Part2
21 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 04:37:07 ID:YBPruh86
男・貞「いただきまーす」
男「…まぁまぁか」
貞子「そんな! すごくおいしいですよ?」ヒョイパク
男「はは、ありがとな…おいそれ俺の唐揚げ」
貞子「バレましたか」
男「そりゃな。よし、お前のよこせ」
貞子「もう食べひゃいまひた」モグモグ
男「……ほぅ」
22 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 04:39:43 ID:/deSS.uI
男「それは口移しで食べさせてくれるって事か?」
貞子「ふぇ…っ?」ゴクン
男「」バッ
貞子「っ! わわ、ちょ…」バタン
男「……」
貞子(男さんの顔が…すぐ上に…)
男「……」
貞子「あ、の…わたし…」
23 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 04:43:37 ID:YBPruh86
男「ご飯粒ついてるぞ」ヒョイパク
貞子「…へ?」
男「さぁて夕飯の続きだー」
貞子「……」
男「? なんだ、そんな顔赤くして」
男「喉でもつまったか」
貞子「〜、っ…な、な、」
男「お、おい…」
貞子「ばかぁぁぁああ!!」バキィィ
男「痛いっ!」ゴフッ
24 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 04:46:50 ID:PqpafCCU
男「おーい貞子ー。風呂貸してやるから先に…」
貞子「……」スゥスゥ
男「…寝てるし」
男(こうして見ると普通の女の子にしか見えないんだがな)
男「風邪ひくぞー、っと」パサッ
貞子「ん…うぅー…ん…」スゥ
男「俺も風呂入って寝るか」
男「……」
男「…明日にはおさらばなんだな」
25 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 04:52:58 ID:iRRzR/bQ
男「ちゃっかり俺のベッド占領しやがって…」
男「…ソファで寝るか」
男「っと…。…おやすみ」
貞子「…男さん」
男「ん…なんだ起きてたのか」
貞子「はい」
男「どうした」
貞子「いえ…、なんかお話したくて」
男「……」
26 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 04:57:09 ID:jMMy/w8U
貞子「今日はありがとうございました」
男「特に大した事してないけどな」
貞子「…男さんにとってはそうかもしれませんね」
貞子「でも、わたしはすごく楽しかったです」
男「…そうか」
貞子「普段は呼び出されても、通常の用途以外では話しかけてくれたりとかないので…」
貞子「嬉しかった…」
男「お前…」
27 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:00:56 ID:DWldho6Q
貞子「…こっち来ませんか」
男「…は?」
貞子「! べ、別に変な意味じゃなくて!」
男「変な意味での事は知ってんのか」
貞子「…さっきベッドの下で何冊か…」カァァ
男「…見たのか?」
貞子「…少しだけ」
男「タイトルは?」
貞子「巨乳美少女の裏の顔」
男「oh…」
28 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:07:17 ID:nhGNXyj2
貞子「結局来てくれるって、男さん結構ツンデレですよね」モソモソ
男「また漫画か」
貞子「いっぱい置いてるので助かります」
男「たまには他のも読めよ。明らかに知識偏ってんぞ」
貞子「…例えば?」
男「…百科辞典とか」
貞子「…本気で言ってます?」
男「ごめん」
29 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:14:42 ID:iRRzR/bQ
男「手、冷たいんだな」
貞子「っ…急に触れるとびっくりするんでやめてください」
男「悪い」
貞子「…いいですよ、別に」
男「…お前」
男「明日、帰るんだな」
貞子「最初ものすごく帰ってほしそうにしてたじゃないですか」
男「…そうだけどさ」
30 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:17:02 ID:XcuDzFz6
男「…なぁ、貞子」
貞子「? なんでしょう」
男「その…、俺も楽しかったよ」
貞子「…ふふ、良かった…」
貞子「妖怪、冥利につきます」
男「それは違うだろ」
貞子「ふぁ…ぁぁー…また眠たくなってきました…」
男「ふぁ…俺もだわ」
貞子「おやすみ、なさい…」
男「…おやすみ」
31 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:20:03 ID:XcuDzFz6
