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ニンジャスレイヤー「ドーモ、にこ=サン」 にこ「何よ!あんた!」
Part1

ニンジャスレイヤー「ドーモ、にこ=サン」 にこ「何よ!あんた!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1401758903/

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 10:28:23.94 ID:JKwatTAY0
ニンジャスレイヤーXラブライブのクロスSSです。
ラブライブはアニメの一期と二期を見ている。ニンジャスレイヤーは一通り全部読んでいる位の知識です
注意事項
ニンジャスレイヤーの文体を真似ているので地の文があります。
暴力的な描写やグロテスクな描写があります。
一部性的な単語があります。
先の話のネタばれがあるかもしれませんので書籍ヘッズの方は注意してください。

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 10:33:03.77 ID:JKwatTAY0
あとオリジナルニンジャソウルとオリジナルニンジャも出てきます

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 10:37:59.32 ID:JKwatTAY0
「ニンジャ&アイドル・ミート・ワン・ナイト・スタンド」
重金属性酸性雨が降り注ぎ、灰色の雲が常に街を覆いつくし、政府より力を持つ暗黒メガコーポが国家から背後を操作する。ここはネオサイタマ。ここでは人々は生きることに精一杯で夢を持つことすら許されない。そんなマッポーめいた都市である。
「ハアーッ」「ハアーッ」「ハアーッ」
(((なんで!?)))(((なんでこんなことになったの!?)))

5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 10:51:54.59 ID:JKwatTAY0
ネオサイタマの混沌の夜。今日も重金属性酸性雨が降り注ぐ中、あるビルの上によく見てみると人間が走っていた。その人物はジーパンを履き、酸性雨に当たらぬように黒いレインパーカーを着ており、髪はそのオブシダン色でその長い髪は邪魔にならぬよう後ろにまとめていた。女性だ
「ネコネコカワイイ」「すごくカワイイ」「CDを買わないとムラハチ」などと購買意欲を促進させながら見るものに恐怖を与える威圧的なショドーの垂れ幕を視界に映しながら、女性はスプリントで勢いをつけ畳20枚分先にある隣のビルにそのままジャンプ!これは自殺行為!
だが彼女は見事に畳20枚分の距離を跳躍し隣のビルの屋上に着地。勢いそのままスプリントしていた。モータルではこのような移動は不可能。つまり彼女はニンジャである。彼女は全力疾走しながら己に降りかかった出来事をニューロンの底から記憶を引きずりだし遡っていた。

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 10:56:18.03 ID:JKwatTAY0
(((ニンジャになって、ニンジャになったら夢が適うはずなのに!ウッ!)))
その時、彼女の足に透明な何かが刺さっていた。その傷のせいか彼女はバランスを崩し転倒。その間に小型急速冷凍装置を背負った灰色装束の男が近づいてくる。灰色装束の男も彼女を追ってビルからビルへと跳躍して移動していたのだ!そのモータル離れした身体能力つまり男もニンジャ!
「鬼ごっこはここで終わりだ。ドーモ、フロストバイトです」
「ドーモ、フロストバイト=サン、セイレーンです」
お互いアイサツをおこなう。セイレーンと呼ばれるニンジャは痛みを押し殺しアイサツをする一方、フロストバイトは息一つ切らさずアイサツをおこなった。

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 11:01:42.62 ID:JKwatTAY0
何故お互いわざわざアイサツを行ったのかと疑問に思うかもしれないが、アイサツは日本古来より伝わる礼儀を重んじる儀式だ。例え親の仇であってもアイサツは行わなければならない、古事記にもそう書かれている。
「何でアタイが殺されなければいけないの?ただアイドル活動していただけなのに……」
セイレーンは絡まったジュルリ人情の糸めいて混乱していた。本当に襲われる理由がわからないのだ

