/28dTM
磯野家
カツオ「ただいま。」
フネ「おや、お帰り。高校の寮生活ももうすぐ終わりだねぇ。」
カツオ「ああ、プロのスカウトから何球団かドラフト指名するかもって言われて・・・
しかも、巨人のスカウトも来たんだ!!」
フネ「おや、そいつはすごいねぇ! 死んだ父さんも大の巨人ファンだったし、
もし実現すれば、天国で喜ぶだろうね。」
カツオ「そうしたら、契約金も入ると思うから少しは母さんにも
楽をしてもらえそうだよ・・・」
5 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 14:32:38 ID:
eZ/28dTM
フネ「まぁまぁ、私はあんたが立派になってくれただけで十分ですよ。」
カツオ「何言ってるの! 姉さん夫婦も出て行って連絡すらよこさなくて・・・
母さんは苦労してきたんだから。」
フネ「そうだねぇ。プロに行けるといいねぇ」
ワカメ「あら、お兄ちゃんお帰りなさい」
6 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 14:36:18 ID:
eZ/28dTM
カツオ「おおワカメ・・・・高校生活は慣れたか?」
ワカメ「うん・・・それよりお兄ちゃん本当にプロになれるの?」
カツオ「ああ、指名してもらえればな・・・・」
ワカメ「中島さんもプロになれるといいわね」
カツオ「え? あいつは就職するよ」
ワカメ「あ・・・あ、そうなんだ・・・そう・・・」
7 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 14:40:47 ID:
eZ/28dTM
ドラフト前日
磯野家の墓
カツオ「結局、8球団からのスカウトが来た・・・」
カツオ「巨人以外は、入団する気はありませんと言っておいたから・・」
カツオ「巨人が指名してくれれば、多分入れると思うよ・・・」
カツオ「父さん・・・・夢にまで見たプロにもう少しだよ・・・」
8 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 14:46:43 ID:
eZ/28dTM
ドラフト当日
かもめ第二高校
カツオ「き、緊張してきたな・・・」
先生「今日は授業にならんな・・・どこのクラスもテレビつけてるし・・・
よぉし、今日はドラフト見るぞ!」
カツオ「フフッ・・・巨人がスカウトに来て、他の球団には行かないって言ってるし、
単独指名してくれれば最高なんだけどな・・・」
生徒「磯野! お前どこに行きたいんだよ!!」
カツオ「そりゃ巨人だけど、こればっかりは運だからなぁ・・・」
9 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 15:16:33 ID:
eZ/28dTM
テレビ「20○○年・・・ドラフト会議を行います」
先生「お、始まったぞ・・・」
テレビ「千葉ロッテ 第一巡選択希望選手 山田太郎 捕手 明訓高校」
磯野「やっぱり明訓の山田か!! フフッあいつもプロ入りか!」
テレビ「横浜DeNA 第一巡選択希望選手 磯野カツオ 内野手 かもめ第二高校」
同級生「おおー!磯野指名されたぜ!!」
カツオ「あ、あぁ(ちぃぃぃ! 絶対行きませんって言ったのに・・・)」
10 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 15:22:22 ID:
eZ/28dTM
テレビ「オリックス・・・山田太郎」
テレビ「阪神・・・・岩鬼正美・・・」
テレビ「楽天・・・・山田太郎・・・」
テレビ「広島・・・・山田太郎・・・」
カツオ「やはり山田はすごいな・・・・岩鬼も・・・」
11 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 15:28:55 ID:
eZ/28dTM
テレビ「北海道日本ハム・・・不知火守・・・」
テレビ「東京ヤクルト・・・・岩鬼正美・・・」
テレビ「埼玉西武・・・・山田太郎・・・・・」
テレビ「中日・・・・・山田太郎・・・・・・」
福岡ソフトバンク・・・・岩鬼正美・・・・・」
12 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 15:32:44 ID:
eZ/28dTM
同級生「つ、次の巨人で最後じゃね?」
カツオ「よし、まだ二分の一だ!!まだまだ大丈夫だぞ!!」
テレビ「読売 第一巡選択希望選手 中島弘 投手 かもめ第二高校」
カツオ「・・・・・・・・・・・・・・え?」
同級生「中島って・・・・2組の中島? マジかよ!!」
カツオ「なぜ・・・・中島が?・・・あいつは・・・就職じゃ・・・・」
13 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 15:36:21 ID:
eZ/28dTM
カツオ「なぜ・・・・まさか・・・・」
2組
カツオ「な、中島ぁぁぁ!!!」
中島「どうしたんだい磯野」
カツオ「ど、どうしてお前が指名を・・・」
中島「実は俺・・・・プロ届出してたんだ・・・」
カツオ「な・・・・・・」
15 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 15:39:08 ID:
