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侍「道に迷ったらエルフに捕まっちまってござる」
Part5


131 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:27:49 ID:qU7WtFlo
メイドエルフの名前逆になってたorz
女声「投げナイフ!?」
男声「ちっ、バレたか。かくなる上は!」
ドタッドタッドタッ
エルフ母「何者です!」
覆面男「知る必要はない。我らと共に来てもらおう」
覆面女「おとなしくすれば手荒にはせん」
メイドエルフ(仕留めたのも含めて三人。他に気配はなし)
メイドエルフ(一人はあの程度の不意打ちで倒せたけど、この二人はーー)
覆面女「さあ。武器を捨てろ」
覆面男「歯向かうのなら、二人とも少々痛い目を見ることになる」

132 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:29:50 ID:qU7WtFlo
メイドエルフ「……くす」
覆面男「何がおかしい!」
メイドエルフ「いえいえ。あまりにベタなセリフだったものでつい」
覆面女「なに?」
メイドエルフ「お下がりください、ご主人様。すぐに終わらせますので」
エルフ母「気を付けて」
覆面女「貴様……」
覆面男「さっきは不意を突かれたが、もうそうはいかん」
覆面女「二対一で勝てると思うな」

133 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:30:31 ID:qU7WtFlo
メイドエルフ「……うふふふ♪」
覆面女「貴様、また!」
メイドエルフ「いえだって、これが笑わずにいられます?」
覆面男「なんだと?」
メイドエルフ「ですからほら」
メイドエルフ「自他の力量差も見抜けないのに数だけで勝った気でいるお馬鹿さん前にして笑いを堪えるなんて」
メイドエルフ「ホント、わたしには一生かかってもできませんよ♪」ニヤッ
覆面男・女「っ!?」ゾクッ

134 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:32:30 ID:qU7WtFlo
数時間後
侍「もうそろそろ見張り以外は寝静まっているだろうと来てみたら」
ザワザワザワザワ
エルフ「むしろ余計に騒がしくなってますわね」
侍「調査に向かってた連中が戻ってきたのか? だとしたらまだ当分は騒がしいだろうな」
エルフ「時間を置いたのは失敗だったかしら」
侍「着眼点は正しかったが、タイミングを誤ったな」
エルフ「仕方ありません。こうなったら陛下と言わずとも、司令部あたりに……」
侍「……ん? どうした?」
エルフ「…………え?」

135 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:33:39 ID:qU7WtFlo
侍「おい?」
エルフ「……なん、ですって……?」
侍「だから、何がどうしーー」ガシッ!
エルフ「逃げますわよ!」ダッ
侍「はぁ!? なんでーー」ダッ
ヒュン カッ!
侍「!? 矢が!」
エルフ兵「あそこだー! 追えー!」
侍「ちぃっ! どういうこったこれは!」
エルフ「知りません! ただ、精霊がしきりに警告してくるのです!」

136 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:34:55 ID:qU7WtFlo
侍「さっき様子がおかしかったのはそれか! 精霊は何だって?」
エルフ「『イヤなヤツがキミたちをネラっているからハヤくニゲテ』、と! わたくしの家も!」
侍「何だと!? じゃあ二人が!」
エルフ「いえ。そちらはメイドエルフがいるからたぶん大丈夫ですわ。それよりも今はーー」
ヒュンヒュンヒュン ドスドスドス
エルフ兵「逃がすなー!」
エルフ兵「反逆者を捕まえろー!」
エルフ「この場を切り抜けることを考えませんと!」
侍「みたいだな!」
エルフ「ーーこっちへ!」
侍「根拠は!」
エルフ「精霊の手招きですわ!」
侍「俺には見えないが、信じるしか手はないか!」
エルフ「そういうことです!」

137 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:36:09 ID:qU7WtFlo
エルフ「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……!」
侍「追っ手の気配は無し……どうやら撒けたみたいだ」
エルフ「そう、ですわね……はぁ、はぁ」
侍「大丈夫か?」
エルフ「少し、待ってもら、えます?」
侍「ああ。まずは息整えろ」
エルフ(なんでこの人は息切れしておりませんの……あんなに走ったのに)

138 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:37:18 ID:qU7WtFlo
侍「落ち着いたか?」
エルフ「ーーふぅ。なんとか」
侍「まずは状況を確認したいところだが……その前にどこだ、ここ」
エルフ「森の奥みたいですけれどーーあ」
侍「敵か!」
エルフ「いえ。精霊が」
侍「今度は何だって」
エルフ「『コッチへおいで』」
侍「こっち……どっち?」
エルフ「着いていらして」

139 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:38:52 ID:qU7WtFlo
しばらく歩いて
侍「あれは」
エルフ「岸壁に……洞窟?」
侍「あそこの中は安全、てことか?」
エルフ「そのようですわ」
洞窟内部
侍「なぁ」タラッ
エルフ「はい?」タラッ
侍「確か、この中なら安全なんだよな」タラタラッ
エルフ「精霊はそう言ってましたわ。精霊は」タラタラッ
侍「じゃあ、何で」タラタラッ
侍「何でこんなに熊がいるんだ!?」ダラダラダラッ
熊A「…………」
熊B「…………」

