Part6
53 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 22:11:59.30 ID:
woIJblB10
ーーーーー
ナルト「なー、エロ仙人」
自来也「その呼び方はやめろっての!ったく……」
ナルト「なぁ…あの手紙に何が書いてあったのか、もうそろそろ教えてくれても良いんじゃねぇの?」
自来也「あぁ?なんだお前、ラブレターでも預かって来たのか?」
ナルト「んな訳ねーだろ。……あの白髪ヤローからの手紙だよ」
自来也「その言い方だとワシも白髪ヤローなんだがのう」
ナルト「いいから教えろってばよ!なぁ〜、エロせんに〜ん!」
自来也「分かったから離れろ!それかお色気の術を使え!」
ナルト「で、内容は?」
自来也「……お前がワシの探してる予言の子だとよ。それに…」
ガチャッ
サクラ「ねぇ見て!これ全部サスケ君が釣ったのよ!ナルトとは大違いね」
ナルト「俺はそういうどうでもいい事は得意じゃねぇんだよ。魚なんか釣って何が面白いんだか…」
サスケ「負け惜しみだな…」
ナルト「あぁ?やんのかサスケちゃんよぉ!」
サスケ「上等だぜ!今日こそテメェをぶっ潰してやる!」
自来也「じゃ、負けた方には今日一日、お色気の術で過ごしてもらうとするか」
サクラ「先生まで乗っからないで下さいよ!……喧嘩するなら私が夕飯を作るわよ」
ナルト「サクラちゃん……仲間を大切にしない奴はクズだってばよ」
サクラ「アンタ覚えときなさい……。いつかボコボコにしてやるんだから」
自来也「全く、賑やかな弟子達だのぅ…………言わなくても伝わってるみたいだぞ、カカシ」クスクス
終わり
54 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 22:18:15.94 ID:
woIJblB10
読んで頂きありがとうございました!ここでとりあえず終わりです。上手くまとめる事が出来たら続編ものせようと思います。
分かりづらいところがあったら、解説します。
55 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 22:19:48.31 ID:7Bso8rYKo
乙
わりと好きかも、続きもみたい
56 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 23:46:08.54 ID:vPDqL01Fo
乙
面白かった
57 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 00:45:10.32 ID:RurmR0OSO
乙。面白いな
できれば続いて欲しいもんだ
58 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 01:03:00.88 ID:fBOFLjico
>ナルト「……ケッ!クズしかいねぇのかってばよ、この里は」
全くだな
59 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 01:08:31.52 ID:3TiTV3OQo
乙
おもしろかった
60 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/16(土) 06:30:37.90 ID:UQJDYSUZ0
乙
面白い。続編希望
62 :
◆aTPuZgTcsQ :2013/03/18(月) 04:31:37.76 ID:
KR9xhYr/0
少しですが投下します。
続編希望なんて言ってもらえると思わなかったので、少し泣きそうになりました…!本当にありがとうございます!
63 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/18(月) 04:33:35.08 ID:
KR9xhYr/0
午前9時57分、簡素な舞台の上に引きずり出され、カカシの両腕と首は円形にくり貫かれた木枠で固定された。同時に腕も切り落とす形状の断頭台なのだろう。抜け出す気などさらさらなかったが、例え暴れようとも逃げる事は不可能だと、体にまとわりつく呪印の鎖が物語っていた。
人々の憎悪や怒り、好奇や愉悦を一身に受け、カカシは大声をあげて笑い始めた。ここから木の葉の住民にとって、長い数分が訪れる事になる。刑務官や関係者、観衆がいくら野次を飛ばそうとカカシが黙ることはなかった。
「あはははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは!!」
常軌を逸した哄笑に、刑場は異様な空気で包まれる。人々の顔は言い知れぬ不安で歪み、早く時が訪れる事を祈るばかりだった。
