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夫「この先何があろうと、僕が守るから」 妻「………」
Part1

夫「この先何があろうと、僕が守るから」 妻「………」
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1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 01:14:26.31 ID:KtoLuO3q0
──秋
妻「ん〜〜! 今日もいい天気だ! こんないい天気の日には部屋にこもってオナニーに限るな!」
夫「……はぁ。いくつになっても、結婚しても、女さんは全然変わりませんね」
妻「なにをー!? わたしだって成長してるっての! 見ろよこのムチムチボディを!」
夫「あいかわらずの絶壁です。背も低いまんまです」
妻「背のことは言うなっつってんでしょ!」
夫「ふふ。ほら馬鹿やってないで、座りましょう。朝食が冷めちゃいますよ?」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 01:16:42.44 ID:KtoLuO3q0
妻「なあ、男………おまえはいま幸せか?」
夫「え? どうしたんですか急に」
妻「んーにゃ、別に………ただ何となく聞きたくなっただけ。で、どーなのさ」
夫「そりゃあ幸せですよ。だって、こんな素敵な嫁さんと暮らしてるんですから」
妻「あぅ………、そ、そうか! ///」
夫「まぁ、口が悪くて、いつも下ネタばっかで、変態行為を自重しないちんちくりんの奇妙生物でもありますが」フッ
妻「………おいコラ」
夫「お金持ちの御令嬢っていう肩書がこれだけ似合わない人もいないですよね。食べ方汚いですし」

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 01:21:36.45 ID:KtoLuO3q0
妻「てめぇ言わせておけば、……………この包茎が」ボソ
夫「ッ! ……他人の身体的特徴を責めるのは卑怯だと思います」
妻「どの口が言ってんだコラ」
妻「………はぁ〜ぁ」
妻「まぁでも、そうか、………幸せならいいんだよ、うん」ニコニコ
夫「何なんですか今日は、気持ち悪いですね」
妻「べっつにー。まぁ細けぇーこたぁいいんだよ! 気にすんなって! あはは」バンバン!
夫「ごふっ! ……ッ人がもの食ってる最中に背中を叩かないで下さい!」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 01:29:17.60 ID:KtoLuO3q0
──夏
妻「………はい、最近は安定しています」
「そうですか。それではしばらくはこのまま様子を見ましょう。こっちは……いつも通りに、忘れずに」
妻「はい、分かりました。いつも通りにですね」
「来月初旬にでもまたお越しください。もちろん何か問題が起こればいつでも」
妻「はい、心得てます」
「それでは」
妻「はい、ありがとうございました」
「………」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 01:39:40.99 ID:KtoLuO3q0
──春
妻「青姦シーズン到来! もうお姉さん今から身体がうずいてうずいて!」
夫「やめろ変態。花見、連れて行きませんよ」
妻「はっ! そんなこと言ってー。期待してるくせにぃ」
夫「あのですね、お母さんも一緒に行くんでしょ? 娘のそんな姿見たら泣きますよ」
妻「大丈夫大丈夫! ほら、うちのママ、子どもをスルーするのには慣れてるから!」
夫「………うわぁ、キッツい自虐ネタですねぇ」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 01:49:31.53 ID:KtoLuO3q0
夫「お父さんの方はやっぱり忙しいんですか?」
妻「えッ!? あー……………うん、パパは……ね………………」
夫「そう……ですか………」
妻「あはは、ほらそんな顔しないで! わたしは男さえいれば幸せなんだから! おまけに最近はママも優しいし!」
夫「ええ、………そうですよね」
夫「ふふ。お父さんが来れない分、僕が優しくしますから」
妻「男………。うん、……ありがとね」ニコ

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 01:59:50.07 ID:KtoLuO3q0
──冬
妻「………」
父「………おい、コーヒーだ」
妻「………はい」
母「あぁそうそう、この荷物出しておいてちょうだい」
妻「………はい、わかりました」
妻「………」
妻「……」

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 02:07:00.66 ID:KtoLuO3q0
──秋
妻「うだーーー………」
夫「ちょっと最近家にいるときだらけ過ぎじゃないですか、女さん」
妻「なによ、いいじゃんべつにー。わたし平日はちゃんと仕事してるしぃー」
夫「………ふぅ。スポーツの秋、読書の秋と言いますが女さんの場合は……」
妻「ずばり、オナニーの秋ね!」ドヤァ
夫「いや、あんた一年中盛ってるから」

