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件名『私メリー、あなたの後ろにいるの』 男「メール…だと!?」
Part6


89 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:28:00 ID:g4iXBibc
 …… ……
ティロリーン
『私メリーさん、今男さんの
 後ろにいるの。
 ていうか電源切るとか無視
 とか本当やめて下さいって
 言ったじゃないですか。な
 にデレデレしてたんですか
 もう!告白されるとか思っ
 てたんですか!そうですか
 。それで邪魔者扱いですか
 !?うわ〜ん!!!!
 ・゚・(ノДヽ)・゚・         』
男「ホント、すいませんでした……という事なんだけど。」
女「……えっと、いやいや。コレ本当に幽霊のメール?w」

90 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:28:34 ID:g4iXBibc
男「うん。この子はこんな感じらしくて。メリーさん。ちょっと女さんにメールしてみて。」
〜♪〜♪
『申し遅れました。メリーで
 す。
 男さんの後ろにいるのです
 が…
 |ω・`)              』
男「僕、女さんのアドレス知らないよね。イタズラじゃないってことは分かったでしょ?」
女「そういえば、まだ教えてなかったもんね……」
男「だからアドレス交換してほしいんだけど。」
ティロリーン
『…結局私をダシにしてアド
 レス聞くんですね。
 ふ〜ん… (#^ω^)    』
男「あ、うん。ゴメン……なさい。」

91 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:29:06 ID:g4iXBibc
女「それは別にいいけど。……でも、コレどうやって送ってるの?」
〜♪〜♪
『心の送信ボタンです!
 v(`ゝω・´)        』
女「なんでメールでメリーさん?w」
男「あぁ、もぅ!そのやり取りはもうやったの!説明すると長くなるんだけどーー」
 ーー ーー
女「ふ〜ん。なるほど。そういうことなら友君に相談すれば良いのに。」
男「え?なんで友になんか?」
女「だって友君。オカルト研究部でしょ?」
男「え?……えっ!?」

92 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:29:45 ID:g4iXBibc
〜♪〜♪
『あれ?男さんは陸上部だっ
 て思ってましたけど?    』
女「うちの陸部は緩いから。文化部となら兼部オッケーなの」
男「ていうか友からオカルトなんて聞いたことないけど……?」
女「ホント!?私には陸部でロードワークの時とかイロイロ話してくれたけど?」
男「つーかウチにオカ研なんてもんがあったことも初めて知ったよ!?」
女「まぁ部員一人だけだしね。でもその手の人たちには結構な有名人なんだって。」
男「結構付き合い長いはずなのに全然知らなかった……。」

93 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:30:16 ID:g4iXBibc
ティロリーン
『そういえばさっきも忙しい
 とか言ってましたね。   』
女「……確か理科実験室が部室だっていってたけど。」
男「実験室って勝手に使っていいもんなの?器材とか薬品あるだろうし」
女「友君は化学や物理の先生から信頼厚いから。」
男「えっ?!アイツ理系得意だったの?同類だと思ってたのに……」
女「理系というかオカルトに関わることならなんでも。
  一見オカルトに見えても科学的に解明できるものも沢山あるから物理学とか心理学の知識が必要なんだって。」
〜♪〜♪
『幽霊には不便な世の中にな
 りました… (;ω;)      』

94 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:31:04 ID:g4iXBibc
男「うーん。僕の知ってる友は『常に笑いながら全力ダッシュしてる奴』なんだけど……。」
女「そのイメージ怖いよw
  でも、陸部にいるのもオカルトの為なんだって。なんでも『オカルトは足で稼ぐもんだ』とか、口癖みたいに言ってるよ。」
男「全然聞いたことないや。実は嫌われてんのかな、僕……。」
女「そんなことないと思うよ。私といるときは男くんの話ばっかり。『あいつホントは奇跡的にすごいやつだ!』とか。」
男「なにその謎の信頼?むしろ怖いわ。」
ティロリーン
『男同士の友情ってやつです
 ねぇ。
 素敵です! (p*゚w゚*q)   』

95 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:31:37 ID:g4iXBibc
男「まぁ、ダメ元で相談してみるか……」
女「今日も何かやってたみたいだよね?」
男「うん。忙しいっていってたけどあいつだし、良いでしょ。理科実験室だっけ?行こう。」
ティロリーン
『お二人とも、ありがとうご
 ざいます。         』
女「……?」
男「あ、『ありがとう』って。」
女「私はなんにもしてないけどね。」

96 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:32:13 ID:g4iXBibc
〜♪〜♪
『私に気づいてくれただけで
 も嬉しいです。       』
男「……?」
女「『気づいただけでも嬉しい』って。」
男「あぁ……。」
二人「……」
ティロリーン
『どうしたんですか?   』
男「……女さん。たぶん同じ事思ってるよね……?」
女「うん。メリーさんには悪いけどーー」
二人「この伝言システムめんどくさいっ!!!」

97 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:32:53 ID:g4iXBibc
友「ーーなるほどwwwそういう事情ならまwかwせwろw!wwwwww」
男「うお!理解はえぇな!」
友「霊現象ってのは結構一般的なんだよw人がいる数だけ霊に変わる可能性があるんだしwww」
男「少なくとも俺は身近に起こるなんて思いもしなかったよ。」
友「今まで気づかなかっただけでお前の周りにはたくさんのオカルトがあふれてるんだよwww
  大体、男があんなに頻繁にメールするなんておかしいと思ってたんだwwwwwww     」
女「あからさまにニヤニヤしてたしねw」
男「そ、そんなことないって……!」

