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カンクロウ「テマリのヌード写真、いくらで買うじゃん?」
Part1

カンクロウ「テマリのヌード写真、いくらで買うじゃん?」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1416415734/

1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 01:49:05.18 ID:/YqsK5dK0
ニヤリと笑うカンクロウ。
見るからに悪人の面をしていた。
シカマル「ぬ、ヌードって……///」
シカマルは顔を赤らめながらたじろぐ。
カンクロウ「実の姉の裸体なんて鼻くそ程にも興味はねえが、お前なら高値で買ってくれると踏んで盗撮しまくった」
そう言ってチラリと一枚見せる。
過激な一枚だった。
シカマル「ぶふぉおッ!! ///」
シカマルの鼻から鮮血が舞い散る。

3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 01:55:44.69 ID:/YqsK5dK0
シカマル「……おぉ……でけぇ……///」
カンクロウ「気にいったようじゃん? 三〇枚近くあるぜ」
シカマル「か、金もってくる……! ///」
シカマルは前かがみで走り去った。

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 02:00:32.56 ID:EGZwZrzL0
綱手ババアのヌード下さい!病気を治すのに必要なんです!

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 02:06:03.07 ID:OiByABKbo
ヒナタの方がほしいんだよなぁ

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 02:06:20.34 ID:/YqsK5dK0
***
一時間後、すっきりした顔のシカマルが戻って来た。
財布がパンパンに膨らんでいる。
カンクロウ「ほらよ」
シカマル「うう……夢みてぇだ……///」
ポロポロと涙を流して喜ぶシカマル。
その笑顔を見てカンクロウもニンマリと笑った。
カンクロウ「くれぐれもバレないように気をつけろよ。あ、それからコイツも欲しけりゃ売ってやるじゃん」
シカマル「?」
カンクロウが手渡したのは一冊のノート。
表紙には極太マジックで『見たら殺す』と書いてある。

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 02:14:02.68 ID:/YqsK5dK0
シカマル「な、なんだこりゃ……」
カンクロウ「とりあえず見てみろ」
シカマルは訝しみながらノートを開く。
刹那、シカマルの目がカッと見開かれる。
シカマル「こ、これはッ!! ///」
シカマルの鼻に詰めたティッシュが再び、赤く染まり出した。
カンクロウ「そう……。テマリの妄想日記じゃん……」

9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 02:19:01.65 ID:8GjWZ56vO
オナロウの作者か?
支援

10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 02:29:12.18 ID:/YqsK5dK0
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アイツは海辺で星空を見上げていた。
私も隣にちょこんと座る。
きれいだね……と言うと、アイツも「ああ、きれいだ……」と返した。
それからは何も言わず、黙って二人で星を眺める。
しばらくして私が身震いすると、アイツは自分のジャケットを私に着せた。
ありがとう。そう言ったらアイツ、「まだ寒けりゃ抱きしめてやるぞ?」って照れながら言った。
馬鹿……そう言いながら私はアイツに身を預けた……。
I love you forever.
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11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 02:38:08.85 ID:/YqsK5dK0
延々と続くイタイ文章。
所々本人の鼻血が固まったようなシミがある。
カンクロウ「机の引き出しから拝借した。初めて見たときは腹がよじれて死ぬかと思ったぜ」
シカマル(お、俺のことかな……? このアイツって……///)
残念ながら中央のシーンは破り捨てられていた。
書いてて恥ずかしくなったのだろう。
シカマルは再び前かがみになった。
カンクロウ「まあキモすぎて要らないってんなら戻しとくし……。どうするじゃん?」
シカマル「買った! ///」

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 02:59:26.33 ID:/YqsK5dK0
***
その晩、カンクロウが風影の屋敷に戻ると、慌てながら何かを捜しているテマリがいた。
我愛羅もかがみこんでソファーの下をのぞき込んでいる。
カンクロウ「ど、どうした……?」
我愛羅「大切なノートを失くしたらしい。風遁系の禁術が書いてあるため、門外不出だそうだ。カンクロウ、お前も手伝え」
緊迫した雰囲気で語る我愛羅。
しかしカンクロウはすぐに察しがついた。
カンクロウ(これってあの妄想日記のことじゃん……。テマリの奴、禁術が書いてあるノートとか嘘を言いやがって……)

13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 03:59:58.17 ID:hyYSSbCDO
テマリも駄目人間じゃん……
オナロウの姉だから当然か

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 04:57:53.85 ID:4/Z1B0Rko
もう相思相愛なら写真なんていらないやんけ!

