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ニンジャスレイヤー「ドーモ、にこ=サン」 にこ「何よ!あんた!」
Part5


183 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 18:37:52.50 ID:Cy7dNtMY0
一年生組の動きは精彩を欠き、その不穏なアトモスフィアが伝染し全員の動き
も精彩を欠いていた。さらに、にこの日に日に増すニンジャ存在感も全員に圧
力をかけ悪影響を促している。このままではラブライブ予選を勝ち抜くのは絶
望的だろう。
「今日の練習は終わりです……」「まだ始まったばかりだよぉ絵里ちゃん」ことり
は不可解な表情をしている。「このままでは時間の無駄よ。二三日休みにしま
すのでみんなしっかりリフレッシュして。いいわね穂乃果?」穂乃果もこのま
まではマズイと感じ取っていたので絵里の意見に賛成する。
一年生組とにこが屋上から出るなか、残りのメンバーは屋上に留まっていた。
「穂乃果、明日の昼に話し合いをしたいから生徒会室を貸してくれない?」「良
いけど、何の話?」「大切な話よ……みんなも生徒会室に来てちょうだい。にこ
と一年生には伏せておいて」切迫したアトモスフィアに圧され無言で頷いた。

184 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 18:44:00.69 ID:Cy7dNtMY0
翌日の昼休み、絵里は何時にも増して真剣な顔をしている。窓の外を見てみる
と空は鉛色に曇っているのが絵里の話があまり良くないことを暗示しているよ
うな感覚を集まったメンバーは感じていた。絵里は気が進まない様子ながらも
口を開く。
「え!?にこちゃんをμ'sから脱退させる!?」「落ち着いて穂乃果。あくまで
最後の手段よ」絵里は穂乃果に落ち着くように促す。「一年生達がにこに対して
様子が明らかにおかしいのは分かるわよね?」全員頷く。「このままでは一年生
はつぶれてしまうわ……」
「一応うちも真姫ちゃん達に、にこっちと何があったか探りを入れたんやだけ
ど「にこちゃんは変わった」の一点張り」「私もにこに色々と聞いたけど何も喋
ってくれなかった……」絵里と希は沈んだ顔を浮かべる。「そのせいか私達の動
きも精彩を欠いています」海未も目を伏せながら言う。

185 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 18:50:01.30 ID:Cy7dNtMY0
「そうだね……」穂乃果とことりも思い当たる節があるようだ。「このままでは
ラブライブ予選は負けます」海未は断言するが「それでにこっちを切り捨てる
のは乱暴じゃない」希が否定し「そうだよ!」穂乃果達もその意見に賛同する。
「私もそう思います」
海未もラブライブで結果を残したいが、誰かを切り捨ててまで勝ちたいとは思
っていない。「私もそれは避けたいわ。でも最悪、にこを切り捨てる事態もある
ことを頭に入れておいてと言っておきたかったの……」穂乃果はもちろん、他
のメンバーもこの考えは思いついてはいないだろう。
最悪の状況になってからでは遅い。だから自分が言い出して最悪の状況を想定
させなくてはならない。そしてそんなの状況になってしまったら自分がにこに
脱退勧告を……。そんな自分のことを恨むだろうがμ'sの為には汚れ仕事は厭
わない。そんな悲痛な思いを絵里は抱えていた。
全員がにこを切り捨てる状況を想像してしまい生徒会室は沈黙。場は気まずい
アトモスフィアに包みこまれた。外は何時の間に雨が降り雷の音が鳴り響く。
それはμ'sの今後を占っているようだ。

186 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 18:57:42.71 ID:Cy7dNtMY0
「にこ……μ'sから脱退させる……」「……にこっちを切り捨てる……」「……
最悪にこを切り捨てる……」にこは閉じていた目を開いた。「フッハハハ!アハ
ハハハ!」その笑い声はアイドル研究会の部室に反響していた。(((にこはとん
だピエロね!)))
(((皆を見捨てない様に必死にアイドルニンジャに抗っていたのに、皆は私を
切り捨てる算段していたなんて!)))なんということだ!穂乃果達の会話は
にこのニンジャ聴力で聞こえていたのだ!さらに未熟なニンジャ聴力では会話の
すべてを聞き取れず断片的にしか聞こえていなかった!
この瞬間自分の守っていた何かが粉々に崩れるのを感じた。(((そう非ニンジャ
のクズとは分かり合えない)))(((そうね!)))(((アンタの頑張りを無駄にし
たアイツらは許せないよね?)))(((許せない!)))「にこはニンジャ……アタ
イはニンジャ……アタイはアイドルニンジャ!」その瞳は青く輝いていた。

