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トド松「縁結びの精?」
Part2


21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:56:23.29 ID:6aWo4nKDO
縁子「うーん…なかなかいませんねぇ」キョロキョロ
カラ松「あの辺りはどうだ?」
トド松「ムリムリ!OLがニートなんか相手にするわけないじゃん!」
カラ松「そうか…やはりニートという足枷が重くのし掛かるな」
トド松「兄さんのハンデはニートだけじゃないけどね」
縁子「ではトド松さんなら、どういう女性がカラ松さんに合うと思いますか?」
トド松「んー…あれ」ビッ
縁子「? どなたですか?」
カラ松「ごみ捨て場しかないが…」
トド松「あのカマドウマ、たぶんメスだよ。告ってみたら?」
カラ松「ぶ、ブラザー…あれは虫……」
縁子「なるほど!人間の相手が難しいなら種を越えて恋愛すればいいというアドバイスですね?さすがです!」
トド松「そうそう。それにカラ松とカマドウマってなんか響きも似てない?」
縁子「た…たしかに!これは運命の相手、間違いなしです!早く声をかけましょう!カマドウ松さん!」
カラ松「……も、もう少し考えさせてほしい」

22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:57:43.75 ID:6aWo4nKDO
カラ松「できれば人間がいいんだが…」
トド松「もー!カラ松兄さんったらワガママなんだから?」プンプン
カラ松「す、すまない…」
トド松「人間だったら…年齢は60歳から上がよさそうだね。会話に飢えてる独居老人とか」キョロキョロ
縁子「だいぶ絞れましたね!では寂しげなお婆さんを中心に声をかけましょうか!」キョロキョロ
カラ松「それだと訪問介護のセールスになってしまうんじゃないか…?」

23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:58:36.73 ID:6aWo4nKDO
縁子「うーん、うーん。どことなく哀愁を漂わせる背中が見当たりませんね!」キョロキョロ
トド松「そうだねー。腰曲がりで歯が溶けてて目が死んでるお婆さんってなかなかいないや?」
カラ松「このままではじり貧だな。やはり俺はいつも通り、適当な場所に立ってカラ松ガールが現れるのを待つことにしよう」スタスタ
トド松「あ、ちょっとどこ行くの、カラ松兄さん!?」
カラ松「風の吹くまま気の向くままに…俺を縛り付けることはアンチェインなのさ?」キランッ
トド松「もー…ホンット会話にならないんだから?困っちゃうよ……ね?」チラッ
縁子「はぁ……死の……」チキチキ
トド松「ちょっちょちょ!なにしてんの!?ねぇ、カッターを手首に押し当てて何する気!?」ガシッ
縁子「離してください!どうせ私なんて…私なんてぇ!?」ジタバタ
トド松「いやいやいや!平気だって!?まだまだワンチャンあるから!ね!?」ググッ
縁子「本当ですか!?」パァァ
トド松「う、うん!なんとかなる…うん、たぶん、きっと、奇跡的に」モゴモゴ
縁子「じゃあまだまだがんばります!!」グッ
トド松「(ふぅ……ちょろい子でよかった)」

24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:59:23.47 ID:6aWo4nKDO
トド松「とりあえず根本的なとこから見直そうか」
縁子「と、言いますと?」
カラ松「?」
トド松「カラ松兄さん着替えて」
カラ松「なぜだ?」
トド松「そんなどこで買ったか分からないギラギラの革ジャンとかビーズ張っ付けたみたいなダサいGパン履かないで!普通の格好して?」
カラ松「ふんっ…なるほど?あまりのセンスにシャイなガールたちが緊張してしまうからか?」
トド松「うん。あまりのセンスに女の子が怖がっちゃうから。男から見ても怖いしね」
縁子「そうですかね?私はいいと思いますよ?」
トド松「え?どの辺?どの辺が?」
縁子「シャツにご自分のお顔がプリントされてるのなんてインパクト抜群ですしアピールになりそうです!」
カラ松「ハイセンス!」パチンッ
トド松「満点!みたいなノリで指鳴らさないで!むしろそこひっくるめてマイナスだから!?」

25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:59:53.79 ID:6aWo4nKDO
服屋
トド松「うん。こんなもんかな?」
カラ松「こ、これはさすがに地味じゃないか?」
縁子「そんなことないです!とっても爽やかでお似合いですよ?」
トド松「ファッションなんて無理のないシンプルなコーディネートでいいんだよ。主張ばっかり強い服装なんて視界の暴力でしかないもん」
カラ松「だがもう少しエッセンスを加えて遊び心をプラスした方が……」
トド松「遊び心に弄ばれたセンス無し男がファッション語んな」
カラ松「え……」
トド松「じゃ、もっかいチャレンジしよっか。お会計はカラ松兄さんが出してね」
縁子「ファイトです!」グッ
カラ松「あ、あぁ」

