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ショートストーリー
ゾロ「オレは戦えねぇ……無理だ」ルフィ「おいゾロ! お前、なに言ってんだよ!!!」

ゾロ「オレは戦えねぇ……無理だ」ルフィ「おいゾロ! お前、なに言ってんだよ!!!」
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1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 20:22:19.530 ID:cREfso3C0
サンジ「ふぬけたこと言ってんじゃねえぞマリモヘッド。敵はもうそこまで来てる。クライマックスだ、わかってんのかコラ」
ウソップ「そ、そうだ! お前が戦えねえとなると、こっちの戦力がどんだけ落ちるか……!」
チョッパー「どこか痛むのか!? 体調が優れないなら、言ってくれ! オレが今すぐ診る!」
ゾロ「そうじゃねえ」
サンジ「なら何だ! ハッキリ言え!!!」
ゾロ「…………思いつかねえんだ……」
ナミ「思いつかない? 何が?」
ゾロ「新しい技名が……からきし、思いつかなくなっちまった……!」
ウソップ「技名が……思いつかなくなったって……おい、ゾロ! お前……!」
フランキー「そりゃ……一大事じゃねえか! 技名が無きゃ、それはもう『技』とは呼べねえだろ……!」
サンジ「なんで今まで黙ってやがった! 技名叫ばずに戦場へ斬り込もうって魂胆だったのか! てめえは!!!」
ゾロ「だからオレは戦えねえって言ったんだ!!! 自分が情けねえことは痛いほど分かってる……!」
ゾロ「デカイ戦いではひとつ以上の新技を繰り出す……それがオレのノルマだろう……!」
ゾロ「そいつを守れねえオレには、あの海賊旗を背負って戦う資格なんてありゃしねえってことだ……置いて行けよ、ルフィ」
ルフィ「……嫌だ」
ゾロ「!?」
ルフィ「ゾロ、お前も戦いたいんだろ? なら行こう」
ゾロ「だから、言っただろうが。戦いへ出ようにも、オレは新しい技名が……」
ルフィ「だったら、みんなで考えればいいだろうがっ!!! ゾロの新しい技の名前を!!!」

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 20:26:59.601 ID:ZHWErbqr0
月牙天衝とか

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 20:28:16.554 ID:cREfso3C0
ロビン「これが今までの技名のリストね」
チョッパー「む、難しいな! 見たことない文字ばっかりだ!」
ゾロ「なるべく画数を多くしてえな」
ナミ「ふーん。こうして見ると……動物とか食品とか、宗教の用語を参考にしてるのね。興味ないから全然気づかなかった」
サンジ「この語呂合わせはてめえの趣味か」
ゾロ「文句あんのか?」
サンジ「別に。ただ、センスの欠片もねえと思っただけだ」
ゾロ「ああ? てめえも人のこと言えたもんじゃねえだろ」
サンジ「オレの技名は気取ってねえんだよ。攻撃する部位を言ってるだけってのが大半だ」
サンジ「『阿修羅 弌霧銀』って何だ? 顔が増えてるから阿修羅ってのは分かるが、弌霧銀が意味不明だろうが」
サンジ「結局、響き優先なんだろ。ガキくせえ」
ゾロ「なんだと……もういっぺん言ってみろ!!!」
ナミ「ケンカしてる場合じゃないでしょ!」
ウソップ「そうだぞ。それに、サンジの『悪魔風脚 一級挽き肉』はゾロと同類だろ」
ゾロ・サンジ「「 一緒にすんじゃねえ!!! 」」