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 11:06:02.15 ID:JKwatTAY0
そんな様子を滑稽と思いながら、フロストバイトは答えた
「お前はニンジャの力を使い、本来ネコネコカワイイに金を貢ぐはずのファンを自分のものにした。ラオモト=サンはオムラ社のネコネコカワイイしかアイドルとして認めないという方針だ。お前はネコネコカワイイの金を奪った!つまりお前はオムラ社に!ラオモト=サンに!ソウカイヤに反抗したと同じなんだよ!死んで当然だ!」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 11:15:53.41 ID:JKwatTAY0
ネコネコカワイイとはオイランロイドの一つで、彼女等に代表されるオイランドロイドの出現によって、芸能界は劇的に変化し、オイランロイドが主体になり数十万人単位の女子がアイドルの夢を諦め、オイラン専門学校への転校を余儀なくされたという。
このネオサイタマの芸能界において何年もネコネコカワイイがシェアを独占していた。しかしそれはすべてネコネコカワイイのパフォーマンスのおかげではなく、暗黒メガコーポのオムラ社によるメディア掌握によるもの。つまり他のアイドルが実力だけで芸能界で活躍することはできないのだ!これもマッポーの一側面というのか!

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 11:21:39.11 ID:nVs5Bo2A0
いかんな、フロストバイト=サンの任務達成率は100%。このままではニコニーカワイイの豚足オブジェ化は不可避!
あと、二次創作の際は出展先「ニンジャスレイヤー https://twitter.com/NJSLYR」を明記しておくとごあんしんです

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 11:22:47.31 ID:JKwatTAY0
だがセイレーンはニンジャの力を使い、ウナギライジングめいてファンを獲得。ランキングでもネコネコカワイイに肉薄してきたのだ。それを暗黒メガコーポが許すわけもなく、癒着している恐るべきニンジャ組織ソウカイヤにニンジャを派遣され、その派遣されたニンジャがフロストバイトなのだ
「あばよセイレーン=サン!貴様の死因は歌の練習中の不運の転倒死だ!」
フロストバイトは背中の小型急速冷凍装置から冷気を放出し、それを強靭なニンジャ握力で氷スリケンを生成!この氷スリケンは時間が経つと跡形もなく消え証拠が残らず事故に見せかけて殺すことができる。このスリケンでフロストバイトは数々の人物を暗殺していた。コワイ!これをイナズマめいた腕の振りで喉と心臓目掛けて投擲!

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 11:47:00.97 ID:JKwatTAY0
氷スリケンが投擲されて0.1秒。セイレーンのニューロンが超加速し、時間が泥めいた。ソーマト・リコールが始まる。
(((これは避けられない……何がいけなかったの?ネオサイタマではアイドル活動をしたらいけないの?今まではまるでダメだった……
でもニンジャの力を手に入れた!この力でアタイやみんなで作った曲で皆を笑顔にできる…)))
(((そしてアタイ達をジコクに叩き込んだネコネコカワイイ!その客を根こそぎ奪って利用価値のないガラクタの烙印を押してやろうと思ったのに!……生まれ変わったら違う世界で、アンコ=サン、ヨウカン=サン、アラレ=サン、オカキ=サンと皆でアイドル活動したいな……なんてそんなカトゥーンめいたことあるわけないか……)))
氷スリケンを喉と心臓に受けた瞬間にセイレーンは「サヨナラ!」と叫び爆発四散!彼女の体は跡形もなくなってしまった。

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 11:50:17.62 ID:JKwatTAY0
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17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 12:19:11.51 ID:JKwatTAY0
室内は無人だった。正確に言えば以前は人が居たが今は居ないというのが正しい。そこにはサッカーボールめいた片目のだけ黒く塗りつぶされているダルマ、そして「成せば成る!」「カチグミになる!」「勉強ダイスキ」と自分を奮い立たせるショドーが飾られていた。恐らくセンタ試験に挑んだ学生だろう。試験を合格してカチグミになったのか、失敗してヒョットコになったのかは誰も知らない
「ドーモ、パンクラス=サン、ニンジャスレイヤーです」
「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、パンクラスです」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 12:19:22.86 ID:RFAD+VhDO
え、助からないの・・・