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 06:46:27.40 ID:z0AgSxBMo
一体いくらで買ったんだ

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 08:47:10.86 ID:oShMuzjFo
オナロウ、許されたのか…

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 13:44:34.63 ID:/YqsK5dK0
テマリは額に手を当てながら溜息をつく。
テマリ「私としたことが……。カンクロウ、お前何か知らないかい? これくらいのサイズのノートなんだが……」
そう言って手で指し示す。
丁度B5の、今日売りとばしたサイズだった。
カンクロウ「い、いやあ〜……知らないじゃん……」
汗が噴き出す。
あんな黒歴史の象徴とも呼べる代物を他人に売ったなんて知られたら、ミンチにされてしまう……。
テマリ「そうか……。くそ、演習場にでも落としたか……?」
カンクロウ「嘘!? アレを外に持ち出したりしてるの!?」
テマリ「? まあ読みながら練習した方がいいからな」
カンクロウは戦慄した。
どこまでキモイんだこの人……!!
演習場で一人芝居を打っている姿を想像すると、もう笑うどころじゃないじゃん……。

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 13:50:43.41 ID:BBV0/RrMO
相変わらず一ミリも反省してないオナロウwwwww

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 13:56:58.80 ID:/YqsK5dK0
我愛羅「おそらく屋敷にはないだろう……。これだけ探しても見つからないのだからな」
膝についた埃を払いながら、我愛羅は立ち上がった。
我愛羅「外を捜そう……」
カンクロウ「は!? もう夜中だぞ!?」
我愛羅「仕方ないだろう……。事態は一刻を争う。……砂隠れの里の忍を総動員する」
カンクロウ「ふぁ!?」
めちゃくちゃ私的な用件で風影の権限を行使しやがる……ッ!!
ほとんど独裁者じゃねーか、とカンクロウは震えた。
なんで姉の妄想日記のために皆が草の根分けて探さなきゃなんねーんだ!!
騙されてんじゃねえよッ!!

25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 17:36:42.88 ID:/YqsK5dK0
***
我愛羅「よし、皆横一列に並べ……」
号令係「一列に並べー!!」
月の明かりを浴びて、ずらりと並んだ砂隠れの里の忍達。
下忍から上忍まで、本当に総動員している。
カンクロウ(た、大変なことになったじゃん……)
テマリが皆の前に出てきた。
すぅ……と息を吸って、大声で話し出す。
テマリ「皆本当にすまない! 紛失したのは風遁禁術を記したノートだ!」
我愛羅「今から一斉に前進しながら捜索する。……他里に渡るとまずい。心してかかれ」
忍一同「「おうッ!!!!」」

27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 17:51:41.55 ID:/YqsK5dK0
ザッザッザッ……
誰一人文句を言わずに黙々と探索を始める。
木の葉のナルトに次ぐ風遁の使い手であるテマリは、砂隠れの里にとって大きな戦力である。
そのテマリが編み出した禁術のノートとあっては、この里から出すわけには行かなかった。
カンクロウ(うわあ……ぜってぇ見つかるわけねえよ……)
頭を抱えて悩むカンクロウ。
このまま知らないふりを決め込めば自分の身は保証されるが、我愛羅たちは見つかるまで探し続けるだろう……。
皆のために自分を犠牲にするか……。
それとも自分のために皆を犠牲にするか……。
くだらない妄想日記が今、カンクロウの精神を追い詰める……。