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 20:33:47.310 ID:cREfso3C0
<うおおおおおおっ!!! 出てこい、麦わらぁ!!!
ブルック「まずいですよ〜! 敵がもう眼前に! まあ私、眼が無いんですけど〜!」
ルフィ「やべ! おいゾロ! 急げ!」
ゾロ「お前らが一緒に考えてくれるんじゃなかったのかよ! まだ本題に入れてねえじゃねえか!」
ウソップ「悠長なこと言ってる場合じゃねえって! 敵は待っちゃくれねえぞ!」
ルフィ「よし! じゃあ、あれだ! 犯唾(パンダ)で行こう!」
ゾロ「何がだ!」
ルフィ「ゾロの新しい技名だ! 動物ならいいんだろ? ならパンダだ!」
ウソップ「二刀流で『乱乱(ランラン)』『貫貫(カンカン)』ってのはどうだ!」
フランキー「二刀流・犯唾(パンダ)! 乱乱(ランラン)! 貫貫(カンカン)! って言いながら二回斬るのか」
ルフィ「よーし決まった! 野郎ども! 行くぞぉ!」
「「「 おおおおおおおっ!!! 」」」
ゾロ「待て……! オレは納得してねえからな!」
ナミ「ワガママ言ってる場合じゃないでしょ!」
ゾロ「使う本人が納得してねえのは技としては致命的だ! だいたい、オレが考えた新技は三刀流だぞ!」

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 20:40:28.880 ID:cREfso3C0
<乗りこめええええええっ
ドドドドドドド
チョッパー「ぎゃ〜〜〜〜〜っ!!!! くるぅ〜〜〜〜〜〜っ!!!」
フランキー「こりゃ、いよいよ笑えねえ状況になってきたな。ルフィ、いい加減こっちも行かねえとまずいぞ」
ルフィ「わかった! じゃあとりあえずゾロはそのまま技名を考えててくれ!」
ゾロ「ひ、ひとりでか?」
ルフィ「うーん、じゃあ、ウソップとナミも一緒に残って考えてやってくれるか?」
ウソップ「おう!」
ナミ「任せて!」
サンジ「ったく、世話かけさせんなよ」
ロビン「こっちは気にせず、納得いくまで考えて」
ゾロ「……すまねえ」
チョッパー「頑張ってカッコイイ名前考えてくれ!」
ルフィ「行くぞ〜〜〜〜!」
「「「 おおおおおおっ!!! 」」」

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 20:45:17.288 ID:cREfso3C0
<ワー ギャー オラー ドカッ ズドン バキッドゴッ
ナミ「戦闘が始まったみたいね……」
ウソップ「で、なんだっけ? 三刀流の技なんだっけか? じゃあ乱乱・貫貫に斧鋭斧鋭(フェイフェイ)を足せばいいだろ」
ウソップ「三刀流・犯唾(パンダ)! 乱乱(ランラン)! 貫貫(カンカン)! 斧鋭斧鋭(フェイフェイ)!」
ナミ「うん、いいんじゃない? 三回斬れば三刀流だもん。決まり! 行くわよ!」
ウソップ「おう!」
ゾロ「だから待て!!! テキトーに決めんじゃねえ!!!」
ナミ「もう、何が不満なの?」
ゾロ「技の動きと名前が合ってねえんだよ!」
ウソップ「そんなのどうでもいいだろ。『鬼斬り』に鬼要素ねえし、『虎狩り』も虎要素無いだろうが」
ゾロ「そういうことを言いたいんじゃなくてだな……!」
ナミ「めんどくさいわね〜! じゃあその技ってのを見せなさいよ!」
ウソップ「そうだ! そもそも技を見てもいないのに、名前を考えろってのが無茶だ!」
ゾロ「わ、わかった。じゃあやってみる」

