件名『私メリー、あなたの後ろにいるの』 男「メール…だと!?」
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Part7
109 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:40:27 ID:g4iXBibc
男「さて、『隣町駅』に集合って言ってたけどあんまココ詳しくないんだよなぁ。友どこだろう?」
友「男さん!こっちです、通り過ぎないでください!」
男「うぉ!今日はもう眼鏡モードだったのか!?」
you got mail!
『そのモードだと雰囲気違い
すぎて分かりませんね
(;´∀`) 』
友「土日は基本的にこうなんですがねぇ……。」
チリンチリン
女「みんなお待たせ〜」
男「あれ?女さん自転車で来たんだ?」
女「だってこの町のいろんなとこ調べるんでしょ?メリーさんはともかく歩きで調べるつもり!?」
友「オカルトは足で稼ぐものですから。」
男「ホントにその『足』って意味だったのっ!」
110 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:41:15 ID:g4iXBibc
男「しまったなぁ、自転車で来るべきだったか……。
でも、女さんも陸上部だし実は『足』でも大丈夫だったんじゃない?w」
女「う〜ん。でも、私やってるの高飛びだから。」
男「あ、そか種目があるんだっけ。」
you got mail!
『ちなみに友さんの種目は?』
友「もちろん私は長距離です。走り回る必要がありますから。」
女「しかも全国レベルの実力保持者。でもほとんど大会に出ないんだよねぇ……」
友「大会は休日開催ですからねぇ。優先はオカルト研究ですよ。」
ティロリーン
『せっかくの才能なのに… 』
友「ん?メリーさん何か言いました?」
you got mail!
『なんでもありませ〜ん
(。-ε-。) 』
111 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:41:51 ID:g4iXBibc
男「ーーところで今日はどうするんだ?この町を闇雲に探してもあんまり意味ないよな。」
友「そのためにもう一人と待ち合わせしてるんですが。そろそろ……。」
婦人警官「ちょっと君たち!今日学校は!?」
男「っ!!い、いや。今日は土曜日でウチの学校は休みなんです!」
友「……なにベタなネタやってるんですか姉さん。」
男「そうそう、まさかこんなベタな婦警さんいるのかと、思わずパニクって……って、姉さん?えっ?姉さんっ!?」
you got mail!
『友さんのお姉さん警察官な
んですか!? Σ(゚Д゚ノ)ノ 』
婦警「ドモー。あねでーすwww」
男「ええぇぇぇええええええええええええええ~〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」
112 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:42:24 ID:g4iXBibc
男「全然知らなかった……。」
女「私もコレは驚いた……。」
友「あれ、言ってませんでしたっけ?というか両親も警察官ですし代々警察一族ですよ?」
婦警「エリート家族でーすwww」
男「最近どんどん友の知らないとこが飛び出てくるな……。姉さんと歳がはなれてるとは聞いてたけど。」
婦警「離・れ・て・ま・せ・んっ!!そんなには。……ていうかアンタ言ってなかったの?コイツってば将来も警察確定コースなのよwww」
友「勝手に決めないでください。ヤですよ警察なんて。オカルトの存在を認めてくれないような仕事は……。」
婦警「そんなこと言って、こないだも迷宮入り寸前で『犯人は幽霊かも』なんていう事件がアンタの意見で解決したじゃないwww」
友「それは偽オカルトを許せなかっただけです!ただのトリックをオカルトのせいにしたから論破しただけです!」
ティロリーン
『せっかくの才能なのにっ!』
友「誰か何か言いました?」
you got mail!
