Part2
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/17(月) 18:26:30.35 ID:
kV3pX6kA0
***
カンクロウ「これでいいじゃん……」
一週間後、カンクロウの前には奈良シカマルと山中いのが並んで立っていた。
正確にはシカマルのコーティングを施された黒蟻と、いののコーティングを施された烏である。
カンクロウ「試しにヤラせてみるか」
サッ!
カンクロウが両手を素早く動かすと、シカマルがいのの衣服をはぎ取った。
カンクロウ「黒秘儀、高速性行ッ!」
カクカクカクカクカクカクカクッ!!
シカマルが人間にはありえないような速さで腰を振る。
シカマルの首は斜め上に傾き、見ていて吐き気を催すような不気味さだった。
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 18:30:01.67 ID:
kV3pX6kA0
カンクロウ「黒秘儀、回転クンニッ!」
グルングルングルングルンッ!
シカマルの首がいのの股のなかで時計回りに回る。
正直クンニでもなんでもないというか、ただただ化け物襲われてるようにしか見えなかった。
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 18:34:10.71 ID:
kV3pX6kA0
カンクロウ「上出来じゃん……」
仕込みも終わっている。
今日の夕方にでも決行するかーー。
カンクロウの目は光を失い、深く沈み込んでいった。
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 18:46:26.26 ID:
kV3pX6kA0
***
テマリ「我愛羅、上がったから入りな」
我愛羅「わかった……」
我愛羅に声をかけて自室に戻る。
髪をおろしたテマリはとても美しく見えた。
テマリ「……」
頭をゴシゴシと拭きながら写真盾を見つめる。
思わず「ほうっ……」とため息をついた。
テマリ「シカマル……」
写っているのは木の葉の中忍、奈良シカマル。
いかにも面倒くさそうな顔でテマリの横に並んでいる。
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 19:00:10.48 ID:
kV3pX6kA0
テマリ「里が違うと思うように会えないね……」
初めてあった時はどこまでも憎たらしい敵だった。
やる気の無さそうな態度。
完全に馬鹿にされてるとムカついた。
ーーしかし顔を合わせる毎にゆっくりと、それこそ一歩一歩。
2人の距離は縮まっていった。
まだ、キスはしていない……。
が、いずれは……。
アイツといると、自分も一人の女なんだと気づかされる……。
テマリ「……早く会いたいよ」
61 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/17(月) 19:06:39.33 ID:
kV3pX6kA0
カクカクカクカクカクカクカクッ!!!
突如、扉の向こうから変な音が聞こえてきた。
テマリ「!?」
咄嗟に身構えるテマリ。
奇襲か?
自分の風遁は遠距離向きだから、この狭い空間で戦うのは分が悪い……。
テマリ「カマイタチの術ッ!!」
ビュオオオオオオッ!!!
扉ごと吹き飛ばし、テマリは一気に廊下に駆け込んだ。
62 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/17(月) 19:08:18.94 ID:
kV3pX6kA0
カクカクカクカクカクカクカクッ!!!!
シカマル「」
カクカクカクカクカクカクカクッ!!!!
いの「」
カクカクカクカクカクカクカクッ!!!!
テマリ「あ……」
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 19:19:21.88 ID:
kV3pX6kA0
眼に飛び込んできたのは残酷な光景だった。
愛しく想う男が、今まさに裸の女と組み合って尋常じゃない動きをしている。
テマリ「嘘……」
ガタンッ!!
力を失った両手から、鉄扇が滑り落ちた。
自分の信じていたものを否定され、呆然自失になっているテマリをよそに、シカマルといのの動きはさらに激しさを増す。
カタカタカタカタカタカタカタカタッ!!!!!!