187 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 18:59:10.38 ID:Cy7dNtMY0
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188 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 19:02:45.06 ID:Cy7dNtMY0
夜の学校は昼の学校のアトモスフィアとはまるで別であると言われている。し
かしこの空間は変わらない。大量の椅子が将棋盤めいて規則的に並び床は入口
からステージまで下りの階段になっている。これは背が小さい者の前の客の背
が大きい者の時ステージが見えないことが無いようにするためだ。
電気はついておらず出口の非常灯の緑の光源だけが頼りだ。かつてここは穂乃果
、ことり、海未が初めてライブをおこなった講堂。μ's始まりの地と呼んで
いいだろう。赤色の階段を一歩ずつ歩きステージ前を目指す八人の少女。音ノ
木坂学園スクールアイドルμ'sのメンバーである。
「急に講堂に集まれって言われたけど、にこちゃん何をするんだろう?」メン
バーは携帯のメールで「講堂のステージ前の座席に集合」これだけ書かれたメ
ールを読み集まったのである。メンバーは集まったが、言いようのない不安を
抱えていた。また決意を持ってここに来たメンバーもいる。

189 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 19:14:20.16 ID:Cy7dNtMY0
凛、花陽、真姫だ。三人はにこからUTXの一件以来意図的に避けていた。し
かしこのメールが来たことで、にこに今まで避けていたことを謝罪し、にこの
身に何が起こったかを尋ね、腹を割って話し合いをするつもりでいた。八人が
座席に座った直後にステージの明かりがついた。
ステージの上には制服姿でマスクを着けたにこが立っている。「ここで何をする
の、にこちゃん?」メンバーを代表して穂乃果が聞くが、にこの青い瞳はメン
バーに侮蔑の眼差しを向けている。(((あの時と同じ目……)))凛、花陽、真姫
は青い瞳を見てあの時の恐怖が蘇ってきた。
「ドーモ、μ'sの追悼ライブへようこそ」「え?にこちゃんの知り合いが亡くな
ったの?」「アンタ達が死ぬのよ」メンバーは自分の耳を疑う。自分たちが死ぬ?
「冗談はよして、何の用事で私達を呼んだの?」「アンタ達を殺すためよ」驚く
ほど抑揚がなく冷たい声だった。

190 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 19:17:47.22 ID:Cy7dNtMY0
この声を聞いた瞬間メンバーは彼女が本気で殺すつもりであることを悟った。
急いで逃げようとするが脚がニューロンからの命令をまるで受け付けない!
「アタイのジツでしばらくは動かないようにしているわ」彼女はステージか
ら降りると「ドーモ、μ'sのみなサン。アイドルニンジャです」彼女は嗤う。
「アイドルニンジャなんてキャラはウケないわよ。にこっち」希は必死に平静
を装うが、「にこならニューロンの奥底でメソメソ泣いているわ」希の姿が滑稽
なのかニヤニヤと嗤う。「アンタ達を見ているとニューロンがチリチリと痛むか
ら殺すことにしたの」何と言う横暴!彼女たちが何をしたというのか!

191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/15(日) 19:20:47.51 ID:ruPprg000
サツバツアトモスフィアを纏うニンジャがアイドルなんて!

192 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 19:23:58.82 ID:Cy7dNtMY0
「まずはそこの赤髪の女からにするわ」アイドルニンジャは真姫を米俵めいて
担ぎ上げ、ステージ中央に乱雑に投げ捨てた。「ステージで死ねるなんてアイド
ル冥利ね。サヨナラ」「あ……にこちゃん……なんで……」真姫は金縛りにあっ
たように動けず涙すら流すことができない。
アイドルニンジャは真姫の上から首を絞め、自分の口を開ける。ジツを放つつ
もりだ。真姫は肌に水分を感じながらソーマト・リコールが始まっていた。小
学校、中学校、高校、そしてμ'sの思い出。気づけばμ'sの思い出が頭の中で
埋め尽くされていた。
おお!ブッタよ!いつまで寝ていられるのですか!このままではμ'sは邪悪な
アイドルニンジャに殺されて、始まりの地である講堂はμ'sのオブツダンにな
ってしまうのか!

