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彡(゚)(゚)あれ?ワイは確かにマリアナ沖で零戦と共に墜とされたはずやで・・・・・?
Part11


737 :俊也 :2015/03/23(月)20:15:42 ID:nL9
第三艦隊 戦艦ニュージャージー
「手を緩めるな!オザワの艦隊はすべて海の底に沈めろ!」
ハンバーガーを齧りつつ、督戦するハルゼーのもとに、カーニー参謀長が駆け寄る
「閣下!緊急電です、太平洋艦隊司令部より・・・・」
「ああん!?」
「レイテに敵水上部隊が迫りつつあり、貴艦隊はいずこにありや、全世界が知らんと欲す!」
「・・・・・・・!!!」
どうする・・・・
もう3分の1の戦力は揚陸させてしまった
キンケイドは極限の選択を迫られていた。
一時避退を決断するなら、いまだ。マッカーサー将軍に連絡を・・・・・
「提督!マッカーサー将軍より無線電話が入っております!」
「!?」
「ああ、提督、御気分はいかがですか?」
「・・・・最悪ですな。というより、閣下の方も安穏とは・・・・まずはここは・・・」
「なりませんよ。」
「は?」
「日本人に、東洋のサルたちに、今ここで背中を向けることは、合衆国が許しません。
あなたの艦隊は飾りですか?全力で頑張ってみたらどうです?」
「な・・・・・」
「では健闘を祈ります。そのうちハルゼーの猪も来てくれるでしょう。
私は記者を連れて、上陸の絵を取ってもらわないとなりませんので・・・」

738 :俊也 :2015/03/23(月)20:18:06 ID:nL9
エンガノ岬沖
小沢“艦隊”とよべるものは、もはや残ってはいなかった。
彡(゚)(゚)「ワイら紫電改も相当落としたが、衆寡敵せずほぼ全滅や・・
・・・信濃、大鳳もさすがにもたんかったか・・・・」
(´・ω・`)「お兄ちゃん!あそこ!」
彡(゚)(゚)「ファッ!?瑞鶴生きとる!奇跡や!」
彡(゚)(゚)「小沢長官!ご無事で!」
さすがに憔悴している機動艦隊指揮官
「君らも・・・・しかし343空の連中は・・・・何人かは救助されてるようだが。艦艇も軒並み全滅・・・・・ハルゼーは十分すぎる程吊り上げたとはいえ・・・・」
(´・ω・`)「栗田艦隊は突入してくれるでしょうか?」
「わからぬ・・・・栗田の決断と・・・あとは歴史の波に、勝てるかどうかだな。」
栗田艦隊 旗艦 大和
「北方、ヤキ1カに敵機動部隊だと!?」

741 :俊也 :2015/03/23(月)20:23:42 ID:nL9
「宇垣君、あくまで艦隊決戦を求め、北方に反転するべきでは!?」
「何を申される長官!?レイテまであと1時間ですぞ!?そこにいるのは先刻同様の補助的な護衛空母群です!まだハルゼーの本隊ははるか向こうだ!北方の小沢艦隊が攻撃受けている以上は、彼らは留まって自軍の艦載機群を収容しなければならないわけですから!」
「一部の正規空母群を、2つ3つ分派している可能性がある。だとしたらそれを・・・・」
「ですがその分散した一部を叩いても全体の勝利は確定しない!だがレイテに直進すれば、決定的な勝利を手にする好機がある!何を迷うことがありましょうや!?」
実際には・・・・ハルゼーは激怒しつつも迅速で的確な判断を下し、高速戦艦と健在な空母を基幹に救援部隊を自ら率いて全速で南下していたのだが。
「ただその一部でも、放置すれば空襲の脅威が残ってしまう・・・・」
「今更最大の獲物を前に、犠牲をいとってはいられないでしょう!そもそも反転して捕捉できるかもわからない敵より、直進すれば確実に逃げようのない敵を・・・・・」
「いや、やはり反転しよう。やはり・・・そもそも航空掩護のない状態で、これ以上は・・・・
叩くとすれば空母部隊から・・・・・反転だ。各部隊に伝達!」