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 12:22:10.13 ID:JKwatTAY0
アイサツが終わったのち、お互いは並々ならぬキリングオーラを相手にぶつけていた
「貴様がアマクダリ・セクトに刃向う狂人か!我が古代ローマカラテで…」
「イヤーッ!」
ニンジャスレイヤーは鞭のように腕をしならせてスリケンを二枚枚投擲
「グワーッ!」
パンクラスの腕は壊れたスプリンクラーめいて血を噴出。ニンジャスレイヤーのスリケンで両手首が切断したのだ!
「イヤーッ!」その隙に高速タックルをしかけマウントをとるニンジャスレイヤー

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 12:25:34.36 ID:JKwatTAY0
「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」「グワーッ!」
ニンジャスレイヤーのパウンドがパンクラスの顔に叩き込まれる!パンクラスはニンジャスレイヤーの強烈なパウンドを受けて爆発四散寸前!ところがニンジャスレイヤーはパウンドを止め、カワラ割りの態勢をとる。
「アマクダリの情報をあらいざらい吐け。吐けばハイクを詠ました後にカイシャクしてやる。吐かなければ惨たらしく殺す!」
「俺は知らない!アマクダリのことは何も知らないただのサンシタだ!だから見逃してくれ!」
ニンジャスレイヤーはパンクラスが何も情報を持っていないと判断し、カイシャクの動作に移る。

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 12:25:51.39 ID:RFAD+VhDO
ニンジャアイドル、アヤメ=サンはご存知?

23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 12:33:13.37 ID:JKwatTAY0
ドーモ>21=サン、1です。
アヤメ=サンとはシンデレラガールズのですか?
画像で見たぐらいしか知らないです

22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 12:28:55.92 ID:JKwatTAY0
「ダメだ。ハイクを詠め」
「私のソウルの力で、もだえ苦しみ死んでいけ、古代ローマカラテはムテキ」
「イヤーッ!」 「サヨナラ!」
パンクラスの体は爆発四散!
(((こやつも何も知らぬか……アマクダリ・セクト!いずれ必ず全貌を掴み解体する!)))
ニンジャスレイヤーは次の獲物を探すためにネオサイタマの闇に消えようとジャンプしようと思った瞬間!異変がおこった!
「これは!私の体が10101010101010101」
なんということだ!ニンジャスレイヤーの身体がバイオクラゲめいて透明に透け始めていた!これはパンクラスが死後の間際にはなったジツとでもいうのか!
(((なんだこれは!ナラク!何か知っているか)))
(((これは!?このような10101010ジツを使うニンジャは1010101ポータルジツ101010101010)))
10101010101010101010101010101010101010101010101010101010101010101010101010

24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 12:33:55.77 ID:JKwatTAY0
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25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 12:36:49.89 ID:JKwatTAY0
「………か」 「大丈夫ですか!」
誰かに肩を叩かれながら声をかけられることで、ようやく意識を取り戻すニンジャスレイヤー。
(((確かパンクラス=サンを倒した後に、身体が透け始めて…)))
「大丈夫ですか?急に道端に倒れて」
見知らぬ男性が心配そうに声をかけるなかでニンジャスレイヤーは
「いや、問題ない…」
ニンジャスレイヤーの服装はシノビ装束ではなく、ハンチング帽とトレンチコートの通常通りの姿に戻っていた。まだ意識は完全にクリアになっていないが、あたりを見回した瞬間にニンジャスレイヤーのニンジャ五感は強烈な違和感を感じ取っていた。
(((ここはネオサイタマか?)))

26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 12:40:40.10 ID:uuRSU4OUO
アヤメ=サンはシンデレラガールズで正しい
ニンジャ・アイドルを目指す女の子。実際可愛い

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 12:43:22.92 ID:XvQkVjNBo
>>26
>>26=サン ドーモ
此処はラブライブすれデシ
モバPしすべし慈悲ハナイ

