Part2
17 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:19:53.73 ID:
JIynPgQD0
チョロ松「なんでお前がこんなところにいるんだよ!?」
カラ松「己を高める……人々に夢を与える……世界平和……これが叶えられるのはアイドルだと分かったのさ」
チョロ松「お前がそんなんなったら人々に不幸を与えるかつ世界崩壊だよ!! ……つーかニャーちゃんは!?」
ニャー「あの人ニャ!! 『お前と一緒に握手をさせてくれ』って言って乱入してきた不審者はあの人ニャ!!」
デカパン「分かったダス」
カラ松「しまった!! ばれた!!!」
チョロ松「最低じゃねーかお前!!」
デカパン「帰ってもらうダス」ガシッ
カラ松「す、すみませんでした……」
チョロ松「全く……すみませんニャーちゃん、うちの兄貴が……」
ニャー「え……兄弟なんですか?」
チョロ松「!!!!」
チョロ松(ニャ、ニャーちゃんが……軽蔑する様な目で見てる……)
チョロ松(あいつがこれなければ……)
ドゴオオオオオン!!!
カラ松「ぐはっ!!」
チョロ松「まさか赤の他人がうちに二人もいるとはな……」
カラ松「敵は兄弟の中にいたということか……」
18 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:20:24.38 ID:
JIynPgQD0
別の日
カラ松「出かけてくる……」
トド松「とうとう普通に言う様になったね……」
おそ松「誰がついていく?」
十四松「僕これから野球しに行こうと思ってたんだ!!!」
チョロ松「じゃあ十四松に任せよう」
十四松「行こう兄さん!!! 兄さんが野球やってたら女の子が釘付けになるかもしれないよ!!」
カラ松「よく分かってるじゃないか十四松……行くぜ」
19 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:20:51.90 ID:
JIynPgQD0
河原
十四松「僕が投げるから打って!!」
カラ松「ああ……見せてやるよ、俺の特大ホームランを」
十四松「どぅ!!」ブン!!
ドゴオオオ!!!
カラ松「はうっ!!!」
十四松「あ、ごめん。 デッドボール」
20 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:21:22.24 ID:
JIynPgQD0
別の日
カラ松「俺は今日から出かけるのをやめる」
チョロ松「なんでさ」
カラ松「だって……」
おそ松「だって?」
カラ松「だって誰が一緒にいても意味ないんだもおおおおおおおおおん!!」
チョロ松「分かった!! 分かったから泣くな!!!」
一松「他人の不幸は蜜の味……」ニヤニヤ
トド松「でも実際、出かけない方が女の子のためにもなるし僕達のためにもなるよ」
チョロ松「まあ……ずっと家にいれば爆発することもないし襲われることもないか」
カラ松「その通りだ……静寂と孤独を愛する俺には……それが相応しい」
おそ松「パチンコ行ってきまーす」
チョロ松「ライブライブ」
一松「……」スタスタ
十四松「野球野球!!」
トド松「女の子と遊ぶ約束してたんだよねー」
カラ松「……」
カラ松「一瞬にして孤独になった」
21 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:21:54.67 ID:
JIynPgQD0
カラ松「……」
カラ松「……今日は空が真っ青だな」
カラ松「……はっ!!」
カラ松「いけない、窓から顔を出していた……これだけでも嫌な予感がするからな」
カラ松「窓を閉めてっと……」バタン!!
カラ松「ふぅ……」
パリイイイイイイイン!!!
カラ松「!!??」
デカパンマン「いやー、空中でバランス崩しちゃったダス」
カラ松「」
デカパンマン「……なんか踏んでる気がするけど……気のせいダスね」
デカパンマン「パトロールを続けるダスー」バッ
カラ松「がっ……」
22 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:22:24.30 ID:
JIynPgQD0
カラ松(くそ、まさか家の中まで危険とは思わなかった……)
カラ松(どこだ……安全な場所はどこにあるんだ!!!)
