2chまとめサイトモバイル
おそ松「ワンクリ詐欺に引っ掛かった」
Part1

おそ松「ワンクリ詐欺に引っ掛かった」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1462451467/

1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:31:07.22 ID:it6hCvEDO
松野家
おそ松「平日の昼間からゴロゴロ〜ゴロゴロ〜〜」ゴロゴロ
おそ松「あ〜一生遊んで暮らしてぇ」ホジホジ
ガラッ
トド松「今日も素敵だね、兄さん!」ニコッ
おそ松「お〜おかえりー。ちゃんと暇潰してる?」
トド松「もちろん!働く時間がもったいないから全力で遊んできたよ!」
おそ松「いいね〜。トド松は将来有望だね〜。どっかの口だけ就活マンとは違うね〜」
トド松「あはは!ああはなりたくないよねぇ〜?」
おそ松「いや〜よくできた弟を持って俺も鼻が高いよ〜」ゴロゴロ
トド松「え〜兄さんには負けるよ〜?」テレッ
おそ松「イヒヒ……そぉ〜?」
トド松「じゃあ僕も兄さんにあやかって暇潰そっかなー」ゴソゴソ
おそ松「……?」
トド松「じゃーん!」バッ
おそ松「ノートパソコン…?」

2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:32:26.94 ID:it6hCvEDO
おそ松「どうしたんだ、それ?」
トド松「今どきパソコンもない家なんてありえないって笑われちゃってさ?だから友達にもらったの!」
おそ松「タダで?」
トド松「うん。新しいの買い換えるから処分したかったんだって?」
おそ松「へー?でもそれって繋がなきゃできないんだろ?」
トド松「えへへー!もう繋いじゃった?」
おそ松「?」
トド松「母さんにおねだりしたらいいって言ってくれたんだー?」
おそ松「おー!やるねー!家計を助けないクセに出費ばっかり産み出すねー!」
トド松「そんなに褒めないでよー?」テレテレ
おそ松「よっ!ワースト1位!」パチパチ
トド松「もー!おだてたってなんにも出ないからね?」ニコニコ

3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:33:20.11 ID:it6hCvEDO
おそ松「で、まぁパソコンがあるってことはさ、やる事は一つだよな?」ニヤニヤ
トド松「一つだよねー?」ニヤニヤ
おそ松「せーので言う?」ニヤニヤ
トド松「いいよ?」ニヤニヤ
おそ松、トド松「せーの……」
おそ松、トド松「エロいのを見まくる!!」

4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:33:56.26 ID:it6hCvEDO
おそ松「ハモった、ハモった!さすがだわ!これぞ究極の兄弟愛!!」ルンルン
トド松「僕たち六つ子はなんでもお揃いだね?」ルンルン
おそ松「じゃあ早速……」スッ
トド松「」ガシッ
おそ松「え?」ピタッ
トド松「100円」スッ
おそ松「……は?」
トド松「タダで使わせてあげると思った?」ニコッ
おそ松「だ、だってそれタダで……」
トド松「うん。僕はタダでもらってきたけど、それと兄さんは関係ないよね」
おそ松「し、使用料とかは母さんたちが……」
トド松「うん。でもこれ僕のだから」
おそ松「う、ウチにあるんだし、みんなで……」
トド松「家にあるから全部共用?」
おそ松「だ、ダメ…?」
トド松「……いいよ」
おそ松「おっ!やっぱりトド松は話がわか……」
トド松「じゃあ兄さんが大切にしてるエロ本もTENGAも家族共用だね?」
おそ松「へ?」
トド松「リビングに飾ってインテリアにしよっか。母さんに相談してくるね?」スクッ
おそ松「ノォォォ!!?」

5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:34:23.77 ID:it6hCvEDO
おそ松「分かったよ、払うよ〜…払えばいいんだろ?」チャリンッ
トド松「まいど!」パシッ
おそ松「ったく?兄弟相手にケチケチすんなよなー」
トド松「あ、一回につき100円だから」
おそ松「うわっ…出たよ」
トド松「じゃあ僕はまた出かけるけど、あんまり変なサイト見ちゃダメだよ?ウイルスとかに引っ掛かったら大変だから?」
おそ松「…へーい」
バタンッ
おそ松「この銭ゲバ!情無し!ドライモンスター!クズクズクーズ!!」ペッペッ
ガラッ
おそ松「」ビクッ
トド松「なんか言った?」
おそ松「い、いってらっしゃーい?」ニコニコ
バタンッ
おそ松「ふぅ…」

