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三代目「ナルトはお前に任せる」
Part1

三代目「ナルトはお前に任せる」
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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 16:49:33.25 ID:woIJblB10
カカシ「は?」
三代目「……」
カカシ「ま…まさかご冗談ですよね?」
三代目「どういう意味じゃ?」
カカシ「…あの……。ナ、ナルトは人柱力ですし…」
三代目「……」
カカシ「里の外に出すのはどうかと……」
三代目「……ワシに逆らうつもりなのか?」
カカシ「…………いえ」
三代目「聞こえないぞカカシ。ワシに逆らう気なのか?」
カカシ「いえ、滅相もございません…」
三代目「お前は少し自分の立場をわきまえた方がいいな」
カカシ「…申し訳ありませんでした」
三代目「まぁ、よい。これが第七班のリストじゃ」ポイッ
カカシ「……」ピラッ
カカシ(……ッ!春野だと!?…それにあのうちはの生き残りか…まとめて厄介払いする気だな)
三代目「どうした?早く行ってやれ。下忍達が待っておるぞ」
カカシ「……はい」
スタスタ
三代目「…20年前のようにならぬといいがな」
ピタッ
カカシ「……」
三代目「……」
カカシ「……失礼します」

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 16:54:18.52 ID:woIJblB10
ガララッ
カカシ「やー諸君、お待」
サスケ「テメェが担当上忍か…。どういう事か説明してくれるよな…!」
サクラ「ひっぐ…うぅ……うぅ……」
ナルト「」
カカシ「ハァ…ナルトを縛り付けたのは誰?」
サスケ「俺だ…こいつ…サクラに飛び付きやがって……!」
カカシ「…掟は知ってるな」
サスケ「……」ビクッ
サクラ「ち…違う!サスケ君は私を助けてくれたの……!」
サスケ「……」ガタガタ
カカシ「……ま、いいさ。バレない内にほどいとけ」
サクラ「……」ほっ
シュルルル…
ナルト「」ダラーン
サスケ「……報告しないのか?」
カカシ「ああ……」
ガタッ
三人「!!」
ナルト「ぅ……うぅあふ……」ピクッ
カカシ「……」スタスタ
サクラ「ヒッ……!」
ナルト「がっ……ああああああああ!!!!」
カカシ「ナルト……」
ナルト「ザッッッグァラヂャッッッ!!!??!」ガバッ
サクラ「ギャッ!!」
カカシ「……」
ドスッ
ナルト「うっ……」バタッ
サスケ「……!」
カカシ「これで俺も同罪だ」

4 : ◆aTPuZgTcsQ :2013/03/15(金) 16:59:05.64 ID:woIJblB10
サスケ「こ…ころしたのか…?」
カカシ「まさか。気絶させただけだよ」
サクラ「うっ…うぅ…」ぐすっ
カカシ「……」
サクラ「なんで…なんで……こんなことに……」ポロポロ
サスケ「……おい」
カカシ「…ん?」
サスケ「いい加減教えろ…。なぜナルトはここにいる?」
カカシ「…アカデミーの先生に聞いただろ」
サスケ「あいつは班編成だけ発表して逃げやがった」
カカシ「……」
サスケ「その前も…その間も…その後も……コイツは喚き散らしてた。迎えに来た上忍の奴らも揃って聞こえないフリしやがって……クソが!」
サクラ「うわああああん!!!」ポロポロ
サスケ「挙げ句この様だ…。ちゃんと説明してもらうぞ…!」
カカシ「……説明ね。ま、お前らは下忍昇格決定だ。おめでとう」パチパチ
サスケ「ふざけるな!こんな奴と任務をこなせって言うのか!?」
カカシ「まぁ、気の毒だとは思うが決定事項だ。俺に言ってもどうにとならないよ」
サスケ「……チッ!」ドンッ
サクラ「いやよ……いや……」ポロポロ
カカシ「…………そうだな。自己紹介でもしようか。男の子から順番にどーぞ」
サスケ「……」
サクラ「……」
カカシ「……ま、別に良いけどね。一応名前は知ってるし。俺は「はたけカカシ」だ、よろしく」
サスケ「……」
サクラ「……アンタの名前なんて聞きたくないわよぉ!!!」
カカシ「……」
サスケ「やめろ!……サクラ」
サクラ「ひっぐ……うわあああん!!!」
カカシ「ハァ……」

