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三代目「ナルトはお前に任せる」
Part2


13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:36:59.01 ID:woIJblB10
カカシ「今日の任務は迷子ペットの捕獲だ。しじみさんの猫で名前はトラ。右耳のリボンが目印ね」
サクラ「……」
サスケ「……」
ナルト「ぶるがぁぁああ!!づルづづづづヤづづづ!!」
カカシ「ナルトは俺と森の東側を。サスケとサクラは西側を頼む」
ナルト「さずぅげぇぇええああぁああああ!!」
サクラ「……」
サスケ「……」
カカシ「ナルト、お前は俺と行くんだよ。サスケはサクラとだ。分かったな?」
ナルト「ダザラギググググ!!!」ガバッ
サスケ「離せ……!」
サクラ「やめなさいよ…!」
カカシ「……」
ドスッ
ー5分後ー
カカシ『トラ、そっちに行ったぞ』
トラ「ニャアアア!!」
サスケ「フン……」シュタッ
ガシッ
トラ「ニャアアア!?」
サクラ「…サスケ君すごい……さすがね……」
サスケ「別に……」
カカシ『よくやったな、サスケ』
サスケ「……」
カカシ『さ、戻るか』
スタスタ
カカシ「……」ペラッ
サクラ「……」
サスケ「……」
カカシ(この本も読み飽きたな……)パタンッ
サクラ「……」
サスケ「……」
カカシ(……読むか)

14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:39:01.04 ID:woIJblB10
カカシ「トラ捕獲任務、完了しました」
三代目「ご苦労だったな」
マダム・しじみ「トラちゅわ〜ん!心配してたのよぉ〜!」
トラ「フギャアアー!!!」
マダム・しじみ「皆さんありがとうねぇ〜。また何かあったらあなた達に依頼するわぁ」
バタンッ
イルカ「……」
三代目「ナルトはどうしたんだ。寝てるのか?」
カカシ「木から落ちた時に頭を強く打ったようで…気絶したままなんです」
サクラ「……」
サスケ「……」
三代目「ほう……てっきりお前が始末したのかと思ったぞ。ハッハッハッ!」
イルカ「あははは……」
カカシ「……では、私達は失礼します」
三代目「まぁ、待て。帰ってきて早々悪いが、次の任務をやってもらう」
カカシ「下忍達もですか?」
三代目「もちろんだ。そこに一升瓶抱えて寝ている奴がおるじゃろ」
タズナ「ぐがー」
カカシ「気にはなっていましたが……」
三代目「その人はタズナさんといっての、任務の依頼人じゃ。お前達には波の国までタズナさんを無事送り届けて欲しい。現地での護衛も頼んだぞ」
カカシ「なんですって…!?」
サクラ「私達に護衛なんて…」
サスケ「チッ……」
イルカ「……」
カカシ「三代目!いくらなんでもそれは無茶です!」
三代目「なーに、相手はチンピラ共だけで、忍者と戦う訳じゃない。白い牙の息子ならどうって事ないじゃろ」
カカシ「ですが……!」
三代目「任務拒否か…随分偉くなったものだな」
カカシ「…………いえ、申し訳ありません」
サクラ「ちょっと……!」
サスケ「……」
三代目「なら、早く出発した方がいいぞ。波の国は遠いからな」
カカシ「…はい。二人とも、行くぞ」
サクラ「でも…!」
カカシ「……」のし
タズナ「うーん…」
カカシ「どっちか、ドア開けてくれる?」
サクラ「……」
サスケ「……」ガチャ
カカシ「では、失礼します」
バタンッ

15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:40:28.15 ID:woIJblB10
スタスタ
サクラ「……どういうつもりですか…!タズナさんまで巻き込む気なの!?」
サスケ「サクラ、やめとけ。コイツに何言っても聞きゃあしねぇよ。すっかり火影にビビっちまってるからな」
カカシ「……」
サクラ「サスケ君だって不安でしょう!?里の外なんかに出たら私達」
サスケ「サクラ!」
サクラ「!!」ビクッ
カカシ「……?」
サスケ「…諦めろ。従うしかねぇんだよ…」
サクラ「……」
サスケ「…長期任務なら、アンタも俺達も色々と準備が必要なはずだ。一旦、解散でいいよな」
カカシ「そうだな、10分後に集合でいいだろ。場所は大門前だ」
サスケ「……」シュタッ
サクラ「……」
シュタッ
カカシ「……さーて、この二人はどうしたもんかね」
世話役「ナルトは私が預かりましょう…」スッ
カカシ「そうですか。じゃあ、お願いします」
シュタッ
タズナ「ぐおー」
カカシ(タズナさんは……家に連れて行くしかないか…)

