女勇者「勇者になんて、生まれたくなかったんだよ?」
|
Part9
324 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 14:08:08.85 ID:
QkoGcofM0
魔王「ふぅ…ふぅ…!」
戦士「はぁ……はぁ…!」
僧侶「戦士さん、回復を…!回復魔法(最大)!」ぱぁぁ
戦士「…かたじけない!」
戦士「魔王!!貴様を倒す!!」
魔王「馬鹿な…!!ほざけ、人間ごときが…!!」
魔王は立ち上がり、右手を天に掲げた!
魔王は自分の生命力を削って、自らの右手に邪気を集め始めた!
戦士「…最後の一撃か!」
女勇者「戦士くん!私も行く!」
僧侶「戦士さん、サポートはお任せください!」
魔法使い「援護します!必ず魔王に隙を作ってみせます!」
戦士「よし!行くぞ…!!!」
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:09:33.64 ID:a/56i25hO
ゴクリ…
329 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 14:15:01.38 ID:
QkoGcofM0
魔王は自らの命を乗せた一撃を放った!▼
魔王「おおおおおおおおオォォォッ!!!」
魔法使い「火炎魔法(最大)!冷気魔法(最大)!」ゴゴゴゴ……
魔法使い「爆発魔法ォ(最大)!!!」
ズガァァァン!!!
魔王の右腕に直撃!▼
僧侶「素早さ上昇魔法(最大)!」
ピュイイイイン…!!
戦士の素早さが大幅に上がった!
女勇者の素早さが大幅に上がった!
魔法使い「はぁ、はぁ……!攻撃力倍増魔法!!」
グィィィン!!!
戦士の攻撃力が2倍になった!
女勇者の攻撃力が2倍になった!
戦士「行くぞ、勇者殿っ!」
女勇者「うんっ!」
332 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 14:20:21.64 ID:
QkoGcofM0
魔王「馬鹿な!馬鹿なっ…!!」
女勇者「やぁぁぁあああ!!」
戦士「うおぉぉおおおお!!」
女勇者と戦士は左右から同時に魔王に斬りかかる!
ズガァアアアアン!!!
二人の剣は魔王の体に深く突き刺さった!!▼
魔王「が……!」
女勇者「……はぁ、はぁ」
戦士「……はぁ…!はぁ…!」
ガクッ…
魔王「……見事だ、人間」
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:21:46.62 ID:fXrGJAsYO
マジで何なのこいつら…
かっこいいんだけど
(´;ω;`)
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:22:13.80 ID:DNbkoPdG0
アツいぜ
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:23:12.96 ID:dDyitgYsO
また画面が
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:23:57.49 ID:cnqvoypCO
おおおおおおおお!!!
337 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 14:25:03.35 ID:
QkoGcofM0
戦士「やった…のか?」
僧侶「私たちの絆が…勝ったんですね…!!」
魔王「…絆か。それが貴様ら人間の強さか…!」
女勇者「…勝ったの?私たち、勝ったの?」
魔法使い「ええ…!ついに、魔王を…倒しましたよ…!!」
女勇者「終わったんだ……終わったんだね…!」
魔王「見事だ。貴様ら人間の絆…強さ……見くびっていた…」
魔王「そして…」
魔王「それこそが、弱さでもある…!!」
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:26:03.21 ID:fGppbwzuO
な なんだって〜!?
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:26:14.71 ID:oA3WS8ku0
!?
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:26:30.66 ID:a/56i25hO
魔王 きさまああああ
341 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 14:30:58.40 ID:
QkoGcofM0
戦士「なに!?」
魔王「混乱魔法(最大)!!!」
ぐら…
戦士「ぐ……」
戦士は混乱してしまった!▼
女勇者「戦士くん!?」
魔王「ふははは…油断したな…!余が膝をついたことで…!」
魔法使い「卑怯な…!」
僧侶「は、早く正気に…戻さないと!」
魔王「無駄だ。余のかけた魔法はそう簡単に解けるものではない…」
魔王「余の命も僅かだが…貴様らのうち一人でも戦えねば勝機はある…!」
魔法使い「くっ…戦士さん!正気に戻って!!」
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:31:26.49 ID:dClhCf72O
展開熱すぎワロタ
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:34:46.98 ID:dDyitgYsO
倒してくれ
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:35:31.51 ID:cnqvoypCO
そうきたか!
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:35:51.42 ID:TkSasnBuO
うおおおお頑張れ戦士いいいいいいい
349 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 14:38:25.72 ID:
QkoGcofM0
戦士「く…!勇者殿、どこだ!?」
女勇者「戦士くん!ここ!見えるでしょ!?」
戦士「俺の後ろに下がっていろ!勇者殿!!」
女勇者「戦士くん!!」
魔法使い「だめです!勇者さま、今の戦士さんには聞こえていません!」
女勇者「そんな…戦士くん、お願い!元にもどってよう…!!!」
戦士「そうだ。勇者殿は必ず俺が守る!!後ろに隠れていろ!」
戦士「大丈夫。心配するな。俺たちはあなたをお守りするためにここまで強くなった!」
戦士「必ず俺達が守り抜いてみせる!」
戦士「覚悟しろ、魔王!!」
シャキン!
