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サスケ「うぅ……皆に会いてぇ……」
Part2


84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 00:07:24.65 ID:yoZepaiK0
***
……う……うぅ……サス……ケく……ん……。
……うぅ……サス……。
サクラ「サスケくんッ!?」
ガバッとベッドから身を起こす。
いつの間にか自分の部屋のベッドに寝ていた。
っていうか、さっき確かにサスケくんが……ッ!
メブキ「あ、起きた? まったくアンタ、道端で寝るってどういうことよ!? 親切な人が担いで来てくれたから良かったものの……」
ガチャッとドアを開けて母・メブキが入ってきた。
娘のはしたない行動に心底あきれ返ってるといった風だ。
サクラ「お、お母さんッ! アタシをここまで運んで来たのって誰ッ!? もしかしてなんか後ろツンツンのイケてる髪型で、なんかよく分かんない紐がついた和服着てて、過去に深い悲しみのあまり写輪眼を開眼してて……っていうかサスケくんじゃなかった!?」
衝撃のあまりうまく言葉に出来ない。
だがこれだけは確認しておかねばならない。
サクラの心臓は驚きと期待で破裂しそうだった。
メブキ「はぁ? いや、なんか黒子っぽい恰好してたけど……」

86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 00:14:39.65 ID:yoZepaiK0
サクラ「黒子……?」
よく分からないが、運んできたのはサスケくんじゃなさそうだ。
考えてみればサスケくんがアタシなんかをここまで担いでくれるわけ、ないか……。
メブキ「あ、そう言えばこれをアンタに渡して欲しいって……」
そう言ってメブキは四つ折りの紙切れを手渡す。
サクラ「なんだろ……?」
サクラはそっとそれを開いた。
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よくサスケに似てるって言われるけど、違う。
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サクラ「……?」
意味の分からない文章に、サクラは頭を悩ませた。

87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 00:25:57.87 ID:yoZepaiK0
***
サスロウ「ふぅ……さっきは焦った……」
黒子の衣装を身に纏ったサスケ。
今は変化の術でカンクロウに化けている。
先ほど、サスケはサクラが目を覚まさないうちに誰かに化ける必要があった。
このまま自分が里に入り込んでいることが知れたら、里中パニックになってしまうだろう。
そこで誰に化けようか散々悩んだ挙句、本人に遭遇する危険が無いうえ、語尾にじゃんさえつければ本物っぽい男としてカンクロウをチョイスしたのだ。
サスロウ「さっきの置手紙で、人違いだったと思い込んでくれればいいのだが……」
とりあえずサスケはこの姿のままで里をめぐることにした。

88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 00:32:32.97 ID:vTxLV+e70
あっ……

89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 00:33:00.34 ID:zkAI99oBo
これはいけませんねぇ

90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 00:39:57.86 ID:DWVBeqISO
オナロウが出たぞぉぉおおおおおお!!
総員戦闘準備ぃぃぃぃぃ!

91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 01:01:07.35 ID:yoZepaiK0
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カカシ「な、なに……!? うちはイタチがこの里に……?」
サクラ「この手紙には『よくサスケに似てるって言われるけど、違う』って書いてあります。これはきっとサスケくんのお兄さん、うちはイタチのことじゃないかって……」
焦るカカシとサクラ。
サクラは家を飛び出してすぐに自分が見たことをカカシに報告した。
サクラにはサスケのように見えたそうだが、まぁあのサスケがひょっこり里に戻って、木に頭をガンガンやったりはしないだろう……。
カカシ「……奴が里に侵入したとなると俺たちだけじゃ対応しきれない。すぐに綱手様に話を通そう」

92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 01:15:06.25 ID:3OaGPzKto
よりによってオナロウに変化するとは

