Part3
40 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:29:09.52 ID:
T1JY1crDO
縁子「…悲しい事件でしたね」ホロリ
トド松「だね」
バンッ!
チョロ松「犯人が言うセリフじゃないよね!?てか縁結びどこ行った!?」ババーン
縁子「キャッ!押し入れから誰か出てきました!」
トド松「あ、いたんだ」
チョロ松「……う、うん。まぁ」
トド松「最初から出てくればいいのに?」
チョロ松「い、いやぁ…うん」ポリポリ
トド松「どうかしたの?」
チョロ松「べ、べべべっつにぃー!?」
トド松「……?」
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:30:03.69 ID:
T1JY1crDO
トド松「おそ松兄さんも死んだし、ちょうどよかった。チェリ松兄さんも縁子ちゃんに協力してあげてよ?」
チョロ松「はぁ?チェリ松って誰?いい加減にしないと……」ビキビキ
縁子「あら?押し入れからイカっぽい臭いが…?」クンクン
トド松「うわっ…ほんとだ?ガスマスク越しに臭うとかどんだけ?」ドンビキ
チョロ松「ち、違うよ!僕は押し入れで求人誌を……」アセアセ
縁子「裸の女の人がM字開脚してますね」ペラッ
チョロ松「勝手に読まないでくれる!?」
トド松「どうせシコ松ってる時におそ松兄さんが来ちゃって慌てて押し入れに隠れたんじゃないの?」
チョロ松「」ギクッ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:32:30.28 ID:
T1JY1crDO
チョロ松「なんで初対面の女の子の前でシコ松ってたのバラされなきゃいけないんだよぉ…」イジイジ
トド松「ツバ吐きかけていいよ?」
縁子「いいんですか?じゃあ失礼して……」
チョロ松「どういう流れ!?しかもなんで乗り気なの!?」
縁子「カァーぺっ!」プッ
チョロ松「うえっ…く、悔しいけど悪い気はしない!」ビチャッ
トド松「ぷっ!ウケる!」クスクス
チョロ松「お前、後で覚えてろよ…!?」ムカムカ
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:33:19.71 ID:
T1JY1crDO
縁子「じゃあ縁結びアイテム出しちゃいますね」ガサゴソ
チョロ松「もう!?先にいろいろ模索したりとかないの!?」
縁子「どうやら松野家の方に正攻法を求めるのは無理があるみたいなので、チャチャッと解決しちゃいましょう!」
チョロ松「いや、うん。返す言葉もないけどさ…」
パラパパッパパー☆
縁子「縁結びマップです!」キラキラ
トド松「今度こそいかがわしくないアイテムだろうね?」
縁子「はい!健全極まりないですよ!」
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:33:59.60 ID:
T1JY1crDO
縁子「これは都内に住むヤリマンの住所が分かっちゃう夢のマップなのです!」
チョロ松「バリバリいかがわしいじゃねーか!」
トド松「まぁ白い粉とかガラナチョコよりはマシかもね」
チョロ松「なにそのヤバいサークル主催のパーティーみたいな組み合わせ!?」
45 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:34:41.71 ID:
T1JY1crDO
縁子「そこに載ってる住所に片っ端から乗り込んできてください!」
トド松「ヤれたらラインで証拠写メあげてね?」
チョロ松「え?今すぐ?」
縁子「はい!」
チョロ松「いきなり行っても不審者扱いされるんじゃ……」
トド松「土下座すればイケるよ!」グッ
チョロ松「イケねーよ!!」
縁子「お願いします!既成事実だけでも!」ガバッ
チョロ松「僕に土下座されても困るよ!相手次第だから!?」
46 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:35:11.28 ID:
T1JY1crDO
チョロ松「そんなヤバそうなこと絶対にやんないからな!」
縁子「ふえぇ…そんなぁ」ウルウル
トド松「ガスマスク外して頼んでごらん?」
縁子「? はい」パカッ
キラキラ〜♀
チョロ松「か、かわ…かわ……きゃわわわわ!!!んぅ〜!?んぅ〜〜〜!!!」ムクムク♂
縁子「お願いします?」キラキラ
チョロ松「チョロ松、イッキマース!!」ビュンッ
バリーン!