そして午前10時丁度、死刑確定者が常人であったなら失神するような事態が発生した。それは同時に観衆をも恐怖のどん底に突き落とすものだった。
40kgもある刃がカカシの腕と首を切断した筈なのに、笑い声が止まないのである。
実際、刃は首のすぐ手前で動きを止めていた。観衆の中には余りの出来事に叫び声をあげる者や、意識を失う者までいた。
しかし、当の本人は全く意に介する様子もなく、高笑いを続けている。その声は刑場にいた人々を粟立たせ、長い時が流れても彼らの耳を捉えて離さなかった。
やがて焦る刑務官の腕により刃は4mの高さまで再び吊り上げられ、今度こそカカシの笑い声は奇妙な音を最後に二度と響く事はなかった。満面の笑みを張り付けた頭は、下段で待機していた忍の籠に収まり、すぐさまダンゾウの元へと届けられた。
さらに、ここで木の葉の刑務官達は失態を演じる事になる。切断した腕の行く先を見誤ったらしく、あろうことか両腕は観衆の方へと転げ落ちていった。
いつか仲間を守った腕が、多くの命を奪った手が、ページを捲った指が、鮮血を迸らせ何かを訴えるかのように群衆のど真ん中へと突き進む。怒号に近い悲鳴が巻き起こり、狂騒する群衆はありもしない脅威から逃げ惑うしかなかった。
腕の持ち主にとって喜ばしいか不本意かはともかく、ずさんな管理体制のお陰でひとりでに腕が動いたと語り継がれていく事となる。
こうして、公開処刑は混乱と恐怖を煽るだけ煽り幕を引いた。
64 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/18(月) 04:34:58.55 ID:
KR9xhYr/0
ーーーーー
ガイ「う……うーん…。はっ!!」パチッ
ガバッ
ガイ「どういう事だ…ここは…………カカシ!!」
スタッ
医者「あぁ、ガイさん。気分は」
ガイ「今は何時だ!」
医者「えっ」
ガイ「早く答えろ!!」
医者「え…えっと…10時06分です」
ガイ「なんだと!?クソッ!!」
シュタッ!
医者「あ!ちょっと…!」
ーーー
ガイ(まだ何も聞いてないぞ…カカシ!!)
タタタッ
ガイ「ハァ…ハァ…ハァ………………あぁぁ」
ザワザワ
イビキ「一体何をやっているんだ!首は誰が持っていった!?」
刑務官「し、知りませんよ!そっちの管理が悪いんじゃないですか!」
忍者「皆様、死刑執行は終了致しました。お気を付けてお帰り下さい」
女「うぅっ……うぅ……!!」ポロポロ
記者「あの、ちょっと取材を……」
男「見ればわかるだろ!彼女に話しかけるな!」
紅「アハハハハハハハ!!」
老人「三代目…裏切者の最期、しかと見届けましたぞ」
少年「うぅ…気持ち悪いもん見ちまった…。だから嫌だったんだ…」
少女「ごめん……」
子供「絶対に呪いだって!勝手に動いたんだぜ!」
ガイ「あぁぁぁぁ…!!」
カカシ「」
ガイ「うわあああああああああああ!!!!」
65 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/18(月) 04:36:15.20 ID:
KR9xhYr/0
ーーーーー
リー「ガイ先生、まだ落ち込んでいますね…」
テンテン「そりゃあ、自分の知り合いがあんな事になったら…ねぇ…」
ネジ「いくら知り合いだろうと、あんなクズ男の肩を持つ心境は理解し難いがな」
リー「知り合いではなく、ライバルです!僕だって、ネジがいくら道を逸れたとしても、最後まで見捨てたりはしませんよ!」
ネジ「俺はお前のライバルになった覚えは無いし、道を逸れる気もない」
テンテン「だってー。フラれちゃったわね」
リー「いいえ、ネジは僕の永遠のライバルです。逃がしはしませんよ〜!」
ネジ「鬱陶しい真似はよせ!テンテンと張り合ってればいいだろ」
テンテン「えー!こっちに押し付けようとしないでよ。こんな暑苦しいライバルいらないわ」
リー「二人とも冷たすぎやしませんか……。でも、僕は諦めませんよ!いつか二人にライバルだと認めさせてみせます!」
アハハハ……
ガイ「……」スタスタ
66 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/18(月) 04:43:21.41 ID:
KR9xhYr/0
少なくてすいません。ストーリーは最後まで組めたのですが、書き溜めが進みません…。
小出しにするより時間がかかっても一気に投下した方がいいでしょうか?
67 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/18(月) 05:55:29.48 ID:Fvuvazbco
好きにしていいよ
68 :
名無し :2013/03/18(月) 11:20:41.62 ID:QMJYIzEUO
結局カカシ処刑されたの?