いのの上に倒れ込んだシカマル。
上半身はピクリとも動かないのに、腰から下だけが上下にもの凄いスピードで揺れる。
分かりやすく例えるならば、熟練した料理人が手元だけでキャベツを千切りにしているーーそんな光景に近かった。
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/17(月) 19:20:54.27 ID:whwX6eMmO
想像したら鼻水出たwwwwww
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 19:30:21.12 ID:
kV3pX6kA0
テマリ「嘘だ! 嘘だ!! うわあああああああッ!!!!!」
ヒステリックな叫び声をあげて泣き崩れるテマリ。
しかしそんな叫び声も、激しく求め合う二体の傀儡の音にかき消されてしまう。
カンクロウ「苦しめ……もっと苦しめ……」
顔の隈取が不気味にぐにゃりと曲がる。
カンクロウの手の動きにつられて、シカマルといのは次々と体位を変えていく。
バック
正常位
対面座位
騎乗位
カンクロウスペシャル(オリジナル)
ダ・パンプ(オリジナル)
夕暮れ(オリジナル)
はっけよい(オリジナル)
etc
……テマリの精神は限界まで来ていた。
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/17(月) 19:33:01.55 ID:zVnMDd9dO
オリジナルが気になるwwwww
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 19:35:09.55 ID:h79vL1Ns0
こいつら全員アホだwwww
68 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 19:54:08.64 ID:
kV3pX6kA0
テマリ「やめろおおおおおおおおッ!!!」
甲高い叫び。
刹那、テマリはシカマル、もとい黒蟻に殴りかかっていた。
カンクロウ「その黒蟻にうかつに近づいたりしたら……」
カパカパカパカパッ!
突如シカマルの胴体が開く。
テマリ「!」
カンクロウ「ダメじゃーん」
カンクロウがさっと手を振る。
ガシガシガシガシッ!!
シカマルはテマリを腹の中にのみ込み、その胴体を閉じた。
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/17(月) 19:57:16.32 ID:Ra3Y3pv9o
頑張れオナロウ
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/17(月) 20:01:30.83 ID:+HffOZINo
くっ、テマリにNTR属性があればこんなことには……っ!
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 20:29:23.89 ID:
kV3pX6kA0
テマリ「おい、出せっ! カン……オナロウッ! お前だなッ!!」
ガンガンと内側から殴りつける音が響く。
しかし頑丈なシカマルは全く動じない。
カンクロウ「本来シカマルは捕獲用だ」
テマリ「なんだ、捕獲用のシカマルって! 早く出せっ! 今ならケツ鉄扇くらいで許してやるぞッ!!」
カンクロウ「そして……黒蟻と対をなして専ら攻撃を仕掛けるのが……」
そこでテマリは気づく。
まずい。
早く出なければッ!
テマリ「出せぇッ!!!! ここから出せぇッ!!!!!!!!!!!!!」
カンクロウ「中に入ってる俺のオナティッシュだ」
テマリ「くっさあああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
72 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/17(月) 20:39:06.55 ID:
kV3pX6kA0
周り中がガビガビになったティッシュだらけだった。
気が狂いそうなほど生臭い。
テマリ「いやあああああああああああ!!!!!!!!!! 汚いッ!!!!!」
ガリガリと内側を爪で引っ掻くが、表面が傷つく程度。
叫んでもわめいても叩いても……決して開くことはなかった。
カンクロウ「謝るなら出してやる。もちろんこの前話したことは嘘でしたと、我愛羅に伝えるんだ。どうだッ!!」
テマリ「誰が謝るかッ!! もう許さんからなッ!! 全裸で砂漠に放り込んでやるッ!!」
精一杯の強がり。
絶望の淵にいても屈するわけにはいかない……。
カンクロウ「はんッ! 言ってろ! お前が抵抗する限り、そのシカマルは開かねえからな!!」
75 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 01:49:46.57 ID:
bRCHdTri0
テマリ「くッそッ……がぁッ……」
次第に意識が遠のいて行く。
頭がぼんやりする……。
もう……だめ……か……も……。
ーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーーー
「砂縛柩……」
グググググググググ……
「砂瀑……葬送!」
バキャンッ!!!!!!!!!!!!