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 12:48:18.49 ID:JKwatTAY0
周りを見渡してみると「BD安い」「マンガ買い取ります」「絶賛放送中」などとネオサイタマでは見たことないが消費を促すショドーが書かれている看板がビルの上に掲示されており、路上では短い丈のスカートを履いたオイランめいた女性が「こんにちはご主人様!」「メイド喫茶はどうかニャン!」「いっぱいサービスします!」とアニメカトゥーンめいた声でキャッチセールスをしていた。それにこの場にはネオサイタマ特有のサツバツ感がまるでない!そして何よりも
「空が青い……」「え?何か言いました?」 「いや…何でもない」
ネオサイタマでは工場の煙によって常に灰色の雲に覆われ、青い空を見ること滅多にない。だが空は雲一つない青空が見えていた!ニンジャスレイヤーもネオサイタマで青い空を見たのは一度きりである。少しだけスガワラノ老人との安らかな時間を思い出しながらも、ニンジャスレイヤーは状況判断をするべくニューロンを高速回転させる。
(((空が青いということはここはアッパーガイオンか?いやアッパーガイオンともアトモスフィアが違いすぎる。ではオキナワか?だがまるで別の世界に迷い込んだような違和感を感じる……)))

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 13:04:21.20 ID:JKwatTAY0
一人で考えていてはラチがあかないと考えたニンジャスレイヤーは己の疑惑を確認すべく質問をおこなう。
「ここはどこですか?」「ここは東京の秋葉原です」「ネオサイタマではない?」「埼玉?ここは東京です」
ここはネオサイタマではない!だがアキハバラという単語はニンジャスレイヤーは聞いたことすらない単語だ。これではますます謎が深まるばかり、この謎の難解さはもはやゼンモンドー!
「ネオサイタマってどこだよ?」「記憶喪失ってやつかな?」「この人大丈夫かな!」「救急車呼んだ方がいいんじゃない」
ニンジャスレイヤーは特に不審な行動を取ったとは思えないが怪しまれている。ニンジャとしての危険なアトモスフィアを本能的に感じ取ったのか周辺が騒がしくなる。この場に留まるのは騒ぎになると判断し、競歩めいた速度の歩きで立ち去った。

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 13:15:19.33 ID:xXdmbYhAO
アナヤ!これはザ・ヴァーティゴ=サンが頼みの世界!

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 13:15:25.71 ID:JKwatTAY0
場を立ち去った後、当てもなく歩いた後に偶然公園を見つけたニンジャスレイヤー。そこでは子供たちが無邪気にボールをケマリめいて蹴って遊んでいて子供たちは誰もが笑顔だ。ニンジャスレイヤーはその様子を見て安らぎを覚えながらベンチに腰を下ろした。そして今までに起こったことにについて考えていた。
(((パンクラス=サンのあのハイク。今この場所に居るのはパンクラス=サンの死ぬ間際に放ったジツのせいと考えるべきか?その前にここは私が住んでいた世界なのか?ここはもしかしたら別の世界…いやこんな妄想しているのでは)))
「サワタリと変わらぬな…」
そう言って自嘲的に笑う。だが笑っていても何も始まらない。ニンジャスレイヤーはヘイキンテキを保つべくチャドーの呼吸をしようとした時に自分の身体の異変が襲った!

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 13:15:43.97 ID:M2oZwPcp0
続きが気になるってレベルじゃねえぞ!

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 13:30:42.05 ID:JKwatTAY0
「グワーッ!腹グワーッ!」
腹をセプクしたような痛みがはしる!ニンジャスレイヤーに何が起こったというのか!?この痛みの原因を探るべく、ニンジャ集中力で体の異常を確かめる。
(((これは空腹?)))
これはパンクラスのジツの影響か!?それは分からないがニンジャスレイヤーは空腹だった。実際このままでは衰弱して死亡することは避けられないほどの危険な状態だ。みなさんはニンジャを無敵の超人とお思いかもしれぬが、ニンジャといえど何も食べなければいずれ死ぬのだ。見知らぬ土地でこの窮地をどのように脱するか、思案しようにも空腹状態では思考もまとまらない。そんな時
「おじちゃんだいじょうぶ?」
その声の元へ振り返り姿を見た瞬間ニンジャスレイヤーは驚きで目を見開いていた
「トチ…ノキ…?」

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 13:33:43.54 ID:6lf6nSm+0
アイエエエエ! ニンジャ!? ニンジャナンデ!?