69 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/18(月) 11:57:55.65 ID:
vB8fAZVC0
>>67
ありがとうございます。ちょっとずつあげていく事にします。
>>68
処刑されました。生き返るって事もないです。
70 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/18(月) 11:59:19.20 ID:
vB8fAZVC0
ダンゾウ「……九尾達は本当に死んだと思うか?」
ガイ「はい?」
ダンゾウ「証拠は血のついた額当てだけ…。死体もあがってないそうじゃないか」
ガイ「……なぜ、私にそんな話をなさるのです。五代目」
ダンゾウ「とりあえず、手透きの下忍に捜索にあたらせようと思ってな。聞く話によれば、紅は役立たずだという。だから、お前に紅班を率いて九尾達の捜索に出てもらいたい」
ガイ「…見つけたとして、彼らをどうされるおつもりなんですか?」
ダンゾウ「お前はそれをワシに話させるだけの価値があるのか?」
ガイ「……アナタは火影として日が浅い。まだ私の方が信用がありますよ」
ダンゾウ「ただの上忍が凄い自信だな。面白い、話してやろう。
暴走の恐れがある九尾は、下忍の資格を剥奪し牢で過ごしてもらう。他里から目をつけられているうちはも、里の外へは出さず暗部の管理下において厳重に監視するつもりだ」
ガイ「……」
ダンゾウ「お前の頭でも理解出来るよう分かりやすく説明してやったんだ。下忍達を集めて、さっさと捜索に出ろ。その無駄な行動力を生かすチャンスだぞ」
ガイ「………………もう、いいじゃありませんか」
ダンゾウ「なんだと?」
ガイ「もし仮にナルト達が生きていたとしても、自分の意思で里に戻らないんです。それだけの事を私達はしたんですよ。これ以上苦しませる必要がどこにあるんです」
ダンゾウ「…お前、自分が何を言っているのか分かってるのか?隠れ里にとって、人柱力がどれだけ重要な存在か理解出来ない訳ではあるまい。当然、うちはの生き残りもな」
ガイ「だから…………その考え方がおかしいと言ってるんだ!!」
ダンゾウ「……」
ガイ「なぜナルトを人柱力としてしか見ないんですか!サスケだって好きで生き残りになった訳ではありません!それに、アナタは一度でもサクラの事を考えた事があるんですか!」
ダンゾウ「……お前は一体何様だ。上忍の分際で、ワシに意見をする気なのか?」
ガイ「えぇ、もう圧政はうんざりです!言いたいことを言わせてもらいますよ!」
ダンゾウ「お前ごときが何を言おうと、里の方針を変える気はない。皆もワシに従うだろう。現にワシは大名から火影を任されているのだからな」
イルカ「……」
ガイ「ならアナタには五代目火影として、木の葉の未来を担う下忍達を守り育てる義務がある筈です!里の為に九尾の器になってくれたナルトの未来を、名門うちはの末裔であるサスケの未来を、火影のアナタがどうして奪おうとなさるんですか!!」
ダンゾウ「もういい…お前の話は聞くに堪えない。結果を考慮せず、幼稚な理想論を振りかざす事ほど愚かな行為はないな。イルカ、こいつを牢に繋いでおけ」
イルカ「……はい」
ガイ「イルカ…!お前はこれでいいのか!?こんな結末で納得出来るのか!お前だって本当は」
イルカ「私には…この生き方しかありませんから……」
ガイ「……!」
イルカ「失礼します、五代目」
バタンッ
71 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/18(月) 12:00:38.76 ID:
vB8fAZVC0
スタスタ
イルカ「……どうして逃げないのですか?」
ガイ「五代目の考えは分かってる。逃げ出したら即始末する気だろう」
イルカ「……」
ガイ「……」
イルカ「……私は、それでもアナタに逃げてもらいたいような気がします」
ガイ「なに…?」
イルカ「アナタも……ナルト達もカカシさんも、こんな里に居るべきじゃなかったんです。私達にさえ関わらなければ、きっと…………きっと何かが大きく違っていたのではないかなんて、ふと考えてしまうんですよ」
ガイ「……」
イルカ「前にたまたまカカシさんと会った時、教師失格だと言われましてね…。その通りだろうなと自分でも思いますよ。正しい事を言うことすら出来なくなった時、人は終わるのでしょうね……」