突然、シカマルが砂に押しつぶされて瓦解した。
囚われていたテマリが投げ出される。
テマリ「ゲホッ! ゲホッ!」
我愛羅「大丈夫か、テマリ……」
テマリが顔を上げると、そこには我愛羅がいた。
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 01:59:09.30 ID:
bRCHdTri0
テマリ「あんた……どうして……」
我愛羅「湯船に浸かっていたら悲鳴が聞こえたもんでな……」
テマリ「いや……どうしてフルチンなの……?」
我愛羅「急だったからな。別に恥ずかしがるような年齢でもないだろう」
テマリ「そりゃま……そうだけど……」
クルリと背を向けた我愛羅は、物陰をジッと睨みつけた。
我愛羅「カン……いや、オナロウ。そこにいるんだろう……」
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 02:11:43.58 ID:
bRCHdTri0
ククク……
不敵な笑いとともに、廊下の奥の物陰からゆっくりと姿を見せる。
カンクロウ「やるじゃん……。さすがは砂瀑の……いや、フルチンの我愛羅……」
我愛羅「砂縛柩」
グググググ
カンクロウ「あ、痛い痛い!! 砂なし! 強すぎ!!」
カンクロウはあっけなく捕まった。
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 02:24:12.09 ID:
bRCHdTri0
***
カンクロウ「しゅみまひぇんでひた……」
体中を殴打されてボロ雑巾のように這いつくばっているカンクロウ。
その前にはパジャマ姿のテマリとフルチンの我愛羅が仁王立ちしている。
我愛羅「お前を今からすっぽんぽんにして砂漠に放り込む」
テマリ「その前にアンタはいいかげん、服着なって……」
我愛羅の股の下を隙間風が通り過ぎていく。
カンクロウ「あにょ……おにいひゃん、ほんひょにはんひぇいひてる……(あの……お兄ちゃん、ホントに反省してる……)」
我愛羅「すっぽんぽんにして、まず人間の尊厳をはぎ取ってやる」
テマリ「その前にアンタは人間の尊厳を身につけなって……」
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 02:50:27.67 ID:
bRCHdTri0
***
月夜の晩だった。
シカマルは砂に足をとられながらせっせ砂隠れの里を目指す。
シカマル「はぁ〜めんどくせぇ……。なんで俺がこんなこと……」
彼は来年砂隠れの里で開催される中忍試験の打ち合わせのために来ていた。
他国との連絡係という聞くだけでめんどくさそうな役職になったのは、5代目火影が無理矢理推薦したからだ。
シカマル「しかもコンドームを大箱で持たせやがって……。訳わかんねぇ……」
出国するときの皆の様子が思い出される。
皆ニヤニヤしながら、「気張れよ」とか「変な病気もらうなよ」などと激励していた。
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 03:01:41.73 ID:
bRCHdTri0
ま、そうは言っても……。
ーー自然と頬が緩む。
久しぶりに……本当に久しぶりにあいつに会えるのだ。
シカマル「元気にしてっかなぁ……テマリの奴」
豪快で大胆で、母ちゃんよりも怖え女。
だけどあのニッと笑う笑顔がなんとも……。
突然の訪問に驚くかな?
そんなことを考えながら、シカマルは歩いた。
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 03:10:12.57 ID:
bRCHdTri0
ザクッ……ザクッ……
シカマル「ん?」
砂隠れの里の人間か……?
