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男「年末年始ですねぇ」幼馴染「ですねー」
Part3


45 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/03(木) 23:57:38 ID:l.aFllaA
参道
列「」ズラーッ
男「ずいぶん長い行列だな。近場の小さい神社なのに」
幼「元旦の明け方だからね」
男「待つのかー…並ぶの苦手なんだけどな」
幼「あはは、男らしいね。お店で並んでるとすぐよそに行っちゃうんだから」
男「だって退屈だろ。マンガとかゲームとかあるんなら別だけど」
幼「そっかなー。私は待つのも楽しいよ」
幼「男と待ってるんだから、なおさら退屈なんてしないよ」ニコッ
男「…幼がいるなら、俺も退屈しないな」
幼「えへへー。じゃおしゃべりしましょ♪」

46 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 00:11:25 ID:gYrvDe7E
幼「…ということで、退屈しないように何か面白い話して。男」
男「…面白い話ったって、俺の毎日ありきたりだしな…」
幼「そのありきたりを楽しく話すんだよ。それがトーク力なの!」
男「芸能人じゃねーんだし、そんな話術求められてもな…」
幼「そんなんじゃ、モテないよー。合コン行ったときどうするの?」
男「…合コンなんか行かないよ…モテたくないし」
男「…このひとだなって人にそばにいてもらえたら、俺はそれでいいんだ」
幼「…ふーん」
幼「…私もそうだよ、よくわかるな」
男「…うん、そうか」

47 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 00:26:31 ID:gYrvDe7E
幼「こうなんかさ、自然に出会いたいよね…運命のひとに」
男「…気がついたらすぐそばにいるみたいなやつか?」
幼「うん、そう」
幼「これから出会うのもいいけど、もうそばにいるかもと思うとすごくドキドキするよね」
幼「そんな相手だと気づかずに、仲を深めていったらステキだよね」
男「…仲良くそばにいたら気づくだろ、普通お互いの好意に」
幼「…そうだね、だからそんなひと達がいたら」
幼「…もう気がついてるハズ」
男「……」
幼「一般論だけどね」
幼「…あっ、もう順番だね。願い事決めた?」ニコッ
男「…ああ」

49 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 00:38:48 ID:gYrvDe7E
拝殿
幼「……」
男「……」
幼「……」
男「…ずいぶん長かったな…真剣なお願い事かな?」
幼「…うん。これだけは絶対に叶えたいの、絶対に…」
幼「…男は?」
男「俺も…まぁ、そうだな、大事なことだな…最後は自分でどうにかしなきゃいけないけど」
幼「…私もそう。がんばらなきゃ」
男・幼「……」
幼「ねぇっ、おみくじ引かない?私、引きたいなー。運試ししたいの」
男「いいよ、行こっ」

60 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 21:51:55 ID:gYrvDe7E
……
幼・男「」カサカサ
幼「……」
男「……」
幼「…男はおみくじどう?」
男「…小吉。…幼は?」
幼「いっしょ。小吉」
幼「こんなのもいっしょなんて相性いいのかも…なんて」クスッ
男「うん、そうだな」ニコ
幼「…あれ…否定しない」ボソッ
男(…恋愛運、良し、動け。待ち人、既に来ている。…悪くないな)
幼「恋愛運、良し。待ち人、必ず来る。…かぁ」ボソッ

61 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 21:55:23 ID:gYrvDe7E
男「……」
幼「……」
男「…夜明けが近い。日の出が見やすい所へ行こうか」
幼「うん、急ごっ!!」

62 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 22:13:11 ID:gYrvDe7E
……
幼「…隣町の丘の方に行く?あそこ眺めいいものね」テクテク
男「…うん、そうしょうか」テクテク
幼「…あっ」コケッ
男「下駄は歩きにくいか…手を貸して」
幼「…ありがと」ギュッ
男「ゆっくり行こう。まだ間に合うよ」
幼「…男、どうしたの?…なんかいつもと違う…」
男「…そんなことないよ、いつも通りだよ」
幼「…うん」
幼「…男がやさしい」ボソッ
男「行こう」ギュッ
幼「…うん」ギュー

63 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 22:16:15 ID:gYrvDe7E
幼「…うれしいな」ニコッ
男「……」ギュッ

64 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/04(金) 23:57:24 ID:gYrvDe7E
……
男「…着いた。ここなら日の出もよく見えるな」
幼「…わー。久々に来たけど、確かに眺めがいいね」
男「うん」
幼「私たちの家はあっちかな?」
男「…もうちょっと、そっちじゃないか」
幼「お家ご近所さんだから、こうして離れて見るとほとんど同じ場所みたい」
幼「高校はあっちかな?」
男「そうだな。去年は受験、大変だったよな」
幼「でもいっしょに通えてるね」ニコッ
男「ああ、よかったよ」
幼「えっへへー、住んでる町を上から眺めるって気分いいね」
男「なっ!そうだよな!!あそこがどうとか話しているだけで楽しいよな」