16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:45:02.54 ID:woIJblB10
ゆっさゆっさ
タズナ「うーん……。ここは…どこじゃ…」
カカシ「やっとお気づきになりましたか。肩になんか担いですみませんね」スッ
タズナ「うぅ……あんたら…木の葉の忍者か…?」フラッ
カカシ「ええ、依頼を受けましたはたけカカシといいます。それに春野サクラとうちはサスケ、うずまきナルトです」
サクラ「……」
サスケ「……」
ナルト「」
タズナ「……確か…依頼は断られたはずじゃ……。…金が足りないと……」
カカシ「……さぁ、私達は何も聞いていませんので。歩けますか?」
タズナ「あぁ……」
ヨロヨロッ
カカシ「しばらく休んでから出発された方がいいですね」
タズナ「いや…大丈夫…このくらい…」
カカシ「無理をなさる必要はありませんよ。急がなくても任務を放り出したりはしませんから」
ナルト「う…」
タズナ「だが……ワシがいないと橋が……」
ナルト「うがあああああああああああ!!!」
タズナ「ヒッ!?」
サクラ「……」
サスケ「……」
ナルト「ダらザビャナ!!ビヌマドッッ!!」ジタバタ
カカシ「ナルト、落ち着け」
ナルト「べきゃらっだをらッ!!」ドサッ
カカシ「ナルト…」
ナルト「あぁあアアギギギギ!!」ガバッ
タズナ「うわあっ!!」
カカシ「……」ドスッ
ナルト「ぐふっ……」バタッ
サクラ「……」
サスケ「……」
タズナ「な…な…!」

17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:47:24.76 ID:woIJblB10
カカシ「お見苦しい所をお見せして申し訳ありません。大丈夫ですか?」
タズナ「な…なんじゃそいつは……。アンタら超おかしいぞ!」
カカシ「色々と事情がありまして…。任務に影響はありませんからご安心下さい」
タズナ「安心なんか出来るわけないじゃろ!!今すぐ他の奴と代わってくれ!!」
カカシ「……タズナさん。恐らく、火影様がこの任務を引き受けたのは我々がいたからです」
タズナ「どういう事じゃ…」
カカシ「正規の報酬でなくとも私達なら引き受けますからね。私達を追い返したら最後、他の者が護衛につくことはないでしょう」
タズナ「……脅しか」
カカシ「人聞きの悪い。私は別にどちらでも良いんです。依頼主が嫌がってるのに、無理強いする気なんて微塵もありませんよ」
タズナ「…………」
カカシ「どうします?我々でよろしければ波の国までご一緒しますが」
タズナ「……分かった」
カカシ「そうですか、じゃあ休憩はもういいですね。二人とも出発するぞ」
サクラ「…何が休憩よ……」
サスケ「……」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:55:35.94 ID:woIJblB10
スタスタ
サクラ「……」
サスケ「……」
ナルト「ラドー!!ビギャラッ!!アァザー!!」
カカシ「静かにしろって」
タズナ「……」
カカシ(……水溜まり、ね…)
スタスタ
鬼兄弟「……」スゥ-…
ギュルルルルルルッッ!!
カカシ「なにっ!?」
鬼兄弟「一匹目……」グッ
カカシ「がっ……!」ギリリ
ブチブチブチッ!
カカシ「」ボトボトッ
サクラ「きゃああああああああ!!!」
サスケ「チッ!!」
ナルト「アハハハハハハハハハハ!!!!」
タタッ
鬼兄弟「二匹目……」
サスケ「どけオッサン!」ドンッ
タズナ「うわっ!」
弟「邪魔だ……」バギッ
サスケ「ぐっ!!」
ズザザッ
サクラ「サスケ君!!」
兄「しね……!」
タズナ「ああぁ……」ガクガク
スッ
ナルト「アハハハハハ!!」ガシッ
兄「なっ…!?」
ナルト「アハハハハハハハハハハ!!!!」ボゴォッ!
兄「かはっ……」バタッ
弟「……!」
ナルト「アハハハハハハ!!!」タタタッ
弟「……ッ!!」
ナルト「アハハハハはぐっ」バタッ
カカシ「……」
サクラ「生きてた…!?」
サスケ「チッ……」