742 :名無しさん@おーぷん :2015/03/23(月)20:25:11 ID:ezc
やはり駄目か…間違った判断ではないけど

743 :名無しさん@おーぷん :2015/03/23(月)20:28:58 ID:4g8
突入しなかったか・・・

744 :名無しさん@おーぷん :2015/03/23(月)20:29:12 ID:oRY
ファーwwwww歴史の波には勝てないはっきりわかんだね

745 :俊也 :2015/03/23(月)20:31:46 ID:nL9
宇垣は、天を仰いだ
最大最後の戦機去る! 
もはやわが水上部隊に・・・・・・・・・

頭上から轟音・・・・・敵機・・・・・・ではない!
「友軍機、50機以上!戦闘機です」
「しかもあれは・・・・陸軍の四式戦です!!」
「なんと!!」
各艦の甲板上から水兵たちが歓声を上げた。
「まーったく世話の焼ける・・・などどいったら、怒られますよね、加藤隊長・・・・」
飛行70戦隊指揮官 檜與平少佐。
周辺空域をデモンストレーションしつつ、そうひとりごちる
「長官・・・・長官!」
「う・・・・ああ。」
「行きましょう!敵はあちらです!」
栗田は震える体をなんとか支え、海軍人生最大の決断を絞り出した
「全艦隊、このまま直進、レイテ湾口へ向かう!!」

746 :名無しさん@おーぷん :2015/03/23(月)20:32:30 ID:4g8
キターーーー(°∀°)ーーーーー!

749 :俊也 :2015/03/23(月)20:35:42 ID:nL9
すんまへん。本日はここまで!
あすはいよいよ・・・・お楽しみにやでww

750 :名無しさん@おーぷん :2015/03/23(月)20:36:01 ID:br0
涙出てきた

751 :名無しさん@おーぷん :2015/03/23(月)20:36:41 ID:4g8
いよいよ・・・か

772 :名無しさん@おーぷん :2015/03/24(火)20:02:30 ID:bMZ
やべえよ・・・やべえよ・・・・
レイテ湾口の第7艦隊の将兵たちの間には、徐々に動揺と焦りが広がりつつあった。
しかし、戦うしかない。
「うろたえるな!われわれだけが戦うとしても数的優勢は変わらん!!全艦隊、砲雷撃戦用意!」
キンケイドの号令一下、艦列を整える第7艦隊。
基幹となるのは旧式とはいえ、レーダー統制射撃可能な強力な戦艦6隻である。
そして巡洋艦、駆逐艦 魚雷艇併せれば、大小100隻に迫る大艦隊である。
そう・・・・ハルゼーの援護がなくとも負けない筈。
やがて戦艦群のレーダーが、日本水上部隊の姿を捕捉。
肉眼でも互いのマストが見えるところまで迫っていた。

774 :俊也 :2015/03/24(火)20:04:21 ID:bMZ
「敵水上部隊を発見!」
「第二戦隊は同航戦の体勢に、水雷戦隊も合戦準備!」
肚をくくった栗田が号令をかける。
「前方、敵水雷戦隊!」
「ぐ・・・・」
数が多すぎる。
へたすると戦艦部隊や上陸部隊にたどり着けないかも・・・
やはり、虎口だったか・・・・・
栗田は唇を噛む。
上空直掩の疾風も、護衛空母艦載機との空戦に忙殺されている。
前衛の敵駆逐艦が、雷撃態勢に入ったとき・・・・
その駆逐艦に爆弾が炸裂した!
「野中一家、はるばる台湾より推参!待たせたな!」
野中大佐率いる銀河55機、一式陸攻70機 飛龍30機・・・・
本土にて錬成、温存されていた一定以上の練度を持つ陸攻隊が、この最終局面に根こそぎ駆けつけたのである!
そして・・・・・
F4U、アベンジャーが立て続けに火だるまになる。
「ようやく、艦隊の直掩に入れる。いままでほったらかしにしてすまんな!」
第一航空艦隊戦闘機隊、魔王・西沢広義飛曹長である。
フィリピンの最後の海軍航空戦力に、小沢機動部隊の残存兵力が合流。
零戦60機(うち爆装20機)、彗星85機・・・・
日本陸海軍、フィリピン決戦最後の全力攻撃である!