26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:01:06.39 ID:T1JY1crDO
公園
縁子「あれから数時間、がんばって声かけたのに誰も立ち止まってくれませんでした…」ズーン
トド松「はぁ…まともな服装させても元の素材がね」
カラ松「やはり俺らしさが足りなかったんじゃ…」
トド松「それ足した分だけマイナスだから」
縁子「はぁ……」
トド松「あ……」チラッ
縁子「やっぱり私、向いてないんでしょうか…」ズーン
トド松「お、落ち込まないでよ?カラ松兄さんはともかく縁子ちゃんはすっごいナンパされてたじゃん?」
縁子「私じゃ意味ないんです…!カラ松さんの縁を結んであげないと…!」シクシク
カラ松「ふっ…俺の魅力が溢れすぎていたせいでガールたちのハートがヒートしたのかもな」キランッ
トド松「兄さんはもっと落ち込んでいいんだよ!?」
縁子「こ、こうなったら…あれしかありません!」
トド松「ん?」

27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:02:45.39 ID:T1JY1crDO
縁子「これだけはしたくなかったですけど…」ガサゴソ
カラ松「秘策があるんだな?」ニッ
トド松「なんかあるの?」
パラパパッパパー♪
縁子「縁結びパウダー!」キラキラ
カラ松「おぉ!」
縁子「なんと、この粉を水に溶かして注射器から血管に注入すると途端に異性がメロメロになっちゃうんです!」
トド松「粉と注射器の組み合わせってヤバくない!?アウトじゃない!?」
縁子「天界のルールではセーフです!」
カラ松「優れものだな…!」
トド松「感心しちゃダメ!下界では間違いなくアウトだから!!」

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:04:12.41 ID:T1JY1crDO
縁子「キューピッドの矢みたいな物だと思ってもらえれば!」
トド松「そう聞くとメルヘンチックだけど注射器見ちゃうとリアリティーがさ…」
縁子「はい!カラ松さん!」スッ
カラ松「いいだろう…」パシッ
トド松「ホントに使う気なの?」
カラ松「あぁ、ガールのハートにチェックメイトだ!」パチンッ
トド松「(それでいいのか、カラ松兄さん…)」

29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:06:21.25 ID:T1JY1crDO
CLUB
カラ松「Hey girl!」
ギャル「ah huh?」
カラ松「This is drug!Do you doping!Love me KARAMATU GIRL!」
ギャル「NO!DANGEROUS DRUG!」
カラ松「OK!OK!Let's begin!」
ギャル「Hey!Police man!」
(pon!)
カラ松「What?」
警察官「Yah!Tambourine man?」
カラ松「No sir!」
警察官「You are crazy!Kill you!」
カラ松「Oh my god!」

30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:07:15.13 ID:T1JY1crDO
トド松「カラ松兄さん捕まっちゃったみたい?」
縁子「分かりました。死にます」カチャッ
トド松「早まらないで!!ピストルなんかどっから出したの!?」ガシッ
縁子「でも……私、このままだと縁結びの精を剥奪されてしまいます」
トド松「精霊に剥奪とかあるんだ…」
縁子「はい。資格みたいなものなんで」
トド松「あはは…メルヘンな設定の割りにシビアなんだね…」
縁子「今日中に縁を結べなかったら私……」ズーン
トド松「が、がんばろうね」

31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:09:05.96 ID:T1JY1crDO
松野家
縁子「ここがトド松さんのお家なんですか?」
トド松「うん。ここなら縁子ちゃんのお眼鏡にかなうダメ男がいるよ」
縁子「それは楽しみです!」
トド松「ちょっとアンダーグラウンド過ぎて気分、悪くするかもしれないけど我慢してね」
縁子「ふむふむ。確かにこの家から漂う障気は並々ならぬものがありますね…」
トド松「はい、ガスマスク」スッ
縁子「ご親切にどうも!」カパッ

32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:10:37.82 ID:T1JY1crDO
ガララッ
トド松「ただいまー」
おそ松「おかえり〜」ボリボリ
おそ松「」ブーッ
おそ松「ゲフゥ〜グェッ」
トド松「これうちのおそ松兄さん、どう?」
縁子「平日の昼間から部屋で雑魚寝し、ケツをボリボリ掻きながら盛大にオナラし、豪快にゲップ……」
おそ松「今日もすげーがんばったなー…」ゴロゴロ
縁子「なんにもしてないクセに謎の頑張った発言……眺めているだけで沸々と込み上げる苛立ち…!」
おそ松「ん?誰か来てんの?」ムクッ
縁子「あなたこそ私の探し求めていた逸材です!!」グワシッ
おそ松「あーどーも、松野おそ松っす」

