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男娼「身請けしてくんない?」 少女「そんなお金ないですね」
Part22


471 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)11:33:56 ID:kbY
男娼「おぶってあげる。はい」
少女「そんな、でも」
男娼「はーやーくー」
少女「…ありがとう」ノシ
男娼「ん。…ちゃんと掴っててよ」
少女「はい」ギュ
男娼「…」
少女「…」
……

少女「で」
男娼「うん」
少女「ここは、どこですか」
男娼「君図々しくも背中の上で寝ちゃったろ。そりゃ、分かんないよねえ」
少女「…ご飯食べるんじゃ」
男娼「…」
少女「なんですか、この布団は。どこですか、ここ。本当に」

472 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)11:36:56 ID:kbY
男娼「うーん」
少女「状況がまじで飲み込めないんですが」
男娼「逢引茶屋、ってとこかなー」
少女「あいびきちゃや?はぁ?」
男娼「うん。男女の組が一晩を過ごす所」
少女「なんちゅうところに連れ込んでくれてるんですか」
男娼「だってさあ、休める所ここしかなかったんだもん」
少女「本当ですか?」
男娼「色町のはずれって、結構閑散としてるし」
少女「…はぁ」
男娼「んじゃ、するか」
少女「馬鹿か!」
男娼「あはは、その感じめちゃくちゃ懐かしい。心地いいなあ」

473 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)11:40:01 ID:kbY
少女「…」
男娼「はー…」
男娼「なんか異様だね。一組の布団を前にして正座しあう男女」
少女「ですね」
男娼「…で」
少女「はい」
男娼「何で来たの?」
少女「…話あったんで」
男娼「そう」
少女「あなたはどうして、追いかけてきたんですか」
男娼「君に会いたかったから」
少女「…どうも」
男娼「…」
少女「…」
少女「み、身請けは」
男娼「何それ。だから、僕の身請け人は君だよ。最初から」
少女「…」クス

474 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)11:43:50 ID:kbY
少女「えー、っと」
男娼「…」
少女「あのですね、私あなたと離れてみて」
男娼「うん」
少女「あなたのことを、どう思ってるか実感できたんです」
男娼「…好きなの?」
少女「はい」
男娼「わお」
少女「あなたのこと、放っておけないので。…だから」
男娼「…嬉しい」
少女「…私にできることを、したいです」
男娼「…えへへ」
少女「ん、うわ」
男娼「あーー。…すごい、嬉しい。少女、好き。大好き」ギュウ
少女「う、うん」ポンポン
男娼「…でも、君には言っておきたいことがある」
少女「…はい?」
男娼「僕、君に隠してることがある」

475 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)11:45:18 ID:mhj
急展開ktkr

478 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)12:22:26 ID:kbY
少女「…あ、楼に入ったときの話ですか」
男娼「ああ、青年が言っていた話じゃないよ」
少女「…ん。何で知って」
男娼「勘」
少女「えええ…?」
男娼「だって青年、顔に出やすいもの。それに君もそわそわしてたし」
少女「…」
男娼「ま、楼でも色々はあったさ。けど、これはそれより前のこと」
男娼「僕がずっと子どものころ。…思い出したくは、ないんだけど」
少女「…無理には」
男娼「ううん。でも、君になら言いたい」
少女「はい」
男娼「聞いてくれる?…僕のこと、嫌いになっちゃうかもしれないけど」
少女「今更…」
少女「嫌いになんて、なりませんよ。どうぞ」
男娼「…肝が据わってるね。じゃあ、…」
少女「…」
男娼「僕の両親は、僕が5歳の頃に死んだ。心中だった」
少女「…」
男娼「親戚もなくて、僕は借金取りの人に連れて行かれた」
男娼「…そして、色町に売られた」
少女「…」
男娼「…」
少女「大丈夫ですか」
男娼「うん。…うん」