775 :俊也 :2015/03/24(火)20:10:51 ID:bMZ
「一航艦が・・・・陸攻隊が・・・・ありがたい・・・」
「長官、この機を逃す手はありませんぞ!敵水雷部隊が抑えられているうちに!」
「う、うむ、砲戦準備!」
「やはりヤバい(再確認)」
キンケイドは脂汗をかきつつ、それでもオルテンドルフの戦艦部隊に指示を下す。
「主砲ー距離1万!!敵戦艦は5隻!!」
「各艦、レーダー照準出来次第砲撃開始!」
「ファイヤー!!」
落雷のような轟音が立て続いて響く。
大和 艦橋
「敵戦艦6隻、各個に光学照準でいけ!!今こそ腕の見せ所だ!!」
宇垣が叱咤する!!
「一発敵主力艦轟沈」大和級戦艦の悲願が遂に・・・・まさに天佑!!
「目標敵一番艦 主砲、距離1万・・・・・うちーかたーはじめい!!」
「うちーかたーはじめ!!」
明らかに、米艦隊のそれとは別格の、大気を砕くような爆音。
戦艦ミシシッピの周辺に、巨大な水柱が上がる!!
旗艦ルイビルの艦橋からそれを目の当たりにしたオルデンドルフの顔色が蒼白となる。
「な・・・・・なんだあの大きさは・・あの主砲・・・明らかに口径40センチではないぞ・・・・」
「モンスター・・・・・」
キンケイドも絶句していた。

776 :名無しさん@おーぷん :2015/03/24(火)20:14:28 ID:Uun
大和キター!

777 :俊也 :2015/03/24(火)20:17:06 ID:bMZ
「第二斉射、敵一番艦二番艦に命中!!」
「だめだ、敵砲撃止まりません、来ます!!」
ミシシッピに至近弾・・・・そして・・・・・
「アッー!!ウェストバージニア被弾!!・・・・そんな・・・・ただの一撃で・・・」
真珠湾の悪夢からよみがえった武勲艦は、いまや今度こそ冥府に召されようとしていた。
「クソ!!あのモンスター2隻に集中砲火だ!!」
立て続けに吠える5隻の戦艦。
大和、武蔵の周囲に爆炎と水柱が上がる・・・・
が・・・・
表層の高角砲、機関砲群はなぎ倒されたが、双方とも艦自体は小揺るぎもしない。
「悪魔か・・・・・」
その悪魔が、さらなる鉄槌を振るう!
「メリーランド、2発命中!」
「カルフォルニア、艦橋に直撃!艦長ら消息不明!」
2隻の駆逐艦が、日本航空部隊と水雷戦隊のガードを交わしつつ魚雷を放つ!
1本が大和、2本が武蔵に命中する。
その上空からさらに米戦艦の砲弾が降り注ぐ・・・・
が・・・・・
「シット!!ペンシルベニア大破!!」
「テネシー火災発生!!」
「ミシシッピも・・・敵機および敵駆逐艦より被雷!」
「そんな・・・・ものの20分で戦艦5隻が・・・・・」
茫然自失のキンケイドとオルデンドルフ。

778 :名無しさん@おーぷん :2015/03/24(火)20:21:45 ID:r6b
鳥肌ヤバい

779 :俊也 :2015/03/24(火)20:22:26 ID:bMZ
それらをあざ笑うかのように、2隻の超戦艦は、砲口の向きを変える。
長門、金剛、榛名もそれに倣う。
「なんてことだ・・・なんてことだ・・・・」
キンケイドは頭を抱えた。
あの巨砲の向く先には、無防備な輸送船と上陸中の部隊が・・・・
阻止しようにも、まだ周辺には日本軍機が乱舞している。
撃ってもあのタフネスでは・・・・
そして・・・・帝国海軍5戦艦は咆哮した!

