Part1
トド松「縁結びの精?」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:36:21.59 ID:
6aWo4nKDO
パワースポット
トド松「……」ジーッ
ワイワイキャッキャッ
イチャイチャチュッチュッ
クチュクチュレロレロドピュッ
ビッチ「んねぇ〜?うちのこと好きぃ〜?」シュッシュッ
ヤリチン「おっおっおぅふ…!アイラビューさ、ベイベー!」ドピュッ
ジジイ「婆さんや…ここがいいんかえ?」グチュグチュ
ババア「おぎゃっ!おぎゃっ!オギャアアアアアア!!!!」プシャー
トド松「……」イライラ
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:37:17.32 ID:
6aWo4nKDO
トド松「せっかくパワースポットに来たのにつまんない!」プンスカ
トド松「なんでカップルばっかりなわけ!?なんでみんな堂々とヤってるわけ!?」ブツクサ
トド松「恋愛運上昇って言うから来たのに…もう恋愛しちゃってるヤツばっかじゃん!?」キョロキョロ
トド松「僕らみたいな童貞にパワー寄越せよ!余ったパワーまで食い散らかしてんじゃねーよ、クソアベック共が!」ムカムカ
売女「なにあれ?一人とかマジ、ヤバいんですけどぉ〜?」プゥークスクス
トド松「」ピクッ
DQN「キメェ〜くせぇ〜うぜぇ〜死ねよ」プゥークスクス
トド松「………」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:37:58.45 ID:
6aWo4nKDO
トド松「…スイッチオン」ポチッ
チュドォォォォォン!!!
「おごぇぇぇあぁぁぁああうあうああああ!!!!」
「か、金づる……じゃなくてお客様が爆死したぁぁ!!」
「だ、誰だぁ!!客寄せの…じゃなくて縁結びの岩にダイナマイト仕掛けたヤツはぁぁ!?」
トド松「あ〜スッキリ!」キュルンッ
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:39:44.20 ID:
6aWo4nKDO
トド松「あー楽しかったー!」スタスタ
???「あの……」
トド松「ん?」クルッ
美少女「……」モジモジ
トド松「(か、可愛い…!今まで見た女の子の中でもダントツ…!?)」プルプル
美少女「す、すみません…!突然、話しかけたりして…?」ジッ
トド松「…ううん、気にしないで?」ニコッ
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:41:01.60 ID:
6aWo4nKDO
トド松「どうしたの?」キラキラスマイル
美少女「い、今のって…あなた、ですよね?」モジモジ
トド松「今の?」キョトン
美少女「ば、爆発…」チラッ
トド松「」ギクッ
美少女「……」ジー
トド松「…なんのこと?ちょっと分からないや?」ニコニコ
美少女「実はわたし…縁結びの精なんです!」
トド松「うん……うん?」
美少女「ずっとあの岩に封印されてて…でもあなたのおかげで出てこられたんです!」
トド松「あ、あーそうなんだ。よかったねー?」
トド松「(あんまり深く関わっちゃダメなやつだ)」
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:41:37.00 ID:
6aWo4nKDO
美少女「信じてもらえないとは思うんですけど…」
トド松「そ、そうだね?急に言われるとびっくりしちゃうかも?」ヒクヒク
美少女「そうですよね…。信じてもらえる訳ないですよね……」ズーン
トド松「(あ、傷つけちゃったかな…)」
美少女「死の……」ボソッ
トド松「え?」
美少女「さよなら…来世では信じてもらえますよーに……」トボトボ
トド松「ど、どこ行くの?」
美少女「あの空を行き渡って千の風になってきます……」
トド松「……」
美少女「わたしのお墓の前で泣かないでくださいね……」トボトボ
トド松「ねぇ、待って!ごめんごめん!うそうそ!信じるから!ね!」アセアセ
美少女「本当に!?」パァァ
トド松「(切り替え早いな…)」シラー
美少女「よかったぁ…」ホッ
トド松「(あ、弛んだ顔ちょー可愛い)」キュンッ
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:43:07.91 ID:
6aWo4nKDO
トド松「で、その縁結びの妖精さんが僕になんの用?」
美少女「実は私……」モジモジ
トド松「?」
美少女「」カァァ
トド松「(ま、まさか!)」ハッ
美少女「」チラッチラッ
トド松「(こ、この遠慮がちな視線と火照った頬の感じ……)」
トド松「(この子、僕に一目惚れしたんじゃ…!?)」
トド松「(ちょっぴり電波強めではあるけど、それも気を惹かせる為の演技だったのか!)」
トド松「(ふ、ふーん、そういうことね…)」ニヘラッ
トド松「(最初はクッソムカつくデートスポットだと思ったけど、ちゃんとパワーあった!ありがとう、神様!)」グッ
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:43:39.46 ID:
6aWo4nKDO
美少女「わ、私…私…!」カァァ
トド松「緊張しなくていいよ?ちゃんと待つから?」ニタニタ
美少女「ありがとうございます…!」モジモジ
トド松「(よくよく考えたら告白なんてされた事ないし緊張しちゃうなぁ…!もしかしたら今、顔面福笑いみたいになってるかも!)」ドキドキ
美少女「い、言い…ますね?」モジモジ
トド松「う、うん…!」
トド松「(あーどうしよ!ドキドキする?と、とにかくスマートに……だ、ダメだ!意識したら、もっとドキドキしてうわあああ)」ドキドキ
美少女「私……縁結びの精なのに一度もカップルを誕生させてないんです!!」
トド松「オッケー!付き合うよ!」キリッ
美少女「えっ」
トド松「えっ」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:44:48.04 ID:
6aWo4nKDO
美少女「付き合う?」
トド松「(あ、ヤバい。勘違いしちゃったパターンだ、これ)」
美少女「……」
トド松「ご、ごめん…その……今のはさ…?」アセアセ
美少女「嬉しい!!」パァァ
トド松「は!?」
美少女「付き合ってくれるんですか!?」
トド松「え、えっと…(あれ?もしかして結果オーライ?)」オロオロ
美少女「わ、私、自分からこういうの初めてだから…とっても緊張しますけど」モジモジ
トド松「はぅっ!!」ドキューン
美少女「よろしくお願いします!」ニコッ
トド松「は、はい喜んで!!」ピシッ
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:45:21.56 ID:
6aWo4nKDO
街中
美少女「ここならよさそう!」キョロキョロ
トド松「(ウヘへ…ウヒ…こんなかわいい子とデートできるなんて幸せだよぉ…)」ニタニタ
美少女「あ、そういえばお名前聞かせてもらってもいいですか?」
トド松「もっちろん?僕はトド松!君は?」ヘラヘラ
美少女「私は……縁結びの精なので縁子とでもお呼びください?」
トド松「(あ、その設定は引きずるんだ…まぁいいや)」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:45:57.21 ID:
6aWo4nKDO
トド松「じゃあ縁子ちゃん、どこかお店に入ろっか」
縁子「お店?」
トド松「うん。お腹すいてるでしょ?この辺でおいしいパンケーキのお店知ってるんだ?」ニコッ
縁子「パンケーキ=胃もたれ‐シェア+口移し×スケベ♪ON THE BED※カップル誕生……いいですね!」キラキラ
トド松「あ、あはは?なんか面と向かって方程式出されると照れちゃうや?」デレッ
縁子「行きましょう!今すぐ!」
トド松「うん!そうしよっか!」
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:46:39.46 ID:
6aWo4nKDO
お店
キャッキャッウフフ
トド松「すごい賑わってるね?」
縁子「」キョロキョロ
トド松「どうしたの?」
縁子「うーん…どれも出来上がってますね」
トド松「? あ、パンケーキのこと?作るところが見たかったの?」
縁子「」キョロキョロ
トド松「(作り方見て自分でもやってみたいのかな?ふふ!女の子らしいや?)」
縁子「あっ!」ピコンッ
トド松「ん?なんか気になるのあった?」チラッ
トド松「」ハッ
13 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:47:35.70 ID:
6aWo4nKDO
店員「お客様、1名様ですか?」
カラ松「ふんっ…フリーだ。今のところは、な」キランッ
店員「1名様ですね。あちらのカウンター席へどうぞ」
カラ松「いや、俺はあの席を奪いに来た」ビシィッ
店員「? あぁ、あの席はカップルのお客様限定となっておりまして」
カラ松「チッチッチッ?」
店員「ハァ?」イラッ
カラ松「Fuu...運命の席がカラ松ガールを呼んでいる…そうだろ?」ビシィッ
店員「いい加減にしないと警察呼びますよ」
カラ松「1分1秒を争う椅子取りゲーム!はたして今日、俺の隣を奪うのは誰だろうな?」スタスタ
店員「あ!お客様!お待ちください!勝手に座られたら困ります!」アセアセ
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:48:53.28 ID:
6aWo4nKDO
トド松「(な、なんであのクソナルシストがこんなオシャレな店に入ってくんの!?)」
カラ松「エクセレントな座り心地だ」ポスッ
トド松「(しかも一人でカップルシート!?どういうつもり?ねぇ、どういうつもりなの!?)」
縁子「な、なんてこと…あの人……」ポカーン
トド松「(あ、まずい!同じ顔のカラ松兄さんがあんなイタいことしてたら僕まで変に思われ…)」
縁子「すてき!!」ガタッ
トド松「えー!?」
15 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:49:52.77 ID:
6aWo4nKDO
縁子「恋をしたいのに微塵も異性から相手されない感じ!圧倒的にチェリー感を匂わせる佇まい!なんてすてきなの?」ウットリ
トド松「(な、なにそれ趣味わるっ…!この子、どんだけイカれぽんちなの!?)」
縁子「トド松さん!私、決めました!」
トド松「決めたってなにを!?ダメだよ、早まったりしちゃ!あんなろくでなしより僕の方が断然……」アワアワ
縁子「あの人を応援します!」
トド松「絶対やめといた方が……ん?」
縁子「あんなにモテなそうなのに根拠のない自信に満ち溢れてるなんて…あれこそ私の探し求めた恋愛不適合者そのものだわ?」キラキラ
トド松「……?」
縁子「? どうされたんですか?」キョトン
トド松「えーと…応援ってどういうことかな…?」
縁子「あの人の恋を成就させるんですよ!」
トド松「???」チンプンカンプン
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:50:27.61 ID:
6aWo4nKDO
かくかくしかじか
トド松「つまり縁子ちゃんは縁結びの精らしいことがしたくて街に来たの?」
縁子「は、はい?最初にお話しませんでしたっけ?」
トド松「僕と付き合うっていうのは?」
縁子「私のお仕事に付き合ってくださるんですよね!ありがとうございます!」ペコッ
トド松「(そんなバナナ……)」ガーン
17 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:51:14.64 ID:
6aWo4nKDO
縁子「私、縁結びの精なんて呼ばれてますけど実際は何もしてないんです」
トド松「(やっぱり勘違いだった…)」ズーン
縁子「お参りにいらしてくださった方々は既にカップルであったり、外なのに激しくイチャイチャしたり…私なんかの助けを借りる必要がないですから」シュン
トド松「(また暗黒大魔界クソ闇地獄カーストの最底辺に逆戻りかぁ…きっついなぁ…)」ウジウジ
縁子「でも私だって恋愛成就の神様に選ばれて、この世に生まれてきたんです!」
縁子「なので…せめて一度だけでも恋を実らせたい。与えられた名に恥じないよう誰かを幸せにしてあげたいんです!」グッ
トド松「(どうでもいい。帰りたい)」
縁子「けどやっぱり一人だと不安だったので…トド松さんが手伝ってくれてすごく心強いです?」ニコッ
トド松「はぅっはぅっ!!」ドッキュン
縁子「?」クビカシゲ
トド松「(や、やっぱりもうちょっとだけ付き合ってあげようかな…)」ドキドキ
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:52:33.57 ID:
6aWo4nKDO
縁子「しかしどうやって応援しましょう…」オロオロ
トド松「んー…あれはレベルが高すぎるから他のにしない?」
カラ松「ん?」ピクッ
トド松「あ、やばっ!気付かれた!」
カラ松「トッティじゃないか」スタスタ
トド松「あーもう来ると思った!やめてよね、こんなイタい奴と知り合いだと思われたくないから!」
縁子「お二人は知り合いなんですか?」
トド松「ぜんっぜん知らないからこんなの!もう出よ!?」
カラ松「ふっ!初めまして、お嬢さん。俺はそいつのブラザー・カラ松だ!」キランッ
トド松「なにそのブラザー・コーンみたいなニュアンス!?恥ずかしいからやめてってば!?」
カラ松「ウォンビーロン!」ニヤッ
トド松「うるっさいよ!被せなくていいから!?」
19 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:53:31.21 ID:
6aWo4nKDO
縁子「ご兄弟なら最初からそうと言ってくれたらよかったのに!」
トド松「い、いや…さすがにこの場には不釣り合いすぎるっていうか?」ポリポリ
カラ松「確かにな…」
トド松「あ、自覚はしてたんだ」
カラ松「俺の存在が輝きすぎて他の客が浮いてしまったようだ」フフンッ
トド松「!?」ガクッ
縁子「あぁ…なんてすてきなのかしら」ウットリ
カラ松「おっと…あんまり見つめると始まっちまうぜ?恋の駆け引きが、な」
トド松「死んでよ。頼むから」
縁子「こんなに絶望的な殿方、きっと他にいないわ!私がなんとかしてみせる!」グッ
カラ松「んぅ?」
トド松「やめといた方がいいんじゃないかなー…」
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2016/06/26(日) 23:55:32.25 ID:
6aWo4nKDO
街中
縁子「では早速、カラ松さんのお相手を探しましょう!」
カラ松「ふっ!はたして俺に相応しい女がそう易々と見つかるかどうか…?」
トド松「シコティッシュ以下のクズゴミに相応しい女の子なんているわけないでしょ?」
縁子「いーえ!きっと特殊な性癖を持った物好きな方がどこかにいらっしゃいますよ!」
カラ松「え……」
縁子「諦めずにがんばりましょうね!」パシッ
カラ松「あ、あぁ…(手を握られた…!)」デレッ
トド松「はいはい、じゃあ探そうね」グイッ
カラ松「ぐわぁっ!!ブラザー!髪、抜ける!ブチブチいってる!?」ブチブチ