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魔王「ならば、我が后となれ」 少女「私が…?」
Part2


35 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 09:18:49.28 ID:2MQxt6/70
しまりの悪い笑顔と、わざとらしく歯切れを悪くした言い回し
要するに、この聡明な才能を建前に 彼女を女として俺にあてがうつもりなのだろう
魔王「この娘、どこのものだ」
男「はい、私の4番目の娘でございます。身分ははっきりとしております。たとえ御寝所にいれたとしても不審な思いをなさることもございませぬ」
男「いかがでしょう、魔王様。是非一度、お試しください。もちろん気に入らなければそれまででよいのです」
キッパリとした、自信に満ちた口ぶりが気に入らなかった。実の娘を、政治工作に使うために女として取り扱うこの狸親父
その横で、凛とした美しさを保ちつつも どこか物憂げな視線で床の一点を見つめているだけの令嬢
魔王(娘も、哀れなものだな)

36 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 09:19:42.92 ID:2MQxt6/70
いかに美しく、どれほど聡明であろうと 令嬢そのものに興味はもてなかった
だが、この父親の元では宝の持ち腐れ。その有り余る稀有な才能は埋もれるだけであろうと考えると、同情をしてやってもいい気もする
だからといって興味の持てない俺の元に来ても、捨て置いてしまうのは明白
哀れんでこの令嬢を迎え入れたところで、結局はお飾り。喜ぶのはこの狸だけだ
令嬢には悪いが、結果 どうなろうとこの娘は報われぬのだ 
それならば、やはり……
魔王「要らぬ」
令嬢はそれまでとはうってかわって、青ざめ強張った表情をした
そんな娘を、今にも舌打ちをしそうな表情で睨みつけ 瞬時に顔を取り繕う男
男「そ、そうですか。これは大変差し出がましいことを致しまして……」
令嬢「………」

37 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 09:22:40.87 ID:2MQxt6/70
俺が反応したことで もしかしたら、という期待をさせてしまったらしい
その期待度が大きかった分 落胆も一層のようで、男は足をよろつかせながら退室していった
おそらくあの娘 帰ったら帰ったで『役に立たぬ、恥をかかせた』などとムチのひとつも打たれ不満をぶつけられるのであろう
そんな恐怖の見える、青ざめ方だった
魔王(俺の試みにつきあわせ、余計な負担を負わせてしまったか)
生まれた先を間違った、己を恨め
そしてその才能、埋もすことなく賢い生き道を探してほしい
せめてもの償いにと、立ち去る令嬢の後姿に そう心中で声をかけた
口に出してしまえば、また期待をさせてしまうだけ…欲しがるフリはできても、実際に欲しいとは思えないのだから

38 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 09:25:31.56 ID:2MQxt6/70
多くのものが与えられる
だが、そのどれをも選ぶ事が出来ない
下手に選ぶ真似をすれば、こうして無為に傷つけてしまうから
やはり、今の俺にできることはただひとつ。ただ一言呟くのが最善なのだ
『要らぬ』、と
断り続けることでしか 今、俺がこの王国を守ることは出来ない
様々なものを手に入れるのは 様々なものを管理することになる
全てを持つ事など、こんな俺に出来る訳がない… 『大事に守る』など出来ない
全てを譲り受けてなお、俺は先王とは違うのだ
それとも
俺にはまだ、何か足りない大切なものがあるのだろうか

47 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 20:48:35.50 ID:2MQxt6/70
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魔王は今 一人で森の中を歩いている
その後の謁見室の空気はひどいものだった
申請書を出してから随分長い期間を待ったであろう希望者が その謁見を取りやめて帰りたがるなど混乱もあり
その日はまた休息を取らされることになる程だったのだ
魔王(誰が泣こうと騒ごうと構わぬが…… 騒々しいのが落ち着かないのは確かだ)
一度は部屋に戻ったが、次々とご機嫌伺いに現れる臣下や侍従に いちいち要らぬといっているのは気が滅入ってきそうだった
だからしかたなく、魔王はまた森を歩いていたのだ