19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 18:01:32.54 ID:woIJblB10
弟「な…なぜ助けた…」
カカシ「誰に雇われたのか、アンタに聞かなきゃならないからね」スッ
ガクッ
弟「…………ガトーだ…」
サスケ(なんだ…?今何をした…!?)
カカシ「…ガトーカンパニーの社長か。随分面倒な相手だね、どーも」スッ
タズナ「アンタ…!生きてたなら、なぜガキ共にやらせたんじゃ!!」
カカシ「誰がターゲットなのか、確かめる必要があったんですよ。なぜ貴方が忍者なんかに狙われているのか、貴方自身が説明してくれてもよかったんですけどね」
タズナ「……」
カカシ「内容を偽って依頼されたんでしたら、私達に貴方を護衛する義務はありません。残念ですが、護衛はここまでということで宜しいですね?」
タズナ「…………フン、最初からお前らに期待などしておらんよ。そんな超訳分からん奴連れてる時点で、護衛なんぞ勤まるはずがないんじゃ」
カカシ「そうですね。では、私達はこれで失礼します」
シュンシュン…
カカシ(!!)
カカシ「伏せろ!!!」ガバッ
三人「!?」ガバッ
シュンシュンシュンシュン ザクッ!
タズナ「なんなんじゃ…あの超でかい刀は……」
カカシ「桃地再不斬…」

20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 18:03:11.70 ID:woIJblB10
シュタッ
再不斬「俺の名前を知ってるとは光栄だね、写輪眼のカカシ」
サスケ「……!」
カカシ「霧隠れの鬼人がわざわざ出向いてくれるとは思わなかったよ」
再不斬「…ジジイを渡してもらおうか」
タズナ「!!」
カカシ「ああ、ついさっき俺達は護衛の任を解かれたんだ。好きにしろ」
サスケ「なんだと…!」
サクラ「ちょっと…何言ってんのよ!タズナさんを見ごろしにする気!?」
カカシ「お前らをこれ以上危険な目に合わせる訳にはいかないでしょ。そもそも契約違反だしね」
サクラ「で…でも…!」
サスケ「チッ…!」
スタスタ
サスケ「……」スッ
タズナ「……!」
サスケ「お前らは下がってろ。こんなヤツ俺一人で十分だ」
再不斬「ハァ…面倒くせぇ奴らだな。ガキは引っ込んでろ」
カカシ「サスケ、お前じゃアイツには勝てないよ。無駄なことはやめとけ」
サスケ「クズヤローは黙ってろ。これは俺の任務だ」
再不斬「聞く耳持たずか……面白い、お望み通り遊んでやるよ」
シュタッ
サスケ「待て!」シュタッ
サクラ「サスケ君!!」
カカシ「……」

21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 18:05:00.25 ID:woIJblB10
再不斬「霧隠れの術……」
スー…
サスケ「くっ…どこだ!?」
再不斬「ククク…さぁ、どの急所がいい?」
ズンッ
サスケ(この空気は……!眼球の動きですら気取られ、ころされる……。チクショウ…桁違いだ…!)
再不斬「どうした?震えてるじゃないか…」
サスケ(クソッ…!どうすりゃいい…!)
再不斬「そろそろお遊びはおしまいだ。しね!」
タズナ「うわああっ!!」
サスケ「しまっ…!!」
ワンワン!
再不斬「なに!?」
ズガガガッ!! ガブガブッ!
再不斬「クソッ!なんだこいつらは!!」
カカシ「……俺の忍犬達だよ。タズナさんの靴底に術式を組んでおいたんだ」
サスケ「……!」
再不斬「この…!動けねぇ…!」
カカシ「さて…ちゃっちゃと終わらせますか……」チャキッ
再不斬「……ククク」
カカシ「…何がおかしい」
再不斬「すっかり勝った気でいるんだろうがな…。この俺様が簡単にくたばる訳ねぇだろ」
カカシ「ハッタリか…。諦めろ、お前の未来はしだ」ザシュッ
…バシャッ!
カカシ(水分身…!!)クルッ
再不斬「オラァッ!!」ドゴッ
カカシ「ぐあっ!」
ボチャンッ!!