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ゾロ「ナミとロビンの仲が悪ぃんだ」たしぎ「何で私に言うんです」
Part1

ゾロ「ナミとロビンの仲が悪ぃんだ」たしぎ「何で私に言うんです
」 http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324169151/

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 09:45:51.75 ID:G76dLcMaO
ナミとロビンとたしぎとビビ可愛い

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 09:54:06.79 ID:81McO6Lf0
くそ
スレタイのSSみてえ

9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 09:59:20.00 ID:yMdXedQm0
ゾロ「何でって、ここにゃお前くらいしか女がいねェだろ」
たしぎ「女性の海兵なら他にも勤務していますが」
ゾロ「どいつもこいつもおれにビビって近寄ってこねェんだよ」
たしぎ「……それで」
ゾロ「仲直りさせる方法とかわからねェか?」
たしぎ「その前に、あなたが今どのような状況下に置かれてるか理解してますか?」
ゾロ「檻の中」
たしぎ「わかっててそんな事言ってるんですか! そうです、
    あなたは海軍によって捕らえられてるんですよ、ロロノア!」

15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:06:34.25 ID:yMdXedQm0
ゾロ「そんな事ァ捕まった本人のおれが一番よくわかってる」
たしぎ「それにしてはずいぶんと余裕のある態度ですね」
ゾロ「意外と快適なんだよ、ここ」
たしぎ「捕まって牢に放り込まれた後すぐ眠って……起きたら酒を要求するの繰り返し」
ゾロ「お、持ってきてくれたのか」
たしぎ「誰が持ってきますか! 海賊なんかに」
ゾロ「まァいい……、それで、あの二人を仲直りさせる方法なんだが」
たしぎ「知りませんよ、海賊の内情なんて」
ゾロ「お前ヒマなんだろ?」
たしぎ「ヒマじゃありません、失礼な!」

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:12:59.14 ID:yMdXedQm0
ゾロ「ヒマじゃねェのに何で毎日毎日おれんとこに来るんだよ?」
たしぎ「それは……。 み、見張りです」
ゾロ「見張りなんざ下っ端の仕事じゃねェか」
たしぎ「あなたは懸賞金一億二〇〇〇万ベリーの海賊ですよ?
    一般兵にあなたの見張りなんてとても務まりません」
ゾロ「ふん、引け腰だな海軍ってのも」
たしぎ「その海軍に捕まってしまったのですよあなたは」
ゾロ「違げェねェ」ケラケラ
たしぎ「何を笑ってるんですか!」
ゾロ「とにかく話を戻すぞ」

19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:16:06.73 ID:yMdXedQm0
たしぎ「……『泥棒猫』と『悪魔の子』の仲違いの解決、ですか」
ゾロ「おう。 どうすればいい」
たしぎ「…………どのような理由で仲が悪くなったんですか?」
ゾロ「なんだ、結局ノッてくれるのかよ」ケラケラ
たしぎ「うるさい!!」
ゾロ「仲が悪ィ理由なんだが……おれにはわからねェ」
たしぎ「じゃあ解決しようがないじゃないですか!!」
ゾロ「だから一旦サウザンドサニー号に戻ってだな」
たしぎ「あなた本当に自分が捕まったこと理解してます!?」

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:19:43.03 ID:yMdXedQm0
ゾロ「別に脱獄しようってんじゃねェよ」
たしぎ「だったら……」
ゾロ「船に戻って二人の件を片付けたらまたここに戻ってやるよ」
たしぎ「そんな言葉を信じると思ってるんですか?」
ゾロ「じゃあどうすんだよ」
たしぎ「どうもこうも、現状維持です! あなたを海軍本部に
    送検するまで、この私がしっかりと見張りをさせていただきます」
ゾロ「だが仲直りだけはどうしてもさせねェと」
たしぎ「どうしてあなたのような方が二人を仲直りさせたがるんです?」
ゾロ「聞きてェのか?」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:23:23.69 ID:yMdXedQm0
たしぎ「……一応、聞いておいてもいいかもしれませんし」
ゾロ「なんで」
たしぎ「麦わらの一味に関する情報は常に求められています。
    あの一味は結構謎の部分も多いですからね」
ゾロ「あんだけ暴れ回ってんのにか?」
たしぎ「『新世界』に諜報員を派遣するのは難しいですし……」
ゾロ「諜報員?」
たしぎ「海軍には海賊船に乗り込んで海賊一味の情報を
    集める諜報機関が存在するんですよ」
ゾロ「お前が海軍の情報を垂れ流してどうする」
たしぎ「はっ!?」