48 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 20:50:05.14 ID:2MQxt6/70
しばらく歩くうちに、森の中にある豊かな泉のほとりに行き着く
休息を取ろうと思った矢先、先日会った少女が対岸にいるのを見つけた
魔王(あの少女… また森の中に来ているのか)
何気なく足がそちらに向かう
向かいながら、何故 少女のほうに歩いているのか違和感を覚えた。確か、休息を取ろうとしていたはずなのに
魔王(とはいえ、ここは俺の敷地内。侵入者を確認し、追い払うのはもっともな行為だな)
当然過ぎる理由があったので、それ以上気にしなかった
湖畔に沿って歩くにつれ、はっきりと少女の姿を確認する事が出来た
少女は泉の傍で、水をくんでいた
魔王「……おい」
少女「!」ビクッ

49 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 20:50:52.34 ID:2MQxt6/70
少女「え、あ…。 えっと、このあいだの…」
魔王「やはり先日、花摘みをしていた子供か」
少女「はい」
魔王「今日は、何をしている」
少女「えっと… その。水を汲ませてもらってます」
魔王「言ったであろう。この森は魔王の森。水とはいえ、勝手に持ち出すのを見逃すことも出来ぬ」
少女「……では」
魔王「なんだ。また叩かれるとか1年待てとか言うつもりか」
少女「そうじゃなくて… 持ち出さないので、今ここで 少しだけ貰うことは出来ませんか」
魔王「……ならぬ」
少女「どうしてですか?」
魔王「この森にあるものは、全て魔王のものだからだ」

50 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 20:52:22.68 ID:2MQxt6/70
少女「……じゃあ」
頭を垂れて、無防備な姿をさらす少女
また瞳を閉じ、手を硬く握り締めている
魔王「なんのつもりだ。前にも言ったとおり、実行したわけではない以上 処罰に興味など…」
少女「でも、私はもうこの森にある空気を吸って生きているから」
魔王「何?」
少女「この森にあるものが全て、あなたのものなら 私はもうそれを勝手に使っています」
少女「なので、他に支払えるものもないので叩いてください。それで、空気をください」
魔王「……」
魔王「それは、とんちのつもりか」
少女「と… とんち??」

51 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 20:57:18.50 ID:2MQxt6/70
魔王「……水は、もういいのか」
少女「水は…欲しいです。でも、空気を吸う方が大事だし。空気の分を叩かれたら、痛いので…」
少女「その上、水を貰う分まで叩かれてしまったら、痛くて帰れなくなるかもしれないので。諦めます」
魔王「諦める……? 空気の分を叩け、というのは 水を譲らせるための口上ではないのか?」
少女「え? えっと… ごめんなさい。言葉が難しくて…どういう意味ですか?」
魔王「おまえは、賢いのか愚かなのか……」
少女「あの… 本当にお金はないんです。なので、代わりに…
魔王「叩きはせぬ」
言葉を遮ってまで返答をしたのは、あまりにくだらない問答の繰り返しを嫌ったからなのか
それとも『許しを得るために叩かれて当然』という少女の行動を嫌ったからなのか
そんな疑問が浮かび 言葉を閉ざした魔王と、支払い方法に悩む少女の間で しばしの沈黙が生まれた

52 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 20:57:56.50 ID:2MQxt6/70
少女「……わかりました。では、1年後に お支払いに来ます」
魔王「身体で、というつもりか」
少女「はい…。 それしか、私にはないので、それで許してもらうしか…」
今にも泣き出しそうなほどに困った様子で、懇願する視線で見上げてくる少女
どうやら本当に、空気を吸うだけでも支払いを済ませねばならぬと思っているらしかった
魔王「……ならば」
ペシ。
少女「ひゃ!?」
魔王「叩いてやった。そうしてやる義理はないが、これで空気を売り渡したことにしてやろう」
少女「…こんなに軽くでいいなんて。ありがとうございます」
魔王「感謝されるのはおかしい気がするな」
少女「いつもはもっと強く叩かれます。痛くないのは、嬉しいです」

53 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 20:59:14.82 ID:2MQxt6/70
あまりに愚かで、騙されていることに気がつかない少女
皮肉を言ったつもりが、心から深々とした礼を返されては居心地の悪いものだと思い知った
なので、皮肉を言った事を誤魔化すように少女の勘違いに付き合って見ることにした
ちょっとした気まぐれだ
魔王「おまえは強く叩かれるのか。 どのくらいだ」
少女「え、えっと… どのくらい…。あ、それは 4度ほどです」
魔王「回数ではなく、力加減を聞いている」
困ったように、少女は手をあごに当てて思案する
きっと強さを表現する事が出来ないのだろう
少女「こう…… 『びしっ!』っと…」
少女は悩み、彼女を打ち付ける者の真似をして見せた
その手首の動きに見覚えがあった。……馬をけしかける時の、ソレだ

