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うちの嫁は鬼嫁
Part6


118 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:09:31 ID:lRQhxOc.
男「俺もあの時、もっと必死に説得すれば良かったかなって今さら思うよ」
男「ま、でも…」
男「こうして、本当にお互いが大好きだって再確認できたからヨシとしようよ、な?」
鬼娘「…うん」
鬼娘「自分勝手なことしておいてアレだけど、私の事、離さないでね」
男「うん」
男「ところで鬼娘さん?」
鬼娘「なーに?」

119 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:10:35 ID:lRQhxOc.
男「そろそろ出たいのですが…」
鬼娘「あー、ごめんごめん」
男「曇りガラスとはいえ、湯船からも出にくいのですよ…」
鬼娘「何なら、拭いてあげようか?」
男「はぁおっ!? ななな何を言うっ!?////」
鬼娘「んふふー、照れたデショ?」
男「えあっ!? あの…あうあう…////」
鬼娘「ふふっ、それもずいぶん久しぶりに感じるなぁ」
男「…むー////」ブクブクブクブク…
鬼娘「ずっと変わらないって、いいね…」シンミリ…
鬼娘「じゃ、洗濯物とかも気にしないでいいから。バスタオルも洗濯機の中に入れておいて」トタトタ…
男「ああ、うん」

121 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:28:29 ID:lRQhxOc.

ーー
鬼ママ「やっぱり一人増えるとすごく賑やかな食卓になるわねぇ」
男「すいません。急に来て、ごちそうにもなっちゃって…」
鬼ママ「いいのよぉ!」
鬼ママ「昔はたまにお互いの家で食べてたじゃない?」
鬼ママ「それに何と言っても、一人娘の彼氏よ?」
鬼ママ「その子と久しぶりに一緒の食事だもの」
鬼ママ「私は楽しかったわよ?」
鬼娘「ママご飯作ってるとき、楽しそうだったもんね」

122 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:29:12 ID:lRQhxOc.
鬼ママ「もちろん鬼娘もね〜」
鬼娘「当たり前よっ!!」
鬼娘「愛しい愛しい彼氏に会えて、楽しそうにしない女がいるもんですかっ!」
男「お、おじさんおばさんの前で何を言ってんだよ!?////」
鬼娘&ママ「照れちゃってかわいい〜!」ニコニコ
男「うああ〜…////」

123 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:32:17 ID:lRQhxOc.
鬼パパ「しかし、バイクでここまで来るなんてなぁ」
鬼パパ「大変だったろ?」
男「これだけの長距離は初めてでしたからね、そりゃ多少は…」
鬼パパ「小さい頃、ママゴトで鬼娘の言いなりになってた男君がなぁ…」
男「そんな事もありましたね」
鬼娘「言いなりって何よっ!」
鬼娘「男は昔っから優しかったから、私に合わせてくれてただけだもん!」
鬼パパ「子供子供と思っていたが」
鬼パパ「こうも行動を起こすなんてな」
鬼パパ「驚いたよ」
男「そんな大層なもんじゃないですよ」
男「俺自身にとってもいい経験になりましたしね」

124 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:33:23 ID:lRQhxOc.
男「それに急に来たのに、おじさんおばさんがこんな風に迎えてくれるなんて、俺すっごい恵まれてるなって思ったんです」
鬼娘「男…」
鬼パパ「お前も男君を見習えよ」ポムポム
鬼娘「うるちゃい!!」プン!
鬼ママ「うふふ。さて、と」
鬼ママ「そろそろお片付けしましょうかね」
男「あ、俺も手伝います」ガタッ
鬼娘「いいのいいの! 男は疲れてるんだし、座ってて!」
男「でも…」
鬼娘「パパの話相手でもしてあげて!」

125 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:35:10 ID:lRQhxOc.
鬼娘「いつも男一人だから、今日は嬉しいみたいよ」
鬼パパ「いつもパパだけ浮いてるみたいな言い方やめろよ!」
男「そういうことなら」ストン
鬼パパ「男君も納得するなよ!」
鬼娘「ゆっくりしててね」トタトタ…
鬼パパ「まったく…」
男「あはは…」
鬼パパ「男君」
男「はい」
鬼パパ「色々と迷惑かけてすまんなぁ…」
男「え?」