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 20:50:35.818 ID:cREfso3C0
ゾロ「いいか? 技を出すタイミングとしては、オレが満身創痍になって第三者が『あ! ゾロが負けそう!』って思うあたりだな」
ウソップ「まあ、そこが一番盛り上がるからな」
ゾロ「そこで、オレは敵に背中を向ける」
ナミ「剣士にとって背中の傷は恥なんじゃなかったの?」
ゾロ「なにも逃げるために背中を向けるわけじゃない。新技への布石なんだよ、これは」
ウソップ「ふーん、で?」
ゾロ「オレが背中を向けると、敵は『ヘヘヘ、俺に勝てないと分かって逃げる気か? そうはさせねえぜ!』と言いながら突っ込んでくる」
ゾロ「そこでオレは『逃げる? 誰が逃げるって?』と言いながらニヤリと笑うわけだ」
ナミ「前置きが長い! はやく技の核心を説明しなさいよ!」
ゾロ「焦るな、次から技の動作の説明に入る。まず、相手の横払いの攻撃をしゃがんで避けるだろ?」
ゾロ「避けながら、オレは腕を交差して二刀を後ろへ突き出す。こうだ。すると敵はガラ空きになった両脇腹を刺されるわけだ」
ウソップ「二刀流じゃねえか」
ゾロ「話は最後まで聞け。そこから、振り向きざまに三本目の刀で悶絶してる敵の首を刎ねるんだよ」
ゾロ「血を噴きながら倒れる敵を正面にしながら、一言、『剣士が背中を向けるのには逃げる以外の理由がある。覚えておきな』」
ゾロ「こういう流れだ。わかったか?」
ナミ「『見返り犯唾(パンダ)斬り』でいいんじゃない?」
ウソップ「ああ。それでいいな」
ゾロ「てめえらパンダから離れろ!!!」

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 20:56:38.850 ID:cREfso3C0
ゾロ「今の技見ただろ!? パンダってイメージじゃねえ!」
ナミ「めんどくさいわね〜。ウジウジ悩んで、男らしくないわよ」
ゾロ「ぐっ……!」
ウソップ「なあゾロ。技名ってのはロマンだ。それは分かる。拘るべきところってのは、オレも同意見だ」
ウソップ「だが状況を考えてくれ。使い時に使えなきゃ、技の意味がねえだろ? 敵がすぐそこにいるんだぞ?」
ゾロ「わかってる! ハードルは十分落としてんだ! そのうえでパンダは嫌だって言ってんだよ!」
バーンッ
ナミ「きゃっ!?」
ウソップ「な、なんだ!?」
ルフィ「おう! ゾロ! 技名思いついたか!?」
ウソップ「ルフィ!? お前なんで戻ってきたんだ!? 戦いはどうしたんだよ!」
ルフィ「なんかよ! 敵が手加減してるらしいんだ!」
ナミ「手加減?」
ルフィ「ああ! ロビンが言うには、ゾロがいないから空気を読んで手を抜いてくれてるんだろうってさ!」
ナミ「最終決戦って流れだったものね……そこで相手の団員が欠けてたら、何かあったと心配するのが当たり前か」
ウソップ「聞いたかゾロ! 敵にまで気を遣わせて、こりゃ急いで技名を決めねえとルフィの顔が立たねえぞ!」
ゾロ「わ、わかった……」
ルフィ「急いでくれ! ゾロ!」

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 21:01:21.359 ID:cREfso3C0
ゾロ「じゃ……じゃあ……もう一回技をやる。今度はルフィも見てくれ」
ルフィ「わかった!」
ゾロ「まず……こうするだろ。で、こうだ。で、最後に、こうしてこう。わかったか」
ルフィ「よし! 『振り返り犯唾(パンダ)斬り』でどうだ!?」
ゾロ「ほぼ一緒じゃねえか!!!」
ナミ「だってそういう風にしか思えないんだから、しかたないじゃない」
ウソップ「振り返って首跳ねるところでイメージが固まり過ぎてるのが問題かもしれないな」
ゾロ「いや、まずパンダから離れてくれ」
ウソップ「背中向けながら刀を後ろへ突き出すとこをもう一回やってみてくれ」
ゾロ「こ、こうか?」
ウソップ「前傾姿勢で、二本の刀を後ろの上方へ突き出すこの感じ……どっかで見たことないか?」
ナミ「……うーん」
ルフィ「あ!!! わかった!!! これはお前、フンコロガシだ!!!」
ウソップ「ああ! それだ!」

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 21:08:16.195 ID:cREfso3C0
ウソップ「三刀流・憤(フン)殺牙刺(コロガシ)! でいいだろ!」
ナミ「憤(フン)で刺して、殺牙刺(コロガシ)で振り返りながら斬るのね! 完璧じゃない!」
ルフィ「すんげ〜! かっけぇ〜〜〜〜! な! ゾロ! これでいいだろ!?」
ゾロ「いや……オレは……」
ルフィ「これでいいよな!?」
ゾロ「……」
ルフィ「……」
ゾロ「……」
ルフィ「おい」
ゾロ「……………ああ」
ルフィ「よし! 決まった! いくぞ〜〜〜〜〜!!!」
「「「 おおおおっ!!! 」」」