砂丘の向こうに人影が見えた。
白く大きな月と対照的な、小さなシルエット。
その人影が、段々こちらに近づいて来るのが見て取れた。
ヨロヨロともつれるような足取りだ。
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 16:53:02.15 ID:
bRCHdTri0
シカマル「お、おいアンタ! 大丈夫か!?」
急いで駆け寄るシカマル。
近づいてすぐに気づく。
全裸だーー。
全裸の青年が顔に隈取だけして砂漠を歩いている。
シカマル「あ、あんた……その……ホント大丈夫か!?」
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 17:07:37.31 ID:
bRCHdTri0
***
カンクロウ「た、助かったじゃん……」
ゴキュゴキュと水を飲みながらカンクロウは礼を述べる。
腰にはシカマルが持参した毛布を巻いていた。
シカマル「気にすんな。それよりアンタ、なんでそんなことになってんだ……?」
カンクロウ「……我愛羅とテマリに放り出された」
シカマル「は?」
カンクロウ「五日前にな……。何度か里に戻ろうとしたんだが、尻に手裏剣を投げられる始末だ」
シカマルはその愉快な光景を思い浮かべた。
シカマル「今……」
カンクロウ「ん?」
シカマル「今、お前が股間を押さえながら手裏剣の雨の中をがに股で逃げる場面を想像した。……『あひぃッ!』って言いながら」
カンクロウ「だいたいそれであってるじゃん……」
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 17:17:41.38 ID:
bRCHdTri0
シカマル「……何したかは知らねえが、その二人に放り出されたってことは兄弟げんかかなんかだろ?」
カンクロウ「まぁそんなとこだ」
シカマル「このまま砂漠をうろついてたらアンタ、死ぬぞ」
カンクロウ「……分かってる」
カンクロウがうつむく。
歩き回ってすっかり憔悴したのだろう。
頬がげっそりとこけている。
しばらくして、シカマルは溜息をついてから立ち上がった。
カンクロウ「!」
シカマル「しかたねえ……。入国まで俺の荷物ン中に隠れてろ」
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 17:45:59.11 ID:
bRCHdTri0
***
門番「ようこそおいでくださいました」
砂隠れの里の門が開き、シカマルが迎え入れられる。
シカマル「すまねえな。本当は手紙をよこしてから来るのが筋なんだろうが……」
門番「いえ、あなたはこの国ではかなりの有名人ですので、なんの問題もございませんよ。風影様もお喜びになるでしょう」
シカマル「そうかい。じゃあ早速風影の屋敷に……」
シカマルが重い荷物を持ち上げ歩き出そうとした。
それを門番が止める。
門番「お待ちください。申し訳ありませんが、お荷物のチェックをさせていただきます」
シカマル「え?」
シカマルの首筋を冷汗が流れる。
門番「いえ、シカマル様を疑っているわけではございませんが、規則ですので」
シカマル「……」
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/11/18(火) 17:57:52.82 ID:
bRCHdTri0
ここでカンクロウが入っていることがバレたら自分も入国拒否されるかもしれない……。
大事な任務を抱えている身としては大変な問題だ。
しかも全裸のカンクロウ。
あらぬ噂が木の葉にも届いたら完全に終わりだぜ……。
ドクン……ドクン……
心臓の鼓動が聞こえてくる……。
門番「それでは失礼させていただき……」
カンクロウ(傀儡の術……ッ!)
荷物の中にいたカンクロウが、咄嗟にチャクラの糸をシカマルの口元につなげた。
シカマル「!」
門番「? どうかなさいましたか?」
シカマル「……それを開いたら……だめじゃん……」
門番「え?」
シカマルの口から勝手に言葉が発せられる。
シカマル(カンクロウの奴が喋らせてんのか……)
シカマル「その荷物の中には、俺のオナティッシュがぎっしりと詰まってんだぜ?」
門番「!」
シカマル(な、なに言わせてんだ馬鹿!)
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 17:59:35.44 ID:95SttapWo
カン…オナロウ屑すぎる…
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 18:00:01.48 ID:kEaJSZxto
オナロウいい加減にしろwwwwwwwwwwwwwwww
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 18:01:20.85 ID:
bRCHdTri0
シカマル「それでも開けるか?」
門番「う……(きったねー!)」
うろたえる門番。
正直絶対に里の中に持ち込んで欲しくはないが、今ここで開けられるのはもっといやだ……ッ。
門番「……お通りください」
シカマル「そうこなくちゃ」
こうしてシカマルとカンクロウは里の中に入った。
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/11/18(火) 18:03:48.74 ID:LzDXmmppO
もっと他にも台詞あるだろwwww