件名『私メリー、あなたの後ろにいるの』 男「メール…だと!?」
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Part5
73 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:17:32 ID:g4iXBibc
ーー ーー
ティロリーン
『男さんはどんな子供だった
んですか? 』
男「う〜ん。あんま覚えてないけどなぁ。って僕もメリーさんとおんなじ様な答えになっちゃうねw」
ティロリーン
『あはは (。>∀<。)
友さんとは古くからお知り
合いなんですか? 』
男「うん。家も近いしずっと一緒。一緒に撮ったアルバムもたくさんあるよ。見る?」
ティロリーン
『見せてください! 』
男「えっと……。これこれ!……ほら。友の奴、いつも爆笑してんだよなぁw」
ティロリーン
『本当ですね (〃゚艸゚)
あれ?この写真変なの写っ
てません?肩のトコ。
あ、こっちの写真も… 』
男「ちょっw怖い事いわないでよwwwーー。」
74 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:18:05 ID:g4iXBibc
ーー ーー
…… ……
ティロリーン
男「う、う〜ん……。」
…… ……
ティロリーン
男「ん、んぁ……。」
…… ……
ティロリーン
男「…… ……。」
ティロリーン ティロリーン ティロリーン
ティロリーン ティロリーン
ティロリーン ティロリーン ティロリーン
男「ーーうおっっっ!!!」
75 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:18:58 ID:g4iXBibc
男「な、なんだっ!?……あっ!!」
『私メリーさん。
おはようございます!
(´・∀・)ノ 』
『そろそろ起きて〜!
朝ですよ〜 (*´・з・`) 』
『こら〜!
起きないと遅刻しちゃいま
すよ!! 』
『お 』
『 き 』
『 て 』
『 く 』
『 だ 』
『 さ 』
『 い 』
『 (#`Д´)』
男「!!!やっべぇもうこんな時間だ!」
ティロリーン
『私は何回も起こしました!』
76 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:19:59 ID:g4iXBibc
男「昨日メリーさんと話しすぎた〜寝坊だ〜!!!」
バタバタ
テレビ「次のニュースは連日○○市周辺で起きている通り魔事件のーー」
母「あらあら。男、おにぎりくらい食べてきなさい。お昼食べれないかもしれないし。」
男「いや、学校は昼休みあるから……。いただきます。……ごちそうさま!」
妹「……行ってきます。」
男「おい!待てよ!お前いつもなら起こしてくれるのに!!!」
ティロリーン
妹「……。」
男「おい!待てよ!!」
母「こら男!『行ってきます』は?」
男「あぁ!もう!行ってきます!!!」
77 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:20:45 ID:g4iXBibc
「ーー行きの電車発車します。駆け込み乗車はーー」
ガタンゴトン
男「あぁ……これは間に合うかぁ?……そういやメリーさんがなんか言ったっけ?」
『いつもは妹さんに起こして
もらってるんですか?
(〃゚艸゚) 』
(ポチポチ)『…恥ずかしながら。寝すぎると悪いものが集まるとか言ってたかな?よくわかんないけど。』
ブブブ ブブブ
『うらやましいです。
いや、うらめしい…か
な? (・ω・) 』
(ポチポチ)『やめてwまぁココんとこ機嫌悪いみたいだけど、ありがたい話だよ。』
78 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:21:22 ID:g4iXBibc
ブブブ ブブブ
『いいなぁ。
私にもそんな家族があった
のかなぁ… 』
男「……」
(ポチポチ)『僕で良かったら…なんて。』
ブブブ ブブブ
『え? (。-д-。)
そんな意味で言ったんじゃ
ないですけど。 』
(ポチポチ)『…おうふ!お恥ずかしいw』
ブブブ ブブブ
『冗談ですって。
(。>∀<。)
ありがとう。 』
79 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:21:51 ID:g4iXBibc
キーンコーン カーンコーン
男「ふぅ……ギリギリ間に合った……。」
女「お疲れさまw」
友「わはははwww男〜。今w日wもw元w気w良wいwなwww彼女と遅くまで話してて寝坊か?wwwwww」
男「うるせぇ!だいたい彼女はいねぇし遅刻でもねぇよ!」
ティロリーン
『友さん良いカンしてますね
〜 (* ̄∀ ̄) 』
友「ほらまた来たぞ〜!www」
女「彼女じゃないなんて言うから怒ったんじゃない?w」
男「あ〜もう。うるせえ全部うるせえ!!!w」
80 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:22:26 ID:g4iXBibc
キーンコーン カーンコーン
教育実習「はい次、問3は〜、棒線2とあるが〜、こう記した筆者の考えはーー」
男「はぁ〜……。」
(カキカキ)『メリーさんみてるー?』
…… ……
『見てますよー?
