Part4
173 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)02:55:29 ID:
FHwhl8N5d
男「とりあえずどうしよ。」
後輩「男さんはどうしたいんですか?」
男「俺か…俺は…普通に仲良くしたい…」
後輩「それを伝えればいいんですよ。」
男『そうなんだ。僕はこれからも普通に仲良くしたいなぁと思うんだけど女1さんは嫌かな?』
後輩「なよっとしてて少し嫌ですけどいいんじなないですか。」
女1『私も仲良くしたいよ…。悪ノリで罰ゲームのってごめんね…これからも仲良くしてくれる?』
後輩「よかったじゃないですか。悪ノリでもしていいことと悪いことの判断つかないなんてどうかと思いますけど。」
男「えっとこれってつまり罰ゲームはいやいややったよってこと?仲良くしてくれるの?これから」
後輩「文章だけをみればそうですね。そういうことです。」
男「喜んでいいのかよくわからんが嬉しいかな…?」
174 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)02:58:42 ID:
FHwhl8N5d
男『女1さんが仲良くしてくれるならこれからもよろしくお願いします。』
男「硬いけどこんなんでいいか」
後輩「いいんじゃないですか。では私はこれで」
男「ちょ、ちょっとまってよー。」
後輩「なにか?」
男「色々教えてもらったりしたからお礼がしたいなと…」
後輩「そうですね。できるだけ視界に入らないで頂けると嬉しいです。」
男「そういうの結構傷つくぞ。お茶でもどう?」
後輩「まぁいいですけど」
男「先輩奢っちゃうよ〜」
後輩「それは嫌ですね。結構です。」
男「あっはい…」
175 :
名無しさん@おーぷん :2014/09/16(火)03:01:01 ID:Ph1jiI5Wu
男ちょいうらやましい
176 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)03:02:24 ID:
FHwhl8N5d
後輩「今日もスタバですか。」
男「急遽だからさ…すんません。」
後輩「まぁいいですよ。今日も私と同じの飲むんですか。」
男「はい。そうさせてもらいます。」
後輩「ふっどっちが先輩だかわかりませんね。」
男「はい。その通りです。」
後輩「そのキャラムカつきますね。」
男「ひぇぇ…」
177 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)03:07:37 ID:
FHwhl8N5d
後輩「私この席好きなんですよね。」
男「ほぉ。どうして?」
後輩「落ち着くというか誰にも邪魔されない空間。ここで本読むことが多いんですよ。でも声をかけてくる男性の方がいて心底ぶち殺してやりたいなと思いお誘いを丁重にお断りしてるんです。」
男「もしかして僕の事もぶち殺してやりたいですか。」
後輩「さぁ」ニッコリ
男ゾクゾクッ
男「後輩ちゃんの話あんまり聞けないからそういう話は嬉しいな。休日は何してるの?」
後輩「なぜあなたにそんなことを教えなければならないんですか?」
男「えっと…うーんっと…なんでだろ…」
後輩「四畳半のセリフですよ。明石さんの。」
男「これは一本取られたわ」
後輩「ふふw」
男(笑ったの始めてみたかも…くっそ萌える)
後輩「何みてるんですか?」
180 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)03:21:42 ID:
FHwhl8N5d
男「後輩ちゃんって男性と付き合ったこととかある?」
後輩「質問に答えないんですね。
ありませんよ。」
男「ないのか…」
後輩「まぁ告白なら何度もありますけどね。男さんは女性とお付き合いされたことは?」
男「一応ありますよ。」
後輩「ないのは当たり前ですよね。その容姿です…えっ!!??あ、あるの!!?」
男「しーっ!みんなみてるよ!声大きい!」
後輩「失敬…少し取り乱しました…」
男「まぁ少しね。本当。でもうまくいかなくてすぐ別れたよ。」
後輩「へー…」
男「後輩ちゃん中学はどんな感じだったの?」
後輩「私ですか。そうですね。よく嫌がらせをされてましたね。」
男「ほぉ…」
181 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)03:25:22 ID:
FHwhl8N5d
後輩「当時からこんな感じでしたからね。クラスの中心的なお方に目をつけられたと言いますか。気取るなと言われましてそれで嫌がらせをされるようになりましたね。」
男「でもちゃんと学校行ってたんだ。」
後輩「そうですね。学校はいってましたね。」
男「すごいな。俺はすぐ逃げるから」
後輩「はい?」
男「嫌なんでもないんだ。」
後輩「男さんの中学の頃はどんな感じでしたか?」
男「んー…普通の中学生だったよ!みんなと楽しくワイワイしてたよ」
187 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)03:38:09 ID:
FHwhl8N5d
後輩「そうなんですか。今から本屋に行きたいんですけどいいですか。」
男「いいって?」
後輩「本に鈍いですね。ついてきてもいいよいうことです。」
男「も、もちろん!行かせてもらいますよ」
後輩「ここの本屋さん好きなんですよ。古風な感じが。」
男「ほぉ。ここは来たことないな。」
店主「いらっしゃい」
男「こんにちわ」
後輩「どうもです」
店主「お嬢ちゃん今日は彼氏を連れて来たのかい。お似合いだねぇ〜」
後輩「彼氏などといったものではありません。ただの先輩です。」
店主「でも珍しいね。友達とも来ないのにあの人はいいのかい?」
後輩「少し信用できるかなと…」
店主「ほほぉw」
男(夏目漱石…)
190 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)03:45:57 ID:
FHwhl8N5d
後輩「何か読みたい本でも?」
男「夏目漱石でも読んでみようかなと。」
後輩「吾輩は猫であるや坊ちゃんが有名ですよね。そこあたりから抑えてみればどうですか。」スッ
男(立ち姿も完璧なのか…少し背伸びをして棚に手を伸ばす姿が感慨深いほどに美しい)
後輩「はいどうぞ。」
男「あ、ありがとう」
店主「君も本が好きなのかね」
男「は、はい。」
店主「どんなものを読むのかね?」
男「星新一や森見登美彦さんの描くものが好きです」
店主「ほほぉ。星新一とな。あれは簡単なようでなかなか奥が深いからなぁ。森見登美彦は確か太陽の塔をかいた。」
男「そうなんですよね。太陽の塔よみましたか。最後の終わり方オシャレで一気に引き込まれました。」
店主「君は最後をどう捉えるかね。」
男「もちろんハッピーエンドで終わると思います。いや。思いたい。」
店主「君はなかなか面白いな。ははっ
またいらっしゃい。」
男「ありがとうございます。ぜひまたきますね」
191 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)03:52:10 ID:
FHwhl8N5d
男「後輩ちゃんは何も買わなくてよかったの?」
後輩「たまたまよっただけなんで。」
男「後輩ちゃんって猫みたいだよね。」
後輩「はい?」
男「人にはあまり懐かないでフラフラしてる感じとか。気品も猫に似てる。」
後輩「褒められてるのでしょうか。動物に例えられるよはどうも苦手で。」
男「ふむ。それはすまない。」
後輩「男さんってガリガリですよね。」
男「唐突に…。」
後輩「でもすごく細い。」
男「褒めてるの?」
後輩「褒めてはないですね。」
194 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)03:56:21 ID:
FHwhl8N5d
後輩「そろそろ帰りますか。」
男「そうだな。帰りましょうか。」
男「駅まであっという間だな。」
後輩「そうですね。男さんはどっち方面ですか?」
男「俺はこっち」
後輩「同じですね。はやく行きましょう」
男「うむ」
ドガッ
男「いってて…」
195 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)03:59:29 ID:
FHwhl8N5d
DQN「何ぶつかってんだよいてーな。
ってお前男じゃん」
男「いてて…DQN…」
後輩「お知り合いですか。」
男「中学の頃の知り合い…」
DQN「お前バスケやってた頃に比べてガリガリになったなwww引きこもり生活のせいか?はっははwwwwww」
男「すまんな。急いでるんだ」
DQN「釣れねーこと言うなよ。中学の頃みたいにさ〜ほらくれよ。」
男「…」
DQN「はーやーくー。」
男「わかったよ…」ガサガサ
つ1000円札
DQN「は?たんねぇよ。」
男「…」
後輩「何してるんですか。」
196 :
名無しさん@おーぷん :2014/09/16(火)04:01:20 ID:Ph1jiI5Wu
わくわく
197 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:04:10 ID:
FHwhl8N5d
男「後輩ちゃんは関係ないよ…帰って…」
後輩「はい?」
DQN「お前の彼女か?wwwお前にしては可愛い子見つけたじゃんwそれよりはやく金出せよ」
男「…」
DQN「かねださねぇならこっちの子もらってくぜ」ガシッ
後輩「ちょ、ちょっと触んないでください」
男「やめてくれ。金なら出すからさ…」
DQN「聞き分けいいじゃんか。」パッ
男「後輩ちゃんにげよ!」ギュッ
後輩「ふぇっ!」
DQN「くっそ!逃げやがってくそ!おい!!!まてよ!!」
男「よし!電車に飛び乗ればギリギリしまる!」
プシューガシャン
男「ハァハァ…ご、ごめんね…」
後輩「ハァハァ…手…」
男「わぁ!ごめん手繋いでた!」
198 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:06:21 ID:
FHwhl8N5d
後輩「あの人なんなんですか…?」
男「後輩ちゃんに嘘ついてたんだよ。」