479 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)12:26:38 ID:kbY
男娼「…手、握ってくれる」
少女「はい」
男娼「…はぁ…」
少女「震えてますね」
男娼「大丈夫…。僕、ずっと、言いたかった。誰にもいえなくて、気が狂いそうだった」
男娼「…店主なら少しの事情は知ってる。けど、詳しいことなんか話したことない」
男娼「どんな目で…見られるか。怖くて、怖くて」
少女「…ええ」
男娼「でも、君…」ギュ
男娼「僕の話、受け入れてくれる?僕のこと、拒まない?」
少女「…言わなくても分かると思いますけど」
少女「当然です。絶対、受け入れます」ギュ
男娼「…」
男娼「僕」
少女「はい」
男娼「…っ」
男娼「……男色の店で働いてたんだ。…楼に入るまで、ずっと…」

480 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)12:32:13 ID:kbY
少女「…!」
男娼「6歳から、12歳くらいまで。汚いところだった。…色町でも、日にあたらな暗い場所」
少女「…」
男娼「女と違ってね、男は、ちがう醜さがあるんだ」
男娼「ただ性欲だけを吐き出して、僕を酷く扱った」
少女「……」
男娼「でも僕、諦めてたんだ。これが自分の人生だ、ここで、生きていくしかないって」
男娼「…ある日」
少女「…」
男娼「客が、…僕の首を絞めてきた」
少女「…っ」
男娼「何度も何度も、絞めてきた。そうすると、気持ちが良くなるんだって」
男娼「僕は、…ここで死ぬのかなって思った」
男娼「それでもいい、どうせ辛いならこのまま殺してくれればいい。…そう思った、のに」
男娼「…体は、真逆のこと考えてた」

481 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)12:39:21 ID:kbY
男娼「客が一瞬力を緩めた時に、僕の腕は勝手に動いてた」
男娼「…目を、潰した。今でも感触が残ってる」
少女「…」ギュ
男娼「当然僕は店の人と客から激しい折檻を受けた。本当に、殺されそうだった」
男娼「すごい形相で追いかけられて、店先で肩に刃物を突きつけられて」
男娼「折角抵抗したのに、ここで死ぬ。…でも、もう体が動かなかった」
男娼「…その時だよ」
男娼「…ある人がね、僕を助けてくれた」
少女「…店主」
男娼「そう。彼は僕を助けて、自分の店で働かせてやるって言ってくれた」
少女「…」
男娼「僕、初めて店の外の空気をすえたんだ。すごく、嬉しい」
男娼「…はずだったのに」
男娼「何も感じない。何も、思わなかった。ただ、自分は汚いっていう思いだけが漠然とあった」
少女「…」
男娼「…僕は楼に入った。初めのうちは、天国に思えた」
男娼「けど、あの件で…。もう僕、本当に考えるのをやめちゃったんだ」
男娼「僕は所詮、こういう人間なんだ。幸せになる権利はないんだ、って」
少女「…」
男娼「そういうかんじ」

482 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)12:43:53 ID:kbY
少女「…」
男娼「すごい汗。…君も、僕も」
少女「…っ」
男娼「ぞっとしたでしょ。僕、本当に汚らわしいんだよ」
男娼「ずっと騙してた。青年も、客も、君も」
男娼「こんな汚い手で、君に触れたんだよ…」
少女「…何、言ってるんですか…」
男娼「…」
少女「あなたは汚くなんかない。酷いことをされたけど、汚くなんかない!」
少女「そんな…どうして自分を責めるの。全部、周りが悪いのに!」
男娼「…少女」
少女「馬鹿です、あなた…。こんなこと…」ポタ
男娼「泣かないで」
少女「うっ、…っ。ううっ…」ポロポロ

