件名『私メリー、あなたの後ろにいるの』 男「メール…だと!?」
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Part9
145 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:07:39 ID:Vzjx5lDI
男「ーーお待たせ。」
ティロリーン
『いーえ。
て、ふたつも食べるんです
か? (;´д`) 』
男「いや、一個はメリーさんの。」
ティロリーン
『え!私…
だって…その。 』
男「だって、今日は『普通に』町歩くんでしょ?こういうのも大事じゃない?」
ティロリーン
『…そうですね。
うん!ありがとう
(*ノωノ) 』
男「最後には両方とも僕が食べることになりそうだけどね。それはまぁ、お供えも最後は食べるってことで……なんてw」
ティロリーン
『おいコラ。 (#^ω^)
…いいですけどぉ。 』
男「ごめんゴメンwwwじゃ、いただきますーー。」
146 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:08:28 ID:Vzjx5lDI
男「ごちそうさまでした、っと。」
ティロリーン
『はーい!次
あそろ行きたいです!ゲー
ムセンター! 』
男「また、定番だねw」
ティロリーン
『いいじゃないですか〜
私行ったことないんですも
ん。 』
男「僕、UFOキャッチャー得意だよ〜。」
ティロリーン
『え、じゃあ腕前見せてくだ
さいよ〜! (。>д<。) 』
男「まかせてw」
147 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:09:02 ID:Vzjx5lDI
ガヤガヤ ガヤガヤ
男「!!とと、さすが日曜。なかに中に入るとうるさいなw」
ティロリーン
『え?何か言いました? 』
男(う〜ん。さすがに大声出すのは気が引けるし……そだ。)
(ポチポチ)『中はうるさいね。』
ティロリーン
『あぁ。ですね!
やっぱり、こういう時メー
ルって便利 (*゚∀゚) 』
(ポチポチ)『だねw』
148 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:09:56 ID:Vzjx5lDI
(ポチポチ)『さあ、どれを取ってしんぜようか?wどれでもイケルよ!』
ティロリーン
『あ、これブサかわいいです
(*゚д゚*)
「どぜうさん」?のぬいぐ
るみ。これがいい! 』
(ポチポチ)『あ、なつかしい。けっこう古いゲームのキャラだよ。
…箱入りか。うん。この位置なら!w』
男「……。」
ーー
男「ん?」
ーー
男「あれ?」
ーー
ティロリーン
『ダメジャン (〃゚艸゚) 』
149 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:10:39 ID:Vzjx5lDI
ーー ーー
(ポチポチ)『今日は調子悪いだけなんだ…。ホントに…。』
ティロリーン
『そんなときもありますよ。
入院してたんですし。 』
(ポチポチ)「かすり傷でね…w」
ティロリーン
『そうでしたっけ?
(ノω`*) 』
(ポチポチ)『なんか、もうチョイ簡単なのならできるはずだから。』
ティロリーン
『大丈夫ですって。
(ll-д-)
帰り道のお金もあるでしょ
? 』
(ポチポチ)『あと一回分なら何とかなる!ラストチャンスください!w』
150 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:11:25 ID:Vzjx5lDI
ティロリーン
『じゃあ…
このストラップはどうです
か? 』
(ポチポチ)『ミッチーラットのやつ?うん、これなら。…一発勝負!』
ーー
男「お!」
ティロリーン
『とれた!
すご〜い!ホントに一回で
!
o(≧∇≦)o 』
(ポチポチ)『よかったぁ。腕前わかっていただけました?』
ティロリーン
『ちょっと格好良かったです
。 (。>∀<。) 』
151 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:12:00 ID:Vzjx5lDI
(ポチポチ)『じゃあ、これメリーさんのね。』
ティロリーン
『うん。ありがとう!
では。
男さんにプレゼントです。』
(ポチポチ)『え、いいの?』
ティロリーン
『もともと私じゃつけられま
せんし。
それに、男さんのケータイ
って何もついてないじゃな
いですか、これだったら似
合うかと思って。 』
(ポチポチ)『もしかしてそのためにメイリーラットじゃなくてミッチーにしてくれた?』
ティロリーン
『ダメもとでしたけど
(>艸<) 』
(ポチポチ)『あれ〜wじゃあ、つけておくね!』
152 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:12:53 ID:Vzjx5lDI
男「ーーさてと、時間はまだ大丈夫だけど、どうしようか?