54 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 21:00:28.85 ID:2MQxt6/70
魔王「おまえ、身体を見せてみろ」
少女「えっ! あ、あの、その!! まだ、身体でお支払いできる年ではないので、1年まってもらわないとっ…!!」アワワ
魔王「……そういった意図ではない」ハァ
少女「ふぇ!?」
強引に服をめくり上げる
案の定だった
青、赤、紫のおおきな腫れ物と 鞭によるミミズ腫れの線
その中には、そのミミズの中心が裂けて ひどく膿んでいる傷もあった
魔王「……これは。消毒もしていないのか」
少女「その。えっと… 綺麗な水はほとんどないし、町には水自体が少ないので、うまく洗い流せなくて…」
魔王「それでこの泉の水を使わせて欲しかった、と?」
少女「……」コクン
申し訳なさそうな表情のまま 黙ってうつむく少女
叱りつけられる子供の姿、そのままだった

55 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 21:01:33.15 ID:2MQxt6/70
少女「で、でも もう諦めます! 本当にごめんなs
魔王「水を使うことを許そう」
少女「え?」
少女「……えっと、でも。お支払いできるものは…。 あ、でもそっか。さっきの痛くなかったし、それなら今度は水の分をちゃんと…」
慌てたように、でも嬉しそうに頭を働かせる少女
叩かれて許しを乞い、金の代わりに身体で支払うなどと聞いたときはとんでもない育ちの娘だとあきれたが…
律儀に支払いを済まそうとしたり、勝手に盗る真似はしないという点でしっかりとした躾をされているとも言える
この少女からは、打算や野心どころか 一切の悪気も感じられなかった
そういう人間に会うことは 魔王にとって非常に新鮮に感じた
魔王「…今、俺はお前の身体を強引に見た。その代価として、金ではなく水を与えよう」
少女「……!! ありがとうっ!!」ニコ

56 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 21:02:24.87 ID:2MQxt6/70
少女は満面の笑顔でそう言うと、嬉しそうに水辺に駆け寄っていった
衣服をぬぎ、置いてあった粗末な木の器で水を汲み、小さく傷だらけの身体にかけた
傷口に染みるのか、ときどき 顔をしかめつつも 楽しげに水浴びをする少女
その姿を見ているうちに、今度はしっかりと自分の中に満足感があるのを感じた
その満足感を確かめる事に気をとられ、少女に何も言わぬまま立ち去る
立ち去る魔王を見つけた少女が声をかけたことにも、気づかなかった
魔王(……『与えよう』、か。与えられてばかりだったが、悪くないかもしれない)
魔王(こんな気分は心地いい。今度からは、望むものを与えてみるとしよう)
一人で歩く魔王は、自分自身では気づかない
他に誰もいない以上、誰もそれを魔王に教えることはできないが
魔王はその時
確かに、微笑を浮かべていた

57 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 21:03:56.24 ID:2MQxt6/70
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自室のバルコニーに設置されたテーブルセットで昼の満足感の余韻に浸っていると、コンコン、というノック音が響いた
視線だけそちらに向けたものの、立ち上がり招き入れる気にはならない。今はこのまま、この空気に浸っていたい
しばらくすると、ゆっくりと扉が開いた
訪れたのは、愛らしい顔をした年頃の女だった
魔王(明らかに様子伺いの侍女ではないな…)
どこかの王侯が、機嫌取りにと寄越したか。
いまだ窓辺で空を見ていた魔王は 椅子に座ったままぼんやりとそんなことを思うだけだ

58 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 21:05:53.87 ID:2MQxt6/70
女はしとやかにバルコニーへと歩み寄りながら
その着衣をゆるりゆるりとはだけさせていく
月明かりに照らされた、白い肌
腕にも腹にも余計なひっかかりのない、なめらかな曲線だけで描いたような肌だった
女「どうぞ、触れてくださいまし。お情けを頂戴くださいまし」
魔王「ほう。欲しいというのか」
女「はい…」
女は艶やかな紅の塗られた唇を一舐めし、控えたように顎を引いた
そうして僅かに首を傾げたまま、甘えて乞う視線を投げかけてくる
魔王(丁度いい。与えてみたいと、思っていたところだ)