25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:24:53.04 ID:G76dLcMaO
たしぎ可愛いよたしぎ

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:24:55.28 ID:/trCiljh0
ワロタ

27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:25:57.65 ID:yMdXedQm0
ゾロ「とろくせェなお前……」
たしぎ「くっ、ロロノア……!! 話術で情報を引き出そうとするとは……」
ゾロ「お前が勝手に喋ったんだろこのパクリ女!!」
たしぎ「なっ……!! まだそれを言いますか!!」
ゾロ「くそ、やっぱ見れば見るほど似てるなテメェ」
たしぎ「知りませんよそんなの!」
ゾロ「せめてメガネをかけろ! それで少しは……いやダメだな」
たしぎ「私が誰に似てるって言うんですか」
ゾロ「お前に教える義理はねェな」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:26:49.10 ID:3tvdyo2EO
海賊無双でたしぎ使えるなら買う

29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:28:19.47 ID:yMdXedQm0
ゾロ「俺の刀返してくれよ」
たしぎ「急に話を変えないでください!」
ゾロ「刀がありゃこんなとこ、すぐに出られるんだが……」
たしぎ「その言葉を聞いて私が刀を返すと思ってるんですか……? 呆れた」
ゾロ「じゃあ酒くれ」
たしぎ「犯罪者に飲ませるお酒などありません」
ゾロ「くかー」Zzz
たしぎ「って寝てるー!?」ガビーン

31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:31:23.74 ID:yMdXedQm0
たしぎ「起きなさいロロノア!!」ガシャーン
ゾロ「んぁ?」
たしぎ「牢獄でよくもそんな堂々と眠れますね……」
ゾロ「なんで起こすんだよ、俺が寝てた方がお前も楽だろ?」
たしぎ「…………寝られるとヒマなんですよ」
ゾロ「お前さっきヒマじゃねェって―――」
たしぎ「ああもう認めますよ、ヒマです!! ただ見張ってるだけなんて本当にヒマ!!」ドン!!
ゾロ「構ってほしいのか?」
たしぎ「ち、違います!!///」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:33:10.32 ID:/trCiljh0
かわいい

33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:33:57.30 ID:yMdXedQm0
ゾロ「ったくしょうがねェな……くぁぁ」
たしぎ「あなたと話していると私までバカになりそう……」
ゾロ「元々バカだろお前」
たしぎ「し、失礼な」
ゾロ「……ところでお前の上司はここにはいねェのか?」
たしぎ「スモーカー准将ですか? 准将は別件でここにはいません」
ゾロ「准将クラスの海兵の不在を海賊の俺に教えてくれるとはな」
たしぎ「あ……」
ゾロ「やっぱりバカじゃねェかお前」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:36:44.71 ID:yMdXedQm0
たしぎ「あああ……すみませんスモーカーさん……」ガクッ
ゾロ「あのケムリ野郎がいねェんなら少しは楽だな」
たしぎ「私なんて眼中に無い、と?」
ゾロ「ローグタウンで実力差はわかってると思うが」
たしぎ「あれからどれだけ時間が経ったと思ってるんですか」
ゾロ「へェ……、じゃあ、やるか?」ギロッ
たしぎ「…………っ」ビクッ
ゾロ「……冗談だよパクリ女」
たしぎ「くぅ……」

