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彡(^)(^)「せや! 鏡に向かって話かけたろ!」
Part3


172 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)00:13:28 ID:J1m
 
彡;( )( )「と、と、とにかく、けいさ、警察……あ、あ、ひゃくとうばんって…何番……」 ワタワタ
 …
 ピーポーピーポーピーポー
警察「で、部屋に入ったら、ああなってたと」
彡(´)(`)「はい……」
管理人「入ったら……もうあんな感じで……」
警察「ふーむ……」
彡(´)(`)「……」
警察「…」ビンビン←刑事の勘
警察「ねえ、やきうさん…貴方…」
彡(´)(`)「はい?」
警察「この…課長さんと、最近トラブルとか無かったですかねぇ」
彡(゚)(゚)「ファッ!? ま、まさかワイを疑っとるんですか!?」
警察「ん? ああいえ、やきうさんが知ってる範囲で、課長さんと誰かがトラブってなかったかと聞いたんですよ」
彡(゚)(゚)「そ、そうですか…」
警察「…えらい取り乱しましたねぇ」
彡(`)(´)「ファッ!? いや、ちゃいますよ! あんな言い方されたら誰だって……」
 

173 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)00:13:37 ID:J1m
 
警察「もう少し詳しくお話聞きたいですねぇ…」
彡;(`)(´)(何でワイが疑われんといかんのや! 殺すぞこのクソ警官!)
 結局、ワイが解放されたのは夕方になってからやった。
彡(´)(`)「…」 テク…テク…
彡(´)(`)「はあ……疲れた……」 テク…テク…
彡(´)(`)「結局今日は仕事行かれへんかったし…またどっかで残業や……」
彡(`)(´)「それもこれもあのクソ警察のせいや! ったくもー」 プンスカ
 

174 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)00:14:12 ID:Cax
あっ…警官…

175 :■忍法帖【Lv=14,ごうけつぐま,IBl】 :2015/12/27(日)00:14:13 ID:rsE
アカンサツが死ぬゥ!

176 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)00:14:34 ID:Zlw
国家権力を殺るのはアカン

177 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)00:14:40 ID:Dkq
殺人鏡

178 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)00:15:14 ID:WRf
>>177
うまい(確信)
タイトルはこれでいこう

288 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)02:43:08 ID:J1m
 
〜〜〜〜
警察『いやねぇ…死体がどうも、不可解なんですよ』
警察『死因は頭部への激しい外傷。これは間違いありません』
警察『その後、ガイシャは腹をこう、刺されとるんですよ。』
彡(゚)(゚)『腹を?』
警察『ええ…刃物か何かで、腹をメッタ刺しにされとるんですよ。死んだ後に、ですよ……』
警察『私はねぇ、これぁ尋常じゃない恨みを持った者の犯行やと見とるんです』
警察『こう……恨みを持った人間……心当たりないですかねぇ…』
彡(゚)(゚)『……』
警察『ま、指紋取らせてくださいよ。発見時に付いたかもしれないでしょ? それを除く為に、ね』
〜〜〜〜
彡(`)(´)「あの目……明らかにワイを疑っとった! 気分悪いわぁ!」
 
彡(`)(´)「はあ…しかも課長のマンションからの帰りやから、いつもと道ちゃうし…」

290 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)02:45:45 ID:J1m
 
彡(゚)(゚)「ん……」 キョロキョロ
彡(゚)(゚)「あれ? ここ何処や? 駅に向かって歩いとるはずやのに、だんだん寂れて来たで?」 テクテク…
彡(´)(`)「道に迷ったんやろか……参ったなぁ…」
彡(´)(`)「…」 グーキュルル…
彡(´)(`)「腹も減ってきたし…」
 ザッ…
彡(´)(`)「ん?」
彡(゚)(゚)「何やこのボロボロの店……」
 『虚霊裏屋 屍影』
彡(´)(`)「? こりょう、り、や、しえい…? えらいけったいな名前やな…」