財布はすっからかんだからお金かからないトコじゃないとダメだけどw」
ティロリーン
『う〜ん。あとなにがあるの
かなぁ? 』
ゴーンゴーンゴーン・・・
男「ん、鐘の音?」
ティロリーン
『そういえば、この辺は教会
があるとか。
日曜はミサとかやってるら
しいですよ! 』
男「教会なんていったことないよ!行ってみよう!」
153 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:13:27 ID:Vzjx5lDI
男「これ、入って大丈夫だよね…?」
ティロリーン
『たぶん? 』
ガヤガヤ
男「っと。いっぱい人出てきたけど……ミサってのは終わっちゃったみたい。」
ティロリーン
『でも、一日開放って書いて
ありますね。 』
男「じゃ、入っちゃえw」
154 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:15:34 ID:Vzjx5lDI
男「……さすがにミサが終わると誰もいなくなるんだね。」
ティロリーン リーン リーン
『ステンドグラス、綺麗です
ね…。 』
男「わ、音響くwいちおうマナーにしとこう。」
ブブブ ブブブ
『はーい (* ̄∀ ̄)
でも、…私みたいなのが教
会なんて来てよかったんで
しょうか? 』
男「幽霊お断りとは書いてないよwそれに事情を知ったら神様だって許してくれるよ。」
ブブブ ブブブ
『神様、ですか。 』
男「うん。こういうところに来るとなんか身が引き締まるね……。」
155 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:16:15 ID:Vzjx5lDI
男「……。」
ブブブ ブブブ
『……。
私、男さんに謝らないと。
こういう場所だから『懺悔
』っていうか…。 』
男「……どうしたの?」
ブブブ ブブブ
『私、男さんに嘘をついてい
る事があるんです…。 』
男「……そんなの気にしないけど?」
ブブブ ブブブ
『でも。
私のことで大切なことだか
ら…。
私…
私、すべてを思い出しまし
た。 』
156 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:17:12 ID:Vzjx5lDI
男「……。」
ブブブ ブブブ
『本当は、病院で…全部。
全部思い出してたんです。』
男「……そっか。」
ブブブ ブブブ
『…ごめんなさい。 』
男「……やっぱりw」
ブブブ ブブブ
『え!?
…気づいてたんですか? 』
男「だって、メリーさん嘘つくの下手だもんw今日ずっと様子がおかしかったしね。」
157 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:17:44 ID:Vzjx5lDI
ブブブ ブブブ
『わかってて付き合ってくれ
たんですか…? 』
男「うん。だって、何かわけがあったんでしょ?……教えて。メリーさんの事。」
ブブブ ブブブ
『…はい。
私…
生きていたとき…
あの病院の中しか知らなか
ったんです。
あの病院で生まれ、あの病
院で育って。
そして、…あの病院で死に
ました。 』
158 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:18:48 ID:Vzjx5lDI
ブブブ ブブブ
『先天性の病気だったんで…
ずっと身体が弱くて。
生まれてから一度も退院し
たことがなかったんです。
だから、町のことが知りたく
て… 』
男「そっか。でも、それならそうって言ってくれたらよかったのに。」
ブブブ ブブブ
『でも、…これはワガママかな
って。 』
男「前に言ったよね?僕にできることなら協力するって。
メリーさんが成仏しちゃったら……悲しいけど。でも、メリーさんはこのままでいいなんて思ってないんでしょ?」
ブブブ ブブブ
『それは…。 』
男「メリーさん言ったじゃん。真実を知りたいって。そのためならがんばるって。……なら僕はそれを応援する。」
159 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:19:23 ID:Vzjx5lDI
男「それに僕もメリーさんと遊んで楽しかったしねw」
ブブブ ブブブ
『本当、…に? 』
男「もちろん。メリーさんとじゃなきゃできない体験たくさんできたしね。……メリーさんと会えてよかった。」
ブブブ ブブブ
『私も…。
最後にもうひとつ、
…ワガママを言ってもいい
ですか? 』
男「何でもきくよ!……お金のかからないことならw」
ブブブ ブブブ
『大丈夫。
最後に行きたいたい所があ
るんです。 』