36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:41:12.28 ID:yMdXedQm0
ゾロ「あークソ、居心地はいいがやっぱ退屈だなここは」
たしぎ「さっきの話なんですけど」
ゾロ「あァ? ナミとロビンの話か?」
たしぎ「なぜ仲違いを?」
ゾロ「さっきも言っただろ、知らねェよ。 ただあいつらが仲悪くしてたら困るんだよ」
たしぎ「?」
ゾロ「一味の雰囲気が悪くなる」
たしぎ「どういう意味ですか?」
ゾロ「ギスギスした空気が無関係のおれ達にまで流れてくんだよ」

38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:44:51.23 ID:yMdXedQm0
たしぎ「たかが二人の喧嘩くらい……」
ゾロ「おれ達にとっちゃ大問題だ」
たしぎ「それであなたが解決しようと?」
ゾロ「二人の仲を戻そうと奮闘してんのはアホコックくらいだからな」
たしぎ「あなたみたいな人でも、そういう事を気にするんですね」
ゾロ「他が気にしねェんだから俺がどうにかするしかねェだろ」
たしぎ「ですが、あなたは牢の中です。 どうにも出来ませんよ」
ゾロ「……そこで少し相談があるんだが」
たしぎ「……?」

40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:48:24.15 ID:yMdXedQm0
ゾロ「お前、おれがこっから出るの手伝ってくれ」
たしぎ「気は確かですか? 私は海軍本部少佐ですよ?」
ゾロ「話は最後まで聞け、タダとは言わねェよ」
たしぎ「海賊が海兵と取引をしようと言うのですか?」
ゾロ「そんな小難しい事じゃねェ。 まずはおれがここから出る」
たしぎ「……話くらいは聞いてもいいでしょう」
ゾロ「そしておれはサウザンドサニー号に戻るんだ。 お前と一緒にな」
たしぎ「わ、私も麦わらの一味の船に……!?」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:52:08.07 ID:yMdXedQm0
ゾロ「お前が一緒にいりゃァ俺は逃げられねェだろ?」
たしぎ「何で私が海賊の脱獄を手伝わなければ……」
ゾロ「そしてお前がナミとロビンの仲をどうにか戻してやれ」
たしぎ「私に丸投げ!?」
ゾロ「と、同時に」
たしぎ「?」
ゾロ「お前は麦わらの一味の情報を集めればいい」
たしぎ「な……」
ゾロ「欲しいんだろ? おれ達の情報ってのが」

43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:55:58.06 ID:yMdXedQm0
たしぎ「私が敵船内で諜報活動を……?」
ゾロ「悪い話じゃねェだろ? もちろん終わったら俺はここへ戻る」
たしぎ「それは……麦わらの一味に対する裏切りですよ? ロロノア」
ゾロ「海軍のお前がそんなこと気にしてどうすんだよ」
たしぎ「……」
ゾロ「おれがいなくなった後も、あいつらにゃ楽しく航海してほしいからな」
たしぎ「し、しかし……麦わらの一味の船までどうあなたを連れていけば」
ゾロ「話にゃノッてくれるんだな?」
たしぎ「……」

44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 10:59:07.22 ID:yMdXedQm0
ゾロ「ケムリ野郎が帰ってくるまでに済ましちまえばいい」
たしぎ「……そう言って私を騙して逃げようなどと企んでいませんよね?」
ゾロ「女利用して脱獄しようと考えるほどおれも腐ってねェよ」
たしぎ「………………わかりました」
ゾロ「恩に着る」
たしぎ「少しここで待っていてください」
ゾロ「わかった」

46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 11:03:15.92 ID:yMdXedQm0
たしぎ「すみません」
海兵「ハッ! なんでしょうたしぎ少尉」
たしぎ「現在ここで管理しているロロノア・ゾロを本部へ送検するのですが」
海兵「え……? 本部への送検はまだ数日先では?」
たしぎ「予定が変更になりました。 ここではロロノアに
    脱獄されてしまう危険性があるので、急遽予定を
    早めて海軍本部に送検する事に」
海兵「は、はあ……」
たしぎ「檻の鍵を。 ロロノアには私が随伴します」
海兵「りょ、了解しました。 どうぞ」チャリッ

