2chまとめサイトモバイル
件名『私メリー、あなたの後ろにいるの』 男「メール…だと!?」
Part8


128 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:53:32 ID:g4iXBibc
 ーー ーー
男「車で通れるような道なんていくらでもあるし……。」
ティロリーン
『男さん、地図を!
 連れ去ったってことはどこ
 かで必ず降りるはずです。
 隠れられるような場所に 』
男「あぁ!どうしてっ!落ち着け!落ち着け。ーー通り沿いで……隠れられる
  ーーそうだメリーさん!このあたりに聖域はっ!?」
 …… ……
男「メリーさん?……メリーさんっ!?」

130 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:54:26 ID:g4iXBibc
 ーー ーー
女「んーーーーーーーー!!!ぷはっ!!いや、いやぁあああああああ!!!」
通り魔「やっぱり、悲鳴ってのは良いよなぁ。やっときけたよ……。」
女「たすけ……。男、く……ん。」
通り魔「大丈夫。やつらが来る前に終わらせーーっ!!!!……なんで、お前ら!!!どうして!!!!!!!!」
女「!!……っ?……な、なに?」
通り魔「どうやってここに入ったんだっ!!!!」
女「誰?……のこと?」
通り魔「やめろぉおお!!いやだっ!いやだぁあああ!
     く、……『来るなぁあ嗚呼ぁああああああ゙あ゙ぁあああああああああ』」

131 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:54:58 ID:g4iXBibc
 ーー ーー
男「メリーさん!メリーさんどうしたの!?返事して!!」
 ……ティロリーン
男「メリーさんっ!」
『私メリー
 男さん、いま駅の反対側に
 います!
 巨大な聖域ができて、ここ
 まで押し出されました!
 今私がいる所と男さんの場
 所の延長線に誰かが隠れて
 ます!!            』
男「ーー地図で駅とココの延長線上にあるのは……廃校か!?」

132 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:55:43 ID:g4iXBibc
通り魔「うわぁああああああああ、やめろぉおおおおおおおおおおおおおおおお。
     なぜだ、入ってこれないんじゃないのか!!!なんなんだ!!!!!」
女「……!」
男「ーー女さんっ!!!」
女「男君!!」
通り魔「うわぁあああ!!!!!うわああああああああああああああああああああ!!!!!!」
男「あいつ、何やってるんだ!?」
女「わからない。何か来たとか。突然、暴れだして……。」
男「とにかく逃げよう!今、手足をほどくからーー」
女「男君!後ろっ!!!」
通り魔「邪魔すんなぁあ嗚呼ああ!!!!!」
男「っ!!ーー!」
女「いやぁあああ男君!!男君っ!!!!!!」
通り魔「くそぉおおおおお!!!!!くそぉおおおおお゙お゙お゙お゙!」
男「だ、だいじょう……ぶ。」
女「だって!お腹……血が。な、ナイフで……!!!」

133 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:56:36 ID:g4iXBibc
男「そ、それより……あの子は……?」
女「え……何?」
男「あの、おんな……の子。あぶな、い……。」
女「男君!?どうしたの!?」
???「……あなた、私が見えるの?」
男「君、は……?」
???「そう、あなたコッチに近いのね……。」
女「しっかりして!男君!いや、男君っ!!!」
???「でも、私は見えないはずなのに。
     私の能力は『この殺人狂に、わたし以外の霊を見せる』こと。ふふっ……この世で死人の出てない土地なんてないものね。」
男「……何、を……言って?」
???「 オ マ エ ガ シ ヌ マ デ ユ ル サ ナ イ 」
通り魔「うあわぁああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

134 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:58:08 ID:g4iXBibc
男「……。」
女「男くん!!!だめっ!!」
友「ーー女さん!!男ぉ!!!!」
婦警「お前!!動くな!!!」
通り魔「あ、ああああ、ぁあっあっ、あっ……ぁーー。」
女「友君!男君がっ!男君が!!!」
男「……あ、れ?……友?……へへっ、めが……ね、はずし……ーー」
友「男!おいっ!男ぉお!!!!」
女「いやぁああああああああああああぁあああああああああああ」
   ティロリーン

136 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:59:42 ID:g4iXBibc
 ーー ーー
男「ーーあ、れ?ここは……?」
女「……男君?目がさめたの!?……ここは病院だよ。」
男「病院……。俺、確か……通り魔に刺されて?」
女「うん。そのまま気を失って近くの病院に運ばれたの。今は日曜日の朝。……かすり傷。だって。」
男「そっか、かすり傷……え?かすり傷っ!?」
女「うんwせいぜい絆創膏で良いくらい。先生が何で気絶したのかわかんないレベルだってw」
男「あれれ?だって、血とかいっぱい。」
女「血は犯人の。そもそも私が車に押し込まれたときからあの人怪我してたんだよね。
  その後暴れだした時にも出血したみたい。」
男「それに、変な女の子とか見えて……そうだ!メリーさんは!?」
女「たぶん、ここにいる。ハイこれ。」
男「俺のケータイ……。」
女「いちお、病院内だから電源は切ってあるよ。屋上でなら電源入れていいって。あとで確認してあげてね。」

