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おそ松「ワンクリ詐欺に引っ掛かった」
Part3


46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:41:39.87 ID:T+bP9DcDO
〜〜〜〜〜〜
十四松「あれ〜!?トッティは!?」
一松「知らない…他の兄弟も最近いないし」
十四松「え〜!?トッティいないの!?パソコンやりたい!」
一松「やれば?」
十四松「100円入れないとできないんだって!?どこに入れるかわかんない!!」
一松「タダで出来るから大丈夫…勝手にやれ」
十四松「そっかぁ〜!!じゃあやりマッスル!!」パカッ

47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:45:03.64 ID:T+bP9DcDO
十四松「ウッホホーイ!たっのしー!!」カタカタ
一松「なにやってんの…?」ノゾキッ
十四松「一松兄さんもやってみる!?すっごいよ!!」
一松「ペニスオークション?通販サイトか?」
十四松「これ!欲しい物をクリックしたらもらえるんだって!!」
一松「え……お前、それ」
十四松「あれも欲しい!!これも欲しい!!もっと欲しい!!もっともっと欲しい〜!!」ポチポチポチポチ
一松「やめろぉぉぉ連打するな、十四松ぅぅぅぅ!!!」ガッ
十四松「猫缶!煮干し!猫じゃらし!マンチカン!」
一松「あ、それは欲しいな…」
十四松「じゃ100個ずつ!!」ポチポチポチポチ
一松「や、だからやめろってぇぇぇ!!?」ヒエエエエ

48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:47:32.42 ID:T+bP9DcDO
一松「まずい…十四松が野球しに行ったはいいけど、どうやってキャンセルしたらいいんだ…?」オロオロ
一松「これ…軽く三桁はいくぐらい買ってないか?ヤバいヤバいヤバい……」アセアセ
一松「ひゃ、百万以上の商品の山が届いたら、さすがに母さんたちにバレる…」ゾクッ
一松「な、なんかないのか…なんとかする方法……ん?」スッスッ
一松「…秒速100万稼ぐ方法、完全無料でリスクなし……広告ってやつか」
一松「……」
一松「べ、別に信じちゃないけど、ちょっと見てみるだけ…」カチッ

49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:48:11.96 ID:T+bP9DcDO
一松「は?会員登録完了…!?」ドキンッ
一松「い、いや、俺はただ覗いてみようとしただけで…どうなってんだ…」ブルブル
一松「あ、あわわ…!」ガクガクブルブル
一松「ど、どどどうしよ…どうしよう…!そ、そもそも十四松があんな買い物するから……」ブルブル
一松「お、俺は知らないし!!うわー!!」ダダダッ

50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:48:48.18 ID:T+bP9DcDO
〜〜〜〜〜〜
松代「ちょっとニートたちー。お父さんのクレジットカードから全額引き出されてるんだけど何か知らないかしらー?」
おそ松「……」
松代「最近、変な電話が多いのよね。お金の要求ばっかりで…まるでヤクザみたいに乱暴なのよ?」
カラ松「……」
松代「あ、そういえば弁護費用がどうとか言ってたわねぇ?」
チョロ松「……」
松代「そうそう。娘を強姦されたから慰謝料寄越せっていうのもあったわ。そのことかも?」
トド松「……」
松代「それから今朝、商品振り込みの請求が来たわよ。なんにも届いてないのにおかしいわよねぇ」
十四松「……」
松代「なんかやたらメールの広告増えたと思ったらあやしいサイトの有料会員にされてたみたいだわ。月額2000円払えってしつこく来るのよ」
一松「……」
松代「あと母さんのへそくり勝手に使ったのは誰なの?」
おそ松「あ、それ俺だ。競馬でスッた!」
ズバァッ ザシュッ ゴガァァン ドクシャアアアアア!!!