65 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 00:11:27 ID:I67Dqg0A
幼「私たちの育った町…」
男「そういう風にいうと感慨深いな…」
幼「毎日ステキな思い出いっぱいのふるさと…」
幼「…私がどうしていつも楽しいかわかる、男?」
男「……」
男「…俺のおみくじにさ、待ち人が既に来ているってあるんだ」
男「俺、待ち人って好きなひとのことだと思ってるんだよね」
男「もう来てる…どういう意味かな…」

66 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 00:19:55 ID:I67Dqg0A
男「…幼のことだったらいいな」
男「幼が幸せな理由、俺といるからならいいのに…俺が幼と過ごすことが一番幸せなのと同じように」ニコッ
幼「……」ギュッ
男(手を握る力が強くなった…)
幼「…初日の出」
男「ああ」

67 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 00:35:36 ID:I67Dqg0A
パアアッ
幼「…きれい」
男「…幼もきれいだよ」ニコッ
幼「…ばかぁ、恥ずかしいよぉ」カアアアッ
男「事実だから。俺も素直にならなきゃね」
幼「じゃ、私も素直になるね…」
男「うん」
幼「そばにいてホッとする男が好き。いつも楽しい男が好き。私に優しくしてくれる男が好き」
幼「ずっとだいすきだよ、男。小さいときからずっとずっとだいすき」ニコッ
男「俺も大好きだ」ニコ
男「俺も幼といるとすごく癒やされるよ。幼にいつもそばにいてほしいんだ…いいかな?」
幼「…ダメって言うと思う?」
男「思わない」ニコッ
男・幼「」
男・幼「……」チュッ

70 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 16:58:08 ID:I67Dqg0A
……
幼「…えへへ…ちゅーしちゃったぁ。男とずっとこうしたかったんだよ…」
男「あはは、でもなんか恥ずかしいな…うれしいけど」
幼「ねーっ、照れちゃうよね」
幼「…私のおみくじもね、待ち人に会えるって内容だったの…当たっちゃったね」
男「…それは良かった。俺もうれしいけど。俺のくじには恋愛運では動けってあったんだ」
男「くじに従って良かったよ」
幼「おみくじさまさまだね」ニコッ
幼「私もほんと良かったよ。これからはどんどん想いを伝えられるもん♪」
男「それは楽しみだね」ニコッ
幼「…今までも少しずつ気持ち伝えてたよ…気づかなかった、男?」

71 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 17:16:52 ID:I67Dqg0A
男「…ごめん。自分に自信がないから気づけなかったんだ…もしかしたらって、思ったときもあったけど」
男「…幼が俺を好きになってくれるなんて思えなくてさ…素直に気持ちを受け取れなかったんだ」
幼「ひっどーい、わかりやすくアピールしてたつもりだったのに」
男「ごめん、ほんとに」
男「これからはもっと素直になるよ。自分の気持ちにも、幼の気持ちにも」
幼「…私もしっかり伝えるよ…男を好きだって」
幼「……」ギュッ(抱きしめ)
男「……」ギュッ
幼「…伝わった?」ギュー
男「…伝わった、たくさんね」ニコッ
幼「えへへ」

72 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 17:30:13 ID:I67Dqg0A
幼「帰ろ」ニコッ
男「うん」ニコッ

74 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 17:42:34 ID:I67Dqg0A
男「…少しだけ散歩してから帰ってもいい?」
幼「いいよ」
男「…もう少しだけ、おしゃれした可愛い幼と歩きたいんだ」
幼「もう、可愛いなんて…どれだけ素直になる気?」
男「…単なる事実だよ」ニコッ
幼「ふふっ、じゃ行きましょ」
……

75 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 17:55:10 ID:I67Dqg0A
お正月 幼の部屋
男「コタツマジいいわ〜」ヌクヌク
幼「せっかくお正月なのに、だらだらしっぱなしだね、私たち」ヌクヌク
幼「リア充目指すんじゃなかったの?」
男「…幼がいれば、リア充なんてどうでもいいよ」ニコッ
幼「私も男がいればいいよ」ニコッ
幼「だからまだまだふたりでグダグダしましょ」
男「ああ、ずっとふたりでだらだらしよう」
幼「えへへ」コテン
男「ふふっ」ナデナデ

76 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 17:55:41 ID:I67Dqg0A
おしまい

77 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 17:57:13 ID:I67Dqg0A
文字通りのグダグダですが、読んでくれたかた、ありがとうございます。

78 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 20:36:42 ID:pmVIyl7k
おつ

79 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 20:51:07 ID:I67Dqg0A
おまけ 男の部屋
幼「あ〜、おコタはいいな〜」ヌクヌク
男「それ、また言ってるな」ニコッ
幼「男みたいで安心するんだよ…こう、そっと包み込んでくれるみたいな」
男「よくテレないで言えるなぁ…」カアッ
幼「住み着いちゃおっかな〜」チラッ
男「……」
男「…大学卒業できたら…」
幼「…うん」
男「…もっかい言って…」
幼「…それって」
男「……」プイッ
幼「わ〜っ!もうっ!!男だいすきぃ!!」ギュッ
男「おわっ!!!」
蛇足終わり

80 :以下、名無しが深夜にお送りします:2013/01/05(土) 21:39:25 ID:dqv4aruM
おつ