Part3
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 18:31:02.31 ID:
ZHB95xhe0
男「今日は疲れた。洗い物も終わったし寝るか」
男「っと、あの娘自分の服忘れてったな。明日でもいいけど、まぁあれからまだ10分ほどしかたってないし、今届けてやるか」
ガチャ...スタスタ...
男「………」ピンポーン
男「………」
男(いない、わけはないよな?)
男「失礼しまーす」ガチャ
少女「………」
男「………何やってるんだ玄関で」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 18:37:16.16 ID:
ZHB95xhe0
少女「いつも、玄関で寝ているので……」
男「………」
男「呼出し音は聞こえなかったのか」
少女「聞こえましたが……誰か来ても出てはいけないって、ママが……」
男「………はぁ。わかった、今日から1週間はうちで寝なさい」
少女「……………はい」
ーーこうして、少女との一日目が過ぎていった
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 19:36:28.28 ID:
ZHB95xhe0
ーー翌朝
女「朝っぱらからヌルっと登場!マジカル美熟女『女』見参!」
女「って誰が熟女じゃい!」
女「男ー!あさめしー」ガラッ
女「…………どゆこと?」
男「そこで寝てるのは隣の部屋の娘です。相談もなくすみません。昨日いろいろありまして」
女「浮気!?浮気なのね!?謝罪と説明とセックスを要求する!」
男「謝罪も説明もしますが、浮気ではありませんし、セックスはしません」
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 19:45:29.67 ID:
ZHB95xhe0
女「なるほどね。事情は分かったけど私は反対。警察とかに任せちゃえばいいじゃん」
少女「………」
男「それも考えはしましたが、結局僕の行動が招いた結果ですから、その結果に責任を持ちたいんです」
男「この娘の親は、その、正直無責任だと思いますが、僕まで責任放棄しちゃったらこの娘は一方的な被害者で、僕は加害者の一員です」
男「それは後味が悪いし、なにより僕は整合性のない生き方をしたくないですから。だから少なくともこの1週間だけは彼女を与ろうと思うんです」
女「………はぁ。意外と不器用なのねあなた」
男「でもこの部屋の借主は女さんですから、女さんがダメだというなら僕はその決定に従いますよ」
女「そう。じゃあはっきり言うわ。ダメよ。すぐに警察に預けてきなさい。私は赤の他人を自分の部屋に住まわせる器量はもってないから」
男「………そうですか。それはそれで、仕方ありませんよね」
少女「………」
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:05:54.36 ID:
V3CEGmvn0
男「それじゃ1週間ほど留守にしますね」
女「えっ?ちょっとどこ行くのよ」
男「いや、女さんがダメって言うなら出ていくしかないですから」
男「お金かかっちゃいますけど、1週間くらいならカプセルホテルとか漫画喫茶とかで何とかなります。ほら、行こう」
少女「あっ……」
女「ちょ、ちょっと待って!わかった!その娘泊めていいから!」
男「いいんですか?ほんとに?」
女「もう……そんな脅迫まがいのことされたら頷くしかないじゃない。でも1週間だけよ」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:07:49.58 ID:
V3CEGmvn0
男「ふふ。ほらこのちっこいお姉ちゃんがいてもいいってさ。お礼言いな」
少女「………ありがとうございます……ごめんなさい」
女「ちっこい言うな!あと、お礼を言うか謝るかどっちかにしなさいよ」
少女「………ご、ごめんなさい」
男「それじゃ朝食にしようか」
女「…………」
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:09:55.42 ID:
V3CEGmvn0
男「はいどうぞ。簡単なものだけど」
女「いただきまーす!」
少女「……いただきます」
女「おっ!今日は西京味噌ね!わたしこのおミソ好きー」
男「うまいか?」
少女「……」コクコク
男「そんな急いで食べなくていいよ。おかわりするか?」
少女「………いいんですか?」
男「いいよもちろん」
少女「………じゃあ」スッ
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:14:27.19 ID:
V3CEGmvn0
女「はっ……家主の前に居候がおかわりとはね」
少女「………あ」
少女「………ごめ、ごめんなさい」
男「ちょっと女さん!なんでそんなこと言うんですか!」
女「だって男ったらその娘ばっかり構ってずるいじゃん!」
男「だからって言い方があるでしょう!少女、気にすることないからな」
少女「………」
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:17:15.14 ID:7Dmd6u+uO
嫉妬wwww
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:17:29.78 ID:dFqH1Z210
女さん
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:27:54.33 ID:
9dC7A8hb0
男「さて、それじゃとりあえず警察に行って事情だけでも話しに行こうか」
少女「あの………」
男「なに?」
少女「警察は……困ります……」
男「うーん。ふつう16才なら自分でものを考えられる年齢だと思うから、その意思を尊重したいところではあるけど……君の場合は………」
少女「………」
男「それにやっぱりキミが虐待されていることは事実だから、そのことを伝えないといけないよ」
少女「………警察は、困ります」
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:29:47.76 ID:GfD9xf+NO
女さんは男の前ではわざとふざけてるだけで
実際は大人な性格なのかと思ったら
わりとマジで子供っぽい性格だったでござる
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:33:05.46 ID:
9dC7A8hb0
男「………はぁ、分かった。とりあえずこの件は1週間後に君のお母さんと話してからにしよう」
男「それじゃ僕は大学に行ってきます。少女、夕方には戻るから」
少女「………はい」
男「女さんは昼から出勤ですよね。それまで少女のことよろしくお願いします」
女「へいへーい」
ガチャ...バタン...