140 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:39:57 ID:qU7WtFlo
エルフ「わ、わたくしに聞かれても……」タラタラッ
侍「どうするよ……。熊って確か、背を向けた相手を追い掛ける習性があったよな……?」
エルフ「そ、そうなんですの? なら、背を向けずにゆっくり後ろ歩きで」ドン
エルフ「……」チラッ
熊C「…………」
エルフ「」

141 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:41:32 ID:qU7WtFlo
侍「精霊のやつ、何を考えてこんなところに」
エルフ「し、知りませんわよそんなこと……」
侍「さしもの俺も、熊と闘ったことなんか無いぞ」
エルフ「わたくしだってありませんわ」
侍「くそ。せめて松明でもあれば火で威嚇できる……ん?」
エルフ「どうしましたの?」
侍「そういえば、今は夜だよな?」
エルフ「ええ。それが?」
侍「この洞窟、明るくないか?」
エルフ「え……あ」

142 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:43:06 ID:qU7WtFlo
侍「それに、この熊の群れ」
熊D「〜〜」アクビ
子熊「……スピー」
エルフ「襲って、きませんわね」
侍「どういうことだ? 精霊は何か言ってないか?」
エルフ「それが、この洞窟に入ったらどこかに飛んでいってしまって」
侍「せめてここがどういう場所なのか教えてーー」グイッ
侍「ん? 袴の裾がーー」
兎「……」

143 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:43:38 ID:qU7WtFlo
エルフ「う、兎?」ポトッ
エルフ「ひゃっ! 頭に何か!」
リス「……」
侍「リス、だな」ヒョイ
エルフ「え? あら、かわいい」
侍「熊に兎にリス……本当に何なんだここは」
エルフ「よくわかりませんが、どうやら逃げる必要はなさそうですわね」
侍「そうだな。それに、ここならエルフ兵に見付かる心配もないだろう」

144 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:45:08 ID:qU7WtFlo
侍「やっと落ち着いたところで状況整理といきたいが」
侍「その前に、お前の母君とメイドエルフは本当に大丈夫なのか?」
エルフ「ええ。メイドエルフは、ああ見えてお母様の護衛も兼ねてますの」
エルフ「わたくしやあなたのように正攻法で戦うタイプではありませんが」
エルフ「戦い様によっては、わたくしでも油断できませんわ」
侍「そんなにか」
侍(城にあっさり潜入していたから、ただ者じゃないとは思っていたが)

145 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:46:09 ID:qU7WtFlo
侍「ならそれはいいとして。まず確かめるべきは」
エルフ「兵が叫んでいた、『反逆者』ですわね」
侍「間違いなく俺たち……いや」
エルフ「わたくしのことでしょうね。あなたはそもそもエルフ族ではございませんし」
侍「俺たちの居場所がバレた理由はともかく、何故お前が反逆者扱いされたか……」
侍「心当たりがあるとすれば」
エルフ「やっぱり、隣国の将軍から聞いた事」
侍「十中八九それだろうな」

146 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:47:10 ID:qU7WtFlo
エルフ「それを聞いたわたくしを反逆者として追うということは、逆に言えば、彼の話が事実であるということ」
侍「屋敷を襲ったのは、母君とメイドエルフを人質とするためか」
エルフ「しかし、その者は何故わたくしがその話を聞いたことを知っているんですの?」
侍「……兵士たちだな」
エルフ「え?」
侍「昼間の戦、お前の隊にいた連中に死者は出ていない」
侍「そしてさっき、調査に出ていた部隊が戻ってきていた」
エルフ「……なるほど。回収された兵の誰かが、その時の様子を話したんですわね」
エルフ(だとすれば、それを話した兵はもう……。最悪、全員が……)

147 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:48:19 ID:qU7WtFlo
侍「だとすれば、次は」
エルフ「『誰が』、ということになりますわね」
侍「ああ。だが、これはある程度限られてくる」
エルフ「ええ。隣国との交渉など、一介の兵士がすることでも決めることでもありませんし」
侍「間違いなく、国の重鎮。それも軍部に身を置く者だろう」
侍「そうでなければ、昼間の今でお前を反逆者に仕立てあげることなどできん」
エルフ「でしょうね。ただ、それ以上絞りこもうには」
侍「情報が足りない、な」
エルフ「ええ」

148 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:49:25 ID:qU7WtFlo
侍「……なら、これ以上考えても時間の無駄だ」
エルフ「そうですわね。なら、次は明日からの行動をどうするか」
侍「俺としては、屋敷の二人と合流して身を隠すべきだと思うが」
侍「真相を暴くにせよ逃げるにせよ、たった四人……いや、母君は戦えないだろうから実質三人で軍を相手にするのは無茶だ」
侍「まずは合流して、どこかに拠点を儲けるべきだろう」
エルフ「わかっています。わたくしだって、それだけの人数で正面から挑もうなどとは思いませんわ」
侍(逃げるって選択肢は初めから無しか。さすがというからしいというか)