|ョω・) 』
(カキカキ)『メアド覚えたからいつでも送れるかもって言ってたけど できたのかな?』
…… ……
『そういえば試してませんで
したね。
どうなんでしょう? 』
(カキカキ)『じゃあ今ためしてみてよ とりあえず校内まわりながらメールしてみて!』
81 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:23:13 ID:g4iXBibc
…… ……
『私メリーさん、いま教室の
前にいるの 』
…… ……
『私メリーさん、いま2階ト
イレ前にいるの 』
…… ……
『私メリーさん、階段を上っ
てるの 』
…… ……
『私メリー、3階に着いたの』
…… ……
『私メリー屋上に付いたの。
前ならもう送れないはずで
すけど…どうでしょう? 』
82 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:23:46 ID:g4iXBibc
…… ……
『私メリーさん、あなたの後
ろにいるの。 (。・∀・。)ノ
どうでした? 』
(カキカキ)『おかえりw ジッケン大成功 全部とどいたよ』
…… ……
『やった!
どこでもメリーさん完成で
す v(`ゝω・´) 』
(カキカキ)『www なにそのマスコットほしいw』
83 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:24:38 ID:g4iXBibc
(カキカキ)『てか もともと電話メリーさんって遠くから近づいてくるんじゃなかった?w』
…… ……
『あぁアレは尾行して道を覚
えて、近づいてるフリして
るだけだと思います。
本当はずっと近くにいるは
ずですよ (´・ω・`) 』
(カキカキ)『ガンバって道おぼえてるって想像するとなんかカワイイねw』
…… ……
『正体を知ればそんなもので
すよ。
幽霊の正体見たり枯れ尾花
ってことです。
(´ー`) 』
(カキカキ)『いやいやホントの幽霊に言われましてもw』
女「……。」
84 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:25:12 ID:g4iXBibc
キーンコーン カーンコーン
男「ふぃ〜。さぁメシだメシだ!友〜今日はどうする?」
友「あぁ、悪い。今日は部活で外せないんだ。」
男「部活って陸上部?昼錬なんてあったんだ?」
友「いや今日はそっちじゃなくて。ちょっと急がないと。スマン!」
男「おぅ。……さてどうしよう。」
ティロリーン
『良かったら屋上で食べませ
んか? 』
男「……。よし、じゃあ購買でなんか買って屋上行くか。」
女「……」
85 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:25:47 ID:g4iXBibc
男「お、珍しく屋上がすいてる。まぁ今日は食堂プリンの日だしな」
ティロリーン
『食堂プリン!? (*゚д゚*)』
男「月に一回学食でプリンサービスになるんだ。食堂のオバチャン手作りらしくてすげぇ旨いの。」
ティロリーン
『邪魔しちゃいました? 』
男「いやいやおかげで屋上独り占めだしwここ景色良いから好きなんだよね。」
ティロリーン
『はい。わたしもさっきそう
思って。
天気がよくて飛んでいけそ
うだなぁ (。・Д・。)
なんて。 』
男「あれ?普通に飛べるんじゃないの?」
ティロリーン
『…そう、ですね。
幽霊になってから普通に飛
んでるのに。
……なんでだろ? 』
86 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:26:26 ID:g4iXBibc
男「まぁ、それはそれで楽しそうだけどねw」
…… ……
男「あれ?ほんとに飛んでっちゃった!?」
ティロリーン
『いえ…。
私、思い出しました。
小さいとき、鳥になって飛
べたら良いのになって
そう思ったんです。
夢だったんです…。 』
男「僕も小さいときには良くそんなこと思ってたなぁ。正義のヒーローになってーー」
女「男くん……ちょっと、良い?」
男「お、女さん!?」
87 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:26:55 ID:g4iXBibc
女「男くん……ちょっと2人きりで話したい事があるの……」
男「え、それってもしかしてーー」
女「(コクリ)」
男「わ、分かった。…ち、ちょ、ちょっと待って」
(ポチポチ)『メリーさんゴメン。大事な話だから電源切らせて!!!』
プツ
女「……よく、メールしてるよね。最近。えっと、相手は彼女じゃないんだったよね……。」
男「え、え〜と。うん。そうだね。まぁ……あのーー」
女「メールの相手……もしかして、幽霊?」
88 :
1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 23:27:30 ID:g4iXBibc
男「っ!?……どっ、……どうして分かったの!?」
女「え、ホントに?」
男「えっ!『え、ホントに?』って、…えっ?」
女「いやいやwカマかけてみただけなんだけど。やっぱり私、霊感あるみたい。」
男「いや霊感って……」
女「冗談。で、本当は授業中に男君のノート見ちゃったの。ノートに書くだけでメールが返ってくるみたいだからおかしいなって。
……ホントに相手は幽霊なの?」
男「……えっと。どう説明したものか。……メリーさん、電源切ってゴメンなさい。今電源入れますんで。」