少年「お父さんが木こりで斧使いなせいで学校でいじめられる」
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Part1
少年「お父さんが木こりで斧使いなせいで学校でいじめられる」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1482753713/
1 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:01:53.953 ID:
VjxOh5BA0
ー 学校 ー
いじめっ子「よう」
少年「なんだよ?」
いじめっ子「オメーの親父さ、斧振り回してんだよな。木こりだから」
手下A「ぷっ、斧っすか!?」
手下B「ダッサ!」
少年「…………」
2 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:03:00.017 ID:h4FcGLOc0
オーノー(^o^)
3 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:04:17.801 ID:
VjxOh5BA0
いじめっ子「斧ってよー、もう形からしてダサイよな!」
いじめっ子「人間にたとえると、のろまのデブって感じだ!」
いじめっ子「オレ、自分の親父が斧使いだったら、ぜってー自殺しちゃうよ!」
手下A「そりゃそうっすよね!」
手下B「ギャハハハハッ!」
少年「…………」
5 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:06:41.488 ID:
VjxOh5BA0
いじめっ子「それにひきかえ、オレの親父はすげぇんだぜ!」
いじめっ子「なんと、オレの親父は剣の達人で、騎士団長なんだ!」
いじめっ子「ちょうどオレが生まれるぐらいから、ずーっとな!」
手下A「ひゃ〜、さっすが!」
手下B「かっくい〜!」
いじめっ子「つまり、オレの親父とお前の親父は天と地ほどの差があるってこった!」
いじめっ子「もちろん、息子であるオレとお前もな!」
いじめっ子「ってわけで、オメーは地だからよ。地面にはいつくばって土下座しろよ、土下座!」
少年「…………」プルプル…
8 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:08:52.654 ID:
VjxOh5BA0
少年「このおっ!」バッ
いじめっ子「うわっ!」
手下A「こいつぅ!」
手下B「やっちまえ、やっちまえ!」
ドカッ! バキッ! ボカッ! ドカッ! ボカッ!
少女「ちょっと、何やってるのよ!」
9 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:10:15.774 ID:
VjxOh5BA0
いじめっ子「ちぇっ、ジャマが入った! 行くぞ!」
手下AB「へい!」
いじめっ子「いきなり殴りかかってくるなんて、やっぱ親が親だと、子も子なんだなぁ!」
少女「あんたら! 待ちなさいよ!」
少女「……大丈夫?」
少年「平気」パッパッ
少女「医務室に行った方がいいよ」
少年「平気だって!」
12 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:13:25.091 ID:
VjxOh5BA0
その夜ーー
ー 少年の家 ー
母「はい、晩ご飯できたわよ」
父「おお、うまそうだな。母さんの包丁さばきは一流だからな!」
父「今日もいっぱい木を切ったから、いっぱい食べるぞぉっ!」
少年「…………」
父「どうした、食べないのか?」
少年「……あのさ、お父さん」
父「どうした?」
14 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:16:35.435 ID:
VjxOh5BA0
少年「お父さん……木こりをやめることはできないの?」
父「へ?」
父「どうして、そんなこと聞くんだ?」
少年「いや……別に。で、どうなの?」
父「やめるったって、そりゃ無理だなぁ。木こりで食ってるわけだから」
少年「……だよね」スタスタ
父「お、おいっ、メシは?」
少年「いらない……」スタスタ
父「なんだ……? いったいどうしたっていうんだ?」
母「具合でも悪いのかしら……?」
16 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:19:35.116 ID:
VjxOh5BA0
翌日ーー
ー 学校 ー
少年「…………」スタスタ
いじめっ子「お、斧が来たぜ! やべー、斧がうつるぞ!」
手下A「ひえ〜、バッチイっす!」
手下B「あんなのが教室にいたら、こっちまでダサくなっちまう!」
少女「やめなさいよーっ!」
教師「コラコラ、なにをしているんだ!」
17 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:22:29.580 ID:
VjxOh5BA0
教師「いいかい? 同じクラスの仲間なんだから、もっと仲良く……」
いじめっ子「いいのかなぁ、先生? オレを叱るつもり?」
いじめっ子「オレが騎士団長である親父に告げ口したら、あんたクビになるかもよ?」
教師「ぐ……!」
教師「と、とにかく……なるべく優しくしてあげなさい」
いじめっ子「はーい」
少女「いーい? あんな奴らのいうことなんか無視しちゃえばいいんだから!」
少年「…………」
少年(もう嫌だ……もう限界だ……!)