95 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 01:18:29.99 ID:yoZepaiK0
***
鬼鮫「のどかですねえ……」
イタチ「ああ。たまにこの里に来たくなる……。どことなく里全体がイカのような臭いがするが……」
一方、鬼鮫とイタチの二人もこっそり木の葉の里に来ていた。
鬼鮫が「おいしい醤油ラーメンが食べたいですねえ」とか言うもんだから、イタチは鬼鮫を木の葉のラーメン屋「一楽」に連れてきたのだ。
テウチ「はいお待ちッ! 目が真っ赤なお客さんがとんこつで、こちらの真っ青なお客さんが味噌バターだったね?」
トンッと前に置かれたラーメンに、二人の顔がほころぶ。
鬼鮫「これこれ! このコクが堪らないんですよ……」
ずるずると麺を啜る鬼鮫。
初来店のくせに通ぶっている。
イタチ「いや、それよりもなぜ醤油を選ばないんだ……。醤油ラーメンが食べたいって言っただろ……」
鬼鮫「敵を欺くにはまず味方からって言うでしょう」
イタチ「……なるほど」
それ以上はイタチも聞かず、黙ってハフハフととんこつラーメンを食らった。

96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 01:25:10.12 ID:iw71GQpvO
きとったんかい!!

97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 01:30:14.80 ID:d9UjhC3G0
腹減ってきた

98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 01:32:42.61 ID:yoZepaiK0
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サスケ(この姿なら問題ないかと思ったが……)
カンクロウに扮するサスケは服にべったりと付いた生卵を拭っていた。
さっき道を歩いていたら、突然ぶつけられたのだ。
サスケ(まぁぶつけたい気持ちも分からなくはないな……)
サスケがカンクロウを見たのは、里を抜ける前の中忍試験だけだ。
たしか筆記試験の最中に手を挙げてトイレに行っていた。
顔を見るだけでも何かこう、唾を吐きかけてやりたいような衝動に駆られる。
しかし本当にカンクロウを嫌うようになったのは、その後トイレに行ったとき、大量のイカ臭いティッシュで便器が詰まっている光景を見てからだ。
サスケ「ナルトたちもこの姿では受け入れてくれないだろうか……?」
サスケは思い悩んだ。

99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 02:28:38.85 ID:slTwxGB6O
よく卵だけで済んだ

100 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 03:20:55.62 ID:poBvg7qDO
そりゃ濡れ衣着せようとしたくず野郎だからクナイや起爆札位投擲されても仕方ない

101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 03:43:11.89 ID:/yyCcswDO
オナロウは卑の意志を継いだ里の子供達に互乗起爆札を貼り付けられるじゃん?

108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 20:00:14.00 ID:yoZepaiK0
リー「あ、カンクロウ君じゃないですかッ!」
サスケ「ん?」
顔を上げると、いつの間にかロック・りーが目の前に立っていた。
サスケ「よ、よおじゃん! リーじゃん!」
久しぶりに見たな……。
昔から思ってたけど、その眉毛と髪型、すごく似合ってるぞ……。
リー「また卵をぶつけられたんですか? まあ傀儡師カンクロウと言えば今や忍界における吐瀉物的存在ですからね。仕方ないと言ったらまぁ、仕方ないですよ」
サスケ「……」
カンクロウってそんなに嫌われているのか……。
まさか吐瀉物とまで言われているとは知らなかった。
やはり変化の術の対象を変えた方がいいのだろうか?
サスケ「……お前らも……俺のこと嫌いじゃん?」
思い切って訊いてみる。
嫌いと言われればそれまでだ。
次は我愛羅あたりにでも化けるか……。
リー「僕やナルトくん達はカンクロウ君のこと、少しでも嫌いだと思ったことはありませんよ?」
サスケ「……」
何故コイツらはそんなにお人よしなんだろうか……?
あ、そうか。
コイツらにはカンクロウよりもサスケっていう憎い糞野郎がいるじゃないか。
たぶん……それだ……。
サスケはもう一つだけ訊いてみることにした。
サスケ「うちは……サスケのことは……どう思ってるじゃん……?」

