ニンジャスレイヤー「ドーモ、にこ=サン」 にこ「何よ!あんた!」
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Part3
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 19:55:55.53 ID:
AR4BU5wn0
今から投稿します。
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 19:56:42.34 ID:
AR4BU5wn0
ニンジャ&アイドル・ミート・ワン・ナイト・スタンド #3
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 20:01:03.56 ID:
AR4BU5wn0
そこは地平線の果てまで砂浜が広がっているようだった。海は黒色であり、波
の音はイカジャーキーを焼くプレス機めいて規則的だった。波の音はリラック
スの効果があるといわれているが何故か不安を掻き立てられる。空を見上げる
と黒い空の中で一際目立つものがある。黄金色の球体?
いや立方体が回っていた。黄金の立方体はゆっくりと回り続いている。「おや、
またまた珍客だね。ドーモ、バーバヤガです」その声の主は10フィートほど
の非人間じみた大きさでまるでボロ布を積み上げ山にしたような姿だった。声
色から推測すると老婆のようだ。
アイサツされたその人物の姿はぼやけていて外見的特徴はまるでわからない
「ドーモ、……」「あンた、名前を思い出せないのかい?」少し驚いたよう尋ね
る。「ニンジャだった……ネオサイタマで……誰かに殺されて……爆発四散した
……それは覚えている……」自分の記憶を絞り出すように言葉を出した。
120 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 20:13:41.80 ID:
AR4BU5wn0
「ネオサイタマで爆発四散したニンジャがここに来る。ケジメニンジャといい
最近は珍しいこと続きだねえ。ソウルの力か、憑依されたあンたの力か、もし
かして再び憑依するかもね」「これから…どうすれば…」その名無しのニンジャ
は不安げに尋ねる。「こんなことは滅多におきないよ。ロスタイムを楽しみな」
バーバヤガはそのニンジャを上から値踏みするように見ながら「そうだね、ま
ず自分の名前を思い出すことだ」「名前?」「そう名前。名前は重要だよ。」バー
バヤガはその名無しのニンジャから背を向け「名前を思い出せたら迎えに来て
やるよ」そう言うと霧のように霧散して姿を消していた。
その名無しのニンジャは砂浜を当てもなくひたすら歩きづけた。特に意味はな
い、ニューロンの気まぐれだ。時間の経過を忘れるほど歩いていると、砂浜に
ぽっかりと穴が開いている箇所があった。中を覗くと下に降りることしかでき
ない螺旋階段があり、下は暗黒空間でまるで見えない。
121 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 20:23:34.07 ID:
AR4BU5wn0
「フェフェ、これは初めて見るね」突如、老婆のような声がする「バーバヤガ
=サン?」「ドーモ、と言っても特に害があるわけでは無さそうだね。ノイズか
何か…」バーバヤガが喋り終る前に名無しのニンジャは螺旋階段で下に降りよ
うとしていた。「そこに行くのかい?」「何となく下に降りた方がいい気がして」
バーバヤガは少し考え込んだ後に「コトダマに包まれてあれ」「ありがとう」名
無しのニンジャは言葉の意味はわからないが何故か温かみを感じ自然と礼を述
べていた。
カツ、カツ、カツ。自分の足音だけが反響する暗黒の世界。出口が見えないが
マグロめいて止まらず歩き続けた。自分は誰か? そのような疑問を自問自答
しているうちに、一筋の明かりが見える。出口らしきものが見え安堵しながら
その光に向かって歩を進める。
122 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 20:24:50.25 ID:
AR4BU5wn0
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123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 20:28:56.98 ID:
AR4BU5wn0
パラーパラパラパラーパラパラー…太陽の心地よい光が降り注ぐ昼下がり、P
Cのスピーカーからポップな感じの明るいメロディーが部屋に響きわたる。そ
の部屋の中央には折り畳みテーブルと九個のパイプ椅子が設置されており、部
屋の右側には棚が壁一面に設置されている。
その棚には本、CD、DVD、BDなどの様々なものがスシパックめいて隙間
なく詰まっていた。それらのものをよく見てみると統一性があることがわかる。
すべてアイドル関係のものだ。そしてアイドルに精通している人物ならばこれ
らのものは非常に価値が有るものだと分かるだろう。
もしこれらの部屋の存在がアイドルファンに知られれば、アイテムを求め大量
のファンがハック&スラッシュを行うかもしれない。今現在、この部屋には九
人の学生が存在し、七人は中央のパイプ椅子に腰かけ談笑。残りの二人はPC
に映っているアイドルの姿を食い入るように見ていた。
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 20:36:09.50 ID:
AR4BU5wn0
「にこっち、今朝用務員さんに話しかけていたけど知り合い?」その少女は薄
い紫の色の髪に二つのシュシュを付けその体からはスピリチュアルアトモスフ
ィアを発していた。彼女は三年生東條希。音ノ木坂学園スクールアイドルμ'sの
メンバーの一人。彼女の胸は豊満だ。
「ちょっとね。就職の世話してやったのよ」そっけなく答えるのは同じくμ's
のメンバーの一人、三年生矢澤にこ。彼女の胸は平坦だ。
「あ〜あ!だからにこちゃん、電話で穂むらでバイト募集してないかって聞い
たんだ」その少女の髪は明度が高い茶髪だ。その喋りから明るい性格アトモス
フィアを感じ取れる。彼女は高坂穂乃果、二年生。μ'sのメンバーの一人であ
りリーダー的存在。彼女の胸は標準だ。
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 20:44:20.73 ID:
AR4BU5wn0
「私にもそんな電話来たわね。にこちゃんは何時からハローワーク職員になっ
たのよ?」赤い髪を手でクルクルと弄りながら答える少女は西木野真姫、一年
生。そのアトモスフィアから勝気な印象だ。μ'sのメンバーの一人だ。彼女の
胸は標準だ。
「私にも電話が来てたよっ」その鷹揚なアトモスフィアを出しながら答える少
女は南ことり、二年生。μ'sのメンバーの一人だ。彼女の胸は少しだけ豊満だ。
「ことりに電話したら途中から理事長が電話に出るなんて思ってなかったわよ
。あれは緊張したわね」その時を思い出したのか少し鼓動が速くなる。
「最初は断ろうと思ったけど、にこちゃんの熱意に負けてとりあえず仮採用し
たって、おかあさん言ってたよぉ」「そう。自分で頼んどいてなんだけど、理事
長もあんな住所不定の男を雇うなんて、この学園大丈夫?」普通なら住所不定
の者は雇わない。預金口座もなく給料を振り込めないからだ。
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/11(水) 20:47:30.67 ID:AQzF21jyo
真姫ちゃんフーヒヒヒ!
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 20:52:11.59 ID:
AR4BU5wn0
「今、丁度人が足りなくて、試しに働かせてみたら物凄い仕事量でしかも仕事
が丁寧だからすぐ採用したって」ことりは母との会話を思い出しながら食事を
摂る。「ふ〜ん。そんな仕事できるんだモリタ」にこも紙パックジュースを飲み
ながら相槌をうつ。
ニンジャスレイヤーは用務員になってから一週間経つが、ニンジャ器用さで修
繕、補修。ニンジャ体力で力仕事。デスクワークはサラリマン時代で培ったも
のを生かして仕事をそつなくこなしていた。その仕事ぶりから教員からの評価
は高い。
「熱心に頼んだってことりが言っていたけど、何でそんなにその用務員に肩入
れするの?何か弱みでも握られているの?」真姫は怪訝そうな顔していた。「そ
うなの!? にこちゃん!」穂乃果は驚いたように聞くが、「違うわよ!」にこ
は穂乃果の考えを訂正する。
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 20:59:40.10 ID:
AR4BU5wn0