47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 11:03:54.46 ID:/trCiljh0
おお

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 11:06:30.70 ID:yMdXedQm0
たしぎ「……お待たせしました」
ゾロ「まさか本当にやってくれるとはな」
たしぎ「言っておきますが、これであなたが一味の下へ戻れると思わないでください」
ゾロ「しつけェな。 逃げねェって」
たしぎ「刀も返しませんので」
ゾロ「何でだよ!?」
たしぎ「本部へ送検するという口実であなたをここから出すんです。
    それで刀まであなたに返すのは不自然でしょう?」
ゾロ「そこもなんとか上手く言い訳してくれりゃ……」
たしぎ「ダメです」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 11:10:23.32 ID:yMdXedQm0
ゾロ「……しょうがねェ、さっさとここを開けてくれ」
たしぎ「その前にこれを」ポイッ
ゾロ「あァ? 手錠?」
たしぎ「ただの手錠じゃありませんよ。 Dr.ベガパンク氏による
    最新型の手錠です。 とにかく付けてみてください」
ゾロ「…………」カチャ
たしぎ「海楼石を使用しているため、悪魔の実の能力は使えません」
ゾロ「おれは能力者じゃねェぞ」
たしぎ「それと、『覇気』も使用できない仕様になってます」
ゾロ「……!」

50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 11:13:16.85 ID:yMdXedQm0
たしぎ「まだ試作品らしいのですが、あなた程の海賊になら使っても問題ないはずです」
ゾロ「徹底してやがるな」
たしぎ「当たり前です。 あなたはもう少し自分の凶悪さを自覚した方がいいですよ」
ゾロ「やっぱ苦手だこの女……」
たしぎ「……では、どうぞ」ガチャ ギィィ
ゾロ「ふー、やっと娑婆の空気が吸える」
海兵「たしぎ少尉!!」
たしぎ「ひゃう!?」ギクッ

51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 11:17:15.04 ID:yMdXedQm0
たしぎ「な、ななな……何ですか?」
海兵「ロロノア・ゾロの本部への送検にご同行しようかと。
   少尉一人では不安なので他にも数名連れてきました」
たしぎ「私一人では不安とはどういう意味ですか!」
海兵「あ、いえ……失礼しました(だってこの人だとなァ……)」
たしぎ「え、えっと……その、同行は必要ありません」
海兵「しかし……」
たしぎ「魚人島を経由して本部へ向かいます。 島民に
    事情を説明すれば協力を得られるはずです」
海兵「魚人に……ですか」
たしぎ「こ、これは命令です。 同行は必要ありません」

53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 11:20:10.30 ID:yMdXedQm0
海兵「ハッ、了解しました。 お気をつけて」
たしぎ「…………はァ、びっくりした」
ゾロ「ちょうどいい」
たしぎ「?」
ゾロ「多分まだルフィ達は魚人島に停泊してるはずだ」
たしぎ「あなた、魚人島で捕らえられたんですか?」
ゾロ「あァ、本島から離れた場所で寝てたら急に」
たしぎ「バカですね」
ゾロ「うるせェ! さっさと連れていけよ!!」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 11:23:28.55 ID:yMdXedQm0
〜〜〜
たしぎ「ひーっ……ひーっ……」ゼェゼェ
ゾロ「おい、この小舟本当に大丈夫なんだろうな?」
たしぎ「だ……ハァ、大丈夫……ですよ、ハァ……多分」
ゾロ「多分ってオイ」
たしぎ「この小舟にもシャボンコーティングを施してあるので……ハァ」ゼェゼェ
ゾロ「……漕ぐのがしんどいなら俺が手伝ってやろうか?」
たしぎ「必要……ゼェ、ありません……! その隙に逃げられたら……ハァ」キーコキーコ
ゾロ「海中でもつのかこのボロ船……」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/12/18(日) 11:25:25.67 ID:Ump5wa5j0
たしぎはドジっ娘