女勇者「勇者になんて、生まれたくなかったんだよ?」
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Part5
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 14:37:25.09 ID:
XniUpB330
・
・
・
女勇者「あー、遊んだねぇ。面白かったぁー…」
戦士「うむ。俺も良い息抜きになった」
僧侶「えー?戦士さん、すっからかんだったじゃないですかぁ」
戦士「……かたじけない」
魔法使い「勇者様はすごかったですね。運がいいのでしょうか」
僧侶「ううん。たぶん、そうじゃないと思います」
戦士「?」
僧侶「勇者様は、純粋にゲームを楽しんでましたから。私達みたいに、欲がないんですよ」
僧侶「ね。戦士さん?」ニコ
戦士「…う、うむ」
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 14:41:58.51 ID:
XniUpB330
女勇者「見て、これ。景品でもらったの!」
戦士「これは…?」
女勇者「えっとねぇ、戦士くん用の剣でしょ?僧侶ちゃん用の盾、魔法使いちゃん用の帽子!」
僧侶「わぁ…これ、私達にくれるんですかぁ?」
魔法使い「…!」
戦士「この剣は…たしか20000枚で交換のものでは?」
女勇者「うん!戦士くんしか使えないから、あげる!」
戦士「勇者殿、自分用のものはなにかもらったのか?」
女勇者「え?あ…。えへへ、忘れちゃった」
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 14:44:19.33 ID:jjE8pire0
泣いた
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 14:45:58.89 ID:6DuWEfwm0
これは…(´;ω;`)
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 14:46:25.84 ID:rE2qMD5c0
おいいいいいいいいいいいいいい!
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 14:59:09.28 ID:
XniUpB330
女勇者「でもいいの。私、持っててもほとんど使えないから」
魔法使い「…」
女勇者「本当は、武器も好きじゃないしね。…えへへ、勇者がこんな事言っちゃ怒られちゃうかなぁ」
戦士「…すまない。ありがたく使わせてもらう。勇者殿」
女勇者「うんっ!」
戦士「さぁ、帰ろう。明日からは切り替えてまた頑張らねばな」
女勇者「そうだね!ね、戦士くん」
戦士「うむ?」
女勇者「今日は遊びにつれてきてくれてありがと!楽しかったぁ」ニコニコ
戦士「ああ。また、いつか遊びに来よう」
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:00:17.85 ID:
XniUpB330
女勇者「えへへ、いつも遊んでばっかりじゃダメだけどねぇ」
僧侶「そうですね。じゃあ、こうしましょう。次は、世界が平和になってから」
女勇者「平和になってから?」
僧侶「はい。そしたら皆で、今度はゆっくり遊びましょうよ。ね?」
女勇者「そうだね!楽しみだなぁ。戦士くんも、そのときは勝てたらいいね!」
戦士「…うむ。次こそはかならず」
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:05:01.74 ID:
XniUpB330
【物語終盤】
戦士「ぬりゃあああ!!!」
ばしゅっ!!