「ただ……借りがあるのよ……」「どんな借りなん?にこっち?」希は興味深そ
うに、にこを見ている「言わないわよ」「ならワシワシや!」希はアマレス選手
めいたスピードでにこの後ろを取り、しめやかに胸をワシワシ。つまり胸を揉
んでいた。
「やめなさい!絶対言わないわよ!」「強情やね。でもいつまで我慢できるかな
〜」希はワシワシを強くする!にこはこのまま口を割ってしまうのか!?「ちょ
っと希。ふざけるのはその辺にして、本題に入るわよ」そういって二人の間に
割って入る人物がいた。
彼女は綾瀬絵里。μ'sのメンバーの一人で三年生だ。金色の髪でコーガソイド
の血が入っており、彼女の胸は豊満だ。「新曲を作ることはみんな知っていると
思うけど、他にも既存の曲のクオリティーを高めるために練習量を増やすべき
だと思うの……」絵里はそう提案した。
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:07:27.74 ID:
AR4BU5wn0
「私もそれに賛成です」賛同するのは園田海未。μ'sのメンバーの一人で一年
生だ。その黒水晶めいた黒髪を持ち、その振る舞いから厳格なアトモスフィア
を感じられる。彼女の胸はやや平坦だった。
「え〜やだ〜このままでいいにゃ〜」PCから海未達に顔を向け反論する少女。
彼女は星空凛、μ'sのメンバーの一人で一年生だ。オレンジ色のショートカッ
トの少女からはネコめいたアトモスフィアを感じる。彼女の胸は平坦だ「そう
思うよね!かよちん!」
「え!?うん……そう思うな……」凛の勢いに押されたのか少女は反射的に返
事を返してしまった。彼女は小泉花陽。μ'sのメンバーの一人で一年生だ。髪
の色は明度が高い茶色で、その様子から小動物めいたアトモスフィアを感じる。
彼女の胸は結構豊満だ。
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:11:37.17 ID:
AR4BU5wn0
凛と花陽が反対意見にまわったことで「練習を増やすなんて海未ちゃんヒド
イ!」「にこ達を再起不能に追い込むつもり! 」「私も反対」と場は一気に反
対論調に傾き、部室は騒がしくなる。そんな中海未は深呼吸した後「成せば成る!」
おお!これは!平安時代に活躍した稀代の哲学剣士であるミヤモ
ト・マサシのコトワザ「成せば成る!」ではないか!同一の意味か
は分からない。しかしいかなる偶然かは分からないが、このコト
ワザはこの世界にも存在していた。
「練習量は増やします。いいですね」表情は笑顔だったが目は笑
っていなかった。コワイ!ミヤモト・マサシのパワーワードとそ
のオニめいたアトモスフィアに圧され「あ、はい」全員は反射的
に肯定。
131 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:17:53.53 ID:
AR4BU5wn0
「海未、無理時はダメよ」「しかし絵里……」海未は不満そうな
態度を見せる。「みんな、私達は現状ではまだまだA-RISEのパフォ
ーマンスに追いついていないわ……追いつくためには練習しかないと思うの
」絵里は自分が思っている意見を率直にメンバーにぶつけた。
「……」それぞれ本心ではA-RISEに追いついていないことはわかっており、
図星を突かれたため沈黙する。沈黙が場を包む中「エリちと海未ちゃんならう
ちらの限界を見極めて体調管理してくれるから怪我なんてしない。だから少し
だけ頑張ってみない?」希は皆に諭すような優しい口調で言った。
「皆!海未ちゃんと絵里ちゃんを信じて頑張ろうよ!」穂乃果が希に意見に同
調する。「まあ、ヤバかったら自分で止めればいいだけだしね」「ことりもがん
ばってみるね」真姫とことりも賛同する「真姫ちゃん!ことりちゃん!」穂乃
果は嬉しそうに二人の手を取った。
132 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:22:29.85 ID:
AR4BU5wn0
「にこもやってやるわよ!「にこちゃん!」「そうだよね……頑張らなきゃダメ
だよね。ごめんなさい海未ちゃん、ワガママ言って」花陽が申し訳なさそう言
う。「いえ、私も自分の意見を押し付けすぎました。こちらもすみません」海未
も申し訳なさそうに言う。
「凛も自分が楽したいからってだけで反対してた……ごめんなさい絵里ちゃん」
「いや、誰だって厳しい練習はしたくないものよ凛……」穂乃果は一段と明る