19 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:26:32.522 ID:
VjxOh5BA0
ー 少年の家 ー
母「ご飯よ〜!」
少年「……いらない」
母「いらないって、昨晩からろくに食べてないじゃない」
少年「いらないったらいらない!」
母「どうしたの? 学校でなにかあったの?」
少年「なにもないよ! ただ調子が悪いだけ!」
母「…………」
20 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:29:23.364 ID:
VjxOh5BA0
父「……なに、ずっとベッドで寝てしまってる?」
母「ええ、なにがあったか聞いても、さっぱり答えてくれないし……」
父「ううむ……」
コンコン…
母「ーーはい」ガチャッ…
母「あら、あなたは……」
少女「こんばんは」
母「こんな時間にどうしたの?」
少女「少年君のことが気になって……」
母「あら、ちょうどよかったわ。なにか知ってるなら教えてもらえる?」
21 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:32:12.429 ID:Wcp/HfJ9r
少女有能
22 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:32:38.318 ID:
VjxOh5BA0
父「……そういうことだったのか」
母「斧でいじめを……」
少女「はい……」
少女「でも、彼はお父さんとお母さんに心配をかけたくなくていわなかったんだと思います」
母「どうしましょ?」
父「とりあえず、明日は学校を休ませよう。俺が学校に行って、先生と話してみるよ」
母「だったら私も行くわ」
父「ありがとう」
25 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:36:54.442 ID:
VjxOh5BA0
翌日ーー
ー 学校 ー
教師「……私の力不足で申し訳ありません」
教師「しかし、あの子の父親は現役の騎士団長ですから……」
教師「しかも前任の団長が結婚で引退してから、次々と成果を上げ続けているとか……」
教師「私も学校側から、彼を決して叱ってはならないと厳命を受けてまして……」
教師「仮に叱っても、効果は期待できないでしょう……」
母「もし、強引に押さえつけて、いじめを止めさせたとしても」
母「いじめる方法を変えたり、どこかで爆発してしまうようなおそれがありますわね」
父「ふむう……」
26 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:38:15.584 ID:
VjxOh5BA0
父「木こりというのは、斧というのは、そんなにダサイかなぁ」
父「俺としては決してかっこ悪くなんかないと思ってるんだが」
母「そうよねえ」
教師「私としても、木こりや斧がかっこ悪いとは思いません」
教師「ですが、こういうことは口でいってもイマイチ説得力が……」
少女「それですよ!」ガラッ
27 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:40:12.564 ID:DgTz5s+Y0
期待
28 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:41:08.482 ID:
VjxOh5BA0
母「あなたは……」
少女「ごめんなさい、盗み聞きして。だけど、あたしも力になりたくて……」
父「いや、かまわないよ」
父「ところで、何かいいことを思いついたようだけど……?」
少女「はい、あたし、思いつきました!」
少女「口でいっても駄目なら、実際に見せればいいんですよ!」
29 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:46:50.522 ID:
VjxOh5BA0
次の日の朝ーー
ー 少年の家 ー
母「どうする? 今日も学校休む?」
少年「…………」
母「少女ちゃん、迎えにきてるけど……」
少年「行くよ」ガバッ
少年(いくらなんでも、二日連続で休むわけにはいかないもんな)
少女「おはよーっ! さ、レッツゴー!」
少年「……うん」
30 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:49:22.995 ID:
VjxOh5BA0
ー 学校 ー
いじめっ子「お、斧が来たぜ!」
いじめっ子「んだよ、あのまま登校拒否になってりゃよかったのによ!」
手下A「ホントっすよ!」
手下B「つまんねえの!」
少女「はいはい、無視無視〜」
少年「…………」
31 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:52:29.488 ID:t4MHhbOea
斧好きの俺得スレ
32 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:52:39.407 ID:
VjxOh5BA0
教師「え〜……今日は少し予定を変更して、学校の外で社会見学を行う」
「やったーっ!」 「授業よりマシだぜ!」 「ヒャッハーッ!」
少女「お、ラッキーだね」
少年「……うん」
「先生! どこに行くんですか?」
教師「近くの山で、ある方の仕事を見学させてもらうんだ」
教師「ホームルームが終わり次第、すぐ出発するよ!」
いじめっ子(……なーんか、くさいな)
33 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 21:56:30.153 ID:
VjxOh5BA0
ー 山 ー
ワイワイ…… ガヤガヤ……
教師「さぁ、着いたぞ」
教師「よろしくお願いします」
父「どうも」
少年(……お父さん!?)
いじめっ子(へっ、やっぱりこういうことかよ! 見え透いてんだよ!)
34 :
以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/26(月) 22:00:18.780 ID:
VjxOh5BA0
いじめっ子「……プッ」
いじめっ子「おい、あのおっさん、こいつの親父だぜ! 斧とかダッセェの!」
いじめっ子「木こりの仕事なんざ見学したら、オレらまでダサくなっちまう!」
いじめっ子「みんな、笑ってやれ!」
手下A「え……アハハハハッ!」
手下B「は、はいっ! ギャハハハハッ!」
少女「ったく、あいつってば、とことん腐ってるわね」
少年「…………」
教師「それでは、よろしくお願いします」
父「はい」