カラ松(……はっ!!!)
カラ松(トイレ……トイレなら何もない!!)
カラ松(早速トイレに行こう!!!)
23 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:22:57.10 ID:
JIynPgQD0
数時間後
カラ松(やはりトイレは素晴らしいな……驚くほど何も起きない!!)
カラ松(勝った!! 俺はこの戦いに勝ったぞ!!)
カラ松(……)
カラ松(……暇すぎる)
カラ松(ちょっと外に出て様子を見るか……)
カラ松「……」
カラ松「……ん?」
カラ松「……」
カラ松「ふんっ!……ふんっ!!」
カラ松「……」
カラ松(参った……)
カラ松(尻が……トイレにはまってしまった)
24 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:23:23.68 ID:
JIynPgQD0
カラ松(こうなったら助けを呼ぶしかないな……)
カラ松(しかし兄弟達はみんな出かけたしな……)
カラ松「父さん!! 母さん!!」
シーン……
カラ松(出かけてるか……)
ガラッ
カラ松(!! 誰か帰って来た……?)
一松「……」
カラ松(何も言わない、ということは一松か……)
カラ松(こうなったらあいつに助けてもらうしか……)
25 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:23:51.41 ID:
JIynPgQD0
カラ松「一松!! 聞こえるか!?」
一松「!」
カラ松「俺だ!! カラ松だ!!」
カラ松「トイレから抜けなくなった!! 助けてくれ!!」
一松「……」
カラ松「とりあえずまずはトイレの扉を開けてくれ!!」
一松「……」
カラ松「……?」
一松「……分かった、開ける」
カラ松「……そうか、ありがとう一松」
カラ松(断られるかと思った)
カチャッ
カラ松(ん? 今の音は……)
一松「扉開けるね」
カラ松「あ、ああ……」
ドカアアアアアン!!!!
26 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:24:24.78 ID:
JIynPgQD0
おそ松「たーだいまー……ってあれ。 一松、なんでそんな嬉しそうなの」
一松「あれ」
おそ松「『あれ』……?」
カラ松「……」
おそ松「うわっ!!? カラ松真っ黒焦げ!! また誰かにやられたのかよ!!?」
カラ松「……」
おそ松「おいカラ松!! しっかりしろ!!」
十四松「ただいまーーー!!」
チョロ松「……あれ、どうしたの」
トド松「カラ松兄さん、何かあったの?」
カラ松「一松の……バズーカは相変わらず高威力だぜ」バタッ
おそ松「おいカラ松!! 死ぬな!!」
27 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:24:51.38 ID:
JIynPgQD0
カラ松『……はっ!!』
カラ松『ここは……?』
カラ松『俺は確か……一松のバズーカで死んだはず』
女『カラ松くん!! ようこそ!!』
カラ松『ここは……?』
女『ここは三次元!! 死んだ二次元の人は三次元に来るの!!』
カラ松『何……?』
28 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:25:26.25 ID:
JIynPgQD0
女『カラ松くん、ギャグアニメのキャラは生き返れることもできるの』
カラ松『そうなのか!?』
女『……でもカラ松くん、元の世界に戻っても兄弟達に……いや、世界にいじめられるだけだよ?』
カラ松『……?』
女『私の所に……来てくれる?』
カラ松『俺を……養ってくれるのか?』
おそ松「やばい!! カラ松が死んだ!!」
十四松「兄さーーーーーーん!!!」
チョロ松「一松!! お前とんでもないことやってくれたな!!」
一松「本当に死ぬとは思わなかった……」
29 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:26:06.43 ID:
JIynPgQD0
カラ松『君の言う通り……向こうに戻っても俺にとってはいいことはないかもしれない』
カラ松『俺の第二の人生を……こっちで歩むのもありかもな』
女『うん! ありありだよ、ありあり!!……あっ!! そうだ!!』
カラ松『ん?』
女『カラ松くん、もしよかったらなんだけどさ……』
カラ松『なんだ?』
女『一松くん……連れて来てくれるかな?』
カラ松『えっ』
30 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:26:35.45 ID:
JIynPgQD0
カラ松「……!!」ムクッ
おそ松「うわっ!?」
トド松「カラ松兄さんが生き返った!!」
一松(やべえ、殺される)
カラ松「……一松」
一松「……?」
カラ松「……俺と一緒に死んでくれ」
一松「!!」ダッ
チョロ松「逃げた!!」
カラ松「十四松!!」
十四松「無重力スパイラル!!!」ゴオオオオ!!!