女「………」
少女「………」
女「言っておくけど。男を取ろうとしたら、あなたを殺すから」
少女「………ッ!」ビクッ
女「………」スタスタ
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:34:49.09 ID:HjZDSgF4O
女がマジすぎる…
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:35:41.30 ID:6fUDPkyD0
女ヤベェ…
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:40:23.13 ID:1e7Y9y2J0
怖えぇーーー!
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:42:13.04 ID:cO5CtWaJ0
こんぐらい愛されたいお
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:43:04.76 ID:
9dC7A8hb0
ーー夕方/自宅
男「ただいまー」
少女「………おかえりなさい」
男「女さんはまだ戻ってないか」
少女「はい」
男「じゃあ、晩飯にするか。何か食いたいものはあるか?」
少女「………よく、わかりません」
男「じゃあ、冷蔵庫の中身次第かな。んー、温野菜とパスタにするか」
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:51:19.50 ID:
9dC7A8hb0
男「どうぞ。温野菜は味噌チーズソースにつけながら食べてくれ。辛いのが好きなら、ペペロンチーノにはそっちの一味唐辛子をかけるといい」
少女「………いただきます」
少女「………」モクモク
男「………どうだ?口にあうか?」
少女「………すごく、複雑な味です」
男「あー、もし苦手なようなら無理に食べなくていいからな。何か他に食えるもの作ってやる」
少女「いえ、こんなに美味しいものを食べたの……はじめて」ニコ
男(ッ!はじめて笑った!)
男「そ、そっか。今回のは自身作だったんだ。喜んでもらえてよかった」
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:52:21.22 ID:7yod+Ff70
何だこの可愛さ
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:58:54.34 ID:
9dC7A8hb0
少女「………」
少女「あの」カチャ
男「ん?なに?」モグモグ
少女「見ず知らずの私によくしてくれて、本当にありがとうございます」
男「………」カチャ
少女「何かお返しすべきですが、私には何も返せるものがありません」
少女「何か私にできることはないですか。私にできることなら、何でも言って下さい」
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 20:59:29.33 ID:HOW2ZS6Z0
きた
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:03:25.08 ID:PTTdfmUA0
きたか・・・この質問が
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:05:52.02 ID:MwpKK6gO0
紳士だろ
責任とか一貫性とか、ぬかすなら
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:06:14.30 ID:
9dC7A8hb0
男「………ばか」
少女「え?」
男「あのな、子どもが難しいこと考えるな」
男「子どもってのは誰かに庇護されるべき存在だ。それが当たり前であって、今日1日を生き抜くために何かをしなくちゃいけない、なんて考えるのは十年早い」
少女「………」
男「って言っても、僕もまだ21だけどね。世間一般じゃ大学生なんてまだガキに分類されるだろうけど」
男「でも僕には両親がいないから自分で学費も生活費も稼いでるし、まぁ少女よりは大人だし、たまたま君を守るお鉢が僕に回ってきただけのことだよ」
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:07:59.72 ID:XmL8jrtk0
男かっこいいな
それに比べてお前らは・・・
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:09:09.39 ID:/NSD6nZc0
>>234
もっとかっこいいな
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:10:10.04 ID:
9dC7A8hb0
少女「……でも、それじゃ」
男「……………」
男「………あー、ごめん。正直いまの嘘。建前」
男「本音を言うと、君に関わったことを少し後悔してる」
少女「………」
男「僕が君に差し出したあのパンは、ただの気まぐれだった。君が捨てられた子犬みたいだったから、気まぐれで情けをかけちゃった感じ」
男「そしたら何か勘違いした親犬がその子犬を僕に預けてきたもんだから、成り行き上しかたなく一時的に預かってる状態だよ」
少女「………」
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:17:17.89 ID:
9dC7A8hb0
男「正直なところ、君自身や、君の家族に興味はないし、今回のことも迷惑だと思ってる」
少女「…………はい」
男「僕が君によくしてるのはね。自分の信念に従ってのことだよ」
少女「?」
男「こんなこと他人に言ってもどうしようもないことだけど。僕にとって一番大切なことは、一貫していることなんだ」
男「過去の自分と未来の自分とに整合性があること。行動指針に矛盾がないこと。それが僕にとっては大切なことなんだ」
少女「………」