eZ/28dTM
中島「実業団も考えたんだけどね。まさかドラフト指名してくれるとはね。」
カツオ「し、しかしスカウトも来ずに一巡指名するわけが・・・」
中島「そういったことは言えないよ。」
カツオ「お前・・・・」
中島「おいおい、お前だって横浜が決まったんだ!怒ってないで喜べよ!」
カツオ「な、中島・・・・・・」
17 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 15:46:22 ID:
eZ/28dTM
磯野家
カツオ「はぁ・・・・」
フネ「カツオ、元気出しなさいな!」
カツオ「で、でも・・・」
フネ「せっかく横浜に指名してもらえたんだから、もっと嬉しそうにしなさい!」
カツオ「・・・・・・・・・・・・・」
フネ「でも・・・・・・・スカウトまで来たのに、どうして中島君が巨人に指名されたんだろうね」
フネ「どちらにせよ、もう横浜に決まったんだ。行くか行かないか、
ちゃんと決めないと向こうさんにも失礼ですからね・・・」
カツオ「うん・・・・・近いうちに決めるよ・・・・」
ワカメ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
18 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 15:56:08 ID:
eZ/28dTM
後日・・・磯野家
「ごめんください」
フネ「ハイハイ、いま行きます・・・」
清「はじめまして、横浜の中畑と申します。磯野カツオ君はいらっしゃいますか?」
フネ「な、中畑さん・・・今・・・カツオは出掛けておりますが・・・」
清「そうですか・・・・」
フネ「あ、どうぞどうぞ中へ・・・」
清「じゃぁ、お邪魔します」
19 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 15:59:06 ID:
eZ/28dTM
とある公園
カツオ「流石に最近の子は、ここで野球とかはもうしないのか・・・」
カツオ「ふふ、まだ裏のおじいさんいるや。何枚ガラス割ったことか・・」
花沢「磯野君じゃない!!」
カツオ「は、花沢さん・・・」
花沢「何してんのよ、こんなとこで!」
20 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 16:08:14 ID:
eZ/28dTM
カツオ「ちょっとね・・・・」
花沢「磯野君・・・・・横浜に行くの?」
カツオ「まだ迷い中かな・・・・・」
花沢「どうして迷う必要があるの?」
カツオ「え?」
花沢「巨人じゃなくてもプロはプロよ。まして同じセリーグなんだから、
対戦した時にコテンパンにしちゃえばいいのよ!」
カツオ「そ、そんなに簡単にはいかないよ・・・・・・
でも、そうだよな・・・・もう決まったことだし!!」
21 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 16:12:14 ID:
eZ/28dTM
花沢「そうよ、中島君とも対戦できるんだし、
見返してやんなさいよ!! それが男ってもんよ!!」
カツオ「そ、それが男かどうかはわかんないけど・・・
俺は横浜に決めるよ!!」
花沢「そうよ、それでこそ磯野君!! 私のフィアンセね!」
カツオ「は、花沢さ〜ん」
花沢「ダッハッハッハ、家の父ちゃんにもスタジアムに広告いれるように
言っとこうかしら」
22 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 16:14:46 ID:
eZ/28dTM
磯野家
清「そうですか・・・お亡くなりになったお父さんも巨人ファンで、
磯野君も巨人に憧れていたんですね・・・よくわかります」
フネ「でも、これも運命ですから。そのうち返事させますので・・・・
あら、帰ってきたみたいです。」
カツオ「ただいま。」
フネ「ちょっとカツオ! こっちにいらっしゃい!!」
カツオ「なんだい・・・・って、中畑監督!!」
23 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/08/27(月) 16:18:39 ID:L2yrkFlI
なんか知らんがワクワクしてきた(^^)
24 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 16:19:02 ID:
eZ/28dTM
清「こんにちは磯野君!!」
カツオ「こ、こんにちは!! どうして監督が?」
フネ「お前の入団の意思をうかがいに来られたんだよ。」
カツオ「そうですか。僕は、横浜に行きますので」
フネ「えぇ?」
清「磯野君・・・・」
カツオ「巨人は巨人です。僕の夢はプロですから。宜しくお願いします」
25 :
1 ◆HiOVxb5UoA:2012/08/27(月) 16:23:27 ID:
eZ/28dTM
清「磯野君・・・・ありがとう!!
ただ、問題がひとつだけある!!」
カツオ「な、なんですか?」
清「新人寮は、ペット禁止だからタマは連れていけないんだ!!」
カツオ「だ、大丈夫です。ここにおいときますから・・・」
タマ「にゃーん、にゃーん」
清「そうかそうか、タマもうれしいか!!」
こうしてカツオは横浜に入団することとなった。