魔物を倒した。▼
女勇者「…」
僧侶「ふわぁ…。戦士さん、見る見る強くなっていきますねぇ」
魔法使い「ええ。毎日、夜遅くまで一人で稽古なさってますからね」
僧侶「すごいときは朝方まで…。尊敬しますぅ…」
戦士「大丈夫か、勇者殿?」
女勇者「うん、平気。戦士くんが強いから、私、ぜんぜん役にたてないね」
戦士「それで良い。勇者殿が戦わなくて済むのなら、それに越したことはない」
女勇者「うん…。ごめんね、勇者なのに」
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:16:56.08 ID:
XniUpB330
戦士「良いんだ。さぁ、先を急ごう」
女勇者「うんっ!」
トテトテ
トテトテ
僧侶「あ…もしかして、次の目的地ってあれですか?」
魔法使い「そのようですね。世界一高い塔…」
僧侶「すごいですね。頂上がほとんど見えないです…」
戦士「ここに、最強の剣が眠っているのだな」
女勇者「みたいだね!みんな、頑張って手に入れなきゃね!」
戦士「うむ。ここの魔物は手ごわそうだ。みな、心してかかろう」
僧侶「はい!」
女勇者「はぁい!」
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:26:14.40 ID:
XniUpB330
【塔】
戦士「僧侶、最後列で勇者殿のアシストをしてやってくれるか?」
僧侶「はい!」
戦士「魔法使いは俺と前線で戦ってもらうことになる。かまわんか?」
魔法使い「ええ、もちろんです。ここまで来て迷いはありません」
戦士「うむ。俺とて、命など惜しくはない。では行こう!」
女勇者「あ…戦士くん」
戦士「うむ?どうした勇者殿?」
女勇者「あのね?怒らないでね?」
戦士「なんだ?言ってみなさい」
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:28:25.62 ID:
XniUpB330
女勇者「私が弱いせいだけど…でもね?私を守るために死なないで?」
戦士「!」
女勇者「命は惜しくないとか、言わないで?わたし、みんな大好きだから…」
女勇者「誰も死なないで、平和にしたいなぁ…」
女勇者「…一番弱い私が、こんなこと言ってごめんね?怒らないでね?」
戦士「いや。勇者殿の言うとおりだ」
魔法使い「…そうですね」
戦士「俺達は自分の身は自分で守れる。そして、勇者殿も守れる」
魔法使い「ええ。私達も、ここまで頑張ってきたんですから。強くなったんですよ」
戦士「だから、勇者殿はそんなことは気にしなくて良いんだ。自分の心配を一番にしなさい」
女勇者「うんっ!」
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:31:52.10 ID:
XniUpB330
【2階】
戦士「さすがに…手ごわい敵が多いな。みんな無事か!?」
僧侶「はいっ!大丈夫です!」
女勇者「…うん!大丈夫…!」
魔物の攻撃!
魔物は鋭いつめを振りかざし女勇者に襲い掛かった!▼
戦士「あぶない!!!」
ガシィッ!!
戦士に51のダメージ!▼
女勇者「う…うっ…!」
戦士「ぬああああ!!!!」
戦士の攻撃!
ズバァ!!!
魔物を倒した。▼
484 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:36:08.53 ID:
XniUpB330
女勇者「はっ…はっ…!」ドキドキ
戦士「危なかったな。もう少しでまともに食らうところだった」
女勇者「はっ…!はっ…!」
魔法使い「大丈夫ですからね、勇者様。落ち着いて、落ちついて…」なでなで
女勇者「はぁ…!はぁ…!」
魔法使い「よしよし。もう大丈夫。こわくない、こわくない…」なでなで
女勇者「んぐっ…はぁ……はぁ……」
僧侶「戦士さん、今の攻撃で、腕から血が…回復魔法(最大)」
ぱぁぁぁ
戦士「…すまない。俺もまだまだ未熟だ…」
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:42:40.23 ID:
XniUpB330
【15階】
女勇者「ふぅ…ふぅ…今、何階くらいだろう…?」
戦士「たしか15階だな。勇者殿、大丈夫か?」
女勇者「ひぃ…ひぃ…だ、だいじょうぶ…!」トテトテ
戦士「辛くなったら言うのだぞ?」
女勇者「だいじょうぶ。戦闘じゃ役にたてないから…せめて、自分であるかないと…」
戦士「…」
女勇者「んしょ…よいしょ…っ」トテトテ
女勇者「あっ!?」
ドテッ
僧侶「勇者さま…!だいじょうぶ?回復魔法(小)…」ぱぁ
女勇者「…えへへ、ごめんね僧侶ちゃん。みんな、ごめんね…」
魔法使い「戦士さん。ここで休憩をとりませんか?私達も回復しましょう」
戦士「うむ。そうだな…まだまだ先は長そうだ。ここで休憩にしよう」
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:45:58.00 ID:
XniUpB330
女勇者「……ねぇ、僧侶ちゃん」