6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:34:53.81 ID:it6hCvEDO
おそ松「さぁーてと!エロいのいっぱい見ちゃいましょー!」パカッ
おそ松「え、ろ、む、りょ、う……と!」カタカタ
おそ松「おほー!こりゃすげーや!何十万件って出てきた?」
おそ松「どれにしよっかなーん?迷っちゃうなー?」ニヘラッ
おそ松「『安心』『無料』『エロエロ動画』……ウッヒョー!安心で無料でエロエロ!?サイッコーじゃあーりませんか!?」
おそ松「このサイトにしーようっと」カチッ
おそ松「グヘヘ…やべっ!わんさか出てくるよ?これ全部タダでいーの?」ジュルリ
おそ松「さすがネットはハイテクだねー。昭和生まれの俺たちじゃ考えらんないくらい文明が栄えてるよ」
おそ松「え?なになに?ピーッがピーッなピーッでピーッ!?」
おそ松「ウオオオ!女の子もかわいいし、こりゃ見るっきゃない!」
おそ松「君に決めた!!」カチッ

7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:35:44.54 ID:it6hCvEDO
おそ松「お?なんだ、これ…動画の再生ボタン押したら英語ばっかのページに飛んだけど?」
おそ松「どうしよ…英語読めない。プリーズヘルプミー」
おそ松「一旦、消すか……ん?ページが動かない?」スッスッ
『使用されているブラウザからウイルスが検出されました』ピピーッ
おそ松「喋ったぁ!?」ビクッ
『このままでは個人情報やデータを抜き取られてしまう可能性があります』
おそ松「え?え?え?」アワアワ
『ページを消さず音声ガイダンスの指示に従ってください』
おそ松「な、なんか分からないけど言われた通りにやりゃいいんだな?」
『問題を解決するには最新のセキュリティシステムをインストールしていただくか、もしくはサーバーを管理する契約会社のカスタマーサービスに連絡してください』
『電話番号は〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇。ウイルスの進行状況が深刻化する前に一刻も速くお電話することをおすすめします』
『繰り返します。使用されているブラウザから……』
おそ松「あわわ……ヤバいヤバいヤバい!電話、電話!?」ダッ

8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:36:17.37 ID:it6hCvEDO
おそ松「えーと番号は…〇〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇だったよな?」ピッピッ
おそ松「間に合いますよーに…?」ハラハラ
『はい、もしもし』
おそ松「あ、あの…パソコンがウイルスに……」
『お使いになられてるバージョンは?』
おそ松「バージョン?」
『セキュリティプログラムはご自分でセットアップしてますか?』
おそ松「……?」
『もしもし?』
おそ松「わ、わかんないっす」
『…それは弱りましたね。機種も設定も分からないとなると』
おそ松「す、すんません。使ったばっかりで?」
『なるほど…ではこちらで一度、パソコンのデータ情報を把握したいので質問してもよろしいですか?』
おそ松「は、はい」

9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:37:28.77 ID:it6hCvEDO
『なにかセキュリティブロックに関するメッセージなどは出ましたか?』
おそ松「よ、よく知らないけど…なんかパソコンが動かなくなって…そしたらアナウンスが鳴って…」
『フリーズしたんですね。シャットダウンはお試しになられましたか?』
おそ松「そ、そのままって言われたんで…そのままに?」
『え?そのまま?』
おそ松「な、なんかヤバかったっすか?」
『……まずいですね』
おそ松「え?だ、だって……」
『そういう時は速めにページを消さないとアドレスからIPからなにまで履歴が残ってしまいますからね』
おそ松「す、すぐ消します!シャットダウンのやり方教えてください!」
『残念だけどもう手遅れですね』
おそ松「うそぉ!?」
『とりあえず時間が経てば経つほど個人情報を盗まれてしまいますから、すぐに対策ソフトをインストールしてウイルスの侵入をブロックしましょう』
おそ松「お、お願いします!速く!?」アセアセ

10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:37:57.15 ID:it6hCvEDO
『まずはパソコンの画面下にあるメニューからインターネットに接続してください』
おそ松「は、はい!」カタカタ
『それからL、I、A、R、無料アプリと検索して先頭のページをクリックしてください』
おそ松「はいはいはい!」カチッ
『ホームページの一番下にある規約に同意しますというところをクリックしていただいて……』
おそ松「同意します…これか」カチッ
『プロフィール画面が出てきたら、そこに氏名、生年月日、住所、パソコンのメールアドレス、クレジットカード、あるいは預金口座の番号を入力してください』
おそ松「え?」
『プロバイダー契約に必要な情報なんで』
おそ松「ぷ、プロバイダーってなんすか?」
『……速くしないと間に合わなくなりますよ』
おそ松「っ……わ、分かりました!」カタカタ

11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:38:32.16 ID:it6hCvEDO
おそ松「ぜ、全部打ちました!」
『じゃあ最後にダウンロードするをクリックしてください』
おそ松「は、はい」カチッ
『以上になります。パソコンのデータがウイルスから守られました』
おそ松「ほ、ほんとに大丈夫ですか?」
『相談料ですが…』
おそ松「は?」
『アプリの使用料金と併せて10万円になります。メールで送信しますから指定する口座に振り込んでください』
おそ松「ちょ、ちょっと待った!金取るの!?」
『はい』
おそ松「じゅ、十万なんて払えないんだけど!」
『来週までにお願いします』
おそ松「だ、だから……!」
『請求に応じなかった場合、法に則っておたくを訴訟しますよ。裁判沙汰になってもいいんですか?』
おそ松「さ、裁判…!?」
『こちらはそれでも構いませんがご家族や会社の方に知られて困るのはそちらでは?』
おそ松「……」ブルブル

