Part3
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 18:08:38.56 ID:
bRCHdTri0
***
2人は案内係に屋敷の前まで連れられた。
シカマルは早いところカンクロウを荷物から出したかったが、なかなか隙を見つけられない。
シカマル「す、すまねえがトイレを借りてもいいか?」
案内係「構いませんが、我々も同行させていただきます」
シカマル(ちッ……ダメか……)
仕方ない……。
このまま屋敷のなかに入って機を伺うか……。
92 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 18:18:16.02 ID:
bRCHdTri0
***
テマリ「し、ししし、シカマルッ!? ///」
シカマル「よう」
突然の訪問にテマリは動揺を隠せない。
テマリ「ば、馬鹿者! こちらとしても色々準備しなきゃならないんだぞ!? 手紙くらいよこせ! ///」
シカマル「あ、いや、それは本当にスマン。係りに決まってすぐに行けって言われたからな……」
テマリ「まったく……///」
できるかぎり平静を装うとするのだが、どうもうまくいかない。
変に力が入って鼻孔が膨らむ。
テマリ「ま、まぁいい。こっちも会議で中忍試験については大方決まっている。話し合いは明日にでも始められるだろう///」
シカマル「そうかい。じゃあ今日はゆっくり休ませてもらうぜ」
93 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 18:26:24.00 ID:
bRCHdTri0
テマリ「ああ。しばらく滞在するんだろう? 空いてる部屋があるからそこを使うといい///」
シカマル「お前の部屋がいいじゃん」
テマリ「そうか。なら……」
テマリ「」
シカマル「」
テマリ「ふぁッ!? ///」
シカマル「ち、ちちち違う! ジョークだ、ジョーク!!! (なに言わせんだ、この!)///」
カンクロウ(くくく……楽しいじゃん……)
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 18:30:54.48 ID:KKnnF8eLO
オナロウ殺されんぞwwww
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 18:35:59.30 ID:
bRCHdTri0
***
空いている部屋に入ったシカマル。
先ほどパニックになったテマリに背中をめちゃくちゃに叩かれてヒリヒリする。
シカマル「まったく、あんたのせいでとんだ災難だったぜ……」
どっこいせ、と荷物をおろしてチャックを開けた。
シカマル「」
シカマル「くっさァ! マジでオナってんじゃねえ!!」
中には全裸のカンクロウと、ぎっしり詰まったオナティッシュが入っていた。
カンクロウ「悪い悪い。結構暇だったからな」
シカマル「うえぇ……生臭い……」
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 18:37:30.46 ID:jnq9M6uAO
オナロウくずすぎwwww
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 18:45:29.88 ID:
bRCHdTri0
ひょいッと身を翻してカンクロウが出てくる。
流石屈指の傀儡師だけあって、かなりの身のこなしだ。
だが口惜しいことに、すっぽんぽんのせいで全く決まらない。
カンクロウ「とりあえず俺は自分の部屋に戻る。助けて貰ってすまないな」
シカマル「その前にこのティッシュもってけ!」
カンクロウ「それはお前にやるじゃん。じゃあなッ!」
ボフンッ!
煙とともにカンクロウは姿を消した。
シカマル「……くっせぇ……」
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 18:59:50.70 ID:
bRCHdTri0
***
その夜、シカマルはベッドにごろんと転がりながら窓の外を見ていた。
久しぶりに会ったってのに、嫌われちまったかなぁ……。
テマリのことが気になって眠れない。
シカマル「くそ……こんなに悶々とすることになるとは思わなかったぜ……」
明日に備えて早く寝なきゃいけないのに……。
時間ばかりがすぎていった。
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 19:07:57.13 ID:
bRCHdTri0
***
一方、テマリも全く眠れなかった。
昼に言われたことがずっと頭のなかで響ている。
ーーお前の部屋がいいじゃんーー
テマリ「ぬあああああああああああ!!!!!!!!!! ///」
バリバリと頭をかきむしる。
あれは私と寝たいってことか!?
そうなのかッ!?
ちょ、でもうちにコンドームなんて……ッ!!
加速する妄想。
止まらない鼻血。
見える……見えるぞ……ッ!
結婚式でライスシャワーを浴びてる私たちの未来がッ!!
テマリ「話し合うしかねぇッ! ///」
ガバッと飛び起き、テマリは服を着替えた。
101 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 19:28:43.77 ID:
bRCHdTri0
***
コンコン
軽いノックの音がシカマルの部屋に響く。
シカマル「どうぞ……?」
テマリ「す、すまない、寝てたか……? ///」
シカマル「て、テマリ……ッ ///」
ドアを開けて入ってきたテマリを見て、シカマルは驚く。
な、なんのつもりだ……?
まさか昼の事を本気にして……ッ!?
嘘だろ、おい!
シカマル「な、何の用だ……?///」
テマリ「い、いや……その……///」
テマリは顔を赤らめてモジモジしている。
こ、コレは……ッ!!