い口調で言う。「よし!今日の放課後もがんばろう!」「おお!」メンバーも穂
乃果の思いをくみ取り明るい返事をした。
133 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:31:55.35 ID:
AR4BU5wn0
「疲れたにゃ〜!」「もう動けない〜!」「これ明日は筋肉痛ね……」放課後の
練習は通常の練習の倍というメニューが組まれ、普段からトレーニングをして
いるμ'sのメンバーの身体も悲鳴をあげていた。「明日は……軽めのメニューに
しましょう絵里」「そうね……海未」
お互い息を切らしながら今後の練習メニューについて考えながら息を整えてい
る。「みんな体を冷やさないように中に入るわよ……」「了解……」にこを先頭
にメンバーは息を切らしながら校内に入っていく。
μ'sの練習は屋上でしており、秋から冬にかけてのこの季節は風が吹き特に寒
い。下に降りるためにこが階段に足をかけた時にそれはおきた。激しい練習に
よる脚の疲れ、汗が靴の裏に付着、掃除当番が階段を掃除していなかったなど
様々な要因が重なり。「キャッ!」にこは階段から足を踏み外した。
134 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:38:13.08 ID:
AR4BU5wn0
態勢を整えようと試みたがうまくできず。体は無情にも転がり落ちる。「にこち
ゃん!」「にこっち!」彼女は薄れゆく意識の中、自分を心配するメンバーの声
を聞いていたがその声も遠のいてゆき意識は完全に途絶えた。
「にこちゃんの様子は!」穂乃果達は息を切らしながら病室に駆け込んだ。「と
りあえず外傷など命に関わる怪我はないわ……ただ……」絵里は続けて悲痛な
表情で言った「頭を打った影響で意識はまだ戻っていなくて……いつ意識が戻
るかわからないみたい……」「そんな!」
にこが階段から落ちた後、救急車を呼び付添いで絵里と希が同乗し病院に搬送。
他のメンバーは他の交通手段を使い急いで病院に向かっていた。「私が……私が
あんな練習メニューを組まなければ!」自責の念を感じてか海未はその場で崩
れ落ちる。
「海未ちゃんのせいじゃないよ……」「海未ちゃんのせいでもないし、誰もせい
でもない……あれは事故だよ……」ことりと穂乃果は海未を優しく抱きしめる。
「ことり……穂乃果……」海未は今まで我慢していたが、ついに我慢できず涙
が零れた。
135 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:39:37.11 ID:15HjXUoJ0
ウィーピピー!!乙!
スピルチュアルはセイシンテキとは違うんだろうか…?
136 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:45:37.00 ID:
AR4BU5wn0
(((ここは、ライブ会場?)))にこの目の前には数多くの客席が設置されてお
り、自身もスポットライトの光を感じていた。(((確か階段から落ちたはず……
何でライブ会場に居るの?)))(((……ーモ)))(((うん?)))(((ドーモ、ヤザ
ワ・ニコ=サン)))
にこは声が聞こえた舞台袖の暗闇を見てみるとそこにはメンポで顔を覆い、忍
び装束を着た人物が立っていた。ニンジャ!?(((ドーモ、ヤザワ・ニコ=サ
ン、私の名前は……名前は……アイドルニンジャ!アイドルニンジャです)))
ゴウランガ!何という事か!ネオサイタマの世でもないのに何故ニンジャソウ
ルが存在しているのか!?原因は分からない、だが!確かに存在している。(((
忍者?しかもアイドルの忍者って何よ?というかここどこ?)))にこは不審な目
でアイドルニンジャを注視
137 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:49:26.72 ID:
AR4BU5wn0
(((ここはアンタのニューロンが作り出した世界、でもまさかアタイがニンジ
ャソウルになるなんてね、とんだロスタイムだわ)))アイドルニンジャは自嘲
気味に笑う(((ニンジャソウル?意味わかんないわ。で?何の用?)))にこは
警戒を解かず質問をする。
(((アンタこのままじゃ死ぬわよ)))(((死ぬ!?)))にこは明らかに動揺した
様子で聞き返す。(((階段から落ちたでしょ、それが原因ですぐ死ぬわよ)))