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 02:17:05.75 ID:KtoLuO3q0
妻「もー! 文句ばっかり言わないの!」
妻「わたしだってねー。人間なんだから色々悩みごともあったりするし、疲れもするってーの!」
妻「だから休みの日くらいだらけさせなさいよぅー」
夫「悩みごとって……。何かあるなら言って下さいよ。相談にのりますから」
妻「………………それができたら苦労しないっての」ボソ
夫「え? なんですか? 聞こえませんでした」
妻「いーんにゃ。なんでもにゃーい」

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 02:25:21.22 ID:KtoLuO3q0
──夏
夫「女さん………? 女さん………! どこにいるんだ女さん!」
妻「男!? どうしたの!?」
夫「あぁぁ、よかった………いやな夢を見たんだ」
夫「女さんが遠くに行ってしまうような」
夫「でもよかった………、本当によかったぁ……」
妻「もう……。そんなに不安がらなくていいわよ」
妻「私はどこにも行ったりしないんだから」ナデナデ

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 02:33:45.67 ID:KtoLuO3q0
夫「………」
妻「………ふふ。少しは落ち着いた?」
夫「………ごめん。取り乱して。みっともなかったよな ///」
妻「いいっていいってぇ! わたしにだけ見せてくれる弱さってやつ? そういうの憧れてたもん!」
夫「……でも、これじゃ格好がつかないよ。いくら年下とはいえ、男なんだからさ」
妻「はーん。一丁前なこと言っちゃってぇ! あんたは典型的な尻にしかれるタイプじゃない!」
夫「………む。そんなことない。僕だって、好きな女を守ることくらいできるよ」
妻「………」
夫「女さんは、僕が守るよ」
夫「この先何があろうと、僕が守るから」
妻「………」
妻「………ふふ。ありがとね」ニコ

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 02:39:25.96 ID:KtoLuO3q0
──春
「あなたを長年苦しめてきた私なんかがとてもこんなこと言えた義理じゃないけど……」
妻「………」
「やめておきなさい、不幸になるだけよ」
妻「………」
「なんて、今更母親ぶっても説得力なんてないわよね」
妻「………ううん、ママ、ありがとう」
妻「でももう私は決めたから」
妻「覚悟、できてるもの」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 02:46:32.24 ID:KtoLuO3q0
──冬
「……ありがとう」
妻「………ッ」
「本当に感謝してるの。あなたのおかげで、悔いを残さずに逝けるから……」
妻「でも………私は………ッ」ポロ
「…………どうして泣くの?」
妻「私は………嘘つきだから。ほんとうは、私は弱い……醜い………」
「……………」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 02:55:37.86 ID:KtoLuO3q0
妻「彼が好き………ッ」
妻「誰よりも大好き! 他のことなんてどうでもいいくらい!」
「……………」
妻「自分でも自分が歪んでるって分かってる! でもッ、止まらないの……。自分じゃ止められない………」
妻「ごめん……ね。ごめん、なさい……」ポロ..
妻「こんな女………。あなたに『ありがとう』なんてッ……言われる資格ない!」ポロポロ....
「ふふっ。………なんだ、そんなこと」

41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:00:09.44 ID:KtoLuO3q0
妻「……え?」
「そんなの、ずっと前から知ってることだもの」
「……むしろ、そうじゃなかったら安心できない」
妻「………ッ」ポロ..
「あなたはそれでいいのよ。そんなあなただから、任せられる」
「あとのこと、よろしくね」ニコ
妻「………ヒッグ……ヒック」ポロポロポロ….

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:05:31.37 ID:KtoLuO3q0
──秋
男「………」スヤスヤ..
妻「ふふ。普段は神経質で皮肉屋なのに、寝顔だけは子どもみたい……」
男「………ぅ、あ」
妻「……?」
男「……おん、な、さん。……………おんな、さん」
妻「………」
妻「はいはい。甘えん坊さんでちゅねー。よちよーち」
妻「ふふ」

45 :>>43 男→夫:2012/01/08(日) 03:11:39.70 ID:KtoLuO3q0
──夏
「今はまだ安定していません」
妻「………」
「医師としてはそれをおすすめしますが、選択権はあなたにあります」
「反対している関係者はいません。………この意味が、わかりますよね?」
妻「………でも、」
妻「私は……」

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:15:34.38 ID:KtoLuO3q0
──春
夫「……………」
妻「………ほら、りんご、むけたわよー」
夫「……………」
妻「えっと………、そういえば! この間ママが誕生日プレゼントをくれたの!」
夫「……………」
妻「あー、………えと、すごく嬉しかったわ。ママからの初めてのプレゼントだもの」
夫「………そう、なんだ」
妻「あ……う、うん! それで、嬉しくって、わたし泣いちゃって。そしたら、ママも泣いちゃって……」
妻「誕生日なのに、……へへ、泣きつかれてそのまま眠っちゃった」
夫「……………」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:22:24.85 ID:KtoLuO3q0
──冬
「────高次脳機能障害です」
妻「………やはり、脳に障害が……」
「はい、検査の結果、記憶障害と見当識障害を併発していることがわかりました」
妻「………どうして。なんで、こんな……」
妻「もとには、戻るんでしょうか?」
「リハビリテーションによって改善する事例もありますが……」
「高次脳機能障害には確実といえる治療法があるわけではありません」
「長いスパンで取り組んでいくことを視野に入れておいて下さい」
妻「………」