ー翌朝ー
男「くぁ、…朝か」
男「!」バッ
男「貞子!?」
男「時間は…まだある。どこに……まさか、夢?」
貞子「いぃぃやぁぁ!! だれかぁぁぁぁあ!!!」
32 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:24:32 ID:XcuDzFz6
男「それじゃ、言い訳を聞こうか」
貞子「はい…」
貞子「お世話になったお礼に料理をと思いまして…」
男「それで換気扇を丸焼きにしてくれたわけか」
貞子「ごめんなさい…」シュン
男「…いいよ、ありがとな」ナデナデ
貞子「!」ビクッ
男「それに少し安心したしな」ボソッ
貞子「えへへ…」ニヘラ
男「涎たれてんぞ」
33 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:29:47 ID:YBPruh86
男「そろそろ時間か」
貞子「…はい」
男「言い残す事は?」
貞子「今から処刑されるみたいな言い方やめてください」
男「…また会えるのか」
貞子「どうでしょう、貞子は無数に存在しますから」
男「えっ」
貞子「あれ、知らないんですか?」
男「無数にって…なにそれ怖い」
貞子「そりゃわたしだけじゃ貞子は廻りませんよ」
34 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:33:31 ID:nhGNXyj2
男「つまり…有料版で課金しても、大量の貞子の中からお前が来る確率はないに等しいと」
貞子「説明ありがとうございます」
男「どういたしまして」
男「…っ! そうだ」
貞子「?」
男「写真撮らないか?」
貞子「写真、ですか」
男「あぁ、記念に。追加料金とかはやめてくれよ?」
貞子「わたしが守銭奴みたいじゃないですか!」
35 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:38:32 ID:KQF9buaI
男「ほら、お前の分な」
貞子「さすがご都合主義。現像も早いですね」
男「うっせ」
男「それより…普通に映るんだな」
貞子「はい?」
男「いやさ、もっと心霊写真っぽく映るのかなーと」
貞子「はぁ」
男「こっちの写真とか半目だし」
貞子「」ビリビリビリ
男「あっ」
36 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:43:41 ID:UGIsdZBI
男「あと5分…」
貞子「なんか、ドキドキします」
男「…そうか」
貞子「……」
男「…」ギュッ
貞子「へっ…?」
男「ごめん…こうしてて、いいか?」
貞子「…はい」ギュゥ
男「…ありがとう、来てくれて」
貞子「わたし、…ーしーーまーす」
サァァァァァァ……
37 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:47:39 ID:DWldho6Q
男「消えた、か…」
男(なんか一気に静かになった気が…)
ピリリリリ
男「ん、なんだ友からか」ピッ
男「あぁ、わかった。すぐ行くわ、はーい…はい」ピッ
男「…早く慣れないとな」
男「…ん。ホラーアプリまだ残ってんのか」
男「アップデート?」
男「…一応しとくか」
38 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 05:57:05 ID:QDYCeyFM
男「相変わらずローディングなげぇ」
男「…あれ? 新機能搭載、って…」
ズズズ…
男「なんか前にも似たような事が」ゾクッ
男「画面が…黒い!」
貞子「どもー!」ズイズイ
男「」
貞子「丁度アップデートで、妖怪側から自由にサプライズ突撃ができるようにーーーあれ…泣いてるんですか?」
男「帰れ」
貞子「そんな照れちゃっtt…って痛い! だから戻れな…っ…そんな小さい所に入らないですからぁぁ!!」
おわり
39 :
◆AZqbxrTrnk:2012/12/05(水) 06:06:20 ID:Yi7M5oSI
誤字がちらほらと…最後まで気付きませんでした
需要があるなら、その内別スレで他の話もシリーズで書いていこうと思っています
読んでくれた人に感謝
40 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/05(水) 11:04:40 ID:BDnFstIA
乙ん
ぜひ続編を
41 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/05(水) 21:48:31 ID:3/z2O1pw
おつー
42 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/12/05(水) 22:12:43 ID:XsRjJ/I.
乙
IDバラバラ過ぎワロタ