59 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 21:07:49.27 ID:2MQxt6/70
手を伸ばすと、女はその手を受け取った
支えるようにして手を引かれ、室内に招き入れられる
女はもう片方の手でバルコニーの扉を閉めると そのまま自分の胸に俺の手を当て……
満足そうな微笑を浮かべた
触れた女の体は ほんのりとした甘い香と、しっとりとあたたかな感触があった
直前まで温かな花湯にでも浸かっていたのだろうか
触れているその腕を伝うようにして女は自身の腕を絡ませ、身を寄せる
密着してなおまだ足りぬというかのように、腕が伸ばされ吸い付くようにして首元に絡みつく
両腕で俺の頭を捕らえ、熱っぽい視線を注いで…
そのまま、ゆっくりと唇を寄せ…
女「ーーどうぞ、私を…… 貰ってくださいまし」
なんだ
欲しいんじゃなかったのか。それならば……
魔王「要らぬ」
掛ける言葉は、決まってひとつだ

60 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 21:11:21.93 ID:2MQxt6/70
女はビクリと身を引いたあと 頬を紅潮させてわなないていた
そうして慌しく床におちていた絹をひろいあげると、泣きながら、部屋を飛び出していく
魔王「……別にお前など要らないが、欲しがるならば与えてもいいとは思えたのだがな」
女が怒った理由は明白だ
もちろんそれに気づかないわけではない… 
憎悪、嫉妬、憤怒、恥辱。そういった感情は幼いころより見慣れてきた
頂点に属し生活していれば いろいろなものがよく見える
魔王(頂点、か。一国の王とはいえ、思い上がりかも知れぬ)
バルコニーの窓から見上げれば、手が届かない高さに空がある
亜寒帯の国である魔国においても、その日は格別で 凍るように透き通った星空が広がっていた
魔王(今日は、寒かった。 ゆっくりと湯浴みをするのはいいかもしれない)
先ほどの、あたたかな湯にはいっていた為と思われる女のぬくもり
それ自体は 決して悪くはなかったと思う

61 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 21:12:57.03 ID:2MQxt6/70
その美しい白い肌を思いだした直後、泉にいた傷だらけの少女を対比的に連想した
魔王(暖かい花湯につかる美しい肌の女。それに対し、森の泉で器に掬った水をかける傷だらけの少女……)
魔王(ああ、そうか)
あの少女が水をかぶり、顔をしかめていたのは
傷口に染みるだけではなく きっと、水の冷たさに凍えていたのだろう
水の冷たさに触れる事などない俺は そんなことには気づかなかった
恵まれ、与えられすぎたこの俺は
何もかもをすっかりわかった上で 興味も関心も持てないのだと思っていた
知っていることと一致すれば、それだけでわかった気になっていたんだ
それでは興味など沸くわけもない
関心など持てる訳もない
俺はただ 気づかない事に気づけないほどに 愚鈍だっただけなのだ
この日の夢見は、最悪だった

62 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/16(金) 21:13:35.97 ID:2MQxt6/70
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翌日、森にいってみると
少女はいなかった
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73 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/19(月) 01:41:09.24 ID:7GZzCymT0
数日の間、俺は足しげく森に通った
時間を置いたり半日中待ったりしてみたが、それでも少女は現れなかった
謁見が終わるとすぐに部屋を出て そのままどこかに居なくなる魔王を臣下たちは訝しんだ
だが、機嫌を損ねないことに必死で問いただされなかったのは幸いだった
実際、少女が現れないことに少々気が立っていたのだ
下手なことを問われれば、その者を『要らぬ』と斬っていたかもしれない
その理由の大半は、なぜこれほどまでに少女を探しているのかわからない苛立ちからくるものだろう
だが2週間ほど経ってから、ようやく森の中で少女が花を摘んでいるところを見つけた
少女はまた一段と痩せこけ、青白い顔をしながら 緩慢な動作で花を集めていた

74 : ◆OkIOr5cb.o :2015/01/19(月) 01:41:36.97 ID:7GZzCymT0
魔王「……配給のパンを買う銭のために 結局ここを選んだのか」
少女「……っ」
魔王「この森で花を摘んではならない。それを承知で、よくここに来たな」
少女「……ごめん、なさい…」
魔王「……」
少女が来るのを待っていたはずなのに、何故このような物言いになってしまったのか
責めたいわけではない。だが、俺の口から出る言葉は全て威圧的だ
『魔王として 相応しいように』
そう育てられた。 隙を与えてはならない、と…
魔王(……違う。与えようと、決めたではないか)
自分の本心を、ゆっくりと洗い出す