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:28:47.95 ID:KtoLuO3q0
──秋
妻「………」
「驚いた?こんな身体で」
妻「………」
「そんな顔しないで、仕方のないことだもの」
妻「………」
「あなたが無事でよかったわ。本当に、よかった……」
妻「………ッ」キュッ

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:35:31.70 ID:KtoLuO3q0
「ふふ。今のは素直な私の気持ち」
「だけど……、正直に言うと……ちょっぴり打算もあるの」
妻「………」
「……この意味、わかるわよね」
妻「………」
「わたし、……あんたが好きよ。世界で二番目に好き」
妻「………ッ」
妻「わたし、も、です。わたしも……あなたが大好きです」ポロポロ..

54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:37:56.68 ID:KtoLuO3q0
「辛いことを頼んじゃってごめんなさい」
「でも、あんただから、安心して任せられるの」
「ううん。……あんたにしか、私は任せたくない」
妻「………ヒック……ヒッグ…」ポロポロ..
「だから、ね?」
「お願い」
「───── あんたが男を支えてあげて、少女」

55 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/01/08(日) 03:39:17.34 ID:g9qzbVM70
どういうことなんだよ...

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:39:34.81 ID:wv+QrDjt0
まて、どういうことだ

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:40:46.09 ID:KtoLuO3q0
少女「──……ッッ」ポロポロポロ..
女「あの日、わたしたちが紅葉狩りの帰りに事故にあったとき、血だらけの私を見て発狂したっきり、あいつは戻ってこれなくなった」
少女「………」ポロポロ….
女「まぁ、自分の奥さんの手足がちぎれてるのを目の当たりにしたら、狂っちゃうわよね。逆の立場だったら私だってそうなってたもん」
女「お医者さんの話だと、事故で頭を強くぶつけたことと、私の惨状を見た精神的なショック、両方が原因でしょうって」
女「まぁ仕方ないわ、これも。運命ってやつよ。潔く諦めるわー。あはは」
少女「………でもそれじゃ、女さんが……」ポロポロ….

59 : 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 :2012/01/08(日) 03:42:11.14 ID:g9qzbVM70
おいやめろ...

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:42:31.60 ID:IJ25rSoy0
やめてくれ・・・・・・

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:43:36.81 ID:2hy7PS6ZP
なんなんだこれは

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:46:38.62 ID:ayLlZV8Ni
え、あれ…女が幸せになったと思ったのに

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:47:22.01 ID:KtoLuO3q0
女「仕方ないわよ。あいつの目には、あんたが、この私に見えてるんだから。あはは、私もあんたも年齢の割に背が低いし、胸もないしねー」
女「………まぁ、否定したってどうしようもないじゃない」
女「ううん、無理に否定して、あいつがもっとおかしくなるなんて、そっちの方が耐えられないもの」
少女「………でも、それじゃっ!」
女「いやぁ……それにね、正直悪い気もしないの」
女「わたしって頭のネジがぶっとんでるでしょ? まぁそれも両親に虐待されてきた影響だって自覚くらいはあるけど」
女「でもそんなキチガイだからさ、わたし。実のところそう悲観してないのよ」
女「正直、夢や幻にまであいつが私の姿を追い求めてくれるのがさ、……けっこう嬉しいの」

65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:54:11.59 ID:oEqo7z110
まじかよ・・・

66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:57:59.30 ID:KtoLuO3q0
女「それよりも、今後辛くなるのはあんたの方よ、少女」
女「あんたがあいつと関わる限り、あいつはこれからあんたのこと、私として扱うわ」
少女「………」
女「このまま逃げちゃって、二度と顔をあわせなければ辛い思いをしないですむけど」
女「性格的にそれは無理でしょ、あんたは」
少女「………」
女「だからお願いしてるの」
女「私の代わりにあいつのママゴトに付き合ってやってほしい」
女「辛いこと押し付けてごめんなさい。でもあんたは、このことで私に気兼ねする必要もないんだからね」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:59:19.26 ID:pE/XiWGl0
なんなのこれ
マジすごすぎ

68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/08(日) 03:59:34.39 ID:GwRPTaT+O
うわああああああああ