98 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:33:33 ID:g4iXBibc
友「ともかく。本題に入ろうかwwwでは……。」
 スチャ
男「お。お前メガネなんてしてたんだ?」
友「オカルト関係のときだけですよ。伊達ではあるんですがね。
  迷信には迷信を。源かつぎのようなものです。」
ティロリーン
男「                」
女「キャラが変わってるっ!!」
  『                』

99 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:34:09 ID:g4iXBibc
友「まずはメリーさん。このアドレスにメールしてみて下さい。」
ティロリーン
〜♪〜♪
you got mail!
『これでいいですか?   』
男「お!」
女「これ、もしかして?」
友「えぇ。メールリストを作りました。メリーさん、これからみんなに連絡するときは利用してください。」
ティロリーン
〜♪〜♪
you got mail!
『よろしくお願いします! 』

100 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:35:00 ID:g4iXBibc
友「さて、これまでの情報から判断することになりますが。
  やはりメリーさんは未練があるため霊化能力を得たというのが有力だと思います。
  未練を解消することにより成仏できると考えるのが妥当でしょう。」
男「でも、メリーさんはよく覚えてないって。」
友「死後のショックなどで記憶があいまいになるという事例も過去にありますので特別なことではないでしょう。
  何かに取りついて霊化したのではなく浮遊霊となったことからもほぼ間違いないと思います。」
you got mail!
『では私の未練はどうすれば
 思い出せるのでしょうか? 』
友「思い出すためには情報を集めるしかありませんね。
  まぁ、心当たりがなくはないのですが……。」

101 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:35:45 ID:g4iXBibc
男「もったいぶるなよ。」
友「いえ、慎重にならざるおえないのですよ。
  メリーさんにとっては自分の死因に触れることになるのです。精神的衝撃により暴走した場合には悪霊化する……
  なんてこともあるかも知れません。」
you got mail!
『大丈夫です!
 覚悟はできてます!   』
友「強い人ですね……。分かりました。では。
  ……最近このあたりである事件が起こっているのは知っていますか?」
女「もしかして、連続通り魔事件?女子高生ばっかり襲われてるっていう?」
友「えぇ。さすが女さんです。私が今日ちょうど調べていた事件ではあるんですが……。」
男「それは僕も調べたよ。でも、事件が起こったときメリーさんはもう霊になってたんだ。無関係だよ。」
友「それはどうでしょうか?」

102 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:36:14 ID:g4iXBibc
友「ちなみに男君。今朝のニュースは見ました?」
男「いや、遅刻しそうだったから見れなかったんだけど。」
女「また昨日被害が出たってやつでしょ、今回は軽傷で済んだみたいだけど。」
友「そうです。この事件はおかしいのです。普通じゃない。」
男「そりゃ通り魔なんて普通じゃないだろ。」
友「『普通の通り魔』ではないんです。通常の連続通り魔というのは被害がだんだん大きくなっていくものなんです。
  最初はスリルを求めて犯行に及ぶ、そしてだんだん強い刺激を求めるようになっていく。
  まずは犬猫を襲う。次は人間を傷つける。そして殺人。というように……。」
男「ところが、今回はどんどん被害が軽くなってる……のか。」
友「えぇ。ですから、もしかして通り魔として発覚する前にもっと大きな犯罪をしていたのかもしれないと。」

103 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:36:40 ID:g4iXBibc
友「通り魔の前に、完全犯罪をしているのかもしれない。」
男「考えすぎ……じゃないのか?」
友「そうであってほしいです。が、その可能性もありえるのではという話です。」
男「……つかなんで犯罪についてそんな詳しいんだよ。」
友「一見するとただの事件と思えるものも、意外なところでオカルトにつながることがあるのですよ。
  今回も私はこの事件に、別の解釈を疑っています。」
男「別の解釈?」
友「……霊による介入がある。と。」
男「っ!……まさか。」
友「まぁこれこそ考えすぎかもしれませんが、犯人そのものが霊だという可能性もなきにしもあらず。」

105 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:37:11 ID:g4iXBibc
you got mail!
『でも幽霊には一つしか
 能力はないはずです。』
女「この通り魔は被害者が目撃もしてるし、やっぱり霊じゃないんじゃない?」
友「その能力について少し引っかかるものがあるのですが……。
  でも、強い恨みを持ったものは悪霊となって強力な能力を持つということも言われていますし、ゼロではないかと。
  ……もちろん我々で犯人を突き止めようなんていうのは無理な話です。
  ですが、事件が発覚した隣町を調べることでメリーさんの手がかりはつかめるかも知れません。」
男「隣町……か。」
友「私は明日から土日をつかって隣町を調べるつもりでしたがどうでしょう?一緒に行きませんか?」

107 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:38:36 ID:g4iXBibc
男「……メリーさん。大丈夫?」
ティロリーン
『…はい。平気です。
 今は、まだ…。
 でも、少しでも自分のこと
 が分かるなら……
 
 がんばります!
 私は真実を知りたい。  』
男「……よし。行こう!」
ティロリーン
『…はい!        』

108 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:39:39 ID:g4iXBibc
女「私も手伝うよ!みんなで探せばきっとなにか見つかるはずだよ!」
友「どのみち人手は必要ですし。私もそれまでに最低限の手回しはしておきます。」
男「よし、じゃあ明日また集合ってことで。」
女「がんばろー!!」
ティロリーン
〜♪〜♪
you got mail!
『ありがとうございます。
 (`・д・´)         』
友「さてと。そろそろ昼休みも終わりますし、詳細は追って連絡しますので。
  今回はお開きにしましょう。お疲れ様でしたーー。」
 スチャ
友「ーーつーか昼メシ食い忘れたwwwめっちゃw腹w減wっwてwいwるwwwwww」
ティロリーン
男「                 」
女「何その変身システムっ!?」
  『                 』