292 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)02:46:39 ID:J1m
 
彡(´)(`)「何か見るからに怪しいし、こんなん近付かん方がええな…」
 
彡(´)(`)「早いとこウチに帰って…」
  ガ ラ ッ
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ
彡(゚)(゚)
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ
彡(゚)(゚)
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「お客さんだー!!!」 ガシッ
彡( )( )「ファッ!?」
彡( )( )(何やこのちっこいガキは!?)
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「たいしょー! たいしょー! おきゃくさーん!」 ズルズルズル
彡( )( )「わあああぁああ待て待て待てワイは客や無ぁぁぁ」 ズルズル
彡( )( )(こいつなんちゅー力や!!?) ズルズル
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「はいって!はいって!」 ドシン!
彡;(゚)(゚)「わっ…とっ…!?」 タタッ
 中は…すえた臭い…カビ臭…何やここ…
 訳分からん食材がぶら下がって…ビンが所狭しと並んで…
 一応カウンターらしきもんはあるが…こんなん飯食うとこちゃうで!
 ええい、はよ出て行かんと……
「おい、寒ぃだろうがはよ閉めろ」
彡( )( )「!?」
 

293 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)02:47:14 ID:J1m
 
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「はーい」 ガラララッ! ピシャッ
彡;(゚)(゚)「あ…」
(´・ω・`)「ったく、何だよ店はまだ開けてねぇよ」 ノソ…
 カウンターの下から、今まさに起き抜けという感じの不機嫌な顔の男が出てきおった。
(´・ω・`)「何だあんた、客か。珍しいな」
彡;(゚)(゚)「あ、い、いえ、ワイは……」
(´・ω・`)「待ってろ」 ゴソゴソ…
 ドン!
(´・ω・`)「ほい、駆け付け一杯」
 そう言って出されたんは、なんや赤くてドロッとしとって…白いモヤみたいなもんが浮いとって…
彡;(゚)(゚)「な、何でっか、これ」
(´・ω・`)「トマトジュースとマムシの血をブレンドして、猿の脳みそのシェイクを混ぜ込んだ逸品だ。効くぞ」
彡(゚)(゚)「え…」
  ドロッ  ドロッ… ボタ…
 脳みそ…血…シェイク…
彡( )( )「おプぇ」
(´・ω・`)「あ?」
彡( )( )「おげええええぇぇええぇああぁぁぁぉぉぼごぁぇぇッッ!!!」 ゲロゲロゲボボビチャビチャビチャビチャァッ!
(´・ω・`)「げらげらげらげら」
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「んもー」
  

294 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)02:48:01 ID:J1m
 
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「うんしょ、うんしょ」 フキフキ
(´・ω・`)「おう、しっかり拭けよ」
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「わかってるよー」 フキフキ
彡(´)(`)「す、すまんなお嬢ちゃん…」
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「いいのー! おしごとだから!」
(´・ω・`)「ったくよぉ、ゲロの臭いが染みついたらどうしてくれんだよ、ったくよー」 スパー
彡;(`)(´)(その前にカビ臭い店をどうにかしろや!てか臭い気にすんならタバコ吸うなや!つか客おらへんやろ!) ムカムカ
(´・ω・`)「あ? 何? 文句あんのか? 弁償さすっぞ?」
彡(。)(。)「…」
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「うんしょ、うんしょ」
(´・ω・`)「で?」
彡(゚)(゚)「はぁ?」
(´・ω・`)「何があったんだよ、話せよ」
彡;(゚)(゚)「は?え?」
(´・ω・`)「これでも客商売だからよー、俺ぁある程度"人を見て"んだよ」
(´・ω・`)「お前ぇ、俺の特製紅白ドリンクを見て、"何かを思い出して"吐いただろ」
(´・ω・`)「何思い出したんだよ。 かなり近ぇ記憶だ。人身か?グモか?教えろよ」
彡;(`)(´)「な、何であなたにそんなこと…」
(´・ω・`)「ゲロの臭いってなかなか取れねぇんだよな」
彡(゚)(゚)
(´・ω・`)「カウンター全取っ替えかな」
彡( )( )