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 13:40:28.59 ID:JKwatTAY0
ゴウランガ!振り向いた先にいたその少年はニンジャスレイヤー、いやフジキド・ケンジの息子であるトチノキとそっくりだった!瓜二つというわけではないが年齢も近く背格好も同じぐらいで。ハナタレ小僧めいた締まりのない顔していたが、それが普段落ち着きのなかったトチノキのアトモスフィアと共通するところがあると感じていた。
「トチノキ?ぼくは…トチノキじゃないよ」
少年は自分とは違う名前を言われ戸惑いをおぼえているが、心配そうに近づいてくる。
「いや…大丈夫だ。心配してくれてありがとう」
トキノキに似ている少年の頭に手をのせながら優しく微笑む。普段ではこのようなことをすることはないが、つい自分の子供のように接してしまった。
「あ〜!どこ行ってたのよ!探したわよ!」
少女が声をかけながらトチノキ似の少年に近づく。彼女はブレザーを着ておりハイスクールかジュニアハイスクールの学生だろう。その胸は平坦だった。
「速くこっち来なさい!」
少女は手を取って少年を引きずるように歩き、ニンジャスレイヤーから遠ざかっていくどうやらあの少年の姉のようだ。
その様子を見たニンジャスレイヤーはあのクリスマスの日を思い出していた。
(((そうだトチノキが居るわけがないのだ…あの日マルノウチスゴイタカイビルで!)

37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 13:48:26.49 ID:JKwatTAY0
平坦な少女は両手に大量の荷物が入ったビニール袋歩きながら、少年に説教をしていた
「全く!知らない人に声をかけたらダメって言ったじゃない!もし誘拐されていたら…」
「ごめんなさい……」
少年は自分の身を心配してくれる少女を見て、声をかけたことを少しだけ反省していた。
「そうですよ。お姉さまの言いつけは守りなさい!」「そうだよ!」
黒髪の少女もそう言って少年を叱責した。年齢的には小学校低学年ぐらいであり、平坦な少女の妹のようだ。アトモスフィアから年齢以上に聡明そうだ。茶髪の少女も深く考えず黒髪の少女に同調した。彼女も平坦な少女の妹であり、そのアトモスフィアから活発そうだ
そんな会話をしているとつい前方への注意が疎かになってしまう。案の定平坦な少女が持っていたビニール袋が前方の男性集団の一人の膝に当たってしまった。ウカツ!
「あ、ごめんなさい」

38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/03(火) 13:52:41.25 ID:JKwatTAY0
もしここがマッポー都市ネオサイタマであれば、この後イチャモンをつけられて金は強奪。女性ならばその後はファック&サヨナラされることはチャメシ・インシデントだ
しかしここはネオサイタマではない、普通ならば荷物をぶつけられた相手も自分にも非が有ると感じ、日本人特有の奥ゆかしさを見せての過剰なまでの謝罪、そしてオジギ。その後は何事もなく歩いていく。普通ならば
「痛てえ!膝が痛てえよ!」
体格の良い男は過剰に痛たがり、地面に打ち上げられたバイオマグロめいて飛び跳ねる。それほどまでに強烈に荷物が当たっていたのか?いや違う!これは恐喝の一つアタリヤ・メゾット!ワザとぶつかり過剰に痛がることによって、相手の罪悪感を促して謝礼金を合法的に奪い取る!ネオサイタマのヤクザクランのレッサーヤクザがシノギとしてよく使う方法だ。だが彼らはヤクザではないがヤンク、こちらの世界では不良とよばれる無軌道少年なのだ
「おいおい大丈夫か?」「あ〜あこれ再起不能だわ」「こいつの夢はサッカー選手なのに」
ダメージを強調することによって相手に罪悪感を与えている、次第に平坦な少女と兄妹を取り囲む男性集団。よく見ると全員体格はよく危険なアトモスフィアを漲らせていた
「ちょっとあちらで相談しませんか?」

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 13:54:36.68 ID:JKwatTAY0
今日はここまでです。
次の投稿は5日ぐらいを予定しています

40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/03(火) 14:15:58.99 ID:rJNI2DIBO
アイエエエエエエエ!?
中断!?中断ナンデ!?
楽しみのあまり私は爆発四散!