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 21:13:52.484 ID:cREfso3C0
〜数十分後〜
ゾロ「鬼斬り!!!!!!」
ズバッ
敵剣士「ぐああああああああああああっ」
ゾロ「…………」
チョッパー「うわあ〜〜! やったぁ〜〜〜〜! ゾロが勝った〜〜〜〜!」
ルフィ「……」
ウソップ「今、鬼斬りでトドメさしたけど……今回の戦闘であいつ、新技つかったか?」
サンジ「いや、逐一監視していたわけじゃねえが、見かけなかったな」
ロビン「結局、納得のいく技名は思いつかなかったのかしら」
フランキー「そうなのか?」
ナミ「一応考えてあげたんだけど……」
ウソップ「ゾロのやつ、結局男の意地をとったんだな」
ルフィ「おいゾロ。後でオレのとこまできてくれ。話がある」
ゾロ「ああ……」

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 21:18:33.257 ID:cREfso3C0
ルフィ「なんで憤(フン)殺牙刺(コロガシ)つかわなかったんだ?」
ゾロ「……納得できなかったんだ。オレは、あの新技には他に相応しい名前があると……」
ルフィ「うるせえ!!!」
ダンッ
ゾロ「……」
ルフィ「納得できなかった……? おいゾロ、お前の自己満足のためにオレたちだけじゃなく敵さんまで巻き込んだんだぞ」
ルフィ「わかってんのか? お前の技名待ちで寒い海岸に長いこと立たされて、挙句、旧技で倒された敵さんの気持ち、考えたか?」
ゾロ「……すまねえ」
ルフィ「『すまねえ』じゃなくてさ。考えたか? って聞いたんだ」
ゾロ「……考えなかった」
ルフィ「何考えてたんだ?」
ゾロ「オレの技名のことだけだ……」
ルフィ「そういうところだ。ゾロ。そういうところで差が出るんじゃねえのか?」
ゾロ「ああ……」
ルフィ「デカイ戦闘では新技を使うってのが、オレとゾロ、サンジのノルマだからな」
ルフィ「今回の戦闘で新技を使わなかったペナルティは受けてもらうぞ。敵さんに迷惑かけた分も含めてだ。わかったか?」
ゾロ「……すまねえ」
ルフィ「『すまねえ』じゃねえ。わかったか? って聞いてんだ。オレは」
ゾロ「ああ。わかった」
ルフィ「よし! じゃあ宴だ! 騒ぐぞ〜! ししし! ゾロ! 元気出せ! な! 失敗は誰にでもある!」

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 21:23:18.837 ID:cREfso3C0
〜数日後〜
ゾロ「…………」ブツブツ
ウソップ「なあ、最近ゾロの様子がおかしくないか?」
チョッパー「必死に技名を考えてるみたいなんだ」
ウソップ「技名? だって、前のあれは……ええっと、『見返り・毘迅(ビジン)斬り』で落ち着いたんだろ?」
チョッパー「うん。だけど、次の次の島でまたデカイ戦闘があったら、また新技を使わなきゃならないだろ?」
チョッパー「そこで使うための技と技名を考えてるんだよ。きっと」
ウソップ「ふーん……前のが名前付けのポリシーから若干外れたから、焦ってんのかもな」
チョッパー「ネタ切れって怖いよな。特にゾロは戦う機会が多いから、大変だよ」
チョッパー「『見返り・毘迅(ビジン)斬り』だって、本当は敵に背中を見せたくなかったんだってさ」
ウソップ「ああ、アイツ、嫌ってたもんな。そういうの」
チョッパー「だけど、新しい技を考えるには、もう正面向いてるだけじゃ駄目だろうって……」
ウソップ「そのうち、逆立ちしながら相手を攻撃しそうだな」
チョッパー「やりかねないよ。執念で顔と腕を増やしたぐらいだもん」
ウソップ「テキトーに考えちまえばいいのに。ルフィなんて、枕詞をつけてるだけの多いだろ。『ジェット』とか『ギガント』とか」
チョッパー「そういうテキトーなことはできないって知ってるだろ? ゾロは自分を曲げないように頑張ってるんだ。応援しよう」
ゾロ「……」ブツブツ