コンドームさんッ!
出番ですぞッ!!!!!!!!
テマリ「少し、外で話さないか? ///」
102 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 19:45:36.11 ID:
bRCHdTri0
***
白い月に照らされながら、シカマルとテマリは連れだって歩く。
夜の冷たい外気がヒンヤリと気持ちいい。
テマリ「その……///」
シカマル「何だ? ///」
テマリが口を開いた。
胸がドキドキする。
テマリ「その……また会えて……嬉しい……///」
シカマル「あ、ああ……。俺もなんつーか……めちゃくちゃ嬉しい……///」
シカマルがうつむきながら答える。
テマリはそれを聞いて真っ赤になる。
テマリ「わ、私の方がッ! めちゃくちゃどころかッ! ///」
シカマル「いーや、俺の方が幸せだね。どんだけ会いたかったことかッ! ///」
テマリ「お、お前のちんけな喜びなんてたかが知れてるだろッ! ///」
互いに言い合う2人。
同盟国とはいえ、簡単に会うことは許されない仲なのだ。
この思いのたけを伝えたいッ!
どれだけ今が幸せなのかをッ!
頭脳派の2人だが、上手い言葉が見つからなかった。
103 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 19:48:32.06 ID:
bRCHdTri0
***
「くくく……青春してるじゃーん……」
そんな2人を遠くから眺める人影があった。
誰だろうか……?
「今からその幸せを粉々にしてやるぜぇ、テマリぃ……」
そう、カンクロウである。
104 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 19:55:19.89 ID:vcNI7sdLo
オナロウいい加減にしろよ
105 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 20:11:49.47 ID:p0qSjZQa0
オナロウwwwwww
106 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 20:35:02.29 ID:
bRCHdTri0
***
サパァーン……
カポーン……
我愛羅「ふぅ……」
107 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 20:44:55.65 ID:
bRCHdTri0
***
テマリ「な、なぁ……キス……しないか……? ///」
シカマル「! ///」
突然のキスの誘いに体が硬直する。
俺、今死ぬほど幸せだ……。
かっこよく「いいぜ」って言いたいところだが、くそう……緊張で体がいうことを聞かねえ……。
あ、そう言えば俺、口臭くないかな……?
不安になって来た……。
テマリ「だ、ダメか……? ///」
そ、その上目づかいは反則だって!
……よ、よし!
……言うぞ!!
シカマル「お前の口、ネギみたいな臭いするからダメじゃん」
テマリ「」
108 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 20:46:01.21 ID:tsM06gSMO
犠牲になったのだ…
109 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 20:50:38.34 ID:95SttapWo
あああああああ!!!!
110 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 20:52:42.38 ID:
bRCHdTri0
シカマル「」
テマリ「」
111 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 20:59:26.75 ID:LzDXmmppO
風影様早く来てェ!
すぐにオナロウを砂瀑葬送してェ!
112 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 21:02:54.37 ID:
bRCHdTri0
シカマル(か、カンクロウの野郎ォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!)
テマリ「ぞ、ぞっがぁ……ダメがぁ……」
涙でボロボロのテマリ。
必死に堪えているようだが、鼻水まで垂れてきた。
シカマル「ああ、ダメだ。木の葉にはいくらでも可愛い姉ちゃんがいるのに、わざわざくっせぇお前とキスする必要なんか皆無じゃん」
テマリ「ひ……ひどいよ……あんまりだよ……」
シカマル「顔洗って、歯ぁ磨いて出直してこい。あとリセッシュもした方がいいぞ」
113 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 21:04:45.02 ID:cx1eThYX0
さすがにワロタ
114 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 21:16:15.84 ID:
bRCHdTri0
テマリ「わ……私は……」
シカマル「口を開くな。臭すぎて死ぬ」
テマリ「私は……お前に嫌われだら……生ぎでいげない……」
シカマル(うわあああああああああ!!!!!! 気づけテマリ!! 俺絶対そんなこと言わねえって!!!! 死んでも言わねえって!!!!!)
シカマル「別に死ななくていいからカンクロウにごめんなさいって言え」
シカマル(うおおおおおおお!!!!!! 意味分かんねえよ!!!!!!)