51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:49:27.67 ID:T+bP9DcDO
肉松「」ピクッピクッ
松代「じゃあみんな出てってちょうだい」パッパッ
六つ子「!?」
松代「父さんと母さんはこの家売って生活保護申請したら公団に引っ越すから、もうあんた達なんか養ってらんないわ」
六つ子「シエー!!!!!!」ピョンッ

52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:50:22.65 ID:T+bP9DcDO
公園
おそ松「はい、今日からここが俺たちの家です!今まで通り、のんびりダラダラいきましょー!」
チョロ松「家じゃねーよ!!外だし公共の場だからね!?」
カラ松「ふっ…夜空に放たれた星屑を数えて眠るのも悪くはない」
チョロ松「ハート強いな!?ちょっとは危機感持てよ!?」
一松「にゃーにゃー」ナデナデ
チョロ松「野良猫と戯れてる場合じゃないんだよ!!現状を見つめろよ!?」
十四松「段ボールって食えるんだよね!」
チョロ松「食えねーよ!!まだそこに行き着くのは早いから!?」
トド松「うわーん!!やだやだやだ!!こんな汚いとこで寝たくなーい!!お風呂も布団もないなんて絶対ムリー!!」ジダンダ
チョロ松「うるせぇぇぇ!!」バキッ
トド松「ゴフッ!?」ドシャッ

53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:51:01.94 ID:T+bP9DcDO
おそ松「まぁそうカリカリすんなって?これはこれで楽しいかもよ?」
チョロ松「楽しいもんか!?どうすんだよ、これから!?」
カラ松「フンッ…明日のことは明日の俺が決める」ニヤリ
一松「」バリンッ
カラ松「あぁぁぁ俺のサングラスがぁぁぁ!!!なぜだブラザー!?」

54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:51:55.25 ID:T+bP9DcDO
トド松「お腹すいたよー!母さんの手料理食べたーい!!」ビエー
チョロ松「だだっ子かよ!いい歳なんだからやめろ、みっともない!!」
十四松「お腹すいた?一狩り行こうぜ!」
チョロ松「こんなハイテクノロジー満載の時代に何言ってんの!?つーか何を狩る気!?」
十四松「ハトとか鼠とかゴキブリ!」
トド松「オェェェェ!!!」ゲボボボ
チョロ松「吐くなトド松ぅぅ!!気持ちは分かるけどぉぉ!!?」
一松「おい、十四松。狩るならクソ松のダサいジャケットだけにしろ」
十四松「あいあいさー!!」ビリビリ
カラ松「お、おいじゅう…ちょ…なぜなんだブラザァァァ!!」

55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:55:13.67 ID:T+bP9DcDO
チョロ松「つーか…元はと言えば原因はお前らだよな?」ジロッ
おそ松「は?なにが?」
カラ松「俺の服が…」シクシク
チョロ松「お前らどっちかフィッシング詐欺に引っ掛かったろ!?」
おそ松「フィッシング……あぁ釣り堀か。行った行った」
チョロ松「釣り堀じゃねーよ!?変な業者に電話しただろーが!?」
おそ松「あーそうそう!そうなんだよ!スッゲー怖くて電話したら親切なおっさんがいろいろ教えてくれてさ!」
チョロ松「やっぱりお前か!?その電話相手が詐欺師なんだよ!?」
おそ松「えー?ウッソだー!ウイルスとかバッチリやっつけるアプリ入れてくれたよ!?」
チョロ松「だからそれが手口だっつってんの!?そのアプリがパソコンのデータとか盗むやつなの!!」
おそ松「えぇ!?マジで!?」
カラ松「じゃ、じゃあ…あの電話は…」
チョロ松「電話?」
カラ松「警告を華麗にスルーしてエロサイトに入ったら、なぜかそのサイトから電話が来たんだが…」
おそ松「あ、じゃあたぶんそれも俺だ。番号と住所書いたから」
チョロ松「しっかり業者間で流通しちゃってるじゃねーかよ!?」
カラ松「俺のせいじゃなかった訳か…フッ」
チョロ松「お前も警告無視してヤバいサイトに入った時点でアウトだからね!?」
カラ松「アウトなのか!?」
チョロ松「そりゃそうだよ!お前が入ったサイトの業者からしたら飛んで火に入る夏の虫だよ!IPの履歴が電話してくださいのGOサインだよ!?」

