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件名『私メリー、あなたの後ろにいるの』 男「メール…だと!?」
Part1

件名『私メリー、あなたの後ろにいるの』 男「メール…だと!?」
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read_archive.cgi/internet/14562/1330084832/

1 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:00:32 ID:g4iXBibc
『拝啓
 突然のお便りで申し訳ござ
 いません。
 この度、私メリーはあなた
 様にとりつかせていただく
 運びとなりましたこと、謹
 んで御礼申し上げますとと
 もに重ねてお詫び申し上げ
 ます。
             かしこ 』
男「文章がすごく丁寧だっ!!」

2 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:02:16 ID:g4iXBibc
ティロリーン
男「ん?またメールだ」
『いやー。
 なかなか見てくれないから
 どうしようかと思いました
 よー  (´・ω・`)      』
男「急に絵文字とか使うんだ……ていうか、これどっかから見られてる?」
ティロリーン
『ですから後ろにいるの。
 と。
 あ、件名でしか言ってませ
 んでしたっけ?       』
男「いや、そういう意味じゃなく。ホントにうしろにいるんです……か?」
ティロリーン
『いますよー (*´∇`*)ノ   』
男「意外とノリ軽いんですね……。」

3 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:04:05 ID:g4iXBibc
男「えっとメリーさんってあのメリーさん?」
ティロリーン
『おかげさまで。
 メリーさんやらせていただ
 てます  (。・ω・)ゞ     』
男「いやいや、メリーって名前じゃないんですか?」
ティロリーン
『そういう…職業(?)とでも
 思って下さい。
 現世に残るにはしないとい
 けないんです  (´Д⊂) 』
男「はぁ。あの、お若いのに大変ですね……。」
   ところで、これってどうやって送ってるんですか?」
ティロリーン
『心の送信ボタンです!
 v(`ゝω・´)          』
男「あぁ……。えぇっと、アドレス『meri_follow_you@』ってなってますけど?」
ティロリーン
『お手数ですが登録お願いし
 ます。  (*u_u*)      』
男「あ、登録とか普通にアリなんだ……。」

4 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:06:38 ID:g4iXBibc
男「でも、何でメールでメリーさん?」
ティロリーン
『メール主体の時代ですから
 ね。  (o^─^o)       』
男「そういうもんなんでしょうか?」
ティロリーン
『時代を捕らえることはどん
 なことに対しても大切なの
 です。
 と、なにかの本で読みまし
 た。              』
男「勉強熱心なんですね……。」

5 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:07:45 ID:g4iXBibc
男「でも、やっぱりメリーさんって普通電話でしますよね?」
ティロリーン
『普通に電話すると驚いて逃
 げられちゃうんですよ
 (;ω;)            』
男「逃げられたらこまるんですか?」
ティロリーン
『幽霊には幽霊のルールがあ
 りまして…
 毎日誰かに見つけてもらえ
 ないと、消えてしまうんで
 す。              』

6 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:08:40 ID:g4iXBibc
男「消えるってことはつまり……成仏?」
ティロリーン
『どちらかというと消滅です
 。
 多分。            』
男「多分……と言いますと?」
ティロリーン
『なんとなく仕組みが分かっ
 てるって感じだったので…』
男「……フワっとしてますね。なんかこうもっと説明的なモノはなかったんですか?」
ティロリーン
『ありませんでした
 (; ̄〜 ̄)
 呼吸の仕方は意識しなくて
 も知っていますよね。
 それと同じで残るためには
 こうしなきゃいけないと… 』
男「なんとなく深い話に聞こえるから不思議ですね……。」

7 :以下、名無しが深夜にお送りします:2012/02/24(金) 21:08:51 ID:5H6/9zWg
ちょっと笑える

8 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:09:31 ID:g4iXBibc
ティロリーン
『それに、猶予が49日間し
 かないというのも分かって
 たので。
 考えるよりいろいろ試そう
 と…。             』
男「誰かに見つけてもらうための実験を?」
ティロリーン
『はい。
 その49日間を使い切る前
 に自分なりのやり方を決め
 なきゃ! (`・д・´)ゞ
 と。               』