33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:13:58.98 ID:T1JY1crDO
おそ松「おーいトッティ!このガスマスクガール、どこで拾ったの?企画モノのAVとか?」
トド松「やってないよ!女の子の前でみっともないからやめて!」
縁子「よろしくお願いします!」
おそ松「お〜まかしとけ!汁男優やりゃいいんだろ?」
トド松「違うってば!なんで汁男優に前向きなの!?」
縁子「しるだんゆー?フランス語ですか?」クビカシゲ
トド松「縁子ちゃんは知らなくていーの!」

34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:17:14.30 ID:T1JY1crDO
おそ松「ほーほー縁結びのねぇ?」
トド松「兄さんだって、そろそろ彼女の一人や二人くらい欲しいでしょ?」キュルンッ
おそ松「そりゃそうだけど、なんで上からなの?お前もランク外だよね?」
縁子「安心してください!私、死ぬ気で応援しますから!」
おそ松「ははは!大げさだなぁ?いーよ、そんながんばんなくて?」
トド松「(この子の死ぬ気はシャレになんない…。僕がなんとかしないと)」

35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:18:07.56 ID:T1JY1crDO
トド松「いーい!おそ松兄さん?」
おそ松「ん?」
トド松「ここを逃したら一生、チェリーのまんまだからね!僕たちに残されたチャンスは今しかないんだよ!?」
おそ松「お、おう」
トド松「だから…ゼッッッッたいにふざけないで!?ちゃんとして!?」
おそ松「(な、なんだ急に…?)」アセアセ
トド松「分かった!?」
おそ松「は、はい」

36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:19:52.73 ID:T1JY1crDO
トド松「今日中に彼女を作る!!」
おそ松「?」
トド松「セイッ!!」
おそ松「はぁ?」
トド松「セイッつってんだろ復唱しろや!?」ブチィッ
おそ松「えぇー…?」
トド松「うるせぇさっさとしろ!!」
おそ松「なんなんだよ、もー…わかったよ、やればいいんだろ?」

37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:20:21.06 ID:T1JY1crDO
トド松「リッスン!!」
おそ松「……いえーす」
トド松「彼女!!作る!!セイッ!?」
おそ松「かのじょつくるー」ホジホジ
トド松「アァァアアアアアア!!!!」バチンバチンバチンバチン
おそ松「ブゲゲゲゲゲ!!!?」ビシバシガスッボコッ
トド松「鼻ほじるな!!マジメにやれよ!!こっちは命懸けなんだよ!!」フーッフーッ
おそ松「(なんなの?なんでぶちギレてんの…?)」ゲソッ

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:23:40.87 ID:T1JY1crDO
おそ松「(末っ子ってなに考えてんかわかんねー…普通にこわいよ)」ガクブル
縁子「まぁまぁトド松さん!落ち着きましょう?」ポンポン
トド松「オゥフ!せ、背中ポンポンされちゃった…」ポッ
おそ松「はぁ…で、俺はどうすりゃいいの?」
縁子「よくぞ聞いてくれました!」ガサゴソ
パラパパッパパー☆
縁子「縁結びチョコ〜♪」キラキラ
トド松「よかった、今回はまともっぽい」ホッ
おそ松「ふーん。で、それどーすりゃいいの?」
縁子「なんとなんとこのチョコを女の子に食べさせれば途端にオマタがムズムズしてイヤーンな気持ちになっちゃうのです!」
おそ松「最強じゃん!」
トド松「アウトじゃん!!」ガーン

39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/27(月) 00:25:12.45 ID:T1JY1crDO
縁子「さっきは見た目がアレで失敗しましたがコレならギリOKですよね!」
トド松「だいぶアウトだよ!しかもそれってガラナチョコだよね!」
縁子「……縁結びチョコですけど」
トド松「詰まったよね、今?ガラナチョコなんでしょ?」
縁子「詰まってません。縁結びチョコです」
トド松「いや、絶対ガラナ……」
縁子「死の……」キュポンッ
トド松「待った待った!それなんの瓶!?なにが入ってんの!?」ガシッ
縁子「舐めてみます?」
トド松「舐めないよ!?」
おそ松「ペロッ…」
トド松「躊躇なく舐めた!カッケェ!?」
おそ松「これは媚薬!?」ハッ
トド松「媚薬だったのかよ!飲ませときゃよかった!」チッ
縁子「いいえ、ただの猛毒です」
おそ松「」バタッ
トド松「兄さぁぁぁぁん!!」