女勇者「え…?」
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:39:39.81 ID:cnqvoypCO
ぎゃああああああ!!
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:39:49.06 ID:q50Eud8z0
泣きそうだ
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:39:56.40 ID:4U9zuyml0
これで全滅とかそういうのは・・・
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:40:14.24 ID:a/56i25hO
戦士しむらあああああああああ正気にもどれええうええうらめえええええ
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:41:04.12 ID:dDyitgYsO
うわああああああああん
364 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 14:50:30.46 ID:
QkoGcofM0
魔王「ふははは…皮肉なものよ…!」
魔王「守るべきものの幻を背に、守るべきものに剣を向ける…」
魔王「絆など…!崩れてしまえば弱さに変わる…その絆が…強ければ強いほどに……!!」
戦士「行くぞ…!!ぬりゃああ!!」
女勇者「うぅ…!!」
戦士の攻撃!
キィン!
キィン!
ガキィン!
女勇者「戦士くん…っ!やめて…!!」
戦士「うおぉぉぉぉぉおお!!!」
女勇者「戦士くん!!!!」
戦士は女勇者の体を思い切り叩き切った!
ズシャアアア…!!
女勇者に192のダメージ!!!▼
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:52:09.81 ID:a/56i25hO
ああああああああああああああああ
370 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 14:57:56.32 ID:
QkoGcofM0
僧侶「勇者さまぁーー!!!!」
女勇者「……っ」
どさっ
戦士「…とどめだ、魔王!!」
魔法使い「…もうだめ!!火炎魔法(最大)!!」
魔法使いは戦士に魔法を放った!
戦士「ぐぅあああ!!何を…!?」
戦士に180のダメージ!!▼
戦士「く…!?魔法使い!?気でも違ったか!?」
僧侶「戦士さん…!!!」
戦士「俺達で勇者殿を守ると!誓ったではないか!!」
魔法使い「火炎魔法(最大)!!」ぼぉぉぉぉお
戦士「我々の誓いは…!?魔法使い…!!」
魔法使い「火炎魔法ぉぉぉぉ(最大)!!!」ぼおぉぉぉお!!!!
戦士「な…ぜだ…!!」
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:59:07.43 ID:cnqvoypCO
これはつらい…
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:59:37.81 ID:BXKkkGAPO
なにこの地獄絵図
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:59:47.57 ID:dDyitgYsO
(´;ω;`)ウウッ
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 14:59:57.86 ID:a/56i25hO
もうやめて…
もう本当にやだよ…
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 15:00:55.35 ID:TkSasnBuO
チィッ・・・!
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 15:04:03.65 ID:h7/qh2MaO
これは・・・
混乱呪文最低すぐる・・・
377 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 15:04:32.86 ID:
QkoGcofM0
僧侶「勇者さま…!回復魔法(最大)!!」ぱぁぁ
女勇者「……ひゅ………ひゅ………」
僧侶「回復魔法(最大)!!!回復魔法(最大)!!!回復魔法ぉぉぉ(最大)!!!」
女勇者「………ひゅ……ひゅ……」
女勇者「…ぁ………ぁ……」
僧侶「傷が…!傷が…ふさがらないよぅ…!!!」
魔法使い「…戦士さんは、もう大丈夫…!もう起きられないはずです…!!」
魔王「馬鹿な…!!貴様ら、なぜ…なぜ混乱もせず…仲間を平気で傷つけられるのだ…!?」
魔法使い「平気…!?」
魔王「貴様ら…戦士に、全滅させられる…はずでは…」
魔法使い「…平気で…戦士さんを倒したとお思いですか…!」
魔王「…!」
魔法使い「私が、どんな気持ちで戦士さんを…!!!」
390 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 15:19:12.44 ID:
9Y8JypViO
魔法使い「…許しません」ぽろぽろ
魔王「…馬鹿な…貴様ら人間に、そんな事が…」
魔法使い「…私達は、勇者様を守る為にここまで強くなった」
魔法使い「それは戦士さんも同じ…。勇者様をお守りするには、こうするしか…」
魔法使い「…いえ。もう少し早く決断するべきだった。戦士さんを倒すと」
魔王「……!」
魔法使い「これが絆。私達の、勇者様を守るための絆…!」
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 15:21:38.98 ID:
9Y8JypViO
魔法使い「…あなただけは、絶対に許さない!」
魔法使いは自分の持てる魔法力を全て解き放った。
魔法使いの魔法が魔王の頭上から降り注ぐ!