男「僕も人間だから失敗する。今回、君にパンをあげたのは失敗だった。でも一貫性は必要だ」
男「だから1週間だけ君を預かるという責任を自分に課すことで、一貫性を保とうとしてるんだ」
250 :
忍法帖【Lv=10,xxxPT】 :2012/01/05(木) 21:20:32.43 ID:HOW2ZS6Z0
色々考えさせられる
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:22:03.70 ID:b5yDON2J0
なんかめんどくさいこと言いはじめたなこいつ
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:22:54.26 ID:8mLa5U3b0
少女どう返せばいいんだよ
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:23:44.30 ID:1+C2mKb/0
このテの子にそんなこと言っちゃうととんでもない事になりかねない
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:23:45.06 ID:
9dC7A8hb0
男「だから僕が君に優しくするのは君のためじゃなくて、僕自身のためだ。」
男「1週間後、一応君のお母さんと話をして、場合によってはしかるべき処置をとる」
男「でもその後のことまで責任はとれない。だから、君が警察に行くなというなら行かないよ。」
少女「………」
男「僕が警察や児童相談所に届け出た結果、君のお母さんと君の関係がさらに悪化しても、僕には何もしてあげられないからね」
少女「………はい」
男「まぁ要するに、僕はかなり身勝手で無責任な男だから、感謝する必要はないし、信頼されても困る」
少女「………はい、分かりました。お兄さんは、変わり者なんですね」
男「ん? んー……いや、そういうこと、でいいのか?」
少女(………)
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:29:34.32 ID:
9dC7A8hb0
女「ただいマンモウ!」
女「おらー!風呂!酒!飯!寝る!男と一緒に!」
男「女さんお酒飲めないでしょ。晩飯はすぐできますよ」
女「よぅ!少女ちゃーん!元気してる!辛気臭い顔してたらダメよ!嫌なことがあるならオナニーでもすれば」
男「晩御飯抜きでいいですね」
女「嘘うっそー!冗談だってば。おっ!いいにほひがするー」
男「テーブルについてて下さい」
女「うん!」
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:30:52.75 ID:bRsNQz2V0
>嫌なことがあるならオナニーでもすれば
気に入った
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:31:00.68 ID:inBWKjpi0
子供にオナニー勧めるとかだめだこの女
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:35:23.53 ID:
9dC7A8hb0
少女「………」
女「やうやう少女ちゃーん!今日1日きちんと留守番してた?」
少女「………はい」
女「…………………………………あんた男とイチャついたりしてないでしょうね」ボソ
少女「……!」ビク!
少女「………い、いえ。男さんは私には何の興味もないって言ってました」
女「え?マジ?そーなんだ!にょほほほ。まぁ気にする事ないわよ!その分お姉さんが優しくしてあげる!」
男「どうしたんですか女さん。機嫌よさそうですね」ゴト
女「そんなことないよー♪ あっおいしそー」
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:36:48.47 ID:n/AAMAVe0
女のキャラが強烈すぎて…
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:41:30.24 ID:
9dC7A8hb0
少女「………」ウトウト
男「そろそろ寝るか。少女は俺のベッド使っていいぞ」
女「え!男ってばついに私と同衾を!?」
男「いえ、僕はソファで寝ます」
少女「あ、あの………わたし、悪いですから……」
男「はいはいもう決定。面倒なこと言わないように。みんなおやすみー」
女「ちぇー。また男の盗撮映像でオナニーかぁ……」
少女「………おやすみなさい」
ーーこうして、なにごともなく二日目の夜も過ぎていった
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:48:11.95 ID:49vBOYRK0
女こえぇよ…
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/05(木) 21:55:22.89 ID:uuhJdYa70
女は本当に男に惚れてたのか。冗談だと思った
397 :
ゆっくり再開:2012/01/06(金) 01:52:03.26 ID:
RIKR+RNG0
ーー翌朝
女「おっはビンビン!今日明日は大学休みだよね男ー!」
男「おはようございます。今日も元気ですね」
女「じゃあ今日もバリバリっと働こうぜ!」
男「それなんですが、少女の件もありますし、今日と明日はバイトは休ませてくれませんか」
女「えー………」
少女「おはようございます男さん、女さん」
男「おはよう少女」
女「………」
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/06(金) 02:02:29.60 ID:
RIKR+RNG0
女「じゃあいってきまーす…………オイタしちゃだめよぅ」
男「しませんから安心してください」
女「………」ジロ
少女「……お気をつけて」
ガチャ…バタン…
男「さて」
少女「………」
男「俺は午前中勉強してるから、自由にくつろいでてくれ」
少女「……はい」