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/05(木) 14:51:04.65 ID:CKQjRgm00
続きを投稿します

53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/05(木) 14:53:07.73 ID:CKQjRgm00
日はまだ完全に落ちていないのもかかわらず、両脇の建物の高さのせいか日差しの陽気はまるで感じられない。そして日当たりが悪さのせいか、湿気が多く湿った空気が充満していた。そのせいか地面に苔が生えている。その路地は狭く横幅はタタミ二三枚ほどであり、集団で並んで歩くには狭そうだ。男達は平坦な少女と兄妹達の前に二人後ろに二人立ち周りから見えないように巧妙に隠していた。
しかし平坦な少女はこのような何が起こってもおかしくない場に何故ついて行ってしまったのか?彼女もあの場において危険なアトモスフィアは感じており、全速力で逃げることは可能だった。しかしそうなると兄妹達を置いていくことになり男たちが兄妹達に危害を加えることも十分に考えられる。彼女には男達と一緒についていくしか選択肢はなかった

54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/05(木) 15:33:23.29 ID:CKQjRgm00
「こいつ、膝に爆弾抱えていましてね。さっき荷物が当たって膝がボカン!かわいそうだな〜コイツと一緒に病院に行かなきゃいけないな〜」
頭に剃りこみが入っている男はそう言っているが病院に行くつもり全くない、欺瞞!怪我した男は膝に古傷すらないのだ。病院に行くという単語を使うことで暗に治療費という名目の金を請求している。しかし直接金銭を要求していない高等な話術。これはニンジャスレイヤーが住む世界でも
「誠意」という単語を使った恐喝メゾット通じるものがある。
「私達に今お金持ってないわよ」
彼女は言葉の裏に含まれている意味を察知して、男たちの要求を端的に断った。
「そんな!お金なんて一言も言っていないのに!奥ゆかしくないですね〜」
カブキじみた大げさな態度を取って驚いて見せるが、頭の中ではニューロンを高速回転させ、いかにして金を奪い取るかを考えている。
「金なんてどうでもいい!それより今から俺と付き合ってくれよ!お前みたいな平坦なのはタイプなんだよ!」
そう言いながら膝を怪我したと主張しているスキンヘッドの長身の男は平坦な少女に歩み寄り右手首を掴んで自分のもとに手繰りよせた。

55 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/05(木) 16:16:08.00 ID:Izoq3IVp0
その胸は平坦であった

56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/05(木) 16:30:41.97 ID:CuxyLQPRO
平坦でいちいち吹く

57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/05(木) 16:43:41.07 ID:CKQjRgm00
「お前、趣味変わっているよな」「女はボン!キュッ!ボン!だろ」「豊満重点!」
周りから男の嗜好に茶々が飛んでいたが、「ッセエゾ!コラ!」と茶々に対して一喝。
「ちょっと!あんた!今普通に歩いてるじゃない!ケガはどうしたのよ!?」
少女は指摘するが
「気合で我慢してる!キスしなきゃ膝は治らん!だからキスしろ!」
なんというワガママ!もちろんキスで膝を治すという治療法は存在しない。
「離しなさいよ!」
少女はスキンヘッドの男に抗おうと暴れ、その時反射的にビンタをスキンヘッドの男に喰らわす。男は怒りを露わにして
「ザッケンナコラー!」
手の甲で少女の顔を払った!
「キャッ!」
男は少女の右手首を手から放しており、その払われた勢いで少女は態勢を崩し尻もちをつく。

58 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/05(木) 17:00:36.30 ID:CKQjRgm00
「大人しくしてれば調子に乗りやがって!もうこいつをファ…」
スキンヘッドの男が喋ろうとした時、剃りこみの男が言葉を遮る。
「その言葉は奥ゆかしくないですね。ここは「前後」または「上下」で」
「……なるほど奥ゆかしいな! 今からお前を前後してやる!」
スキンヘッドの男は意味を理解したのかゲスな笑顔を浮かべながら少女に近寄る。少女は自分に襲い掛かる出来事を理解してしまい恐怖の目を浮かべていた。
「やめろ!」「お姉さまから離れなさい」「やめろハゲ!」
平坦な少女の兄妹達は決断的にスキンヘッドの男の脚にパンチやケリ・キックをくりだす! 今までミニバイオ牛めいて怯えた姉の様子を見ていたが、スキンヘッドの頭の男から漂う危険なアトモスフィアを感じて姉を救うために攻撃したのだ!しかし三人の脆弱なカラテではダメージを与えることはできず、逆にスキンヘッドの男の怒りは増長!
「スッゾコラー!」「ウワーッ!」
男の蹴りが兄妹を吹き飛ばす! 幸い三人ダメージはないが地面に這いつくばる結果に。