縁子「うまくいくといいですね!」
トド松「そうだね!」
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:36:16.71 ID:
T1JY1crDO
トド松「はい、はい、分かりました。うちの兄がすみません。後で迎えに行きます」デンワチュー
縁子「どうしたんですか?」
トド松「チョロ松兄さん、補導されちゃったってさ」
縁子「なななっ」ガーン
トド松「大丈夫!まだ二人残ってるから!」
縁子「そうなんですか?」パァァ
トド松「うん、そろそろ帰ってくる頃だよ」
48 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:37:39.53 ID:
T1JY1crDO
十四松「たっだいまー!」
一松「ただいま……」
縁子「おかえりなさいませ!」
一松「誰…?なんでガスマスクしてんの?」
十四松「鳥山明!?僕、ネコマジンの大ファンだよ!!」ピョンピョン
トド松「ネコマジン?」
十四松「ベジータが出てくるから好きッス!」
トド松「じゃあドラゴンボールでよくない!?」
縁子「あの…私、ドクタースランプ大好きです!」
トド松「あっ!僕もアラレちゃん好きだよ!」
十四松「ウンチョ作ろうよ!」
一松「……だから誰なんだよ」
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:39:03.19 ID:
T1JY1crDO
縁子「ではお二人に合わせたアイテムを出しますね」ガサゴソ
一松「おい、トッティ…」
トド松「まぁまぁ?」
パラパパッパパー☆
縁子「縁結びのバット〜☆」キラキラ
十四松「バットだぁ!!野球しよ〜!!」
トド松「わぁー!十四松兄さんにピッタリのアイテムだね!」パチパチ
一松「いや、これどう見ても釘バット…」
縁子「こまけぇこたぁいいんです」
一松「えー…」
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:40:17.80 ID:
T1JY1crDO
縁子「これで脅かせば、どんな女の子も思いのままです!」キャピッ
一松「は…?うちの弟になにやらせようと……」
トド松「あはは!もう不思議アイテムでもなんでもないや!踊ろっか、兄さん!」ルンルン
十四松「お〜!不思議じゃないないばぁー!」ルンルン
一松「おい…お前、普段そんなキャラじゃないだろ」
トド松「感覚マヒしちゃってさ!もうどーでもよくなっちゃった?」キュルンッ
一松「なにがあったんだよ…」
51 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:41:43.90 ID:
T1JY1crDO
十四松「ホッホホーイ!いってきマッスルー!」ダダダッ
トド松「捕まらないようにねー?」フリフリ
縁子「頑張ってくださーい!」フリフリ
一松「おい…止めろよ。絶対捕まるぞ」
縁子「さて、一松さんには…」ガサゴソ
トド松「なにが出るかな〜?なにが出るかな〜?」
一松「聞けよ……」
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:43:10.43 ID:
T1JY1crDO
パラパパッパパー☆
縁子「縁結びルーレット〜♪」キラキラ
一松「なんだ、それ…?」
トド松「やった!今までで一番それっぽい!」
縁子「使い方は簡単!このルーレットを回して出た目によって素敵な出会いが訪れるのです!」
トド松「へぇ〜内容もまともじゃん。どれどれ?」
トド松「生き別れの母と再会、そのままズルズルとイケない関係に目覚め……一発目からハードすぎない?」
縁子「恋愛はドラマチックな方が燃えるのです!」
トド松「ドラマチックな近親相姦ってなに?そもそも母さんと生き別れてないんだけど?」
53 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:43:59.11 ID:
T1JY1crDO
一松「飲み会帰りに酔い潰れたOLを拾って駅のトイレでズンドコ三昧……」
トド松「21世紀からやってきた猫型ロボットと禁断の玩具遊び……」
一松「まともな目が一個もないだろ…」
トド松「パロディAV臭しかしないね」
縁子「これなんかどうですか!」
トド松「どれ?」
縁子「公園で運命の出会い、穢れを知らない無垢な幼女を誘拐し……」
トド松「はいストップ!さすがに越えちゃいけない線があるから!」
一松「とっくに越えてるだろ…」
縁子「一松さんなら不自然じゃないと思ったんですが…」シュン
トド松「さすがにそれはかわいそうだよ」
一松「あぁはいはい…そうですね。どうせ俺なんて……」イジイジ
トド松「戻ってきて闇松兄さん!」
54 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:44:55.29 ID:
T1JY1crDO
縁子「いいから回しちゃってください」
トド松「急に扱い雑っ!?」
一松「は、はい…!」ハァハァ