193 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 19:35:33.49 ID:Cy7dNtMY0
KRAAAAAASH!無慈悲なカイシャクをしようとするアイドルニンジャ
の目の前に猛スピードでフスマめいたものが向かってくる。「イヤーッ!」ブリ
ッジ回避!「WASSHOI!」その直後赤黒の何かがアイドルニンジャの目
の前に降り立った。
その者は赤黒のシノビ装束を身に包んでいた。顔の下半分を覆い尽くす鋼鉄の
メンポの右には「忍」左には「殺」と禍々しい文字が刻まれている。アイドル
ニンジャを見た目は驚きの様子を覗かせるが、それは一瞬にして消え憎悪の声
を吐いた。「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」その目は相手を見据えていた。
ニンジャ&アイドル・ミート・ワン・ナイト・スタンド #4 終わり

194 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/15(日) 19:37:10.07 ID:Cy7dNtMY0
#5の投稿はまだ未定です。できる限り早く投稿します。

196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/15(日) 19:40:52.59 ID:lbnd+W0qo

緊迫感パネェわ

199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/15(日) 21:11:17.22 ID:8ihCv7K1O
やばい、面白過ぎる。

200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/15(日) 21:15:51.51 ID:kKnRg1nRO
おおブッダよ!

201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/15(日) 21:47:06.60 ID:JbDbZeFAO
ブッダファック!なんというサツバツアトモスフィアか!

202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/15(日) 22:39:10.11 ID:l7dVnP7IO
血で血を洗うアイドル戦国時代
これもマッポーの世の一側面なのか

203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/16(月) 11:18:45.54 ID:K9vSwXbq0
殺戮者のエントリーだ!にこ=サンがロウソク・ビフォア・ザ・ウィンドめいた事態に!
やっぱブッダはゲイのサディストな

204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/16(月) 17:16:53.15 ID:TCWHMbNx0
>>1=サン、オツカレサマドスエ
スリケンの合図で投稿を始めれば、さらなるニンジャアトモスフィアが供給できて実際良いと思います

205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/17(火) 19:49:01.54 ID:3WxVyxZAO
期待重点な

206 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 12:10:11.24 ID:EjSipQgB0

◆○◆〜 18:00
18時から投稿します

207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 12:45:59.37 ID:7JoA+rIUO
期待せざる得ない

208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 13:31:42.11 ID:A/7pf6FpO
備えよう

209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 15:03:57.50 ID:9eSFEaElO
スリケン!

210 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:01:45.57 ID:EjSipQgB0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

211 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:03:13.71 ID:EjSipQgB0
ニンジャ&アイドル・ミーツ・ワン・ナイト・スタンド ♯5

212 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:09:31.74 ID:EjSipQgB0
数時間前!

213 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:12:22.27 ID:EjSipQgB0
ニンジャスレイヤーはこの世界での日常である用務員の仕事をしている際に突
如ニンジャソウルを感知していた。そのソウルの残滓をアイドル研究会の部室
から探知し、ソウルの痕跡が新しいものを追跡。追跡を続けるうちに講堂にた
どり着く。
たどり着いたところでアイドルニンジャが真姫にカイシャクしようとする様子
が聞こえてきたので、決断的にドアを蹴破り、そのドアをアイドルニンジャに
飛ばすことを選択。その結果、真姫へのカイシャクをインターラプトすること
に成功した。しかしエントリーした瞬間に驚きを隠せなかった。
(((にこ=サン!?)))様々な思いが錯綜するが、その思いを押しとどめ一人
のニンジャを見据えた。「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、アイドルニンジ
ャです」アイドルニンジャも自分以外のニンジャが居たことに驚くがニンジャ
の本能でアイサツを返す。