僧侶「はい?なんですか?」
女勇者「回復魔法の詠唱、もう一回おしえて…?」
僧侶「え?もう一回ですか?前はどうしても出来なかったのに…」
女勇者「私だって、みんなと比べたらぜんぜんだけど、ちょっとはレベルも上がってるから…」
女勇者「だから、今ならできるかなって思って…。だめ?」
僧侶「…勇者さま、そんなに無理なさらなくてもいいんですよ?」
僧侶「魔法の詠唱は、精神力を消耗しますから…」
女勇者「でも…私がよわいせいで、皆にずっと迷惑かけてるんだよ…?」
女勇者「自分の回復くらい、自分で出来るようになりたいよぅ…」
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:49:20.14 ID:
XniUpB330
僧侶「わかりました。しんどくなったら、すぐにやめてくださいね?」
女勇者「うんっ!ありがとう!」ニコ
僧侶「いいですか?ブツブツブツブツ…」
女勇者「ブツブツブツブツ…」
僧侶「そして、回復したい箇所か方向に手をかざして」すっ
女勇者「こう?これでいい?」すっ
僧侶「はい。それから、回復魔法(小)」
ぱぁぁぁ
女勇者「回復魔法(小)!!」
ぱぁ…
戦士「おお!」
女勇者「できた?ねぇ、僧侶ちゃん!今できたよね?」
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:53:37.59 ID:
XniUpB330
僧侶「はい!できましたよ、いま!すごいじゃないですか!」
女勇者「えへへ、やったぁ。私も魔法使えるよ、魔法使いちゃん!」
魔法使い「ええ、見てましたよ」ニコ
女勇者「これで私も回復できるよね?戦士くん、怪我してない?」
戦士「今のところは…いや、そういえばさっき手を切ってしまったな」
女勇者「本当?私が治してあげる!」
戦士「そうか。かたじけない」
女勇者「あれ?戦士くん、自分の剣手のひらで触ったでしょー?」
戦士「うん?そうだったかな」
女勇者「えへへ、おっちょこちょいだね!いくよ?回復魔法(小)!」ぱぁ…
戦士の傷が回復した。▼
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 15:58:28.45 ID:
XniUpB330
女勇者「嬉しいなぁ。僧侶ちゃんも魔法使いちゃんも、怪我したら私に言ってね?」
僧侶「ふふ…ありがとうございます。よろしくお願いしますねぇ」
魔法使い「私も怪我しやすいので、お願いします」ニコ
女勇者「えへへ…回復魔法(小)!」し…ん
女勇者「あれ?」
女勇者「回復魔法(小)〜!」
MPが足りない。▼
僧侶「もう、勇者さまったら。はしゃいでそんなに使うから…」
女勇者「えー?もう出来ないの?もっと治してあげたいのに…」
戦士「よし。そろそろ回復も済んだだろう。あまりゆっくりもしていられない」
魔法使い「そうですね。出発しましょう」
女勇者「うんっ!」
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 16:08:39.67 ID:
XniUpB330
・
・
・
【塔・最上階】
戦士「……ふぅ…ふぅ…」
魔法使い「やっと……最上階……」
僧侶「……もう、MPも体力も…ありません……」
女勇者「………」ふら…ふら…
戦士「…勇者殿、大丈夫か…?」
女勇者「うん……うん」ふら…ふら…
戦士「もうすぐ目的の剣があるはずだ。それまで頑張れるか…?」
女勇者「だいじょうぶ…あるけるよ…」ふら…ふら…
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 16:18:10.55 ID:
XniUpB330
すたすた
ふら…ふら…
戦士「!あれが…あの台座に刺さっているのが」
僧侶「最強の剣…でしょうか…?」
魔法使い「綺麗……」
女勇者「……わぁ……」
僧侶「やっと、ここまで来ましたねぇ…」
戦士「うむ。かなり厳しい戦いだった。さぁ、勇者殿」
女勇者「…ふぇ?」
戦士「早くあの剣を手に入れよう」
女勇者「え……わたし?」
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 16:23:43.42 ID:
XniUpB330
戦士「うむ。もちろんだ」
僧侶「私達は、ここまで勇者さまについて来たんですから」
魔法使い「どうぞ、勇者さま」
女勇者「でも…わたしじゃ、使えないから…戦士くんが取って?」
戦士「…勇者殿が頑張ったから、俺達はここまで来れた」
戦士「たまには、自分に褒美をあげてやってくれないか」
女勇者「…うん。じゃあ、私が取るけど…。戦士くんにあげるね?」
戦士「もし使えないようならそうしよう。だがな、勇者殿も強くなっている」
女勇者「そうかなぁ…?」
戦士「ああ。さっきも、初めて魔法が使えたではないか」
女勇者「……そっか。そうだねぇ。じゃあ、取ってくる」
ふら…ふら…ふら…
女勇者「ホントに…綺麗な剣だなぁ…。なんか、見てると悲しくなる…」
すっ
シャキン!