無重力スパイラルとは十四松の半径5メートル以内を宇宙空間にすることのできる技である!!
一松「」バタッ
カラ松「」バタッ
おそ松「」バタッ
チョロ松「」バタッ
トド松「」バタッ
十四松「」バタッ
31 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:27:07.53 ID:
JIynPgQD0
チョロ松『どうしてくれるんだよ十四松!! 死んじゃったじゃないか!!』
十四松『いやーーーうっかりうっかり!!!』
カラ松『カラ松ガール……連れてきたぜ、特別に一松以外もな』
女『いやーーー最高ーーーー!!!///』
トド松『え、誰この人』
カラ松『……俺の奥さんだ』
おそ松・チョロ松・十四松『!!!!』
トド松『ど、どうしたの三人とも?』
おそ松『急いで逃げるぞ!!』ダッ
チョロ松『こいつはヤバイ!!』ダッ
十四松『わーーーーーい!!!』ダッ
トド松『よ、よく分からないけど僕も逃げよう!!』ダッ
一松『それじゃあ俺も……』ダッ
ガシッ
一松『!!!!』
女『……』ニコッ
カラ松『理由は知らないが一松、お前に会いたかったそうだ』
カラ松『カラ松ガール……兄貴達は逃げてしまったが大丈夫か?』
女『全然大丈夫!!!』
一松『???』
32 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:27:36.41 ID:
JIynPgQD0
おそ松「ふー……生き帰れたみたいだ」
トド松「三人ともどうしたの? あの女の人を見るなり慌てて」
チョロ松「俺たちは宇宙空間で一回死んだことあるからあの人に会ったことがあるんだ」
トド松「……あれ、カラ松兄さんも一回死んだことなかったっけ? カラ松兄さんもあの人とは初対面じゃないんじゃない?」
おそ松「『なごみのおそ松くん』はあれ、撮影だから。 ノーカン」
トド松「そ、それでさ……なんで逃げたの?」
チョロ松「俺たちは一回ひどい目にあったからね……」
おそ松「トド松、よく聞け。 あの世で俺たちを待ち受けてたあの目が細い女の人の正体はな……」
33 :
◆LYNKFR8PTk :2015/12/01(火) 21:28:13.11 ID:
JIynPgQD0
女『いいから二人でキスしろっつってんだよオラァ!!!』
カラ松『ひいいいっ!!!』
一松『この女頭おかしい……』
女『ああ!? つべこべ言わずカラ松からキスしろつってんだよ!!』
カラ松『は、はい!! やります!!』
一松『おい! やめろ馬鹿!! 殺すぞクソ松!!!』
カラ松『俺たちはもう死んでる!!!』
一松『おい!!! 離れろ!!! やめろ馬鹿!!!!』
女『色松をスケッチできるとは思わなかったわーーーうふふふふふ////』
カラ松『や、やっぱりできない!!』
女『じゃーいーや、旗』パチン!!
ハタ坊『ケツ用持ってきたじょー!!』
カラ松・一松『!!!?』
女『ぶっ刺してやるぜ!! 私を興奮させろぉ!!!』
一松『逃げるぞ!!』
カラ松『間に合わない!!』
グサッ
カラ松・一松『あああああああああ!!!!!』
終わり