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 21:28:04.887 ID:cREfso3C0
〜数か月後〜
ルフィ「島が見えたぞ〜!」
ゾロ「……っ!」ビクッ
チョッパー「ど、どうした! ゾロ! 顔色が悪いぞ!?」
ゾロ「はぁ……っ! はぁっ! うぐっ!」
ナミ「なに? どうしたの?」
ウソップ「おいおい、大丈夫かよ!」
チョッパー「……脈が速いな。過呼吸を起こしてる。ゾロ、落ち着いて息を整えるんだ」
ロビン「袋を持ってきた方がいいかしら」
チョッパー「ああ。診察室に酸素濃度を測る装置と一緒に置いてあるはずだ。両方持ってきてくれ」
ブルック「ま、まさか! 病気……!」
チョッパー「いや、たぶん精神的ストレスが原因だろうな……このところ、技名のことでずっと悩んでいたみたいだから……」
サンジ「マジかよ……」
ルフィ「ゾロ……!」

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 21:34:06.056 ID:cREfso3C0
〜さらに数か月後〜
チョッパー「ゾロがいない! カウンセラーの日だから呼びに行ったんだけど、船のどこにもいないんだ!」
ウソップ「なに!?」
サンジ「おいおい! まさかアイツ……!」
ルフィ「ゾロ! どこだ!?」
フランキー「ミニメリーがねえ! こりゃあ……」
ウソップ「脱走か……!?」
ナミ「ゾロ……とうとう……いつかこうなるんじゃないかと思ってたわ」
ロビン「ノルマを達成できそうにないって、彼、ずっと悩んでいたものね」
ブルック「ヨホホ〜! これは笑えない事態ですよー」
ルフィ「ああ。笑ってる場合じゃねえ! ゾロのノルマはブルック、お前が達成するんだ!」
ブルック「はいはい……って、えええええっ〜〜〜〜〜!!?!?」
ルフィ「お前まだ、技を10個ぐらいしか申請してねえよな? うちにも慣れてきただろうし、頃合いだろ」
サンジ「おう、頑張れよ。このノルマ、きっついぞ〜」
ウソップ「よかったー、オレは戦闘向けじゃなくて」
ブルック「……はい」

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 21:39:02.796 ID:cREfso3C0
ゾロ「……ハァ……ハァ。ここまでくれば、もう追ってこねえだろ……」
ゾロ「……」
ゾロ「……もう、オレは新しい技を考えなくていいのか……」
ゾロ「動物図鑑やら、仏教用語辞典やらを読み漁って頭を悩ませる必要は無いんだ……」
ゾロ「無理な体勢で刀を振って、今までと違った技を編み出す必要は……もう……」
ゾロ「……ヘヘ……ハハハハハハハハハ」
ゾロ「世界一の大剣豪は、オレひとりで目指す!!!」ドン!!
ーーー
チョッパー「ブルックがいない!」
ナミ「ちょっと、またぁ!?」
サンジ(音楽縛りってのがきつかったか……過呼吸マリモと技が被らねえようにって気負いも重荷になったんだろうな)
ルフィ「まーた逃げられたか……じゃあフランキー。次の新技ノルマ、頼めるか?」
フランキー「わ、わかった。この船をラフテルまで送り届けるまでは、なんとか……」
ルフィ「おう! 頼む! シシシ!」
ルフィ「それにしても、なんで辞めちまったのかな〜。ノルマ達成にやりがいを感じられるように、もっと宴を増やすか」
ウソップ(この流れはやばそうだ……オレも逃げる準備をしておこう)
〜END〜

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/20(日) 21:53:13.344 ID:4VJNdwH40
投げんなw