109 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 20:26:51.56 ID:yoZepaiK0
リー「サスケくんですか……?」
ほら、罵倒しろ。
思い切り貶してくれ。
お前らのことを見捨てて行ってしまった俺に対する思いのたけを、遠慮なくぶちまけてくれ。
そうすれば、俺も少しは救われる……。
サスケは俯いたまま、答えを待った。
リー「仲間ですよ。……掛け替えのない友達です」
思いがけない一言に驚く。
サスケ「……何でじゃん……」
リー「何でって言われても……」
サスケ「アイツはお前らが命懸けで連れ戻そうとしてくれたのに、一方的に突き放したじゃん……」
意味がわかんねえよ……。
何で俺を責めないんだよ……。
リー「……道に迷って帰れなくなった友達を、カンクロウ君なら見限りますか?」
サスケ「!?」
心を揺さぶられるような衝撃が走る。
お、俺は……俺は……。
リー「……一番辛い思いをしているのは道に迷った人です。僕たちもその友人がどこに行ったのか知りません。だからせめて、帰りやすいように目印を置いて彼を待っていたいんです」
サスケ「……」
つうーーと涙が一筋、サスケの頬を伝った。

110 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 20:36:16.60 ID:2X+CzwCZo
リー……

111 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 20:39:31.15 ID:hoIRdTwK0
こいつがチンチn…テンテンをオナネタにしてた木の葉の蒼き性獣とは思えんな

112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 20:43:43.98 ID:Bk6PECN+o
賢者タイム

113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 20:45:27.56 ID:wfkkLoTDO
まぁ今のリーに道案内されたらオナ忍道まっしぐらですけどね!

114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 20:47:08.24 ID:yoZepaiK0
慌ててゴシゴシと袖で涙を拭く。
今日は本当になんて日なんだ……。
こんなカッコ悪いとこ、これ以上みられるわけにはーー。
ネジ「おいリー、オナニーブレイク(自慰の休息)は終わりだ。……ん? カンクロウ?」
サスケ「ね、ネジじゃん……」
突如茂みから現れたネジ。
下半身には何も身につけず、立派なフランクフルトがブラブラと揺れている。
ネジ「お前は本当によくこの里に来るな……」
サスケ「こ、木の葉の里が気にいったじゃん……」
ネジは鋭いから、俺がサスケだと気づくかもしれない……。
慎重にならねえと……。
っていうか何でパンツ履いてねえんだ……。
サスケは少々身構えた。
ネジ「ま、別に構わんが……。……たまにはお前じゃなくて、うちはサスケの顔でも見たいところだな」
サスケ「……」
不意打ち気味の一言。
もう限界だった。
涙腺が決壊しそうだった。
サスケ「ちょ、ちょっとそこで小便してくるじゃん」
サスケは泣いているのを悟られないよう、走ってその場を去った。

116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 21:06:25.06 ID:yoZepaiK0
ネジ「……なんだアイツ? いつもなら『尿意を紛らわすために一発抜くじゃん』とか言うのに……」
リー「まあ彼なりに事情があるんでしょう。そっとしておきましょう」
ポカンとしているネジと、どこか優しい目をしたリー。
久しぶりにサスケの話をして、リーも少し感傷に浸っていた。
ネジ「そう言えばリー、テンテンがどこか知らないか? 見当たらないのだが……」
リー「きっと恥ずかしいから隠れてオナニーでもしてるんじゃないでしょうか? ほら、チンチンも一応、女の子ですから……って痛だッ!!!」
刹那、リーの臀部に飛んできた手裏剣がザクッと突き刺さる。
テンテン「外で平然とオナニーなんかしないわよッ!! あと誰がチンチンだ!! ///」
テンテンが木の上からスタッと降りてきた。
まだクナイを構えている。
ネジ「オナニーブレイクは終わりだ。修業に戻るぞ」
テンテン「何なのよ、このオナニーブレイクって! 普通に休憩でいいじゃない! 家でやりなさいよそんなのは!!
 ///」
ネジ「そういうわけにはいかん。家にはヒナタ様がいるからな……。もし見つかったら恥ずかしい……///」
テンテン「アタシの前で普通にブラブラさせながらどの口が言ってんのよ!! ///」
ギチギチとネジの頬をつねるテンテン。
何故かこいつらはヒナタの前だと羞恥心が芽生えるようだった。