トド松「なんで雑にされて喜んじゃうの!?」
縁子「早くしなさい雄豚がぁっ!!」ピシィッ
一松「ブヒィッ!!」パシンッ
トド松「うわぁ……」
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:45:31.46 ID:
T1JY1crDO
ピーポーパーポー
縁子「」ズーン
トド松「まさか婦警に強制逮捕されて監獄ドM調教されるコースを引き当てるなんて、さすがM松兄さん」
縁子「死……」ゴソッ
トド松「ななくていいから!!」ガシッ
縁子「だって、もう……」シクシク
トド松「ふふ!」クスッ
縁子「なぜ笑うんですか!?私は真剣なんですよ!?」
トド松「まだ僕がいるでしょ?」キュルンッ
縁子「へ?」
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:46:15.48 ID:
T1JY1crDO
縁子「と、トド松さん…!あなたが最後の希望です!どうか恋愛成就させてくださいまし!」ウルウル
トド松「えへへ!まかせてよ!」エヘンッ
縁子「なにか名案があるんですか!?」
トド松「うん!」コクッ
縁子「是非とも聞かせてください!」
トド松「僕が……」
縁子「トド松さんが…?」
トド松「縁子ちゃんとカップルになっちゃえばいいんだよ!」
縁子「ふえ?」ポカーン
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:46:49.17 ID:
T1JY1crDO
トド松「そうすれば僕は彼女ができるし縁子ちゃんの目標も達成できるしで良いこと尽くしでしょ?どう?」
縁子「……」
トド松「あれ?」
縁子「…ごめんなさい」
トド松「………ん?」
縁子「タイプ……じゃない、です」ツツー
トド松「!!!」ガーン
縁子「で、でもお気持ちは!そのっ…う、嬉しいかもしれません!」アセアセ
トド松「だ、だって…今までさんざん付き合ってあげたし…ちょ、ちょっとくらいは情が芽生えたり……」
縁子「あ、いえ、それは全然ないです!」
トド松「グハァッ!!」ゴボッ
縁子「あぁっ!!トド松さん!?」
トド松「」ピクピク
縁子「ど、どうしましょ……」アワアワ
58 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:48:17.60 ID:
T1JY1crDO
ガラッ
十四松「ただいまただいまただいまー!」ドタドタ
縁子「十四松…さん?」
十四松「彼女できたよー!」
縁子「えっ」バッ
十四松「入っていいよー!!」
ギャル「マジマジー!アゲー!ちゅりーす!」
縁子「あ、あなたは十四松さんの彼女なんですか!?」
ギャル「あーし?あげぽよーウケるー!パなくなくなーい?」
縁子「おぉ!言葉は通じませんが、つまり彼女なんですね!」
十四松「あのね!ギャルの彼氏をバットでボコボコにしたんだ!そしたら僕が好きになったんだってさ!」
ギャル「十四っちー!つーかヤバくない?付けま付けたいんですけどー?」
縁子「よかった……これで私、縁結びの精をやめなくて済みます」ホッ
十四松「あははははは!!なーんも知らないけどやったーやったー!!」ピョンピョン
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:49:24.10 ID:
T1JY1crDO
縁子「じゃあ私、帰ります。お疲れさまでした」ペコッ
十四松「ばいばーい!」
ギャル「おつかれちゃーん」
スゥゥゥゥゥ…………
60 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:50:17.28 ID:
T1JY1crDO
こうして縁子ちゃんは天界に帰っていった
あれからいろいろあって……
十四松兄さんはギャルの影響でちゃらんぽらんからチャラチャラになった
今では赤塚区最大の暴走族総長として暴れまわっている
クソ松、シコ松、M松は無期懲役の判決を言い渡され、生涯シャバに出ることはなかった
………まぁどうでもいい
おそ松兄さんはギリギリ死んでたのでデカパン博士に頼んで生き返らせてもらった
でも中途半端に蘇って動く腐乱死体みたいになっちゃったから、やっぱり樹海に捨ててきた
松野家は今日も平和だ
そして僕はというと…………
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:52:36.73 ID:
T1JY1crDO
パワースポット
トド松「」Dチャリンッ
トド松「」パンパン
トド松「ご縁がありますように……」
トド松「……」
トド松「…あんなに協力したんだから、せめて恋愛運くらいはアップさせてよね」
パラパパッパパー☆
トド松「わっ!空からなんか降ってきた!?」ビクッ
トド松「…お守り?」ヒョイッ
トド松「」クスッ
トド松「ありがとう!僕、がんばるよー!」
トド松「よーし、お守りもらったし、いっぱい恋愛するぞー!」ルンルン
スゥゥゥゥゥ
『…就職成就のお守りなんですけど』
『ま、いっか』
おわり