魔王「ぐ…ぐぁあああああ!!!!!」
魔王を倒した…。▼
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 15:23:16.73 ID:6OArsQK1O
魔法使い・・・・
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 15:26:40.61 ID:
9Y8JypViO
魔法使い「はぁ…はぁ……はぁ…」がくっ
魔法使い「勇者様…勇者様は…?戦士さんは…?」
ふら…ふら…
僧侶「…魔法使いさん…傷が…!傷が塞がらないよぅ…!どうしよう…!」
魔法使い「……どうして、こんな事に……!」
僧侶「止まらない…!血が止まらないんです……っ!」ぽろぽろ
女勇者「……ひゅ………ひゅ……」
404 :
◆r3yksmPHg2 :2009/05/18(月) 15:34:12.03 ID:
9Y8JypViO
魔法使い「……戦士さんは…」
戦士「……」
僧侶「戦士さんも……全身火傷だらけで…どうしようもなくって…!」ぽろぽろ
魔法使い「……せっかく…せっかく、魔王を倒したのに…」
女勇者「……て…」ぱくぱく
僧侶「!勇者さま、聞こえますか?勇者さま!!」
女勇者「…ち………って…」ぱくぱく
僧侶「なんですか?勇者さま、何が言いたいんですか…?!」
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 15:55:03.64 ID:
9Y8JypViO
女勇者「お…ちに………って」
ぱく…ぱく…
魔法使い「!!」
僧侶「何ですか?勇者様、なんですか…!?」ぽろぽろ
魔法使い「『おうちにつれてって』…」
僧侶「え?」
魔法使い「僧侶さん…瞬間移動魔法はまだ使えますか?」
僧侶「あ…あと一回くらいなら、なんとか……」
魔法使い「…連れて帰ってあげましょう。お母様の所へ」
僧侶「…はい。わかりました」
戦士「……」魔法使い「戦士さんは私が。僧侶さんは、勇者様を…」
僧侶「わかりました…。勇者、帰りましょうね…」
勇者「……ひゅ……ひゅぅ……」
僧侶「…最初の町へ。瞬間移動魔法…」
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:00:28.06 ID:
9Y8JypViO
【最初の町】
僧侶「帰って来ましたよ、勇者さま…」
女勇者「…」ぱく……ぱく……
魔法使い「……」
勇者の母「勇者…?」
僧侶「!」
魔法使い「勇者様の…お母様…?」
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:07:05.83 ID:
9Y8JypViO
勇者の母「勇者!!」だっ
女勇者「……ひゅ……」
勇者の母「あぁ…!!勇者……!!」ぎゅ
女勇者「ま……ま……」
勇者の母「…ごめんなさい……!!ごめんなさい……!!」ぎゅぅ…!
女勇者「ただい…ま…」
勇者の母「…お帰りなさい…。勇者…私を許して……!」
女勇者「ま…ま?なかないで……?」
勇者の母「…痛かったでしょう…?怖かったでしょう…?…ごめんなさい…!」ぽろぽろ
女勇者「……帰った…よ…?がんばったよ…?」
勇者の母「ええ…。よく頑張ったわ…!!だからもう…しゃべらないで…!」
女勇者「……」ニコ
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:21:10.61 ID:
9Y8JypViO
女勇者「……そう…ちゃ……ま…」
僧侶「…はい。勇者さま…?」
魔法使い「……う…ぅ…!」
僧侶「魔法使いさん…聞いてあげましょう…」
魔法使い「はい…ごめんなさい……」
すっ
僧侶「なんですか、勇者さま…?聞いてますよ…?」
勇者「あの…ね?戦士くんが…起きたら…」
僧侶「え?」
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:23:04.06 ID:e6lFOD0n0
一週目がこんな切ない事になってたのか・・・
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:24:38.30 ID:5cQYhMG6O
切なすぎる…
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:29:07.14 ID:
9Y8JypViO
・
・
・
僧侶「…わかりました。必ず…」
魔法使い「…必ず伝えます…」
女勇者「……」ニコ
僧侶「…」
魔法使い「…」
女勇者「ママ……ママ…いる…?」
勇者の母「ここに…すぐ傍にいるわよ。どうしたの…?」
女勇者「抱っこ……」
勇者の母「…ええ。いらっしゃい…」ぎゅ
女勇者は母親の腕に抱かれ、静かに目を閉じた。
女勇者の命が光となり、身体から浮かび上がる…。▼
女勇者「……自己犠牲回復魔法」
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:31:09.04 ID:Or7t8yC90
いやぁぁぁぁぁっぁぁーーーーー
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:31:31.24 ID:Lzx07KrgO
さっきから前が見えない…
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:34:03.03 ID:DNbkoPdG0
あああああああああああああああ
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/18(月) 16:34:23.49 ID:2j457AH60
ウワァァ━━━━━。゚(゚´Д`゚)゚。━━━━━ン!!!!