ガイ「生きている限り、人生は続いていくんだ。終わりなどあるはずがないだろ」
イルカ「しかし…死んでしまったら、終わりですよ…」
ガイ「……カカシの事を言っているのか?」
イルカ「い、いえ。そんなつもりじゃ…」
ガイ「アイツのしたかった事は俺にでも分かる。関心のない奴が大半を占めるこの里じゃ、真実は埋もれていくだろうがな」
イルカ「……どういう事です?カカシさんは正気を失っていたのではないのですか?」
ガイ「疑問に思うのは良いことだ。少なくとも俺は、アイツの思いは終わっていないと確信している。そして、終わらせたりなど俺がさせやしない。お前という、協力者もできそうだしな」
イルカ「……」
ガイ「行動は夜に起こす。お前にその気があるなら、俺を助けに来てくれ」
イルカ「……」
スタスタ
75 :
◆aTPuZgTcsQ :2013/03/18(月) 15:59:57.37 ID:
LuRNrxeK0
ガイ「ぐおー」
イルカ「ガイさん……ガイさん…!」
ガイ「はっ!!なんだ火事か!?」ガバッ
イルカ「全くアナタって人は……凄い人ですね」
ガイ「イルカ…!来てくれたのか!」
イルカ「私も…ナルトが生きているなら謝りたいんです。ナルトは私の顔なんて見たくもないでしょうが……」
ガイ「そんな事はないぞ!強い思いは相手に通じるはずだ」
イルカ「それで……これからどうされるおつもりなんですか?」
ガイ「いったん里を出て、協力者を集めようと思う。大蛇丸のような邪悪な目的ではなく、純粋に木の葉を変えたいと願う者が里内にも里外にもいるはずだ」
イルカ「そうですか…」
ガイ「話はこれくらいにしよう。チンタラしていると誰に見つかるか分からないからな。早く抜け出すぞ」
イルカ「そう…ですね……」
76 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/18(月) 16:01:16.57 ID:
LuRNrxeK0
タタタッ
ガイ「よし、後は門を出るだけだ!」
イルカ「もし…ですよ」
ガイ「なんだ?」
ピタッ
イルカ「……」
ガイ「イルカ……」
イルカ「もし……私が裏切らなかったら、何かが変わったと思いますか?」
ガイ「……」
シュタッ
紅「こんな所で何をしているのかしら?ガイ」
ガイ「紅…!」
忍者「紅さん、まずいですよ。アナタに命令は出てないはずでしょう?」
紅「私が来たくて来たんだからいいのよ。イルカ、ご苦労さま。後は私達に任せていいわ」
イルカ「……」
ガイ「紅、お前が敵に回るとはな……正直ショックだ」
紅「脱獄犯がなに甘っちょろい事言ってるの。それにアンタの事は前から気に食わなかったしね。アスマも、アンタを締め上げられなくて残念だそうよ」
ガイ「…いい加減目を覚ませ。アスマの葬式にお前も出たはずだ」
紅「…………アンタもカカシもお笑いだわ。どうしてもアスマを殺したいようね」
ガイ「アスマはもう殺されているんだ。現実から目を背けても、アイツが生き返る事は無いんだぞ」
紅「いい加減にしてちょうだい。いくら私だって怒るわよ」
ガイ「もう一年も前の出来事なのに、いつまで受け入れないでいるつもりなんだ。アスマだってこんな事を望んでいるはずがないだろ」
紅「……アスマは死んでなんかいないッ!!今日だっていつも通りに会話して笑ってたのよ!アスマが何を望んでいるか、アンタなんかより私の方がずっと分かってるわ!アンタも頭のネジがぶっ飛んでるみたいね!!」
ガイ「声を荒げた所で何も変わりはしないぞ。本当に俺がおかしいなら、お前は一体何に対してムキになってるんだ?」
紅「黙れ!!アンタみたいなキチガイと、会話しようとしてあげたのが間違いだったわ!みんな、コイツを始末するわよ!」
シーン
紅「どういう事…?出てきなさいって言ってるのよ!」
忍者「ぐはっ…!」バタッ
紅「なに!?」
クルッ
綱手「やれやれ…久しぶりに帰ってきたら、随分と物騒な場所になっちまったもんだね」
ガイ「まさか…!」
イルカ「……!」
シズネ「綱手様!事情も聞かずに殴るのはやめましょうよ」
綱手「なーに言ってんだい。どう見たってこいつらの方が悪人面だろ?紅も、将来が楽しみな顔だったのにねぇ…」
紅「綱手様……!今更里になんの用ですか…」
綱手「何って、五代目火影を決めるんだろう?私が引き受けてやろうと思ってね」
紅「はは……一足遅かったようですね。五代目はダンゾウ様に決まりましたよ」
綱手「それはどうかな?」
紅「……!」