483 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)12:48:59 ID:kbY
男娼「…」
少女「あ、あなっ、あなたはっ」
少女「綺麗で、優しくてっ、とっても、いい人っ…なんですっ」
男娼「…」
少女「あなたがっ、幸せになっちゃいけないなんて、…そんなこと、ないんですっ」
男娼「…」
少女「自分が汚いって思うならっ、今から存分に綺麗に生きましょう…!」
男娼「綺麗に、生きる?」
少女「はいっ…。わ、私がっ、お手伝いできることなら、何でもしますっ」
少女「だから、だからお願い。もう過去に捕らわれないで…!」
男娼「!」グラ
ドサッ
少女「ぐっ。う、うわぁあああ…っ!」
男娼「ちょ、ちょっと。何。大丈夫なの!?」
少女「うっ、…っ大丈夫じゃないのは、そっちでしょう…!?」
男娼「そ、そうだね。だから泣かないで!落ち着いて!」
少女「無理、ですっ…!泣かせてくださいぃ…!」

484 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)12:52:41 ID:kbY
男娼(…ああ)
少女「うっ、ひぐっ、うわぁあああ…」
男娼(本当に)
少女「男娼、男娼…っ」
男娼(この子は、僕の希望だ)
少女「辛かったね、悲しかったね…!気づいてあげれなくて、ごめんねぇ…!」
男娼(…涙が、熱くてきもちいい)
少女「男娼、ごめん、ごめんなさいっ…!」
男娼「…ううん」
少女「ひぐっ、ひっ。…うぅっ…」
男娼(…なんだか)
男娼(もう、どうでもいいや)
男娼(僕は、この涙さえあれば)
男娼「…少女。…ありがとう…」ギュッ
男娼(全てのことを、もう、許そうと思う)

485 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)12:56:11 ID:kbY
男娼「…」
少女「あー」グシュ
男娼「落ち着いた?」
少女「…もう体の水分、ない」
男娼「君、鼻水まで垂らしてたもんね」
少女「…まじですか」
男娼「うん」
少女「ずびばせん」チーン
少女「…っ。はあ…疲れた」コテ
男娼「…それで」
少女「はい?」
男娼「いつになったら、僕の体の上から退いてくれるの?」
少女「…」
男娼「女の人に押し倒されたなんて、どきどきしちゃうな」
少女「す、すみません!すみませんすみませんっ」バッ
男娼「あー、嘘嘘。このままでいい」グイ
少女「ちがっ、私夢中で!離れますから!」
男娼「やだ。逃がさない」ギュ

486 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)12:57:04 ID:AwF
きゃー

487 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)13:00:25 ID:kbY
少女「…うー…」
男娼「顔真っ赤じゃない、ほんっと君面白いねぇ」ケタケタ
少女「もうやだ…。何でこんなことー…」
男娼「…このまま」
少女「はい…」
男娼「ちょっと、眠ろうか」
少女「…」
男娼「僕今、凄く満たされてて眠たいんだ。君が一緒なら、きっと安心して寝れる」
少女「…そうですね」
男娼「…抱きしめたままでいい?」
少女「はい」
男娼「…少女、好きだよ」
少女「…はい。私も、好きです」
男娼「…ふふ」
少女「…は、恥ずかしいですね。なんか」
男娼「…そうかなー」
男娼「ま、いいじゃない。おやすみ。少女」チュ
少女「あ、む。…うう、おやすみ、なさい」

488 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)13:02:00 ID:Yun
パンツ脱いだぞ

489 :名無しさん@おーぷん :2015/05/31(日)13:05:13 ID:kbY
青年「…あー」
少年「…うー」
青年「私、何やってんのかしら…。もう男娼やめたい…。恋したくなってきた…」
少年「それ、今日何回も聞いたー…」
少年「…はぁ、少女。カムバーック…」
青年「それも聞き飽きたー…。しつこいわねー…」
「…呼びましたか?」
少年「!」バッ
青年「しょ、少女?!」
男娼「ただいまー」
少女「た、ただいま」
少年「うわぁあ、お帰りー!何々、何でそんなにぎゅって手繋いでるの!?」
青年「うっ、あんたら…。ううっ…」ウルウル
男娼「店主。…ただいま」
店主「…おう、お帰り」
男娼「…こういうことだから」グイ
少女「う、…」カァ
店主「…」