126 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:36:57 ID:lRQhxOc.
鬼パパ「俺の都合で二人を引き離すことになってしまって」
男「そ、そんな…!」
男「こればっかりは仕方ないことじゃないっすか!?」
男「むしろ、おじさんにとっちゃ喜ばしいことでっ…!」
男「おじさんが俺に謝る理由なんてないですよっ!」
鬼パパ「君はつくづく優しいな」
鬼パパ「…今日鬼娘な、久しぶりに心底笑ったと思ったんだ」
男「え…」
鬼パパ「あいつは我慢する子だからな。転勤が決まった時も、よかったねって言ってくれてな」
鬼パパ「男君と離れてしまうことが平気なハズないのに、気丈に振る舞って」
鬼パパ「弱味は見せなかった」
男「そう…すか…」

127 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:38:12 ID:lRQhxOc.
鬼パパ「ただ、俺らも伊達に長年鬼娘の親をやってんじゃないんだ」
鬼パパ「無理してるのぐらいわかるわな」
男「おじさん…」
鬼パパ「君と離れるのが鬼娘にとってどれくらいの負担だったか」
鬼パパ「今日の鬼娘を見れば、一目瞭然だな」
男「鬼娘がそこまで想ってくれてるなら俺としても嬉しい限りっす」
鬼パパ「鬼娘の事、大切にしてくれてありがとうな」
男「いえ、俺も鬼娘にはいつも元気もらってましたから」
男「小さい頃から変わらずずっと…」

128 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:39:26 ID:lRQhxOc.
鬼パパ「そうだな…」
鬼パパ「昔から何かっちゃあ、君の話ばかりだったな」
男「家でもそうだったんですか!?」
鬼パパ「一人娘が他の男の話をするのは、父親としては複雑だったけどな」
男「なんか、すいません…」
鬼パパ「まあ、実際にこうして長い間付き合ってみて、君を追いかけた鬼娘はいい眼をしてると思ったよ」
男「照れますけど、ありがとうございます////」ポリポリペコリ
鬼パパ「いつか、酒を酌み交わせるといいな」
男「!」
男「は、はいっ!」

129 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:45:29 ID:lRQhxOc.

ーー
鬼娘「パパの書斎だけどごめんね」
男「いやいや。泊めてもらうのにそんなに気ぃ使ってもらっちゃ困るって」
鬼娘「一緒に寝れたらいいのにね」ニコリ
男「ほぉあっ!?」ドッキーン!!
鬼娘「どうする?」
男「おああっと、えっと、おおわわわっ!?////」
鬼娘「あはははっ! 慌てすぎのオットセイ!」
男「い、一緒に寝るってっ…何言ってんだよ!!」

130 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:46:04 ID:lRQhxOc.
鬼娘「ごめんごめん」
鬼娘「ちょっとからかっただけよーぅ」
鬼娘「さすがにそれは、ね」
男「あうぅ…、びっくりするからやめてくれ…////」
鬼娘「えへへ…、ごめん」
鬼娘「…嘘じゃ、ないよね?」
男「へ?」

131 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:46:50 ID:lRQhxOc.
鬼娘「私のために、今日ここに来てくれたこと」
鬼娘「これからも私の傍に居てくれること」
鬼娘「明日、目が覚めたら全部夢だったなんて、ないよね?」
男「…うん」
男「正直、鬼娘に会うまでは本当はどうなんだろって怖かったけど」
男「ちょっとしたすれ違いだけだったから、俺はもう大丈夫だよ」
鬼娘「男っ…!」バッ
ギュウゥゥッ!
男「お、鬼娘!?」
鬼娘「ツラい思いさせてごめんっ…」ポロ…
鬼娘「私は間違ったこと男にしちゃったのに」ポロポロ…
鬼娘「私の事、ぐすっ、許してくれて」

132 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:47:32 ID:lRQhxOc.
鬼娘「私の事、変わ、らず…ひぐっ、好きでいてくれて…!」
男「もういいって言ったのに」ポムポム
鬼娘「だってぇ〜、ひっく…」
男「鬼娘が泣くぐらい思い詰めてたってことは、一番ツラかったのは鬼娘だろ?」
鬼娘「だとしても自業自得だよ…」
男「鬼娘…」
チュッ
鬼娘「はぅ…ん…」
男「もう大丈夫だから、な?」
鬼娘「いきなりなんて珍しいね」
男「あ、や、そのっ…////」
男「安心させてやりたくて…////」
鬼娘「うんっ、うんっ…。ありがとう、男」