59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/05(木) 17:20:34.28 ID:CKQjRgm00
「目下が目上に反抗する。これは元体育会系としては見過ごせないっすね〜」
今まで様子を静観していた坊主頭の三人が兄妹達に近づいてきた。
「これは教育しないといかんね。かわいがっていいっすか?」「好きにしろ」
スキンヘッドの男は興味無さそうに答えた。
体育会系とはこの世界独自のシステムである。ジョックの中でネンコと呼ばれる明確な上下関係があり、コウハイはセンパイに絶対服従しなければならないのだ。その一環としてカワイガリと呼ばれるセンパイがコウハイをトレーニングの名を借りてリンチする儀式がある。コウハイはそれにも耐えなければいけないのだが、この坊主頭の三人はコウハイでありながらセンパイを殴ってしまった。その結果ムラハチにあいハイスクールを退学! その恨みから年下をリンチすることを生きがいとする歪んだ嗜好になってしまったのだ!
「やめなさい!兄妹達は関係ないでしょ! やるなら私だけにしなさいよ……」
少女はせめて兄妹達に危害がおよばないように懇願する。しかし
「泣かせるね……でもダメ! まずそのハナタレ小僧からだ! 」
坊主頭の一人が左手で少年の口を手で塞ぎ、右手の拳を今にも殴りかからんと振り上げていた。少女はその蛮行を阻止すべく駆け寄ろうとするが、スキンヘッドの男の力で地面に組み敷かれてしまう。
「こっちも楽しもうぜ」
おお!ブッダよ! 酷過ぎる! このまま少女は強制前後され、兄妹はカワイガリにあってしまうのか! ここもやはりマッポーの世界なのか!

60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/05(木) 17:55:31.66 ID:Izoq3IVp0
ショッギョムッジョ・・・

61 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/06/05(木) 18:49:23.35 ID:ED7o9rLb0
ナムアミダブツ!

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/06/05(木) 19:30:54.74 ID:CKQjRgm00
「イヤーッ!」「グワーッ!」
坊主頭の左手の肘の付け根付近に棒状の何かが刺さっておりキリタンポめいた状態になっていた!その投げられた方向に目をむけるとハンチング帽とトレンチコートを着た男が!
「てめえ何だコラー!」痛みを堪えながら坊主頭の男は叫んだ
「ただの通りすがりだ」
おお! この姿はニンジャスレイヤー! この地にもブッダはおられたのか! しかし何故ニンジャスレイヤーがこの場にあらわれたのか。トチノキ似の少年が離れた後そのニンジャ視力を生かし遠い距離から何気なく様子を見ており、路地裏につれられたのを確認し、後を追っていたのだ。
「お主ら今すぐ消えろ。そうすれば見逃してやる」
「テメエ、調子くれんなよコラ!」スキンヘッドの男は少女から手を離し、顔に怒りを滲ませながらニンジャスレイヤーを殴りかかりに行く! 男の拳が当たる瞬間
「イヤーッ!」掛け声を発した瞬間男は糸が切れたジュルリ人形めいて崩れ落ちる。
「え?」その場にいた全員は何がおこったか理解できなかった。ニンジャスレイヤーは何もしていないはず?この場にニンジャ動体視力を持っている方がいれば見えただろう。ニンジャスレイヤーは拳が当たる瞬間。スキンヘッドの男の顎先にジャブパンチを放ち、拳を引き戻していた。このジャブパンチで相手の脳は高速で揺らされ失神! また拳を引き戻すことでモータルにはニンジャスレイヤーは何もしてない様に見えたのだ
(((カラテ、カラテだ!)))いや唯一人トチノキの少年は目では何が起こったが見えなかったが感覚でニンジャスレイヤーのカラテを感じ取っていた。