9 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:10:14 ID:g4iXBibc
ティロリーン
『電話だと逃げられちゃうか
 ら毎日違う人を探さなきゃ
 ならなかったんです。   』
男「で、思いついたのがメールでメリーさん?」
ティロリーン
『怖かったですか?
 (`・д´・ ;)          』
男「シュールでしたwメール見るまでずっと付いて来てたって考えるとなかなかにホラーかもしれませんけど。」
ティロリーン
『でも、あなたは逃げないで
 くれました。          』
男「まぁ、まだ実感わいてないからかもしれませんが。」

10 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:11:21 ID:g4iXBibc
男「思ったんですが……そんな事しなくても普通に事情を説明すれば良いんじゃないですか?」
ティロリーン
『幽霊です私!
 (σ≧∀≦)
 
 って言う女の子が現れたら
 信じてくれるんですか?  』
男「うん。無理ですね。……あ、でも消えたり透けたりしたら。」
ティロリーン
『使える能力は一日にひとつ
 だけみたいで… (´・з・) 』
男「いろんな能力があるの?」
ティロリーン
『たとえば姿を見せるだけと
 か。
 その場合、声などは伝えら
 れないようなんです。
 (´・ω・`)            』
男「なるほど、ただの無口な人ですね。」

11 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:12:16 ID:g4iXBibc
ティロリーン
『そこで良く聞く話なんです
 が…
 タクシーの運転手さんが山
 道で女性を乗せて…って話
 知りませんか?        』
男「あぁ、しばらく進んで振り向くとシートがぐっしょり濡れて……」
ティロリーン
『シートが濡れてるかはわか
 りませんけど、姿が消えて
 いるって奴です。 (゚艸゚;)  』
男「でも普通に見えるならそれで大丈夫なんじゃないですか?」

12 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:13:54 ID:g4iXBibc
ティロリーン
『ところが気のせいやイタズ
 ラと思われてもダメなんで
 す (;ω;)
 これは幽霊の仕業だって気
 づいてもらわないと。     』
男「なるほど、運転中に消えたら幽霊だって気づく……と。
  僕もこうやって会話してなかったらイタズラだとおもったかもしれないですし。」
ティロリーン
『だからメリーさんが現れた
 のは携帯が普及したからな
 んですよ (*゚ー゚*)      』

13 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:14:31 ID:g4iXBibc
男「えーと……家デンじゃダメなんですか?」
ティロリーン
『一人に出てもらわないと意
 味ないんです。
 自分の居場所にだんだん近
 づいてくる誰か…
 最後は自分の真後ろにっ!
 ((( ;゚Д゚)))            』
男「怖い怖い怖いっ!!」
ティロリーン
『怖がらせるのも大事なんだ
 とは思います…けどね。  』
男「まぁ『幽霊=怖い』だしねぇ。」

14 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:15:25 ID:g4iXBibc
ティロリーン
『で、実際には振り向いても
 誰もいない。
 でも自分がどこにいるのか
 何をしてるのか電話相手は
 知ってる、と。         』
男「そっか。イタズラ電話じゃなく見えない何かに見られてると……
  あ、でも怖がらせると逃げちゃうから効率が悪い……なるほど、それで行き着いたのがメールでメリーさんと。」
ティロリーン
『良い考えだと思おもいませ
 んか!?  (*゚д゚*)    』
男「少なくとも僕には効果抜群でしたねw」
男「えーと……毎日誰かに見つけてもらえないとってことは、明日も僕の後ろに?」
ティロリーン
『お願いしたいんですが…
 (´・д・`)ゞ         』
男「つまり……取り付かれてるってことですか?」
ティロリーン
『そう、ですね…。      』

15 :1 ◆6dFCXZUZXg:2012/02/24(金) 21:16:09 ID:g4iXBibc
男「えっと、あれ?……それって僕、呪われてません?」
ティロリーン
『大丈夫です。
 普通は幽霊の仕業って分か
 らせるために取り付くので
 あって。
 あなたは私が幽霊だって知
 ってますから…。       』
男「じゃあ……死なない?」
ティロリーン
『もちろん!
 気づいてくれる人は幽霊に
 とって貴重なんですよ!
 (*´д`*)            』