296 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)02:49:21 ID:J1m
 
 
(´・ω・`)「へえ〜、上司がねぇ」
彡(´)(`)「ええ……」
(´・ω・`)「でも、お前はぶっちゃけ死んで欲しかったんだろ?」
彡;(`)(´)「な、何てこと…!」
(´・ω・`)「だって、恨んでたんだろ、そうやってイジメられて」
彡(。)(。)「まあ…でも…ワイも悪いし…」
(´・ω・`)「心にも思ってねぇこと言うんじゃねぇよ」
彡;(`)(´)「そ、そんなこと…!」
(´・ω・`)「で? どうやって死んでたんだ、その死体」
彡;(゚)(゚)「それは…うぷ…鏡に、こう、頭を突っ込んでる感じで…おぷ」
彡;(゚)(゚)「警察は…犯人に頭を掴まれて、鏡に叩きつけられたんだろう、って…うぷ」
(´・ω・`)「はぁ〜 鏡に頭ドーン!でグチャーッ!ってか」
彡( )( )「うぷ…そ、そうです」 オエッ
(´・ω・`)「ふぅん……」
(´・ω・`)「……」
彡(゚)(゚)「な、何ですか…」
(´・ω・`)「いや、何か話聞いてるとよう」
(´・ω・`)「その死体、鏡に突っ込んだって言ってるが…鏡に吸い込まれた、とも取れるよなぁと」
彡(゚)(゚)「……」
彡(^)(^)「あはは、なんかそういう話見たことありますわ。鏡の世界って。アリスやったかな?」
(´・ω・`)「……」
 

297 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)02:50:02 ID:J1m
 
(´・ω・`)「ま、つまみながら話そうや」 トン
彡(゚)(゚)「これは?」
(´・ω・`)「煎り豆に荒塩を振ったものだ…シンプルだが、結構止まらねぇぜ?」
(´・ω・`)「それと、自家製の果実酒だ。 シナモン酒」
彡(゚)(゚)「シナモン酒?」
(´・ω・`)「ああ、ホワイトリカーにシナモンスティックを漬けてな。これをブランデーに混ぜる…」 クルクル
(´・ω・`)「呑め」 トン
彡;(゚)(゚)「は…はい」
彡;(゚)(゚)「…」 ゴク…
彡(゚)(゚)「ファッ!? 美味しい!」
(´・ω・`)「だろ」
(´・ω・`)「それに、シナモンは目に良いんだ。 視えるようになる。 色んなもんが、な」
彡(゚)(゚)「…」 ポリポリ ゴク…
彡*(^)(^)「ああ^〜 香ばしい豆と塩味がたまらンゴねぇ…それにブランデーも、強いけどサラッと呑めるわ」
彡(^)(^)(結構いい店なんかもしれんな〜)
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「……」
 

298 :名無しさん@おーぷん :2015/12/27(日)02:50:43 ID:J1m
 
(´・ω・`)「じゃ、話してくれよ」
彡*(゚)(゚)「はえ?」
(´・ω・`)「全部だよ、ぜーんぶ。 この数日の全てをな」
 …
彡*(-)(-)「ヒック…ほんで、ワイは鏡のワイと話して……ほんで、今日も帰って、鏡のワイと…」
(´・ω・`)「はー、なるほどねぇ」 ゴクゴク
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「わたしものむー」
(´・ω・`)「お前はこの紅白ドリンクでも飲んでろ」 スッ
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「わーい」 ゴックゴック
彡*(^)(^)「ほんで、その鏡のワイと話すってのが、これまた意外とええんですわ」
彡*(^)(^)「なんかこう…スッキリしますわ」
(´・ω・`)「……」
(´・ω・`)「お前、謝った方がいいかもなぁ……」 ボソ
彡(゚)(゚)「ファ? 謝る?」
(´・ω・`)「んー、なんつーか…押し付けてんじゃねぇかなぁ…」
彡(゚)(゚)「押し付け? は?」
(´・ω・`)「それと……あー…最後は、自分を強く持てよ」
彡(゚)(゚)「?」
(´-ω-`)「ま……いいわ。 今日は帰んな」
彡(゚)(゚)「……はぁ……」
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「…」 ガラ…
彡(゚)(゚)「お、ありがとさん」
ヘレハ ゚ヮ゚ノ!ヽ「……バイバイ」
彡(゚)(゚)「? ああ…」
彡(゚)(゚)「ばいばい」