214 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:19:52.66 ID:EjSipQgB0
「なに……あれ?」μ'sのメンバーはまるで状況を飲み込めていなかった。に
こがアイドルニンジャと名乗り自分たちを殺そうとする事実で頭が混乱してい
る状態で、さらに謎のニンジャの格好をした狂人がエントリーしてきた!?彼
女たちは発狂寸前である。
「まさか……ネオサイタマ以外でニンジャ出会うなんてね……」彼女は驚きな
がらもこの赤黒のニンジャから目を離さない。「……何故この娘らを殺そうとす
る?にこ=サン、……いやアイドルニンジャ=サン」いつもなら即スレイ対象
のニンジャに何故このような質問をした自分に驚いていた。
インターラプター、レべナント、ランペイジ、かつてイチロウ・モリタとして
言葉を交わし、ニンジャとして敵対した者はいた。だがにこ=サンは未成年の
女性。それが人の親だったニンジャスレイヤーにスレイさせることを躊躇させ
た。

215 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:26:08.02 ID:EjSipQgB0
「ムカつくからよ。そしてこいつ等を殺して、ネオサイタマで出来なかった…
…ちゃんとしたアイドルとしてデビューするのよ!」アイドルニンジャのニュ
ーロンにはあの暗黒メガコーポの圧力とネコネコカワイイの前に活動を圧殺さ
れた屈辱の日々が蘇える。
「ならば地獄で踊っておれ、その児戯めいた踊りもエンマ・ニンジャの前で見
せれば憐れんでサンズ・リバーへの六文も貰えるかもしれぬぞ」シンラツ!出
会って間もない人間にここまで言われる謂れはない!しかしニンジャの戦いに
おいて罵倒で相手の心理を乱すことは常套手段だ!
「児戯ですって!?」アイドルニンジャは青筋を立てるが、ニンジャスレイヤ
ーはさらに言葉を続ける「どうせオムラのブリキ人形に屈したのだろう。ブリ
キ人形以下のお主の活動を児戯と言わず何と言えばよいのだ?」「ワタシは……
ネコネコカワイイより劣っていない!」

216 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:39:24.43 ID:EjSipQgB0
(((彼女はにこ=サンでは無くなった……)))ニンジャスレイヤーは戦いの
日々でソウルに呑み込まれた多くのニンジャを見てきた。そして彼女は身勝手
な理由でモータルを殺そうとするニンジャに変わってしまったのだ!迷う必要
はない!「ニンジャ殺すべし」ニンジャスレイヤーはジュー・ジツを構えた。
アイドルニンジャも構えを作り、ニンジャスレイヤーの一挙手一投足を観察す
る。いつの間に体が動くことに気付いた真姫はイモムシめいて動きステージ下
に転がった。その動きにアイドルニンジャは気づいていたが無視する。自分を
侮辱したニンジャスレイヤーを殺すのが先だからだ。
このステージで繰り広げられるのはニンジャ二人の死闘。観客はたったの八人。
お互い致命的なカラテを叩き込むために隙を伺う。二人の間のキリングフィー
ルドは膨れ上がる。ネオサイタマの住人ならニンジャ・リアリティ・ショック
で死んでいるだろう。

217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/20(金) 18:43:05.73 ID:9eSFEaElO
世界が違うからDNAにニンジャへの恐怖が刻まれてないわけか

218 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:46:19.38 ID:EjSipQgB0
「イヤーッ!」先に仕掛けたのはニンジャスレイヤー!スリケンを三枚投擲「イ
ヤーッ!」アイドルニンジャはブリッジで回避「イヤーッ!」アイドルニンジ
ャはスリケンを5枚投擲「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはスリケン5枚を
全部ブリッジで回避。
その間にアイドルニンジャは小柄な体を生かしサブマリンめいた低い姿勢のス
プリントでワン・インチの距離まで接近!「イヤーッ!」その勢いで顔面にジ
ャブパンチ、「イヤーッ」ジャブパンチを手の甲で腕先を逸らしながら右フック
を放つニンジャスレイヤー!「イヤーッ!」右フックを下に潜り回避!
「イヤーッ!」さらに死神の鎌めいた切れ味のローキックを放ち、脚を破壊し
にいくアイドルニンジャ。このキックを受けるのは危険と判断したニンジャス
レイヤーはジャンプで回避、そのまま空中で後ろ回し蹴りを放つ。「イ
ヤーッ!」アイドルニンジャはこれをダッキングでかわす!