『なんでもないですってば〜
(。-ε-。) 』
115 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:43:51 ID:g4iXBibc
友「ーーもういいですから。この町の事件について教えて下さい。姉さん。」
婦警「はいはい。……でも〜。いくら刑事課でも〜、私担当じゃないし〜。
だいたい部外者に話せる事ないし〜。ニュースでも言ってることくらいしか教えられないし〜。」
友「それでいいです、早く。」
婦警「もぅ。怒んないでよ。はいコレ。
この地図に現場の詳しい場所と簡単な状況だけ書いといたから。コレくらいができる限界。」
友「分かりました。ありがとう。」
婦警「でも、気をつけなさいね。……父さんも心配してたよ。『友の意見は参考になるけど本職になってからにして欲しい』ってwww」
友「……まぁ、考えておきます。」
婦警「うん。ま、私的にはやりたい様にやんなさい!って感じだしwwwケガだけすんなwwwじゃ、仕事もどるwwwwww」
ーー
ティロリーン
『強烈な人でしたね…
(´・ω・`) 』
男「うん。なんか、『友の完成系』を見た気がする……。」
116 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:44:47 ID:g4iXBibc
友「ーーでは、気を取り直して捜索をはじめましょうか。」
男「この地図の印んとこで事件が起きたのか……。」
友「はい。ですからこの現場に直接行ってみましょう。メリーさんが何か思い出すかも知れません。」
男「メリーさん……いいね?」
ティロリーン
『はい。行きましょう! 』
女「……でも、けっこう距離あるね。やっぱ自転車で来て正解だったw」
男「うわぁ、時間もそんなないし走ることになりそうだな……しまった。」
友「そんなことないと思いますよ……。」
男「ん、どゆこと?」
友「まぁ行ってみれば分かります。」
117 :
以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/24(金) 23:45:49 ID:mXNd3ZE6
友が有能すぎw
118 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:46:02 ID:g4iXBibc
女「……はぁ、ぅ……あっ……ぅんっ、んっ……はうっ……ぁっ……。はぁ、は……あぁっ!
この……隣、町……って……。坂……おおい……のね……。はぁはぁ。」
ーー
友「さぁて、ここが第一現場ですね。」
男「最初の事件……亡くなったんだよね。その、女子高生が。」
友「えぇ、姉さんのメモにもかなり出血があったと書いてありますね。さすがにもう綺麗に掃除されてますけど。」
男「なんか信じられないな、こんな普通の場所で殺人があったなんて……。」
友「普段は気にしないだけで日常のすぐ近くで事件はおこってるんですよ。悲しいことですが。この世で死んだ人の全くいない土地はないでしょう……。」
男「……うん。……メリーさん、大丈夫?」
ティロリーン
〜♪〜♪
you got mail!
『平気です。
…お花、そなえませんか?
もし、その子が見ていたら
。
やっぱり…。 』
男「……うん。そうしよう。」
119 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:46:51 ID:g4iXBibc
女「はぁ、はぁ……到着……。
そうだと思って、さっき買ってきたよ。なのにみんなドンドン先のぼって行っちゃうんだもん。」
男「あ、ごめんwでも、さすが女さん。ありがとう。」
女「うん。そういうのは、大事にしたいし……。」
ーー ーー
友「さて、ところでメリーさん。何かおもいだしたこと、感じたことはありませんか?」
ティロリーン
〜♪〜♪
you got mail!
『うーん、何も。
この町並も見たことあるよ
うなないような… 』
男「まぁ、このときはもう幽霊になってたし直接関係はないはずだしね。」
友「それでも何かの刺激にはなるかもしれません。気づいたことがあったらなんでも行ってください。」
you got mail!
『はい (。・Д・。)ゞ 』
男「じゃあ、次いってみようか。」
女「また、坂登るの……。」
120 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:47:45 ID:g4iXBibc
ーー ーー
友「ーー収穫なしですか……。」
you got mail!
『ごめんなさい。何にも思い
出せません…
(´・ω・`) 』
友「私の思い過ごしでしょうか……。しかし、やはり現場に来るとおかしい。」
男「なにが?さっきと同じふつうの住宅街って感じだけど。」
友「正確には『さっきより奥まった』住宅街です。……人目につきにくいと言ってもいい。」
男「隠れて犯行しようとしたんじゃないか?」
友「先ほどの現場は大きな往来の真ん中だったのにもかかわらず?
なぜ急に二度目の犯行では隠れようとしたのでしょう。」
男「慎重になったって事……かな?」
友「はい。にもかかわらず二人目の被害者は重症。慎重になったはずなのに被害は軽くなっている。」
男「結局そこが問題か。」
友「……次の現場にも言ってみましょうか。」
121 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:49:18 ID:g4iXBibc
女「……つ、ついた。ってもう次行くの!?ま、待って……。」
友「女さん、大丈夫ですか?ちょっと休みましょうか?」
女「だ、大丈夫。
だけど、ちょっと、さっきそこにあった公園に自転車止めてくる。どうせ帰りにまたこっちくるでしょ?」
男「そうだけど、代わりにとめてこようか?」
女「それ、もっと早く言って欲しかった……。よし!平気、行ってくるーー」
友「……しかしここまでメリーさんについて何も得られなかったのは誤算でした。」
you got mail!