5 : ◆aTPuZgTcsQ :2013/03/15(金) 17:02:15.21 ID:woIJblB10
カカシ「全く、どうしたもんかな……」
紅「あらぁ、カカシじゃない。アンタ三代目のパシリやめたらしいわね」
カカシ「紅……」
紅「やっとパシリを卒業出来たら、あのキチガイと一緒の班なんて…ふふっ…笑わせてくれるじゃない…!……ぶはっハハハハハ!!駄目、やっぱ我慢できない!アハハハハハハハハハ!!!」
カカシ「……」
紅「はぁ……あー、お腹いたい…!これからアスマとデートなのに、どうしてくれんのよ…ふふふっ…!これっ…拷問に近いわねっ…!」
カカシ「…………アスマは死んだんだよ…紅……」
紅「はぁ?アンタついに頭のネジがぶっ飛んだのね…ふふっ!あー無理!アンタの顔見てると…ふふ…笑い死にするからもう行くわ……アハハハハハハ!!」
シュタッ
カカシ「……ハァ…」
スタスタ ピタッ
カカシ「……情報漏れるの早すぎでしょ」
カカシ([ピーーー]、消えろ、化け狐の手先、か……。ドアに落書きされるのなんて久しぶりだね)
ガイ「……」
カカシ「ん…?なんか用か?」
ガイ「すまん、止められなかった…」
カカシ「これの事?別にお前のせいじゃないでしょ」
ガイ「いや……俺は止めようと思えば止められたんだ…。なのに…火影様の名を出されたら、逆らえなかった…。ライバル失格だな」
カカシ「やめさせようとしてくれたんならいいんじゃない?」
ガイ「……俺が責任を持って消しておく。だから…許してくれないか?」
カカシ「最初からお前の事なんて責めてないでしょ。お前は正直な良い奴だよ」
ガイ「カカシ…」
カカシ「消したいなら消せばいいけど、俺なんかに関わらない方が良いと思うけどね」ガチャ
バタンッ
ガイ「……」
…ゴシゴシ
カカシ(……)

6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:08:42.17 ID:woIJblB10
カカシ「なぁ…オビト……俺はどうしたらいいんだろうな……。
…父さん……」
カカシ「……待ち合わせに遅れるな…」
スタスタ
サクラ「…じゃあ、また来るわね…」
カカシ「サクラ?」
サクラ「……!」
カカシ「…親父さんの墓参りか」
サクラ「……アンタには関係ないじゃない」
シュタッ
カカシ「……」
スタスタ
カカシ「…良い娘さんですね。もうお聞きになったかもしれませんが、私の部下になりましたよ。不安ですか?」
カカシ「今度お土産に花でも持ってきてあげましょうか。貴方の隣に飾ったら、さぞ綺麗な事でしょうね」
カカシ「……ま、冗談ですよ。お嬢さんは責任を持ってお預かりしますから、安心して下さい。今回の件も、イーブンって事で許してくれますよね?」
カカシ「それじゃ、私は任務がありますので失礼します。次に来る時はちゃんと用意しますよ。花をね」
シュタッ