219 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:50:16.23 ID:EjSipQgB0
しかしそこに二段目の空中回し蹴り!これは南米の暗黒カラテの一つアルマー
ダ・マテーロではないか!「ンアーッ!」ワイヤーアクションめいて客席上方
まで飛ばされるアイドルニンジャ。これは直撃か!?しかし読者の中にニンジ
ャ動体視力の持ち主を持っている方がいたら見えただろう。
ニンジャスレイヤーのキックが側頭部に当たる前に腕をクロスして直撃を防ぎ、
インパクトの瞬間に体を脱力、さらに自分から後ろに飛ぶことによりダメージ
を最小限に抑えた。ワザマエ!しかしアイドルニンジャは驚愕の表情をうかべ
ていた。
(((なによあのキック!今回は上手くできたけど、脱力や後ろへのジャンプの
タイミングを間違っていたら腕が粉々になっていたわ……))))アイドルニンジ
ャは自分と相手とのカラテに相当の差が有ることを実感していた。実際今の攻
防で爆発四散していないことはトミクジに当たるぐらいの幸運なことだ。

220 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 18:55:30.18 ID:EjSipQgB0
相手はラオモト・カン、ザイバツグランドマスターのサラマンダー、ダークド
メインなどの強敵を屠ってきたニンジャスレイヤー!真っ向勝負のカラテで勝
てるニンジャは数少ない。しかしニンジャスレイヤーのカラテはこの世界に来
てからは以前より錆びついていた。
絶え間なくニンジャをスレイすることにカラテを研ぎ澄ましていたがこの世界
に来てから数週間、一切ニンジャと戦っていないニンジャスレイヤーの実戦感
覚は若干鈍っていた。これもアイドルニンジャが爆発四散しなかった理由と言
える。
(((ここは一旦距離を取って……!)))しかしニンジャスレイヤーは決断的な
スプリントで距離を詰めていた。「イヤーッ!」右のアッパーカット!アイドル
ニンジャのガードを崩す!頭部が完全に無防備になっておりここでニンジャス
レイヤーが首にチョップを叩きこめばスレイすることができる!

221 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 19:01:50.16 ID:EjSipQgB0
しかしその時に過ってしまった!アイドルニンジャになる前の矢澤にこの姿
を!にこの幼い妹の姿を、そしてトチノキと似ている虎太郎の姿を! 「イヤー
ッ!」時間にしては一瞬の躊躇だがニンジャの戦いにおいてはその一瞬が致命
的な隙なのだ!ウカツ!
「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーのチョップを掻い潜ったアイドルニンジャ
はボディへの右ショートフック!「イヤーッ!」「グアーッ!」左ショートフッ
ク「イヤーッ!」「グアーッ!」右ショートフック「イヤーッ」「グアーッ!」
左ショートフック「イヤーッ!」「グアーッ!」
その小柄な体格故にそこまでの威力ではないが、このまま攻撃を受け続ければ
重篤なダメージを受けてしまう!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはバク転
の勢いを利用した膝攻撃、アイドルニンジャは攻撃を中断して膝攻撃を避ける。
続けざまニンジャスレイヤーはバク転を10連続で決めエスケープ!

222 : ◆718.HTMzJjwd :2014/06/20(金) 19:08:20.76 ID:EjSipQgB0
なんとかタタミ10枚分の間合いを取ったニンジャスレイヤーだが、この無様
なカラテを見ていたらニューロンの同居人であるナラクはありとあらゆる罵倒
を述べていただろう。(((グググ…なんという無様なカラテだフジキド!)))
((((ナラク!))))
(((トドメの際に躊躇して反撃を喰らうなど愚の極み!しかもあの様なマイ
コ・ニンジャに一撃を貰うなど恥を知れ!)))(知っておるのかナラク?)(((奴
はゲイシャ・ニンジャクラウンのアーチニンジャ、マイコ・ニンジャ?なにか
別のモノが混じっておるがおそらくそうだ)))
(((カラテを鍛えずにニンジャに見せる芸を磨くウジムシにも劣るニンジャク
ラウンよ!そのウジムシにも劣るニンジャの攻撃を受けるお前は…)))(((黙れ
ナラク)))ニンジャスレイヤーは無視してジュー・ジツを構え直す。