『見覚えのないものばかりな
んですよねぇ (´・ε・`) 』
男「だから、起こった事件は調べたって言ったじゃん。ね。」
122 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:50:10 ID:g4iXBibc
友「それよりもこの町に来ても何も思い出さないというのが意外で。」
男「僕もこの辺きたことなかったし、そもそも出会ったのもウチの近くだったんだよ?」
友「メリーさん、その前は『風に流されているような』感覚だったんですよね?」
you got mail!
『はい、意識がないままフワ
フワと… 』
友「幽霊とは感覚の塊ですから、『そう感じた』というのはほぼ確実に真理なんです。
つまりメリーさんは本当に風に流された。」
男「ウチの風上は高台になってるこの辺ってことか。」
友「そういうことです。」
男「お前そんないろいろ考えてたんだ……」
友「物事の真実は多角的に見ないと分からないものですから。通り魔=幽霊説も誰より私自身が否定的ですよ。」
男「その割にはオカルト全般は信じてるんだなw」
123 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:50:52 ID:g4iXBibc
友「科学や自分の認識にも否定的なだけです。
徹底的に否定しきった結果が常識とはかけ離れていても、それはもっとも真実に近い。そう思っているのです。」
you got mail!
『その言葉、どこかで聞いた
ような…? (。・Д・。) 』
友「おや、そういえばメリーさんは読書がお好きなんでしたっけ。少しアレンジしていますが元はーー」
男「友っ!あぶねぇ!!!」
友「おっと。」
キィーーーーーーーーブロロロロ…
男「友、大丈夫か!?何だあの車!狭い道であぶねぇな。」
友「ありがとうございます、男さん。……何でしょう。あの運転手ーー」
女「きゃあ!っ!!ーー。」
男「!!今の声、女さん!?向こうかっ!!」
124 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:51:35 ID:g4iXBibc
男「女さんっ!……いない!くそっ!」
〜♪〜♪
男「!今の着信音は……これだ!女さんのケータイーー。」
『落としたみたいです! 』
男「このケータイの近くにある赤いのって……。」
友「血痕……まさかさっきの車!でも、どうして車でーーいや、それより今は!!」
男「な、んで……。」
友「考えてる暇はありません!男さん地図をどうぞ!捜してくださいっ!
私は姉さんに連絡します!今ならまだ『隣駅』近くにいるはずです、後で合流しますから!」
男「わ、わかった!」
友「メリーさん!あなたが頼りです!では、急いでください!ーー」
男「おうっ!」
125 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:52:12 ID:g4iXBibc
男「くそっ!さっきの車、どこ行った!!」
ティロリーン
『友さんの言った私が頼りっ
てどういうことでしょう?
ケータイは落としててココ
にあるわけですし 』
男「わかんないよ!とにかく捜さないと!」
ティロリーン
『でも、闇雲に捜しても! 』
男「どこだ!どこだっ!どこだっ!!」
ティロリーン
『落ち着いてください!
車で移動してるんですよね
!
だったらこの辺にある狭い
路地は通れないはずだから』
男「ーー車、路地……大きい道のーー」
126 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:52:38 ID:g4iXBibc
ーー ーー
通り魔「なんなんだ!なんなんだよぉおおおおおおお!!!」
女「んんーーー!!んんんんーーーーーーーーっ!!」
通り魔「うるせえっ!!黙れ!!どいつもこいつも!!うるせえ!うるせえ!うるせえぇええええ!!」
女「っ!……。」
通り魔「よ、よし!ここなら……おいっ!降りろ!来い!!暴れるな!!!いいな!!!」
女「……。(コクリ)」
127 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:52:58 ID:g4iXBibc
ーー ーー
通り魔「この中に入れ!!!」
女「んんっ!……んっ。」
通り魔「いいな!来るな!!来るなよっ!!!お前もおとなしくしろ!いいな!!!」
女「……。」
通り魔「来るな、来るな!!どいつもこいつも邪魔ばかりしやがって!!!!くそお!!!!」
女「……。(この人、何を言って?)」
通り魔「……やっと!やっと静かになったか!……これでーー」
女「っ!……んん!んんん!!!」
通り魔「ーーこれでゆっくり女の腹が開ける!!!!!!」
女「んんんーーーーーーーー!!!!!!!」