780 :名無しさん@おーぷん :2015/03/24(火)20:24:36 ID:KvT
キタキタキターーーーーーーーー!(脳内BGM、ゲキテイ)

781 :俊也 :2015/03/24(火)20:25:06 ID:bMZ
「なかなかキンケイドは苦戦しているようですね。日本軍の最後のあがきでしょうが」
マッカーサーは、内陸部3キロのジャングル内に設営されたテント内にいた。
すでに心は、さらなる奥地への侵攻計画にあった。
そのマッカーサーの耳に、この日何度目かの轟音と金属めいた飛翔音・・・・・
「閣下、音の向きが変では?まさか・・・・」
軽く顔をしかめるマッカーサー
次の瞬間、地鳴りと激震、そして悲鳴・・・・
「敵の艦砲射撃です!!」
「そんな・・・キンケイドは何をしてるんだ!?」
「閣下、お逃げください!!」
司令部スタッフ達は色めき立つ
「心配はいりません」
マッカーサーは、悠然とパイプを咥えたまま、椅子の上で足を組む。
「私に砲弾は当りません」
「・・・・・・・・・!」
「キンケイドにも、ハルゼーにも、ニミッツにもがっかりです。やはり英雄と言えば、この・・・・・・」
次の瞬間 閃光と砂塵と共に、すさまじい爆音が響き渡る・・・・。

782 :名無しさん@おーぷん :2015/03/24(火)20:26:07 ID:AF7
ここでマッカーサーを殺すのは逆にまずいぞ…

783 :俊也 :2015/03/24(火)20:27:16 ID:bMZ
もはや一方的虐殺であった。
日本戦艦の斉射のたび、上陸用舟艇が、装甲車両が、そして人間が木端微塵となって消し飛んでいく。
空襲をかいくぐりつつ、散発的に、米艦艇が阻止砲撃を試みるが、力士に軽量級ボクサーが殴り掛かるようなもので、
さしたるダメージも与えられない。殺戮がやむことはなかった。
海軍軍人としての、私のキャリアは終わったな・・・・
キンケイドは、心臓をわしづかみにされたような思いで、眼前の惨状を見ていた。
真珠湾を蹂躙されたときのキンメル提督も、こんな思いだったのだろうか・・・・

785 :俊也 :2015/03/24(火)20:36:04 ID:bMZ
と、その時・・・・・
艦橋に、一人の通信士官が飛び込んできた。
「閣下!ハルゼー提督の戦艦部隊です!!距離20キロにまできています・・・・」
「マジかよ!!待たせやがって!!」
「騎兵隊の到着だ!!」
喜びに沸く司令部。
ハルゼーは阿修羅の形相となっていた。
「ジャップ・・・好き放題やってくれた礼はするぞ、リー中将!!」
「御意!レーダー射撃、用意!!」
ニュージャージー以下、新鋭戦艦群の高初速40センチ砲が一斉に火を噴く。
「来たか・・・・ただでは帰してくれんだろうな」
大和艦橋で、宇垣はつぶやく・・・・
「被弾!!第三砲塔、旋回しません!!」
「武蔵も・・・・前部副砲塔から火災!」
「榛名、傾斜が止まりません!」
「熊野、利根も大破・・・・・・」
「長官・・・・」
「うむ、やれることはやりつくした、脱出しよう!!」
「御意!全艦、最大戦速で離脱、スリガオ海峡側からいっきに抜けるぞ!!」
各艦が一斉に南西に転進する。

786 :俊也 :2015/03/24(火)20:43:53 ID:bMZ
「いまさらこのハルゼー様が逃がすと思うか!撃ちまくれ!!
水雷戦隊は先行して頭を押さえろ!!」
追いすがる第三艦隊。
次々と落伍、撃破される栗田艦隊艦艇。
「厳しいか・・・・・」
宇垣は拳に力をこめる
全滅もありうるな・・・・・・
そのとき、艦橋の左舷後方の窓に映る武蔵が、ぐわっと回頭した。
「む、武蔵より打電・・・本艦機関出力低下の為、殿を務めんとす。本艦に構わず脱出を・・・・
帝國連合艦隊の武運長久を祈る、と・・・・・・」
通信士官の声は震えていた。
栗田も宇垣も、ただただ絶句するほかなかった。
「敵戦艦の一隻が回頭!ちょうど海峡をふさぐ位置に・・・・われわれに砲口を向けつつあり!」
「ほう、見上げたガッツだ。」
ハルゼーに、老練なリー提督が応える。
「彼らの言う武士道というやつでしょうか、ならばお望み通り、殉死させてやりましょう。」

787 :名無しさん@おーぷん :2015/03/24(火)20:45:45 ID:r6b
オーマイガッ

788 :名無しさん@おーぷん :2015/03/24(火)20:45:59 ID:KvT
武蔵・・・(`;ω;´)