133 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:52:30 ID:lRQhxOc.
男「お前、明日も部活なんだろ?」
男「あんまり泣いてたら、大泣きしてたのバレるぞ?」
鬼娘「そういうワケにはいくまい!」
男「なんだその口調」
鬼娘「ふふふ、ありがとね」
ギュッ
鬼娘「私、男の彼女になれて本当に良かったって思うよ」
男「照れるじゃないすか////」
鬼娘「明日から心機一転、がんばれるよ!」
男「おう、がんばれ!」
鬼娘「おやすみの、ちゅー」チュッ
鬼娘「んふふふ〜、おやすみ」
男「あ…うん、おやすみ////」

134 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:53:28 ID:lRQhxOc.

ーー
男(よっぽど疲れてたんだな…俺)
男(ぐっすり眠れた)
男(しかし…)
男「…すいません、寝坊しました…」
鬼ママ「あらあら、いいのよぅ!」
男「ぐうたらし過ぎました…」
鬼ママ「それだけ疲れていたんでしょ? 気にしないで」
男「はい…」
鬼ママ「朝ごはんだけど、鬼娘がつくっておいたみたいだから、食べてあげて」
ピラッ

135 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:54:51 ID:lRQhxOc.
男へ
私は部活があるので先に家を出ます
私がいなくてもくつろいでくれてかまわないから
それと男が帰る前にもう一度お話ししたいので、待っていてほしいです
今日は簡単な調整やタイム測定の予定なので午前中には帰れます
朝ごはんは男が変に気を使わなくていいように私が作りました
おにぎりです
ぜひ食べてください
それから
寝顔、かわいいね♪
    鬼娘

136 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:56:11 ID:lRQhxOc.
男「ね、寝顔見てたのか…」
鬼ママ「延々、30分ぐらい。すごくニコニコしながら、鼻歌歌いながら」
男「あうあう…////」
鬼ママ「鬼娘もちゃんと元気になったみたいね」
男「あ、おばさんもそう思いますか?」
鬼ママ「…やっぱりこっちに越してきてから、ずっと我慢してたみたいなのよね」
男「昨日、おじさんも同じようにいってました」
鬼ママ「私達はあの子の親だからね〜」
鬼ママ「でも、本当にあの子を元気にしてあげられるのは男くんだけだから」
鬼ママ「ありが 男「お礼なんて言わないで下さい」
鬼ママ「男くん…」

137 : ◆loxSgAubwY:2015/05/17(日) 23:58:41 ID:lRQhxOc.
男「ほとんどは俺が鬼娘を諦めきれなくて、未練垂れ流しのままで居たから」
男「鬼娘に会いに来たのだって、俺の勝手な私利私欲の為だったから…」
男「お礼言われるような事なんて…」
鬼ママ「そうだとしても、あの子が元気になったのは事実だから言わせて」
鬼ママ「ありがとう」
男「はい」
鬼ママ「さ、あの子の手料理、って言ってもおにぎりだけど、食べてあげて!」
男「はい! いただきます!」
男(いただきます、鬼娘!)ガッショウ

138 : ◆loxSgAubwY:2015/05/18(月) 00:01:44 ID:si977AqE

ーー
鬼娘「んわあーはっはっはっはぁっ!」
男「ごきげんですね」
鬼娘「いやん!」クネクネ
男「くねくねするなよ」
鬼娘「もうね、今までの不調が嘘みたい!」
鬼娘「タイム更新しまくりよ!」サムズアップ!
男「良かったな」
鬼娘「あなたのおかげよっ!」ギュッ
男「わっ! ちょっ、おじさんおばさんの前だしっ…!////」
鬼パパ「まあ、長遠距離だしこれぐらいはいいか…」

139 : ◆loxSgAubwY:2015/05/18(月) 00:02:37 ID:si977AqE
鬼ママ「あらパパ、ヤキモチ?」
鬼パパ「男君は気に入ってるんだが、娘とイチャイチャされるとなぁ…」
男「す、すいません…////」
鬼娘「パパには関係ないもん!」
鬼娘「しばらく会えないから抱き貯めしておくんだもん!」ギュムムム〜
男「何だよ、抱き貯めって」
鬼ママ「大目に見てあげましょうよ」
鬼パパ「そうだな」