13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:39:28.99 ID:it6hCvEDO
おそ松「どうしよう…!」ガクガク
松代「どうしたの?電話の前で突っ伏して?」
おそ松「」ビクッ
松代「夕飯の買い物してきてくれる?」
おそ松「お、オッケー…」
松代「…あら、素直に聞くなんて珍しい?」
おそ松「お、お駄賃くれない?」
松代「また?どうせくだらない事に使うんでしょ?」
おそ松「た、頼むよ!」
松代「はぁ…いくら?」
おそ松「じゅ、十万…」
松代「……」
おそ松「……」
松代「ちょっと待ってて」スタスタ
おそ松「え!?いいの!?」
松代「たしか物置きにノコギリがあったわね。どうせ働きゃしないんだし腕の一本くらい無くても……」
おそ松「ウソウソ!ごめん!冗談だからぁ!?」アセアセ

14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:40:49.01 ID:it6hCvEDO
街中
おそ松「はぁ…どうしよう」トボトボ
おそ松「よくよく考えたら安心無料とか危ないに決まってんのに…!うぅ…!」
おそ松「10万なんて…とてもじゃないけど払えねーよぉ!!」ワシャワシャ
ジャラジャラ ジャラジャラ
おそ松「ん?パチンコ屋……」
おそ松「そうだ!その手があった!」ピコンッ
おそ松「母さんからもらった夕飯代を20倍にしてやるぜ!」ニカッ

15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:41:37.45 ID:it6hCvEDO
〜〜〜〜〜〜〜〜
カラ松「パソコンがある…」ジーッ
カラ松「誰かが買ったのか…?」パカッ
カラ松「ふん…繋がるみたいだな」カチッ
カラ松「」カタカタ
カラ松「ふっ…ブラインドタッチで入力する俺……クリエイティブだぜ」パチッ
カラ松「……あ、ダメだ。やっぱり普通に入力しよう」カタカタ
カラ松「アルファベットなど知らなくても本能で解き明かし、真実と対面する…」
カラ松「俺が求めるお宝は…そう!『ふしだらな巨乳人妻と真昼の密会』だぁぁ!!」ターンッ
カラ松「……ベストアンサー!」ニッ

16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:43:31.14 ID:it6hCvEDO
カラ松「……なんだ、これは?」
『この先のページは安全ではない可能性があります。接続を続行しますか?」
カラ松「ふっ…リスクを恐れてちゃ真の栄光は掴めない。俺は迷わず先を行く!」ターンッ
『警告!使用中のブラウザからウイルスが検出されました』
カラ松「なん……だと…?」
『最新版のセキュリティシステムをダウンロードすることをおすすめします』
カラ松「チッチッチッ…よすんだな?俺に脅しは通用しない?」
カラ松「こういう時は落ち着いて深呼吸するんだ…。スーッハーッスーッハーッ」
カラ松「……よし、強制終了だ」カチッ
カラ松「ふんっ…我ながらパーフェクトなアクションだぜ…」キランッ

18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします:2016/05/05(木) 21:44:37.49 ID:it6hCvEDO
数日後
プルルルルル
カラ松「おっと電話だ…。俺しかいないし出るか」スクッ
カラ松「はい、松野ですが」ガチャッ
『あぁ〜こちらエロエロドットコムのモンですが』
カラ松「え、エロ…?」
『松野さぁん、あんた動画見たでしょ〜?』
カラ松「えっ」
『入会金と視聴料金、合計15万…これお支払いいただいてませんよね〜?』
カラ松「あ、その…なんで番号が……」
『はぁ〜?なんすかぁ〜?』
カラ松「わ、分かったぞ。あやしい業者だな?」
『………』
カラ松「いいだろう!これ以上、俺を脅すなら警察に……」
『ぐらぁぁっ!!!まつのぉぉ!!!』
カラ松「ひぃっ!?」
『てめぇナメてんなぁ、おぉい!?こちとら住所分かってんだからな!?えぇうらぁ!?』
カラ松「じゅ、住所…!?」
『てめぇ、あそこのあれだろぉ!?どこそこのああだこうだだろぉ!?なぁおぉい!!?』
カラ松「あ、アァァァヒャアア……」ガクガク
『すぐ行っからなぁ!?首ぃ洗って待っとけや!?』
カラ松「す、すみません!!お金はなんとかしますから!勘弁してください!!」
『……あ〜そぉ?じゃあ3日以内に用意しとけよ?すっぽかしたら分かってんだろうなぁ?』
カラ松「も、もちろん!」
『うーし!男と男の約束だ!変な気だきゃ起こすなよ?居場所割れてっからな!いつでも行ったんぞ!?』
カラ松「ばい…ずびばぜん……」ズビッ
プツッ
カラ松「あ、あ、あぁぁ…お、おぉ俺としたことがぁぁ……」ガクガク