28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 18:01:12.01 ID:/YqsK5dK0
***
シカマル「うッ……!」
体中に電流が走り、身がこわばる。
シカマルの何億もの子孫候補たちは、ティッシュペーパーに包まれ、そしてゴミ箱へ誘われた。
シカマル「……ふぅ」
締め切られた障子。
立ち込める異臭。
もう何度同じことを繰り返したのだろうか?
頭がぼんやりする……。
シカマル「よし……次の写真だ……」
一枚一抜きーー。
それがシカマルが自分に課した業だった。

29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 18:11:58.60 ID:v8APU5DTo
おいIQ200

30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 18:21:41.70 ID:/YqsK5dK0
***
テマリ「ハアアアアアアアアア!? シカマルに売ったぁ!?」
カンクロウ「テマリ! マジで悪かったじゃんッ!!」
手を顔の前で合わせるカンクロウ。
今晩の捜索が終わり、カンクロウはテマリと我愛羅にすべてを打ち明けたのだ。
カンクロウ「キレられるかと思って言いだせなかったんだが、まさかこんな大事になるとは思わなかったんだ……」
我愛羅「……まったく」
我愛羅も呆れてものが言えない。
テマリ「で、でも何でシカマルなんかに……。アイツは風遁なんか使わないだろ?」
カンクロウ「お、おう……。だけど滅茶苦茶高値で売れたじゃん……」
カンクロウ(あくまでも禁術のノートと言い張るつもりか……)

32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 18:34:41.73 ID:/YqsK5dK0
テマリは溜息をつきながらやれやれと首を振る。
テマリ「売ってしまったんなら仕方ない……。今から買い戻しに行くよ」
カンクロウ「お、怒らねえのか……?」
始終ビクビクしていたカンクロウは、意外な反応に驚く。
テマリ「ホントはケツ鉄扇くらいしてやりたいところだけど、私の管理ミスのせいでもあるしね」
我愛羅「それにあの男ならそのノートの重要性に気づいているはずだ……。不用意に外部にばら撒いたりしていないだろう」
姉弟の優しさにふれて、カンクロウは自分のやったことがいかに愚かだったかを悟った。
カンクロウ「じゃ、じゃあ俺が買い戻してくるじゃん……」
そういってカンクロウはクルリと背を向けた。

33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 18:39:04.96 ID:A5liVQ0Do
でも反省はしないwww

34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 18:42:02.92 ID:/YqsK5dK0
テマリ「何言ってんだい、私らもいくよ」
カンクロウ「え!? 行くの!?」
カンクロウが素っ頓狂な声をあげる。
テマリ「当たり前だろう……。そのノートが本物かどうか、判断しなきゃなんないだろ?」
我愛羅「それに砂漠を渡るなら俺の砂に乗って行った方が早い」
な、何てハートの強い女なんだ……。
面と向かって返してくれと言えるとは……!
好意を抱いている異性にあんなものが渡ったら、普通は発狂すんじゃねえのか……!?
カンクロウはテマリの芯の強さに敬服した。

35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/20(木) 18:46:50.43 ID:IGWNI5bw0
カンクロウ…さよなら…

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/20(木) 21:30:16.51 ID:/YqsK5dK0
***
翌日の朝早くに、テマリ、カンクロウ、我愛羅の三人は奈良家の前に着いた。
和風のしっかりとした造りで、THE・名家の風格がにじみ出ている。
テマリ「ごめんくださーい」
ガラガラと引き戸を開けて声を張る。
はーい、と奥の方から返事が返ってきた。
美人だが少しキツそうな顔立ちのシカマルの母、ヨシノが出迎える。
ヨシノ「はい、どなた?」
我愛羅「砂隠れの里から来た、五代目風影とその関係者だ。奈良シカマルに用があってきた」
ヨシノ「か、風影様ッ!?」
突然の風影の訪問に、奈良家は騒然となった。
掃除機をかけまくるヨシノ。
和菓子屋にお遣いに走らされるシカク。
部屋でこっそりシコリまくるシカマル。
カンクロウは改めて風影の名前の重さを知った。