56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:55:56.13 ID:T+bP9DcDO
おそ松「いやーめんごめんご」ヘラヘラ
カラ松「まぁ落ち込んでいても始まらないな。こんな日もあるさ」
チョロ松「ちょっとは反省しろやぁぁ!!」ブチィッ
一松「とりあえず死ぬか、それとも死ね」
十四松「みんなで死んじゃう!?」
トド松「やめて十四松兄さん!!この状況でそれはシャレになんないから!?」ウルウル

57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:57:21.95 ID:T+bP9DcDO
チョロ松「ったく!どいつもこいつも……」ブツブツ
おそ松「つーかさ、なんでチョロ松がそれを知ってんの?」
チョロ松「え?」
カラ松「たしかに…引っ掛かった俺たちでさえ気付かなかった事をなぜ関係ないお前が…?」
チョロ松「あ……」
一松「あ……ってなんだよ?」
トド松「まさかチョロ松兄さんも…?」
チョロ松「い、いや〜僕は……解決しようとしたっていうか」
十四松「解決したの!?さっすがチョロ松兄さん!!」
チョロ松「した……んだけど」モゴモゴ
おそ松「おい」
チョロ松「」ビクッ
おそ松「はっきりしてくんない?あんだけ俺らにギャーギャー言ったんだからさぁ?」ポキッポキッ
チョロ松「ひっ!?」ズサァァァ
カラ松、一松、十四松、トド松「」ジトー
チョロ松「……す、す、すんませんっしたぁぁぁ!!」ドゲザッ
おそ松、カラ松、一松、十四松、トド松「……………」

58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:58:57.85 ID:T+bP9DcDO
チョロ松「いたた……」ボッコボコ
おそ松「ふースッキリした!弟ボコんの最高だな!」キラキラ
十四松「大丈夫?」ハラハラ
一松「心配しなくていいよ…。あの流れじゃやるしかないだろ…」
カラ松「ま、多少はな」
トド松「結局、チョロ松兄さんも引っ掛かったんじゃん!信じらんない!?」
チョロ松「ご、ごめん…でも詐欺被害の相談サイトが詐欺なんて思わないじゃん…」
トド松「ツメが甘過ぎ!自称まともが聞いてあきれるよ!」
一松「エロサイト見たさにやった時点で同類だし…」
チョロ松「め、面目ない…」
おそ松「しょうがないよ。チョロ松もシコりたかったんだもんな?」ポンッ
チョロ松「そうかもしんないけどストレートに言わないでくれる!?」

59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 17:59:39.73 ID:T+bP9DcDO
トド松「はぁ…ほんとバカばっかり?僕しかまともなのはいないわけ?」
一松「いや、出会い系はお前だろ」
トド松「え!?」ピシィッ
おそ松「出会い系?なにそれ?」
一松「トド松がチャットで女の子と……」
トド松「わーっ!!わーっ!!ちょ、なんで一松兄さんが……」
チョロ松「おい、末っ子」ガシッ
トド松「ひやあっ!?」ビクッ
チョロ松「さんざん兄貴に混じってぶん殴ってくれたよなぁ…?」ヒクヒク
トド松「あ、あのね、チョロ松兄さん…それは…」アタフタ
おそ松「トド松ー!チョロ松マジだから早めに言った方がいいよ?」
トド松「え、えっと……」ダラダラ

60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 18:00:32.89 ID:T+bP9DcDO
チョロ松「出会い系で知り合った女の子とホテルに行ったら美人局に遭った!?」
トド松「ひゃい…しょうでしゅ……」グッチャグチャ
おそ松「かー!バッカだねぇ、トド松?兄ちゃんたちを出し抜いて童貞卒業しようとするから?」
カラ松「で、どうなったんだ?」
トド松「…身分証取られて慰謝料寄越せって脅された」
一松「うわー…ダッサ?ひくわぁ…」ドンビキ
トド松「うるさいよ!!僕だって先走ったのは分かってるよ!!でもしょうがないだろ、童貞なんだからさ!?」ムキーッ