後輩「はい?」
男「俺さ中学の頃引きこもりでさ…いじめられて逃げて家の中に引きこもってたんだ。」
後輩「…」
男「かっこわるいから嘘着いたんだ。ごめんね…」
後輩「たしかにかっこわるいですね。でも今日の男さんすごくかっこよかったですよ。」
男「えっ?」
199 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:08:24 ID:
FHwhl8N5d
後輩「手繋いで逃げてくれたり男らしかったです。」
男「でもお金渡そうとしちゃったし…」
後輩「私を守るためですよね。」
男「…」
後輩「私いなかったら簡単に逃げれたでしょ?人の目もあるし」
男「そんなことないよ…俺弱いから…」
後輩「あっそうですか。自分を落として惨めです可哀想ですって言いたいんですか?」
男「…」
200 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:10:54 ID:
FHwhl8N5d
男「ごめんね。迷惑かけて…」
後輩「何が迷惑なんですか。」
男「俺なんかと話すのも嫌なんだもんね。ごめん。視界にも入れたくないもんね。ごめんね。もう関わらない方がいいよ…」
後輩「あっそうですか。」
男「…」スッ
タッタッタッ
男「さよなら」
後輩「ふんっ」
201 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:13:40 ID:
FHwhl8N5d
後輩(勝手な事ばっかり。私はもう知らない。)
男「これでよかったんだよね。うん。
さっ帰ろ帰ろ。」
男「ただいま。」
妹「おかえり〜ねーね!アイス食べたい!買いに行こう!」
男「おぉ。いいよ。着替えたらいこっか」
妹「何かあったの?」
男「ん?なんもないよ?」
妹「そ、そっか!はやく着替えてよね」
202 :
名無しさん@おーぷん :2014/09/16(火)04:14:39 ID:Ph1jiI5Wu
妹すっかり兄にナツイテルナ
203 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:16:41 ID:
FHwhl8N5d
妹「最近学校すごーく楽しいよ!」
母「あら〜よかったわね」
父「男はどうなんだ」
男「うん。楽しいよ。ごちそうさま。」
母「あら。全山食べてないじゃない。」
男「食欲がわかなくて。」ガタッ
男「おやすみなさい。」
妹「お兄ちゃんねアイス買いに行ったのに私のだけ買って結局何も買わなかったんだよ。」
父「また引きこもる気か?」
母「引きこもる前も何も食べなかっわね…」
204 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:19:43 ID:
FHwhl8N5d
父「入るぞ」
男「どうぞ…」
父「何かあったか?」
男「嫌別に。」
父「好きな子にでも振られたか。」
男「そんなんじゃない。」
父「最近お前学校楽しそうにいってたじなないか。」
男「うん…」
父「何があったのか話して見ろ。」
男「こうこうで…」
父「そうか…お前の気持ちはわからんでもないけどな…でもまた逃げるのか?」
男「…」
父「まぁ後は自分で考えろな。今日は遅いからおやすみ。」
男「おやすみ。」
205 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:23:10 ID:
FHwhl8N5d
男(わぁっ!スマホみたらLINEの通知が10件も…後輩からだ…)
『どういうつもりですか。』
『無視ですか。いい身分になりましたね。』
『スタンプ』『スタンプ』『スタンプ』『スタンプ』『スタンプ』『スタンプ』
男(ふっw可愛いなぁ相変わらず…)
男『ごめんなさい。気が動転してて。
明日よかったら話しない?公園で放課後公園で待ってるね』
男(今日は疲れた…眠ろう)
209 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:29:51 ID:
FHwhl8N5d
男「案外ぐっすり眠れた…」
男「よし。学校行こう。」
男「おはよ〜」
友「お前昨日DQNにあったんだって?」
男「おん。なんで知ってんだ?」
友「DQNがTwitterにお前のイニシャル書いてお前にあったって書いててさ。」
男「そうなんだ。」
友「また酷いことされたのか?」
男「いや。後輩ちゃんが助けてくれた。」
友「なんかあったらいえよ。俺がちゃんと味方してやるから。」
男「おう。ありがとな。」
212 :
◆16LG0n3zJs :2014/09/16(火)04:33:37 ID:
FHwhl8N5d
友「男〜帰ろうぜ!」
男「すまん。今日約束があるからさ。」
友「おぉ。そっか。じゃあ先かえってるわ。」
男「また明日な。」
後輩「待ってるっていったのに待たされたのははじめてですよ。」
男「ごめん。のんびりしすぎた。」
後輩「お話とはなんでしょうか。」
男「俺がいじめられた原因とかそういう話聞いてくれる?」
後輩「別にいいですよ。」