149 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:49:54 ID:MszWtjXk
この調子で頑張れ!C

150 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:51:23 ID:98D6iASQ
支援

151 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:51:54 ID:qU7WtFlo
頑張りまする(`・ω・´)
エルフ「ですから、まずはお母様たちとの合流地点を目指しますわ」
侍「合流地点?」
エルフ「昔いろいろありまして。いざという時のために、ある場所に隠れ家を用意してありますの」
エルフ「もしもの時は離れていても合流できるよう、そこに集まることになっているのですわ」
エルフ「襲われたとなれば、お母様たちもそこに隠れることを選択するはずです」
侍「そうなのか」
侍(つまり、そんなものを用意しなければならない扱いを受けてきたってことか。エルフだけじゃなく母君や、あるいはメイドエルフも)

152 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:53:20 ID:qU7WtFlo
侍「ちなみに、それはここからどのくらいの距離なんだ?」
エルフ「ここの正確な場所がわからないのでなんとも……」
エルフ「ただ、先程まで焚き火していた場所から考えれば、徒歩でおおよそ四日ほどといったところでしょうか」
エルフ「ただ、軍に見付からないように移動しなければなりませんから、実際はもっとかかるはずですわ」
侍「確かに」
エルフ「とりあえず……こんなところかしら?」
侍「だな。あとは明日以降に備えて、今日はもう休もう」

153 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 21:55:35 ID:qU7WtFlo
頑張る言うた直後に書きため分オワタorz
このあと風呂ってペルソナ4始まる前にある程度進めば投下、間に合わなかったらまた後日にします。

154 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 22:02:34 ID:LrLQcSrE
ゆっくり頑張ってくれ
楽しみ

155 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 22:47:50 ID:yHwUaPQM
この侍はきっと刀で魔法をぶったぎる

156 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/09(金) 23:41:31 ID:DFCQTmUg
おもしろいから長くなるのは構わないさ
楽しみにして待ってる

157 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/10(土) 00:11:34 ID:wvh1VYp.
応援してる!

158 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/10(土) 16:15:29 ID:gyKs/.DY
隣国 王城
兵士A「陛下ー! 陛下ー!」ドタドタドタドタ
兵士B「陛下ー! いずこにおわしますのかー!」ドタドタドタドタ
将軍「……」
騎士「……」
騎士「……またですか」
将軍「またのようだな」
騎士「うちの王様の放浪癖には困ったものですね」
将軍「日頃の仕事ぶりは見惚れるほど見事なのだが、こればっかりは如何ともしがたい」

159 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/10(土) 16:17:19 ID:gyKs/.DY
騎士「確か以前は、北の山の頂上で発見されたんでしたっけ」
将軍「そこに山があったから登ってみたとのたまっていたな」
騎士「そんな理由で標高八千の山に挑まされた捜索隊はたまったものじゃありません」
将軍「そういえばそなたも一員であったか」
騎士「さらにその前は湖底で発見された遺跡の中でした」
将軍「自分の限界に挑むために素潜りしてたらたどり着いたらしいな」
騎士「あの遺跡は不思議でした。湖底なのに浸水していませんで」

160 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/10(土) 16:18:39 ID:gyKs/.DY
将軍「そこにも行ったのだな」
騎士「もう何回あの方を追って東奔西走したことか」
将軍「その歳で苦労してきたのだな」
騎士「わかってくださいますか……」ホロリッ
将軍「うむ。報償に少々色をつけてやろう」
騎士「あ、ありがとうございます!」
将軍「だから今回も頼むな」
騎士「」

161 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/10(土) 16:20:42 ID:gyKs/.DY
翌朝
エルフ「……ん」
侍「起きたか?」
エルフ「うん……おはよう」
侍「おはよう。奥で顔洗ってこい」
エルフ「え?」
侍「さっき覗いてみたら泉があった。澄んでて綺麗だぞ」
侍「動物はまだ寝てるから起こすなよ」
エルフ「わかりましたわ」

162 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/03/10(土) 16:21:56 ID:gyKs/.DY
エルフ「うわぁ……本当に綺麗な泉」
エルフ「ではさっそく」パシャン
エルフ「ーーふぅ」
エルフ(気持いい)パシャ パシャ
パシャン
エルフ「ーーあら? 音が一回多かったような」
男「やぁ」キラッ
エルフ「…………」
エルフ「……は?」
男「おはよう麗しのレディ。こんな格好で済まないね」ジャブジャブジャブ
エルフ「……へ!?」
男「いやー、あまりにも綺麗な泉だからつい泳ぎたくなってしまってね」ゼンラ
エルフ「……き……」