137 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:00:39 ID:Vzjx5lDI
男「そういや友は何もなかったのか!?」
女「今は警察で事情聴取受けてる。友君だからメリーさんのことはうまくごまかしてくれると思う。
  犯人は錯乱してるみたいだから刑事責任がどうとかって言ってたけど。」
男「そっか。……まぁ、あの様子なら。どうなっても一緒だな……。」
女「?……あ!そうそう。退院は今日にでもできるけど。お母さんが心配してたから連絡してあげてね。」
男「あぁ、そうだねーーとかいう話をすると……ほら。」
女「ん?」
母「あら、男気づいたのね!それに女ちゃん、今日も来てくれたの!?
  アンタ感謝しなさいね、女ちゃん昨日も付きっ切りで心配してくれたんだから。かすり傷なのに。」
女「い、いえ。私のせいで怪我させちゃったことには変わりないですし……。」
男「そっか!ありがとう女さん。」
女「べ、別に私は……。もう、帰るし……。」
男「ありがとう。」
女「……うん。じゃ、……またね。」

138 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:02:08 ID:Vzjx5lDI
母「ーーさて、起きたんなら帰るわよ。母さん退院の手続きしてくるわね。」
男「わかった。……でもその前にちょっと外の空気吸ってくる。屋上行ってから出るよ。」
母「じゃあ母さんはそのまま帰っちゃうから。……そうそう、男。」
男「ん?なに?」
母「もしこの先、一人で抱えきれないようなことが起きたら何でも言ってね。母さん、これでも結構頼りになるんだから!」
男「もう変なことには首突っ込まないよ。まぁ、わかった。心配させてごめんね。」
母「はいは〜い。じゃ、おうちで待ってるわ。」
男「うん。」

139 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:03:03 ID:Vzjx5lDI
男「さて、ここなら電源入れていいんだよな……」
(ポチポチ)
『着信メール  1289件』
男「怖えぇっ!」
ティロリーン
『ごめんなさい… (*ノД`)
 心配で、つい。       』
男「それにしても多くない?w」
ティロリーン
『だ、だって私にとってはも
 うメールするのが当たり前
 の表現手段で。
 ふつうに話しかける感覚で
 送るようになっちゃったん
 だもん…
 ていうかそもそも気を失う
 ようなことにならなきゃこ
 んなに話しかけてあげませ
 んもん! (( ̄ ^  ̄ )   』
男「ごめんw心配かけたね。」

140 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:03:57 ID:Vzjx5lDI
ティロリーン
『まったくです!
 何でかすり傷で気絶しちゃ
 うんですか  (*´・з・`)  』
男「面目ない……。でもさ、気を失う直前にいた女の子ってもしかして?」
ティロリーン
『何のことです?
 私は友さんに連絡をしてそ
 のまま一緒に廃校に行った
 ので、そのときのこと知ら
 ないんです。         』
男「その時も何も気づかなかった?」
ティロリーン
『はい。さっぱり。
 でも、その…。
 思い出したことなら…
               』

141 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:04:40 ID:Vzjx5lDI
男「メリーさん何か思い出したの!?」
ティロリーン
『はい。
 私…
 私、この場所を知ってます
 。                』
男「ここ!?確か『隣町病院』だよね!!」
ティロリーン
『はい。今見えている景色も
 見たことがあります。    』
男「そっか!やっぱ友の言ってた事はあってたんだ。メリーさんは隣町に住んでたんだよ!」
ティロリーン
『この風景
 とてもよく知ってるんです
 …              』

142 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:05:14 ID:Vzjx5lDI
男「じゃあもっとこの町を調べればいろいろ分かるかも!
  ……でも、なんで昨日町を歩いたときは何も思い出さなかったんだろう?」
ティロリーン
『そうだ!
 じゃあ今日はもっと普通に
 町を歩いてみましょうよ!
 ほら、きっと!
 きっと事件の捜査してたか
 ら見え方が変わって…  』
男「……そうだね!今日は天気もいいし、このままどっか、普通に遊びに行くようなところに行ってみようよ!」
ティロリーン
『…うん。
 ありがとう。      』

143 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:05:57 ID:Vzjx5lDI
男「どこか行きたい所はある?僕はこっちに来たことなくてあんまり知らないんだよね……。」
ティロリーン
『そうです…ね。
 この辺にあるのは、確か…
 繁華街、とか?
 なんか、人が集まりそうな
 …?             』
男「よし!決定!なんか楽しくなってきたw」
ティロリーン
『私も。…です。     』

144 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/25(土) 00:06:37 ID:Vzjx5lDI
男「ーーおぉお。さすが日曜の繁華街。人多いなw」
ティロリーン
『な、なんか想像以上に賑や
 かですね…。
 こんな感じなんだ…    』
男「……メリーさんも始めて?」
ティロリーン
『い、いえ!
 あ、ほらあれ!
 m9(*゚д゚*)
 こういうトコきたら定番じ
 ゃないですか?      』
男「いや指差されてもwどれのこと?」
ティロリーン
『クレープ〜!
 美味しそう (*゚゚*)   』
男「お、いいじゃん!?メリーさんはここでちょっと待ってて。」
ティロリーン
『え!?あ、いや。待ってま
 すけど…           』