(((冗談じゃないわよ!まだやりたいことが一杯あるっていうのに!どうすれ
ば生き返るの!?)))何故かこのニンジャが嘘を言っていないことを理解した。
(((じゃあアタイを受け入れてニンジャになりなさい)))アイドルニンジャは
笑顔を見せながら提案(((よよく分からないけどアンタを受け入れるわ!だから
早く生き返らせなさい!)))(((アイアイ)))アイドルニンジャは粒子状になり
、にこの体に入り込んでいく。そしてライブ会場はボロボロと崩れ落ちて行った。
138 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 21:58:26.53 ID:
AR4BU5wn0
「う……ここは……」にこは目を覚まし、ぼやけた視界のなか目を凝らすとμ's
のメンバーの姿が見えた。「にこちゃん!」真っ先に花陽が飛び込んできた。そ
の顔は大量の涙で濡れている。「にこちゃんのくせに心配かけないでよね!」「ほ
んとだニャ!」真姫と凛も悪態をつきながらもにこの元に飛び込む。
その目には涙が流れていた。にこは悪態に怒ろうと思ったがやめた。「みんな心
配かけてごめんね」そう言いながら自分の元に飛び込んできた三人の頭を撫で
た。「本当に心配したんよ。にこっち」「本当によかったわ」絵里と希もにこの
元に近づく。「たぶん二人が救急車を手配してくれたんでしょ。ありがとう」
「恐らくは軽い脳震盪だったのでしょう。症状は軽いみたいですし、今日は帰
宅しても大丈夫です」医者からそのような診断を受けたので、にこはすぐに家
に帰宅することにする。家族に心配をかけたくないからだ。家に帰る際に半ば
強引にμ'sのメンバーが付いてきたので一緒に帰ることにした。
139 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 22:03:15.83 ID:
AR4BU5wn0
「真姫ちゃんが泣いているところ初めて見たよぉ」「写真に撮っておけばよかっ
たよ」「本当だニャ」「ちょっと!もし撮っていたらすぐに消しなさい!」風が
強く吹いている夜の街中。μ'sのメンバーはそんな他愛のない会話をしながら
にこと一緒に帰路についていた。そんな会話を聞きながら歩くにこ。
にこの心は嬉しさに満ちていた。自分の身を本気で心配してくれる仲間がこん
なにもいることに。昔は自分一人。たったひとりのアイドル研究会部長。そん
な昔を思い出しながらも今仲間と一緒に歩いているこの幸せを噛みしめていた。
しかし(((ニンジャになったなんて信じられないわね)))
にこはアイドルニンジャとの出会いは夢だと思っていたが、時間が経つにつれ
て自分はニンジャになったという確信があった。今までの自分の身体の感覚と
は何かが決定的に違っていたのだ。そして空を見ると月が何故か邪悪な笑みを
浮かんでいる人の顔に見えた。
ニンジャ&アイドル・ミート・ワン・ナイト・スタンド #3 終わり
140 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/11(水) 22:05:11.96 ID:
AR4BU5wn0
以上で終わりです。#4は今週末ぐらい投稿予定です。
141 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/11(水) 22:14:59.41 ID:atM2SAdJO
乙
ニンジャ死すべし慈悲はない
しかしニンジャスレイヤー=サンはどうするのだろうか…
143 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 22:31:52.12 ID:QKrMOxMA0
オツカレサマドスエ
大きなお世話かもですが>>1=サンはトリップをつけないのですか?万一の成り代わり対策などで実際便利だと思います。
アト重箱の隅かもしれませんが>>129でウミ=サンの学年が一年生になっているのは>>1=サンのケジメ案件では?
145 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/11(水) 23:03:16.24 ID:
AR4BU5wn0
ドーモ、>>143=サン。>>1です。
トリップという便利な機能があるとは知らなかったです。>>143=サンから知識を授けてもらった格好だ。
あと海未は二年生ですね。しめやかにケジメしておきます。