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 16:28:26.00 ID:
XniUpB330
女勇者「!」
戦士「おお…。抜けば、より一層美しい…」
女勇者「うわぁ…軽い」
びゅっ
僧侶「え?あんなに大きい剣が、軽い…?」
女勇者「うん。なんだか、羽根を持ってるみたい。すごく軽いよ…?」
びゅんっ!
魔法使い「これが、最強の剣…。すごいですね」
戦士「ああ。だが…」
魔法使い「…?」
戦士「なんだ…?あの剣を見ていると、なぜか悲しくなるような…」
女勇者「わぁ。見てみて、戦士くん。わたしにも剣が振れてるよっ」
びゅんっ!
びゅんっ!
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 16:32:11.22 ID:
XniUpB330
女勇者「でも…わたし、こんな剣持ってていいのかな…?弱いのに…」
戦士「もちろんだ。勇者殿も、ここまでともに戦ってきたではないか」
女勇者「…ねぇ、戦士くん?」
戦士「む?」
女勇者「やっぱり、この剣は戦士くんが使ったほうがいいよね?」
戦士「いや。俺には、勇者殿からいただいたこの剣がある」
女勇者「でも、きっとこの剣の方が強いよ…?」
戦士「良いんだ。勇者殿にはこの剣は触れないし、俺もこの剣に愛着があるからな」
戦士「その最強の剣は、勇者殿が使ってくれ」
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 16:36:15.22 ID:
XniUpB330
女勇者「…わかった。でも、最強の剣も、私が使ったら最強じゃなくなっちゃうね」
戦士「…」
女勇者「そうだ!」
戦士「む?」
女勇者「この剣、戦士くんが私に使わせてくれたから…戦士の剣にしよう」
戦士「戦士の剣…?名前をか?」
女勇者「うん。かっこいいでしょ?」
戦士「うーむ…。そうか…?」
僧侶「ふふ、いいじゃないですか、戦士の剣。勇者様がそうしたいなら」
戦士「うむ。そうだな」
女勇者「えへへ…よろしくね、戦士の剣!」
女勇者は戦士の剣を装備した。
女勇者 戦士の剣 E
攻撃力 14 → 109
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 16:43:16.31 ID:
XniUpB330
【最後の町】
トテトテ
女勇者「ここが、魔王の城までの最後の町だねぇ」
僧侶「そうなりますね。しっかり準備を整えましょうね、勇者様」
魔法使い「戦士さん。今日には出発しないんですよね?」
戦士「うむ。今日は一日休養をとって、明日万全の態勢で挑もう」
女勇者「きょうはお休み?」
戦士「ああ。とりあえず今日はこの町をゆっくり散策しよう」
女勇者「うん!」
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 16:47:38.87 ID:
XniUpB330
魔法使い「では、私と僧侶は宿を取ってきますね」
僧侶「戦士さんと勇者さまは、お食事が出来そうなところを探しておいてくれますか?」
女勇者「はぁい」
戦士「了解した。行こう、勇者どの」
女勇者「うんっ!」
トテトテ
トテトテ
女勇者「わぁ…いろんなお店があるねぇ」
戦士「そうだな。最後も近い分、強力な武器や防具も揃っているのだろう」
女勇者「へぇ…でも、私はこの剣があるから武器はあらないね!」
戦士「うむ。俺もこの剣があるから、新しいものは必要ないな」
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/05/17(日) 19:23:56.65 ID:xUyAH9LDO
今までをまとめると…
1週目→8歳 仲間:戦士・魔法使い・僧侶
2週目→?
3週目→でっかい傷ができる
4週目→1人旅
5週目→?
6週目→鬱end・種強化 仲間:戦・魔・僧
7週目→?
8週目→仲間:全員戦士
9週目→1人旅
10週目→good end 仲間:戦・魔・僧
何週目か→魔物と共存・共生を目指す
ってな感じだな
間違ってたらスマン