61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 18:01:27.70 ID:T+bP9DcDO
おそ松「一松と十四松はなんかないの?」
十四松「はい!商品買いまくったのは僕だよ!!」
トド松「あ、うん。そんな気してた」
十四松「クリック一つでなんでももらえる魔法のサイトがあるんだ!!」
トド松「十四松兄さん。あれ架空の通販サイトだから、いくら待っても商品なんか届かないんだよ?」
十四松「ガガーン!?」
おそ松「十四松だからしゃーない。バカにネットやらせたら大概こうなるよ」
チョロ松「お前も人のこと言えないからね?」

62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 18:03:37.52 ID:T+bP9DcDO
カラ松「一松は?」
一松「話しかけんな」
カラ松「えっ」
十四松「一松兄さん、僕が帰ってきたらパソコンの周りうろうろしてたよ!!」
トド松「なに!?一松兄さんもなんかやったの!?」
一松「だ、だって…ちょっとクリックしたら……いきなり会員登録されてて……俺、なんにもしてないのに……」モゴモゴ
トド松「よりによって一番、典型的なやつ!?」
チョロ松「順番的におかしいだろ!最後なんだから一番でっかいのに引っ掛かっとけよ!?」
一松「……」ヌギッ
おそ松「分かった。分かったからウンコすんのやめよ?兄ちゃんたちが悪かったから?」
カラ松「俺たちはブラザーであり、トゥギャザーだ。許してやろう」
トド松「ここで野グソされたら困るしね」
チョロ松「ウンコするから許すってなんなの…。プレッシャー与えるたびに排便するシステムも分かんないし…」

63 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 18:04:51.00 ID:T+bP9DcDO
おそ松「つーかさ、そもそもでいっちゃうとトッティのせいじゃね?」
トド松「は!?なにが!?」
おそ松「あんなのウチに持ち込んだら、そりゃああなるっしょ」
トド松「なにそれ!?僕ちゃんと注意したよね!?」
おそ松「いやいや注意したからどうにかなる兄弟じゃないだろ?」
トド松「開き直りにも程があるよ!?」
カラ松「一理あるな…。エロの可能性を無限に秘めた文明の利器を前に抗える男などいない」
チョロ松「全部お前のせいだよ。やっぱトド松はいらない子だな」
一松「あーあ…お前がパソコンなんかもらってくるから…」
十四松「あはははは!トッティやっちゃったねぇ〜!」
トド松「ふざけんなぁ!!お前らが揃いも揃ってクソだからだよ、バーカ!!」
ギャーギャー!

64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 18:05:56.43 ID:T+bP9DcDO
おそ松「はー…なんかドッと疲れたわ…。で、どうする?金も家もない訳だけど」
カラ松「俺に名案がある?」キランッ
一松「黙ってろ」
カラ松「……」
チョロ松「とりあえずバイトでもいいから探して収入源を確保しないと?」
おそ松「やぁ〜チョロ松は意見からしてクソダサいねぇ」
チョロ松「クソダサい意見ってなに?」
トド松「それよりお腹すいたよ〜…なんか食べたい」
十四松「チビ太の屋台行ってみる!?」
おそ松「だな!まずは腹ごしらえだ!」

65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/08(日) 18:06:28.09 ID:T+bP9DcDO
屋台
チビ太「で、文無しのホームレスになっちまったと」
おそ松「そーそー。養ってよ、チビ太ぁ」
チビ太「ざけんな、穀潰しが!」
カラ松「…」グビッ
チョロ松「」ベタァァ
一松「」ムシャムシャ
チビ太「きょ、今日はいつになく湿気たツラしてんなぁ?」ポリポリ
十四松「おかわり!」
チビ太「あいよ。金もねぇのに食い意地ばっか張ってやがら…」コトン
トド松「ねぇチビ太、お金貸してよ?」
チビ太「いっぺんでもお代払ってから言いやがれ、コンチキショー!」