テマリ「う……う……うわああああああああああああああああああああん!!!!!!!!」
シカマル「あっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!!!!」
あまりにもカオスな光景だった。
泣きながら走り去るテマリ。
高笑いしてるけど号泣してるシカマル。
物陰で腹を抱えて転げまわってるカンクロウ。
……そして、カンクロウの後ろでブチ切れてる砂瀑の我愛羅。
115 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 21:21:36.14 ID:IWbwItvho
合掌
116 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 21:30:52.02 ID:
bRCHdTri0
***
我愛羅「……いったい何回オナロウにハメられたら気が済むんだ、テマリ……」
談話室の椅子に深々と腰掛け、腕組みをする我愛羅。
テマリ「だっでぇ……」
シカマル「ま、まあそう責めないでやれよ……」
向かいの席には顔をクシャクシャにしたテマリと、背中をポンポンと叩くシカマルが座っていた。
我愛羅「愛してるならまず相手を信じろ。そして状況を疑え。それから散歩なんかせずに早く寝ろ。明日は大事な話し合いだろう」
テマリ「うう……」
シカマル「す、すまねえ……」
我愛羅「まったく……」
シカマルは気まずそうに視線をそらす。
そらした先には血をしたたらせながら白目をむいたカンクロウが、天井から吊り下げられていた。
117 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 21:41:18.80 ID:uP8gyRGG0
ダメだ、オナロウ一ミリも学習してねえwwwwww
118 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 21:56:15.01 ID:
bRCHdTri0
***
中忍試験会議の第1日目が無事に終わり、テマリとシカマルは共に会議室をあとにした。
シカマル「ふわぁ……」
テマリ「眠そうだな」
シカマル「当たりめえだ。お前が泣き疲れて寝るまでに時間がかかったからな」
テマリ「……///」
テマリはしばらく何かを考え込み、遂に決心した。
テマリ「キスをしよう、シカマル。例え私の口がネギ臭くて、お前が嫌だと言ってもな///」
シカマル「……なんだよその言い方……///」
そう言いながらシカマルは、テマリの顔を両手で包み、グイッと引き寄せた。
シカマルの唇が、テマリの唇と重なるーー。
119 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 21:56:53.33 ID:
bRCHdTri0
我愛羅「そう言えば客室の件なのだが」
テマリ「おわぁッ!! ///」
シカマル「うおッ!! ///」
ひょっこりと現れた我愛羅に心臓が止まりそうになる。
我愛羅「……すまない……邪魔をしてしまった」
テマリ「ななな、なにもしようとしてませんでしたケドッ! ///」
シカマル「べべべ別に邪魔も何もねえケドッ!! ///」
我愛羅「ならいい……。突然の訪問にこちらも昨日は大したもてなしを出来なかった。とりあえず客室の用意が整ったから見てみるといい……」
シカマル「わ、わりぃな……」
我愛羅「昨日よりも広いからゆっくりくつろげ。二人くらい余裕だぞ……」
シカマル「……///」
テマリ「へ、変なことを言うなァッ!! 我愛羅ッ! あっち行け!! ///」
我愛羅「ふん……」
我愛羅は背を向けると行ってしまった。
120 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 22:09:41.90 ID:
bRCHdTri0
※EDテーマ『マウンテン・ア・ゴーゴー・ツー』
ブーーーーーーーーン……
ゲェラァアアアアアアアアアアア
スイマセーン
♪トゥルルトゥントゥルルトゥルルルトゥル
ごくたまーにー……
僕たまーにー……
夢にーやぶーれる人ーの
カーケラーがー……
山のよーに見えるぅー……
ウーウゥウー……
121 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 22:16:30.56 ID:
bRCHdTri0
神様ーにー……
仏様ーにー……
すがリー泣いーてる人ーのー
カーケーラがー……
“山のよーに”見えるー……!!!!
ジャンジャンジャンジャンジャジャンジャーン……
122 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 22:23:53.71 ID:
bRCHdTri0
ダンランダンスでランデブー
俺、勝利のポーズだランダラーン
シェイクシェイクシェイク探そーじゃない
終わらないバイバイのリィズムでー
テーテーテーテーテーテーテーテー……
123 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 22:29:50.21 ID:
bRCHdTri0
デンデデンデンデ
山のよーに見えるぅー……
山のよーに見えるぅー……
山のよーに見えるぅー……
山のよーに見えるぅー……
124 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 22:36:29.32 ID:
bRCHdTri0
***
砂の忍「風影様ッ! オナロウがどこにもいませんッ!!」
我愛羅「何ッ! ま、まさかッ!!」
***
テマリ「……シカマル……邪魔するよ……///」
ギイイ……
シカマル「もがぁッ!! もがぁッ!!」
カンクロウ「遅かったじゃ〜ん……」
125 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 22:37:43.62 ID:
bRCHdTri0
終劇
126 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 22:38:59.91 ID:JxtZ/Auwo
乙カレー
127 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 22:40:44.56 ID:LzDXmmppO
乙乙
128 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 22:45:26.06 ID:p0qSjZQa0
乙
ここ最近で一番笑ったわ
129 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 22:50:27.15 ID:bN1DBq1sO
EDワロタ
130 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 23:20:59.74 ID:gtmqmf++o
乙だってばよ
131 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 23:27:53.28 ID:cMJlPmUH0
他の忍までオナロウ言ってるwww
乙!
132 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/19(水) 00:04:13.71 ID:UbxzFHF1o
乙
面白かった!