7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:11:58.24 ID:woIJblB10
サスケ「……」
サクラ「……」
ナルト「がっッハッッギガぁーーッ!!」
世話役「では、私はこれで…」シュタッ
カカシ「お待たせ。じゃあこれからの事について少し話しておくから」
サスケ「……」
サクラ「……」
ナルト「ギャアぁああァ!グガガガ!」
カカシ「お前たち下忍は経験を積んでいく事が大事だから、最初の内は忍者のイメージとは合わないような雑用をこなしていくことになる。ちなみに今日の任務は草むしりね」
サスケ「……」
サクラ「……」
ナルト「ダムスラヤッケ!!ミダバラァァァッッ!!!」
カカシ「そうやって任務を重ねていけば、中忍試験に推薦する事も出来るし、合格すれば今度はお前らが隊長になって下を引っ張っていく存在になる。つまり何が言いたいかっていうと」
サスケ「……」
サクラ「……」
ナルト「アーアアアアアアアアアア!!ささささ!」
カカシ「早くこの班からおさらばしたいなら、中忍試験に合格するしかないってこと」
サクラ「……」
サスケ「へっ……笑わせんなよ。中忍試験に推薦する気なんかないだろ」
サクラ「サスケ君!」
サスケ「……俺達が任務をこなしていけるわけねぇじゃねーか」
カカシ「下忍をサポートするための俺でしょ。お前らは余計な心配しなくていいのよ」
サスケ「……」
サクラ「……」
カカシ「さぁ、行きますか。ナルト、少しは静かにしてちょーだい」
ナルト「ざぐっっら゛っぢゃんん゛!!」ガバッ
サクラ「ひっ……!」
カカシ「ハァ…………。人目が無くなるまでの我慢だ…」ボソッ
サクラ「……!」
サスケ「……」
スタスタ
カカシ「……」キョロキョロ
ナルト「アーアァアッ!!ラダバッ!!」ギュ-
サクラ「離してよ…!」
カカシ「……」ドスッ
ナルト「ぐっ……!」
カカシ「よいしょっと…」のし
ナルト「」
サクラ「……うぅ…うぅ…」ポロポロ
サスケ「……チッ」
カカシ「行くぞ」

8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:16:04.21 ID:woIJblB10
ー数日後ー
ガララッ
店主「いらっしゃい」
カカシ「日本酒、冷やで」
イルカ「あれ?カカシさんじゃありませんか?」
カカシ「えーっと確か……」
イルカ「うみのイルカです。以前、任務でご一緒させていただきました」
カカシ「そう。アカデミーで見かけた気がするんだけど、人違いだったかな」
イルカ「いえ、多分私だと思います。アカデミーで教師をやっていますので」
カカシ「へぇ。先生がこんな遅くまで居酒屋なんかにいていいんですか?」
イルカ「……」
カカシ「ま、別に止めやしないけどね」
イルカ「……私なんです」
カカシ「は?」
イルカ「私が…ナルトの下忍昇格に許可を出したんです」
カカシ「……」
イルカ「三代目に強要されて……でも、これで良かったのかって……もう、どうする事も出来ないのに女々しいですよね」
カカシ「ま、イルカ先生が許可を出さなくても、他の人が命令されたでしょ。先生は何も悪くありませんよ」
イルカ「……」
カカシ「って、言って欲しかった?」
イルカ「え…?」

11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:27:30.47 ID:woIJblB10
カカシ「ナルト達ね、私の担当してる下忍なんですよ」
イルカ「……!」
カカシ「サクラ、顔を合わせる度に泣いてましたよ」
イルカ「……」
カカシ「サスケも、暗い顔と怒ってる顔しか見たことがありません」
イルカ「……」
カカシ「ま、全て貴方が悪いとは言いませんけどね。私も同類ですから」
イルカ「……」
カカシ「ただ、三代目のせいにしてるようじゃ、教師失格なんじゃないですか?」
イルカ「あなたに何が分かる……!」
カカシ「?」
イルカ「一週間かそこらしかナルトといない奴に、何が分かるんだ!」
カカシ「……」

12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/15(金) 17:29:06.76 ID:woIJblB10
イルカ「私はねぇ……ナルトの家庭教師もさせられたんだ…!あのナルトに何年縛られ続けてきたか…!もう私も限界なんです…!」
カカシ「……」
イルカ「本当はアカデミーの生徒達を構ってやりたいのに、自分の自由な時間なんて一切ない!私だってもっと……もっと普通の生活をしたかったんですよ!」
カカシ「……」
イルカ「それをあなたなんかにね、否定される筋合いはないんだ!」
カカシ「んー。ま、いいんじゃない?ナルトをどう思ってようと、どうせ手遅れですし」
イルカ「……!」
カカシ「堂々と胸張って、アカデミーの生徒達にも同じ事言えば良いじゃないですか」
イルカ「それは……」
カカシ「ただね、貴方の話を聞いてると分かる気がしますよ。どうしてナルトがあんな風になったのか」
イルカ「……」
カカシ「それじゃ、私は失礼します。もうこの店には来ませんから安心して下さい」ジャラッ
ガララッ
イルカ「…………!!」ポタッ