118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 21:29:50.26 ID:yoZepaiK0
リー「まぁでも……ホントに会いたいですよね、サスケくんに……」
ネジ「ああ……」
テンテン「なに、あんたらサスケのこと話てたの?」
リー「さっきカンクロウくんにサスケくんのことどう思うか訊かれたんですよ。丁度ネジも会いたいって言ってましたけど」
ネジ「ああ。アイツが木の葉を抜けてから、俺の心にはポッカリと穴が開いたようだ……」
それを聞いて、テンテンはしんみりとした顔つきになる。
テンテン「本当に……仲いいよね、あんた達……」
リー「サスケくんは幻術が使えますからね」
ネジ「月読で3日間、美女に責められてみたいものだ……」
テンテンはこの薄っぺらい友情に吐きそうになった。

120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 21:30:57.26 ID:9hN84ruAO
くっそwwwwふざけるな!ちょっと感動したのにwww

121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 21:31:44.98 ID:Bszjok37o
オナ隠れの忍びは最低だってばよ

122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 21:42:32.14 ID:5AcxzClxO
ナルトにハーレムの術でもしてもらって我慢だ

123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 21:44:35.67 ID:yoZepaiK0
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サスケ「うぅ……ぐすッ……ひっぐ……ありがどう……ありがどう……」
人目のつかない森の中で、サスケはしばらく元の姿に戻って泣き続けた。
それはもう、子どものように泣き続けた……。
ーー苦しくて断ち切ったつながりに、今こうして救われている。
そう思うと涙が止まらなかった……。

124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 21:47:14.35 ID:HjiU2GZ/o
サスケェ……

125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 22:05:20.72 ID:Qt6fI2NnO
まさかイタチはサスケのオナ忍化を懸念して里抜けを促した?

126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 22:05:56.37 ID:Ij2WWL3RO
抜け忍(意味深)

128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 22:17:22.92 ID:yoZepaiK0
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再びカンクロウに化けて繁華街に戻ってきたサスケ。
まだちょっと目に涙がにじむ……。
「聞いたか? うちはイタチが一楽でとんこつ食ってたそうだ!」
「気をつけろ! 奴はまだ里の中にいるはずだ!」
サスケ「……!?」
サスケは、「イタチ」という言葉が飛び交っているのに気付いた。
まさか、本当に木の葉に来ているとは……。
奴を殺せるのは俺だけだーー。
実力のある上忍や特別上忍が河原に向かっているのを見て、彼も同じ方向へ向かって走る。
今は……感傷に浸っている場合ではない……。
「あ、オナロウだ! 死んじゃえ、オナロウ!!」
飛んでくる生卵を避けながら、サスケはイタチとの過去を振り返った。

129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 22:34:54.35 ID:8EYFqUQMO
なぜまだオナロウに化け続けるのか

130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2014/12/04(木) 22:37:29.98 ID:yoZepaiK0
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サスケ(幼)「兄さん、修業見てくれるって約束したろ!!」
イタチ「許せサスケ……。俺は昨日の晩、17回も抜いてしまって眠いんだ……。また今度な」トン
サスケ(幼)「抜くって何をだよ! あ、さては夜中にこっそり剣術修業でもしてるんだろ!」
イタチ「いずれお前も分かる日が来る……」
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131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 22:44:33.45 ID:uHsVUT1to
年齢的に言えばお年頃だったなイタチ

132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2014/12/04(木) 22:47:27.64 ID:mF9bzeFlo
ナチュラルに投げつけられる生卵